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57話 犯人はお前だ!


 僕は今ある人物がここに来るのを待っています・・・


コンコンッ・・・ガチャッ、キーッ


 今、極力 音を立てないように慎重入って来たのは20代前半頃のギルド職員の制服を着た薄茶色の髪に濃い焦茶色の瞳をした平凡な容姿の細身の青年だ、

青年は静かに室内に入って来てローテーブルの上に置いてある“拳大の丸型文鎮みたいな備品“に手を伸ばそうとしていた。


 “備品“にあと数十センチで手が触れる!と言うタイミングで、


ギルマス「ローグ、そこで何をしているのだね?」


不意に声を掛けられビクッと、肩を震わせた“ローグ“と呼ばれた青年、一拍置いて笑顔を作り後ろを振り向きながらギルマスを見た。


ローグ「あ、ギルマス、今お客様がお帰りになった様なので個室の片付けをしようと思いまして」


ギルマス「ふむ、そうか、だがこの個室はすでに別の者が片付けている、なのに今、何を手に取ろうとしたのだ?」


ローグ「!…えっ、いや、この“備品“がですね別の個室の物なのに気付きまして、元の場所に戻そうと思ってたんです」


ギルマス「“備品“?なぜ君がこの個室の“備品“の詳細を知っているのだ?元からあった物かもしれんだろう?どれ、私が見てみよう、どれかね?」


ローグ「えっ!いや、そ、その・・・・」


ローグ青年は慌てた様子で言葉を詰まらせた


ギルマス「どうしたんだね?どこに置いて有る物かね?」


 と、ローグ青年を避けてローデーブルを覗き込むように動いた。


ギルマス「ふむ、先程のお客さまの時から置いてあった物だね確かにコレはこの個室の物ではないと思っていたが…ローグよく気づいたね、君はここの個室の清掃担当ではなかっただろう?何故コレがこの個室の“備品“で無いと知ってるんだい?しかも私はこの個室の片付けを頼んだ覚えは無いんだが…どうしてこの“備品“を手に取ろうとしたのかな?」


ローグ「ッ!」


 ローグ青年は疑われている事に気付いたのだろう咄嗟に“その備品“を掴もうと手を伸ばした。


ガッツッ!「いっ!」


 “備品“を掴もうとした手は見えない壁(結界)のような物にぶつかり手に取る事ができずローグ青年は手を痛めたようだ。(あ、結界はもちろん僕が作りました)


ギルマス「ローグ、それは無理だよその“備品“いや“魔道具“は“君の不正の証拠“だから持ってはいけないよ」


ローグ「‼︎、何の事か分かりませんね、私の不正の証拠?なんですかそれは?それにコレが魔道具なんて知りませんでしたよ」


 白を切るローグ青年にギルマスが少し残念そうな顔で聞き返した。


ギルマス「コレが魔道具とは知らなかったとはじゃあこれは君の物では無いのだね?」


ローグ「えぇ、コレは私の物ではありません、なのに私に不正の濡れ衣を被せようとするなんて!ギルマス酷いです!」


ギルマス「ふむ、本当にコレは君の物では無いんだね?」


 ギルマスは再度、確かめるように聞き返した。


ローグ「そうです、私はコレを持った事もありません!」


ギルマス「本当だね?持った事もないと?」


 念押しの様にしつこく聞いてくるギルマスに苛立ちながら。


ローグ「ギルマス!しつこいですよ!私はこの“備品が魔道具“なのも知らなし!触ったこともありませんっ!」


 先程からローグ青年の大声を聞きつけ他のギルド職員達が個室の扉から中の様子を伺っている。


ギルマス「ふぅ、そうですか…残念です…」


ローグ「はぁ、やっと、分かっていただ「コレで宜しいでしょうか、公爵様」ッ⁉︎」


 ギルマスはローグ青年の言葉を遮り個室の奥に視線をやりながら喋りかけた、そこには誰もいなかったはずなのに急に数人の貴族らしき人達が現れた、野次馬化していた他のギルド職員やそれこそ先に室内に入って誰もいないのを確認していたローグ青年も目を大きく開け驚いていた。


