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37話 やってみたら…


「うん、それは分かっているよ、でもこれは闘うために使うのではなく守る為の物、これに魔力を込めると込めた分だけ大きく強固な結界を作り出す事のできる魔道具にしてみたんだ、それとこの結界は皆んなに悪意や害意を持った人は入れないように設定してあって この短剣自体も持ち主以外が触れる事ができないようにしてあるからね、でも同じ短剣を持っている皆んなは触れるようにしておいたよ」


イネオス達「「「へ⁉︎」」」


専属4人「「「「っ⁉︎」」」」


 話を聞いていたソル以外の全員が信じられない物を見る顔でこちらを見て固まった、皆んなのその顔を苦笑いしながら頬をかいているソル。


(あははは・・・、やっぱりやり過ぎたか?…)




 あの時お昼寝から起きた私は・・・・・・



+ーーーーー+ーーーーー+ーーーーー+


・・・お昼寝から起きてソルとしていた事それは“付与魔法“にチャレンジしていた


ソル「これをどうするんですか?」


「ふっふっふっこれをね…魔道具にして見たいんだ♪」


ソル「魔道具ですか?」


「まぁ正確には特定の魔法を発動させるための媒体かな?魔力の供給は自分でしないといけないからね」


 通常の魔道具は使用するときはスイッチがわりに軽く自分の魔力を使うだけで 持続的に魔力を使用する魔道具にはどこかに魔石をセットする場所があってそこにセットされた魔石から刻まれた“魔力回路“を通して魔力を供給するのが一般的だ。

 私が作ろうとしている物は魔石を使用せずに自分の魔力で効果を持続させる物なので魔道具とは言いずらいが攻撃目的の付与でもないので魔剣とも言いずらい代物なのでとりあえず短剣の形をした魔道具になるのかな?と思っている。


ソル「特定の魔法を発動?なんの魔法を付与させるんです?アトリー」


「うーんとね、最初は雷の魔法で人が死なない程度の電撃が出るようにしようかなって思ってたんだけど…」


(前世で言う所のスタンガンを作って見ようと思ったんだよね~)


「でも今日の事でちょっと思いついちゃったから出来るかどうかは分からないけど私の加護みたいな結界魔法を付与できないかなって」


ソル「あの時の結界ですか…」


「そう、あの結界は基本自動で発動して魔力はどこから供給されているか分からないんだけど、これには自分で魔力を込めることで発動させて込めた魔力の分だけ結界が大きくなるようにして見ようかなって、そしたら魔力や魔力操作を鍛える訓練にもいいしね」


ソル「それは良いですね!…でも、魔力を込めただけ結界が大きくなるのは良いですが中に入る人は発動した人だけなら大きくしても意味はないんじゃ?」


「そこは発動者が許可した人が入れるように設定しようかなって後 短剣に触る事ができるのは僕達だけってしておけば盗まれることはないだろうし」


ソル「それなら盗まれる心配はないでしょうけど、発動者が許可しただけで入れるのは危険な気がしますね」


「うーん そうか~、結界に入れた人が全員良い人とは限らないかぁ、どうしようかな僕の結界は僕に悪意や害意がある人が近づいたり触ろうとすると発動するんだけど、同じように悪い人が入れないようにするのは 無理 かな?」


(確かに自分の身を守るための結界だからね~緊急時に避難させた人の中から襲われたら意味無いしねぇ、でもそんな細かな設定は“付与魔法“には無理だしなぁ~)


 うーんと2人で悩んでいると。


天華:『しようと思えばできますよ、その結界』


「え!、できるの⁉︎」


(マジか!)


天華:『はい、できますよ、魔法陣を併用して使えば』


ソル「魔法陣…?」


「あぁ!それがあったか!それなら細かい設定を魔法陣でして結界の発動と魔力供給の回路を魔法で付与したら良いんだ!」


天華:『そう言う事です、ですがアトリー様は“付与魔法“のスキルはお持ちではなかったのでは?』


「あぁ、それは持ってないけど、理論だけは本で見て理解しているんだよね、ただ一度も“挑戦してない“だけで」


(正確には“挑戦できなかった“だね)


天華:『“挑戦してない“…あぁそれはそうでしたね、挑戦しようにもまだその時は“魔法スキル“で“属性魔法“をお持ちでなかったからですね?』


「そう言うこと!だから一度して見たいと思ってたんだよね“付与魔法“♪ スキルが会得できるかはわからないけどね」


ソル「アトリー、魔法陣の知識はどこから得たのですか?」


「あぁそれはね今年の誕生日のプレゼントの中に入ってた本だよ」


ソル「やはり…その本、僕はまだ見せて貰ってませんでしたね、今度その本 貸していただけますか?」


「うん? 良いよ!僕はもう読み終えたからね」


ソル「有り難う御座います♪」


 ソルは嬉しそうに笑った。


(ソルも魔法陣に興味があったんだね)


