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時の欠片  作者: MEGko
第一章 転生
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死の先

 ❖ ❖ ❖ ❖

 目が覚めて目の前が真っ白なことに、最初はボーッとしていたが、意識が鮮明になってきた瞬間……ガバッ! と起き上がった。


 いや起きたつもりだったが、実際は身体が動かない。

 目の前の視界がクリアになる。どうやら顔に()()()()()()()()らしい。


 最初は焦ったが、少しして諦めると辺りを見回してみた。それと同時に何か記憶がリンクされていく。


「あれ……俺飛び込んだはずだった」

 記憶の断片が鮮明になっていく。

 それは自分から川に飛び込んだ映像だった。どうやら俺は自殺したらしい。


「ということは……ここはあの世……じゃない。これは『霊安室』か」

 その言葉が出て、自分自身にびっくりする。


(俺はこんな部屋知らない! 俺は確か処刑されるはず……)

 そこまで考えまた記憶の断片が鮮明に重なってきた。

「俺は確かに処刑場で射殺された……」


 撃たれた瞬間の()()を覚えている。

 そして少しずつ意識が遠のいていったのも記憶している。


 混乱していた。

(俺はルーアンだ)

(俺は蒼羽(あおば)だ)

 二つの意識が同時に自分の名前を告げた。


(ルーアンなのか……? 蒼羽って誰だ!?)

 その意識で自分は〝ルーアン〟だということが認識できた。

 では被っている記憶は何なのだ──と。


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