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38話 やってみたら2


 その後ソルも一発で“ヒートスタンプ“の魔法を成功させ私は安心して残りの短剣を焼き付けソルに渡しす、ソルも全て焼き付け終わったので次の工程に進んだ。


「さて、最後は“付与魔法“か…ここで失敗すると全てが水の泡だけど・・・、うん、何故かなそんなに緊張しないね」


 ソルは固唾を飲んで見守っていてくれる。


「よし、やってみますか!」


 結界魔法の発動を意識しつつでも発動させないギリギリのラインの感覚を魔力と共に写し込むように短剣の柄にある制限を記入した魔法陣に触れた、ここで少し油断すると魔法が発動して付与には失敗するので神経を研ぎ澄ませながら慎重に行った。

 すると短剣が淡く光それが落ち着く、短剣を手に取り破損がないか確認する。


「成功したと思うけど試しに魔力を軽く入れてみるね」


グッ・・スゥッ


 一瞬で半径10m以上の結界が展開され私達の座っているソファーセットを軽々包み込みもう少しで部屋全体を覆う所だった。


「おっと!、・・・で、できた?」


ソル「でき ましたね・・・、でもアトリーこれはやり過ぎです、もし失敗していたら短剣が壊れて怪我したかも知れないんですよ?」


「いやいや、本当に軽く流しただけだよ!」


夜月:『ふむ、これはアトリーの魔力の質と量が規格外だからか、アトリーは軽く流したつもりでも普通の者が軽く流す量の10倍は入って行ったようだな』


ジュール:『?、て事は普通の人が頑張って入れる量をアトリーちゃんは軽い感じで入れちゃったって事?アトリーちゃん、魔力量が多すぎて加減ができてないの?他の魔法を使うとき大変なことにならない?』


「うっ」


 さっきまでボールで遊びながら部屋の中をかけ回っていたジュールがズビシッと魔力操作の未熟さを純粋に心配して指摘されてしまった、確かに今日使った魔法は誰かに危害を加えるたぐいの魔法では無かったため被害は出ていないがこれが“火魔法“の攻撃魔法だった場合 大惨事なっていた可能性がある。

 反省した私は少し凹みつつ魔力の少量放出をこれからの鍛錬に取り入れようと頭の隅にメモっておいた。


夜月:『ふふっこれは今後の課題だなアトリー、さて続きをしなくていいのか?』


「する」


 夜月に促されて“なんちゃって付与魔法“で2本目の短剣も完成させた時。


『ピロリンッ、新たな魔法スキル“付与魔法“を獲得しました』


 と、アナウンスがなり思惑通り“付与魔法“のスキルをゲットできて、心の中でガッツポーズをしていた。


(よっしゃ~‼︎ ᕦ(^o^) “付与魔法“のスキルゲット~‼︎)


 その後、“付与魔法“を習得した後の残りの短剣に付与をする時は殆ど負担なくスムーズに“結界魔法“を付与することができ、2本目以降の動作確認の作業は慎重に行い なんとか1段階の範囲までの魔力注入に成功した、

それで分かったことはこの魔道具に魔力を込めるときはイメージとして細い糸を針に通すようにゆっくり入れるとちゃんと段階を踏んで結界を展開できると言うことだ。


「うぅ~、これは僕のいい訓練にもなりそうだよ」


ソル「そ、そうですね、僕にもいい訓練になりそうです」


 どうやらソルも魔力量が普通の人より多いので私ほどでは無いにしろ魔力を少しづつ流すのが難しいようだ、ソル用にと先に渡した短剣を手に持ちながら慎重に魔力を込めて結界を展開させていた。


「ふぅ~、これで動作確認は終わったね、これならイネオス達も簡単に結界を発動できるね♪」


天華:『それはどうでしょうね?彼らは普通の子供より多少 魔力量はありますが この魔道具の1段階目の結界を展開できるのは今の所イネオス君ぐらいですよ?』


アトリー&ソル「「えっ」」


ソル「え、あの、それは普通の子供ではこの魔道具を使うことができない と言うことですか?」


天華:『そうです』


「えぇ⁉︎、それじゃあ普通の子供は他の魔道具が使えないの⁉︎」


天華:『それは違います、この魔道具に“付与“した“結界魔法“がかなりの魔力を使うので普通の子供の魔力量では使うことができないのです』


「そ、そうなんだ、普通の子供が使用できない魔道具を作っちゃたのか 僕…」


ソル「そ、そうですね、ま、まぁ普通の子供は“結界魔法“を使う場面なんて早々ないと思いますし、それに量産するわけでも無いので別に気にしなくていいじゃないんですかアトリー」