天華:『では、アトリー様まずは魔法陣で制限する条件を決めてから魔法陣を刻みませんと付与を先にすると書き直しができなくなりますよ』


「うん、そうだね分かった、さっき言った通り僕達以外が触れないようにと発動した結界に使用者に悪意や害意を持った人は弾くって感じでいいのかな?」


ソル「アトリー条件はそれで良いですが結界の範囲は魔力を込めた分だけ大きくするのは強度に偏りが生じるのでは?」


「あー、それは考えてなかった、結界って発動者の魔力の質で強度にムラができるんだっけ?」


天華:『そうですね、魔力操作の熟練度次第では魔力の質のムラは補うことは可能ですが、これを渡す相手が未熟な方ですとかなり強度にムラが予想されますね』


「そうかー、じゃあ魔法陣の設定に一定量の魔力を込めると指定された大きさと強度の結界を展開させるってのはどう?」


ソル「それなら魔力の質で起こるムラが無くなるのですか?」


「そうだねー、魔力の質にムラがあるなら使用する魔力の量を多めに込めて その魔力を圧縮させて質を均等にしてから結界を展開させるようにすれば強度にムラのない結界ができると思う、まぁ簡単に言えば、込めた魔力量で魔力の質を補う感じかな?込める魔力量が少ないと結界は少し脆いけど人1人分ぐらいなら今のイネオス達でも発動できると思うよ、ソルは結構強い結界を発動できると思う」


ソル「圧縮…そうですね、それならなんとかなりそうですね、魔法陣で魔力操作スキルの代わりをすると言う事ですね、自分の力量に応じた結界が発動されると確かに訓練にもなりそうですね」


「うん、そうだね、やりようによっては目安になるね、魔力の質が上がれば固く強固な結界ができ その上で魔力量が増えれば結界の範囲が広がるって感じかな?」


天華:『そうなると魔法陣で制限する項目に一定量の魔力を込める事で指定された大きさの結界を発動させる事 も追加でよろしいでしょうか?』


「うん、それで行こうか、でも結界の大きさの設定はどうしようかな?何段階かに分けて必要な魔力の質と量を考えないと…」


 と、顎に手を置き考えていると、


ソル「段階は分かりやすく5段階ぐらいでどうでしょうか?それ以上は自分で調節できるようにしましょう」


ソルが提案してきた。


天華『それぐらいなら設定も楽ですね、後は発動範囲と強度をどこまで出すかですね、それによって必要な魔力の質と量が変わってきますね』


 ソルの提案を天華が後押ししたのでその提案に乗っかり話を進めた。


「うーん、発動範囲の第一段階は人1人が入るぐらいの半径1mの高さは2メートルほどでいいと思うんだけど強度はどうしようかなぁ…」


夜月:『それより強度は物理攻撃耐性と魔法攻撃耐性のどちらを優先するんだ?』


「あ、それもあったか~でもそこはどちらも強くないと意味がないような…」


 夜月の質問でより一層細かい設定を皆んなで相談して決めていった。


   数分後・・・・


「よし!じゃあこれで細かい設定はいいかな?それにしてもこれイネオス達使えるかな?」


天華:『大丈夫だと思いますよ、皆さん子供にしてはそこそこ魔力量が多いいようですし、後は魔力量と共に質を高める訓練をすればすぐに使いこなせるようになりますよ、ソル君はかなり多いいですし心配は入りませんね』


「そうだね、まだ皆んな7歳だから これからの努力次第だね!」


 そして天華と夜月の監督の元 魔法陣を刻む事に、


「ん?あ、魔法陣を刻む魔道具がないよ?どうしよう今から用意してもらうと時間がかかるよね夕食を食べた後に渡そうと思ったけど今から用意して作業してたら間に合わないかな?」


ソル「そうですね、僕も手伝いますが魔法陣を刻むのは専用の魔道具でしないといけませんから魔道具自体を用意するのが時間がかかりますね」


夜月:『専用の魔道具は必要ないぞ』


アトリー&ソル「「え?」」


夜月:『魔法陣を刻むのは専用の魔道具がなくても出来るぞ、魔法陣を刻むのに必要な物は魔法陣の模様を描く道具と魔力だけだ』


「・・・えぇ!本当に⁉︎ 本当にそれだけ⁉︎…それなのに専用の魔道具があるの?」


天華:『それは、普通の方が魔法陣を刻むのに模様を描きながら一定の量の魔力を魔法陣に注入できないのです、だから専用の魔道具で魔力を自動で吸い上げて 一定量の魔力を魔法陣に注入しているのです、この魔力を注入して書いた線を“魔力回路“と言います。要は魔力の注入を専用の魔道具で肩代わりさせていると言う事です』


「へーそうなんだ、確かに一定量の魔力を入れながら魔法陣の模様を描くのは難しいよね、それなら尚更 “魔力回路“専用の魔道具がいるんじゃ…」


夜月:『それは心配いらない専用の魔道具を必要とするのは魔力が少ない者達だ、アトリーやソルは魔力量が他の者達より多いい それに“魔力操作“も上手にできているので専用の魔道具は必要ない、むしろ魔法陣の模様を描く道具も魔法で補えると思うぞ?』