 そしてローグ青年は別の意味でも驚愕していた、先程ギルマスはなんと言っていた?と、驚愕から思考が戻って来出した青年は「何故ここに!」と咄嗟に思ったのと同時に体が動き始めていた。


 ローグ青年はこの場から逃れようギルマスを押し退けてと全力で個室の入り口に向かい走り出した。


ドンッ「うっ」 ダッ!


 だがその逃亡はあえなく失敗する個室の入り口前には揃いの甲冑を着た騎士が3名が立ちはだかっていたからだ、無謀にも騎士に向かって突進していってあっさりと捕まったローグ青年、往生際が悪く なおも逃げようと暴れているが現役の騎士団員の拘束からは逃げ出せるはずもなく、騎士達に引き摺られながら先程 突如出現した貴族らしき人達の前に連れて来られた。


ローグ「離せっ!私は何もしていない!」


父様「ご苦労様ハンデル殿、・・・・ふむ、君は何もしていないのなら何故逃げたのかな?」


ローグ「はっ、分かりきったとこですよ、お貴族様が平民に無実の罪を着せようとするのが世の常ですからねぇ」


 鼻で笑いながら言い放った言葉にこの騒動を野次馬していたギルド職員達が息を呑んだ、それほどまでに不敬な発言だった。


父様「ん?何故そんな事をしなければならないのかな?それに何もしていないのならこの多くの人達がいる前で堂々と無実を証明したら良いじゃないか、それにココ最近の不正疑惑の事件で私には何の被害のないのに君に罪をなすり付ける意味はないと思うが?」


 と、父様はローグ青年の不敬な発言に気にした様子もなく正論を返した。


(確かにそうなんだよね~、1番の被害者は商業ギルドであって公爵家では無いんだよ、今は盗聴被害にはあってるけど実害はないからね!)


 あ、そうそうこの青年を罠に嵌める前に一応 当初の目的通り僕の預金口座の預金額を調べてもらってみたらなんと!

13,250,000リトス入っていた!自分の目を疑ったね、何故そんなに口座に入っているのか疑問に思っているとカイルさんが説明してくれた、

 どうやら、王都に行く前に確認した時はこの半分以下だったらしい(それでも多い)、それが王都で開いたお披露目会 兼 お茶会で来た招待客の奥様方がお茶会で出されたお菓子を大層気に入って下さったようでお菓子のレシピの出所を問い合わせて来たらしい、それで詳細を伝えたところ商業ギルドに登録していた僕と領地の料理長と2人で作ったレシピ(まぁ、中にはソルも関わったものがあるが)を奥様方が大量に購入してくれた見たい。

 レシピの中にはお菓子のレシピだけではなく和・洋・中・その他 様々な料理のレシピもあったのだけど、それも気になった物を片っ端から購入されてるらしい。


(うん、まぁ、気に入ってくれたのは嬉しいけど、人によっては口に合わない物もあると思うからあまり無理はしないで欲しいと思う・・・)


 自分の欲望のままに作らせた料理のレシピが多大な利益を生み出していた事に驚きつつも今はローグ青年の行く末を見届けよう。


 ローグ青年は父様の正論に唇を噛みながらこの場をどうやり過ごそうか必死に考えてるようだ、そんな彼に父様が追い打ちをかける。


父様「君は先程 頑なにあのテーブルの上にある“魔道具“を自分の物では無いと否定していたね?」


ローグ「えぇ、そうですがそれが何か?」


父様「じゃあ、あれが何の“魔道具”かは知らないと、言う事だね?」


ローグ「知らないね」


 返答がだんだん おざなりになっている、ローグ青年の態度に顔を顰める人々とは対照に父様はにこやかな表情を浮かべたまま会話を続けた。


父様「ふむ、ではまず、ギルド職員でこのテーブルの上にある“備品“が何か知ってる者はいるかい?」


 との問いかけに入り口前に集まっていたギルド職員達がテーブルの上に置いてある“備品“を見ようと個室入口から覗き込んで確認していた、入口前にいた職員達が全て確認したあとチラホラと他の個別商談室に置いてあった“備品“に似ていると言い出した。