「そ、そうだね僕達だけが使うだけなら問題ないか」


夜月:『まぁ、そうだな、そう簡単に使うわけにもいかんしな 多分この魔道具は国宝級の代物だからな』


アトリー&ソル「「はぁ⁉︎」」


「え⁉︎ちょ!、ちょっと待って⁉︎この短剣が国宝級⁉︎」


ソル「・・・・・、それは…いやでも、もしかして…」


天華:『アトリー様、落ち着いて下さい、一応 似た物はこの国にもありますから珍しくは無いですが・・・ソル君はこの魔道具に似た物に心当たりがある様ですね?』


 天華に宥められて深呼吸してソルを見るとソルは恐る恐る言葉を発した。


ソル「あの、多分ですけど、この国の王城を覆う結界装置がこの魔道具と同系統の物ではないかと…王城全体を覆う魔法装置は国宝級だと聞いたことがあります」


「え、あのムラの多いい結界が?国宝級?」


ソル「はい、今でも国の魔法省の魔道具研究開発部が結界装置の改良を進めていて莫大な国防予算を注ぎ込んでいると…」


 ソルの言葉が尻窄み気味に小さくなって行きとうとう黙り込んでしまった。


(あちゃー、あかん、やらかした、これは完全にやらかしてしまったわ、そうだよね私ちゃんと見たもん王城の結界、今の今まで忘れてた、防御力の心配までしていたのになんで忘れてたかな・・・これ多分・・)


 私は頭痛を感じ 額に手を当て上を向いた。


天華:『正解です ソル君、この短剣型 結界魔道具は多分あの王城の結界装置より “かなり“性能がいいと思われます」


「です、よね、うぅ~わぁ~!どうしよう⁉︎これイネオス達にあげても大丈夫かな⁉︎いや、あげないって選択肢はないんだけど!」


 次は頭を抱えてうめき出した私にまだボールで遊んでいたジュールが近づいてきて。


ジュール:『作っちゃった物は気にしてもどうしようもないから、ちゃんと説明してあげちゃえば?』


 ジュールのこの一言でこの国宝級の短剣型 結界魔道具 名づけて〈守護の短剣〉はイネオス達に渡される事となった・・・


+ーーーーー+ーーーーー+ーーーーー+


 そして現在・・・



「・・・と言うわけで性能に関してはこれぐらいかな?後はこの〈守護の短剣〉に魔力登録しておけば防犯面も強化できて魔力を鍛える訓練にも使えるから頑張って鍛えてね♪」


 と、簡単に〈守護の短剣〉の説明をしてそれぞれに持たせて魔力を通して貰った全ての短剣に皆んなの魔力を登録できたのを確認して、へティには綺麗な装飾の短剣、男子(私を含め)4人には質素な作りの投げナイフを配った。


イネオス「ほ、本当に頂いていいんでしょうか?」


へティ「わ、私、これを使いこなせるでしょうか…」


ベイサン「こ、これ凄く貴重な物なんじゃ…」


 と、3人とも恐々しながら渡された短剣を見ていた。


「うーん、貴重な物かもしれないけど、皆んなとの思い出として作ったから使ってくれると嬉しいな、一段階目の結界が発動できる様になれば “もしも“の時 皆んなが怪我しなくて済むでしょう?」


 3人はハッとした表情をし今日の出来事を思い出しているようだ。


「今日のような事が皆んなの身に起きた時 この〈守護の短剣〉があれば自分だけじゃなく周りの人達もまとめて守ることができるからね、あっても邪魔にはならないと思うよ」


 私の言葉に一瞬 悔しさを滲ませた3人はすぐに瞳に強い意志を宿した。


イネオス「アトリー様、この〈守護の短剣〉有り難くいただきます、そして剣術の訓練だけじゃなく この〈守護の短剣〉も使いこなせる様に魔法の訓練にも励みたいです!いつの日か困ってる人を助けられるように!」