父様「では、次にこの“備品“の使用用途を知っている者はいるかな?」


 その問いかけにはギルド職員一同が紙が風などで飛ばないようにする為の錘、“ペーパーウエイトもしくは文鎮“と答えた。


父様「そうだね、確かに“ペーパーウエイトもしくは文鎮“だねでも考えてほしい、この“備品“はこの個室に必要かどうか」


 その言葉にギルド職員が一様に頭の上で“?“マークを量産した後、何処からか、


ギルド職員1「うん?、可笑しいぞ、この部屋に“ペーパーウエイト“なんていらないはずだ!」


ギルド職員2「そうだ、確かに要らないよな!今までこの個室にあったの見た事ないし」


と、言い出した、そして少し後ろの方から気が弱そうな女性職員がおずおずと手をあげた。


女性ギルド職員「あ、あの、は、発言してよろしいでしょうか?こ、公爵様」


父様「どうぞ、話して下さい」


 父様の許しを得て女性職員は姿勢を正し話し始めた。


女性ギルド職員「あ、有り難う御座います、わ、私はこのギルド内の設備や消耗品の管理や発注の担当部署で仕事をしています、モ、モニカと申します…、わ、私の部署ではギルド内の全てを“備品“を取り扱っているのですが公爵様がお聴きになったその“備品“は見たことがありません、正確に言えば“似たような備品“は取り扱ってますがそのテーブルの上の“備品“は今まで取り扱った覚えはありません、

 それに、この“特別商談室内“での設備としても“ペーパーウエイト“などの使用は意味をなさないので配置した覚えもありません、本日お越しになられたご子息様の使用前に私が室内の点検をした時には絶対にその“備品“はありませんでした」


 何故、この個室には“ペーパーウエイトもしくは文鎮“が必要ないかというと、どうやらこの個室は完全空調の魔道具で室内の温度は一定に保たれており窓を開ける事など掃除以外で無いそうだ。

 そもそも上位貴族専用なので窓にも防御の魔道具が使用され外からの侵入や攻撃などに備えて簡単に開かないようにしてあるらしい、なので使用中に窓を開ける事がないので紙が風に飛ばされる事も無い、“ペーパーウエイトもしくは文鎮“は無用の長物なので置いてないと言うのが真相だ。


父様「ふむ、君が、この個室の使用前点検をしたと、で、確実にその時にはなかった“備品“がココにあると…、では君が置いたのかな?」


女性ギルド職員「!、い、いいえ!私はその“備品“に似たものは見たことはありますがココに置いてある“備品“は初めて見ました!」


父様「うん、分かった、では誰かこれに触った事がある人はいるかな?」


 ギルド職員は皆んな首を横に振り触っていないと言った、話していた女性職員も首を振って触ってないと主張した。


父様「では、君は?」


 と、騎士に抑えられているローグ青年にも再度確認した。


ローグ「さっきの言いましたが触ってもないし持った事もないです!」


 と、ウザそうに答えた。


父様「ふむ、今 私はこの“備品“はココにいるギルド職員達の誰も触ってない事を自ら証言したのを確認した、では、今から行う事に協力して貰えばその証言を全面的に信用しよう、あぁ、後、今この場にいる職員達の中でこの騒動の原因が分かっていない者もいる様なので先に詳細を説明しておく」


 父様の発言で先程から疑問に思っていたギルド職員達は父様に注目した。


父様「今回の騒動の発端は先程から話題に出ているテーブルの上にある“備品“コレが“魔道具“であった事が原因だ、それも“盗聴“目的の代物だ」


 ギルド職員達はざわつき出した、それもその筈ココにいるギルド職員の中に“盗聴“ときいて思い当たる者達が数人いるのだここ最近 担当した商談で失敗というか横槍を入れられたのは記憶に新しい筈だから。


父様「幸い、我が公爵家には実害が出る前にこの事に気付いたので今に至っているのだが、今回この“盗聴用魔道具“を我が息子に使った、と言う事は我がデューキス公爵家全体をひいては王家の血筋を侮り蔑ろにした、簡単に言えば舐めていると言うことだ、その様な事を我が公爵家はそう簡単に赦しはしない、その事を心に刻んでほしい・・・」


 父様がとても良い笑顔で言い放った言葉でギルマス含めたギルド職員全員が父様の発言に顔を青くしながらフリーズしていた。


 僕は極力気配を薄くして今までのやり取りを観察していた。


(うっわぁ~、父様 激おこだよ!副音声で“調子こいてたら知らんからなゴラァ“って聞こえた気がするよ!)


夜月『まぁ、実際そう言う意味なんだろうさ、言葉は綺麗だが舐められては困るだろう色々とな…』


(そりゃそうか、しかし上手く行くかな?指紋採取)


天華『えぇ、大丈夫かと思いますよ、あれだけクッキリ指紋が手の脂で見えてますから』


 そう、今から行われるのは“盗聴用魔道具“についた指紋と今ここにいるギルド職員全員の指紋採取と判別、それプラス、カイルさんによる“個人魔力質判別“を行う事になっている。


 僕が提案した指紋採取で物的証拠を突きつけて、カイルさんの個人魔力質判別でダメ押しする作戦なのだ。


 まず、この場にいるギルド職員全員に朱肉のようなインクで10本の指全部の指紋を紙に押してもらいその紙に名前も記入する、その後に“盗聴用魔道具“についている指紋を採取して先に採取されているギルド職員達の指紋と見比べて一致する物を探すのだ。


 そして、その間にカイルさんが魔道具に残る魔力残滓を見て同じ魔力の人を選定するのだ、

多分相手方は事件が発覚しても魔力質を鑑定できる道具や魔力を見る事ができる“魔力視のスキル“を持ち 犯罪を立証できる者が王都にしかいないと思い込んでいる、そんな貴重な人物や魔道具がココに来る前にはすでに魔力残滓など既に無くなっていると踏んでいたのだろう。


 だが、その目論見も僕やソル、それに大人のカイルさんと父様 合計4人の“魔力視スキル“を保有している人がいる事で破綻している。


 そう考え事をしている内にギルド職員全員の指紋採取が終了していて今からはカイルさんが“盗聴用魔道具“についている指紋を浮き上がらせようとしていた。

(結界はちゃんと解いたよ!)

 やり方は簡単だこの世界にも女性が使用している化粧道具のアイシャドウがあるのでアイシャドウの粉を刷毛でタップリとり魔道具についている指紋の上で振りかける様に粉を落とす。(アイシャドウは商業ギルド内で扱っていた商品を購入したよ♪)*だけどその時 間違っても横や縦に強く擦ったりしないこと!


 その後は手袋をはめた手で魔道具を持ち余計なアイシャドウの粉を指紋のないところを軽く叩き落とす、綺麗に落とせてない時は柔らかい刷毛で指紋を消さないように軽く撫でる。


 普通ならここで仕上げにセロハンテープや透明なシールで指紋を移し取り保存したりする所だがそんな者は無いのでそのままだ、幸い“盗聴用魔道具“の色が濃いモスグリーンだったので使用したアイシャドウの赤が映えた、指紋の模様がはっきり分かるので助かっている。


 その工程を見ていたギルド職員が驚いた声をあげ 先程自分達がしたのはこう言う事かと理解した者もいるようで、自分の指先を見ていた。

 カイルさんは指紋がはっきり浮かび上がった魔道具を片手に持ちギルド職員全員から採取した指紋のついた紙を父様の前に差し出した、父様はそれを手袋をした手で受け取り室内に置いてあるソファーに座った。


父様「これより、“魔力質判別“を行う、先に行っておくが私と私の使用人のカイルは“魔力視スキル“保有者だ、私達2人は“魔力質判別師“の資格も持っているので間違えは無いと思ってくれ」


(おぉー、“国家資格“的な物があるのかな?)