「うん、イネオスならできるよ、でも勉学も怠らない様にね」


イネオス「はい!」と笑顔で元気よく返事が返ってきた。


ベイサン「僕はイネオスみたいに魔力量は多くないけど皆んなを守る事ができるなら魔力を鍛える訓練にも力を入れたいです!なので僕もこの〈守護の短剣〉を使わせてください!」


「ベイサン、それはもう君の物だから存分に使ってね それに魔力だって今から一生懸命 鍛えれば量も質も今よりぐっとよくなるよ、後はベイサンのやる気次第だよ」


ベイサン「頑張ります!」と気合が入ったのが分かる返事だった。


へティ「私、絶対にこの〈守護の短剣〉を1番に使いこなせるようになります!短剣としても使えるように剣術も習ってみようと思います!」


「あまり無理をしないでね、へティ」


へティ「ご心配いただき有り難うございます、アトリー様」と優しく笑ったへティの顔はもう あの襲撃の時みたいな怯えた様子は無くなっていた。


ソル「これは僕も頑張って訓練しないと追い抜かされそうですね、僕も訓練の時間を増やそうかな」


 と、呟くソルに苦笑いしながら、


「僕も頑張ろうかな」


と、言うと皆んなに「「「「これ以上凄くなってどうするんですか⁉︎」」」」と叫ばれてしまった。


(解せぬ)


「そ、それは良いけど、イネオスにも言ったけど勉学も怠らない様にね、僕は3年後皆んなと一緒に学園に通いたいからね」


「はい!楽しみですわ」「頑張ります!」「が、頑張ります」「勿論です」

 1名不安な返事はあったものの皆んな勉強にも力を入れてくれるだろうと安心した。


 その後はお子様組で今後の課題を話し合いつつこれからは互いの近況を手紙でやり取りしようと決めた、明日には帰ってしまうイネオス達との時間を精一杯楽しんだ。


オーリー「皆様、失礼します そろそろ就寝のお時間となります」


「あ、もうそんな時間になっちゃったか…、まだ話したいことがいっぱいあったけどもう遅いしまた今度だね、明日はイネオス達は帰っちゃうから朝早いし今日はもう寝ようか」


 その時皆んなが少し寂しそうな顔をしていたがすぐに笑顔で「お休みなさい」と挨拶を交わして部屋を後にした。




(しかし、やってみたら意外と簡単にできちゃったなぁ…、でも楽しかったから いっか!)








====================


+ 名前 + アメトリン・ノブル・デューキス


+ 年齢 + 7歳    


+ 性別 + 男性 〔魂性別 女性〕


+ 種族 + 人族・・・?


+スキル+《属性魔法》

      火魔法1     水魔法1

      土魔法1     風魔法1

      氷魔法1     雷魔法1

      木魔法1     光魔法1

      闇魔法1     聖魔法1

      暗魔法1     無魔法1

      回復魔法1    時空魔法1

      生活魔法1


     《魔法スキル》

      無詠唱1  New 付与魔法1


     《戦闘スキル》

      総合武術


     《支援スキル》

      探索2      追跡2

      罠2       先読3

      無心3      気配感知2

      気配遮断3    身体強化1

      魔力完全制御2


     《耐性スキル》

      精神攻撃耐性4  物理攻撃耐性2


     《技術スキル》

      釣り2      描画2

      歌唱4      礼儀作法5

      計算4      組立2

      調薬1      分析1

      抽出2      採取2

      採掘2      伐採3

      速読3      筆写2

      乗馬2      宝飾細工3

      木工細工2    紙細工5     


      開拓農耕2    家事生活6

      服飾縫製4


     《特殊スキル》

      魔力視2     特殊隠蔽10

      無限収納1    瞬間記憶3

      超回復2     全言語理解10

    UP 情報開示3→4 New 魔法創造1


+ 加護 + *異世界の神“月詠“の愛し子

      *異世界の神“天照“の愛し子

      主神リトスティーナの加護(偽装中 正しくは“愛し子“)*この( )の中身は本人にしか見えません。

      精霊王の愛し子


+ 称号 + *転生者

      神々の寵児(偽装中 正しくは“友人“)

      聖獣を授かりし者(偽装中 正しくは“神獣の主人“)

      公爵家の天使

      誤魔化し上手

      精霊達に愛されし者

   New 魔法を紡ぎし者


       ※ 上記の*マークは日本語表記です。


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