 僕はソファーに座っている父様が持っている“盗聴用魔道具“を父様の隣でソファーに座らず立ったまま触らないようにマジマジと覗き込んで見ていると、


父様「アトリー、座ってから見なさい」


と、注意されたので、


「はい、父様」


返事をしたと同時に薄くしていた気配を元に戻し全員が僕を認識できるようになった、身内の人達は元からいるのは知っているけど他の人達 特にギルド職員には僕が突然現れた様に見えたようで驚いてざわついていた。


 そして僕はそんな事は気にせず父様の隣に座り魔道具の観察を続けた。


(あれ?、薄くだけど別の指紋がある、黒幕さんの指紋かな?)


 気づいた事をすぐに父様に耳打ちして報告すると父様が無言で頷き、そのまま指紋の比較に移った、比較する指紋の数は10人ほどで今ココに来ているギルド職員だけなので少ない方だ、

 父様は1つずつ丁寧に見ていくとやっぱりと言うか必然的に1つの名前の指紋で手が止まった“ローグ青年“の物だ、父様はその指紋を何回も見直し入念に確認した後は“ローグ青年“の指紋がついた紙が他の指紋のついた紙とは別に分けられてテーブルに置かれた。


 全ての指紋に目を通した父様はカイルさんに目を向けた。


父様「カイル、結果は?」


カイルさん「はい、旦那様、結果は以下の通りです」


 と、一枚の紙を差し出した。


(まぁ、僕は見なくても分かってるからねぇ)


 僕は“盗聴用魔道具“と“ローグ青年“を交互に“見て“ため息を吐きそうになった、元々犯人は室内に入ってきた時点で“魔力視スキル“保有者である僕達4人には分かっていたのだコイツが犯人だと、でもそれだけで人を捕まえる事はできないので、わざわざギルド職員達を目撃者にするため芝居までしたのだ。


父様「判定の結果が出た」


 父様の言葉で周りの空気に緊張が走り、全員の視線は必然的に父様に集まった。


父様「結果は…ローグ、君がこの“盗聴用魔道具“を持ち魔道具を起動させた犯人だと全ての結果が示している」


ローグ「う、嘘だ!私はやってない!濡れ衣だ!」


 今まで黙っていたローグ青年は言い渡された結果に濡れ衣だと叫び始めた、父様は慌てずに魔道具と“ローグ青年“の指紋がついた紙を皆んなが見えるように掲げ「これが動かぬ証拠だ」と言い、ローグ青年にも見せると目を見開き小さな声で「嘘だ、嘘だ、嘘だ」と、呟き出してしまった。


 廊下に待機していたこの街の衛兵隊が入って来てローグ青年を拘束して父様に挨拶をして出て行った、証拠の指紋付き魔道具も丁寧に持って行った。


父様「では、今回の犯人は捕まったが今までの不正疑惑の件は犯人が自白するまでは未解決なので、これから先も気を引き締めて業務に励んでほしい、以上だ」


 と、父様が締め括りギルド職員達は仕事に戻った、僕達はそのまま個別商談室でギルマスと話をする為に残りそれぞれソファーに座った。


(はぁ、ココで時間 食っちゃったからギルドの見学は中止だねー、あーあ、残念(T ^ T)見たかったな職人さんの作品・・・)


 1人心の中で愚痴る僕だった・・・・













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