「え?、魔法で?」


ソル「それは流石に…」


夜月:『何、簡単なことだ、“火“または“光“の属性魔法を意識して魔法陣を思い描き、そのまま属性魔法発動させると魔法陣がその属性にあった形で浮かび上がるはずだ、後は魔法陣を刻みたい物に押し当てるだけだ』


「!、あぁ、そう言う事!」


ソル「…理屈は分かりました、“火魔法“で魔法陣を焼き付けるのは分かりましたが“光魔法“で魔法陣を付けることは無理なのでは?」


(あぁ、この世界にの科学水準ではまだ光を利用したレーザーとかの原理が確立されてないんだ)


夜月:『大雑把に説明すると“光魔法“で光を増幅その光を整え収束させ特定の方向に向けて照射することで熱を帯びその熱で物に魔法陣を焼き付けるのだ…、まぁ細かい原理は今、説明したところで理解できんだろうから 今日は“火魔法“で魔法陣を刻むやり方でするといい』


 ソルが話の途中で首を傾げ出したので夜月は細かい説明を省いた。


(まぁ私も原理を説明しろって言われても無理だからなぁ、太陽の光を虫メガネとかで一点に集めると物を燃やしたりできるのは知ってるけどねその原理で焼き付けができるかは未知数だね、多分無理だろうけど…)


「そうだね、“火魔法“で挑戦してみようか」


夜月:『では、魔法陣の基本的な図案はわかるな?』


「分かるよ!二重丸描いて二重丸の間に発動の条件を古代語で書き二重丸の円の中にさっき決めた設定を同じように古代語で書くんでしょう?」


夜月:『そうだ、その時の魔石は使わないから“魔力供給用“の線、二重丸以外の無駄な“魔力回路“は書かないようにな、“付与魔法“で発動用の魔力を短剣の何処からでも自分の魔力で供給できるように“付与“するだろ?』


「うん、あ、でも今思ったけど結界の細かな設定用の魔法陣と“使用者登録の魔法陣“は別にした方が良いよね?確か“使用者登録の魔法陣“は空気中の“魔素“を使って維持するんでしょ?」


天華:『そうですね、魔力とは違う動力源を使うので別に魔法陣を描きましょう、この時は“魔素供給用“に“使用者登録の魔法陣“の横に二重丸の中に“渦巻き“を書いたものを並べて二つの外側の円を“魔力回路“の線で繋いでください、そうすれば自動的に空気中の“魔素“を取り込むようになり“使用者登録の魔法陣“を発動し続けますから』


ソル「“渦巻き“?」


「うん、“渦巻き“、何でかは知らないけどそれで空気中の“魔素“を取り込むんだって、それで他の魔法陣を発動できるようにしたいけど取り込む“魔素“は動力源としては力が足りなくて“使用者登録の魔法陣“とか少しの間小さな火を出す“種火の魔法陣“みたいな簡単な物の魔法陣しか発動できないんだ、そう本に書いてあったよ!不思議だよねぇ」


ソル「そうなんですね、確かに不思議ですね」


「ふふっ、まあ分からないことは今はいいや、それでこの短剣のどこら辺に刻もうか、やっぱり柄かな?」


 最終的には二重丸が三つ並ぶことになるので少しでも幅がある所が好ましいが剣の刃の部分に書きつけると刃が脆くなるといけないから柄に焼き付ける事に

そうなると二重丸の間に書く“古代文字“が問題になってくる。


 この世界での公用語が“一音一文字“、そう前世での日本語の“ひらがな“や“カタカナ“と一緒なので文章を書くとかなり場所を食うのだ、“古代文字“も同じで“一音一文字“で、ただ文字の形が違うだけなのだ、それでもなぜ“古代文字“で魔法陣を描くかというと我が国では一眼で何の効果を発動できるか分かりずらくするために“古代文字“で書かれているそうだ。


(うーん、コレって日本語でも魔法陣って発動できるのかな?)


天華『できますよ、製作者が意味を理解してればいいんですよ、なので他の国の言葉でも構いません』


(お~、それは良いことを聞いた!今度 日本語で試してみよう!漢字も使えば文章も短くて済むしね!)


 そこからは如何に魔法陣を小型化できるか紙に書きながら試行錯誤して出来上がったのがコレ。




*ーこの線が二重丸の線だと思ってください


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 結界魔法が発動すると内側の円内の条件を短剣に込められた魔力を動力源とし行使する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 発動された結界魔法を以下の項目によって制限する、


1、半径1m高さ2mの楕円球で硬度は、

 物理硬度300kg

 魔法硬度150md


2、半径2mの円球で硬度は、

 物理硬度250kg

 魔法硬度200md


3、半径5mの円球で硬度は、

 物理硬度200kg

 魔法硬度200md


4、半径7mの円球で硬度は、

 物理硬度200kg

 魔法硬度250md


5、半径10mの円球で硬度は、

 物理硬度200kg

 魔法硬度300md


6、上記の項目以上の魔力を込められた場合 制限を取り払う


 以上の制限を込められた魔力の質と量で段階的に自動で切り替える、

加えて使用者に悪意や害意を持つ者を結界で弾く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


mdマジックドゥラビリティは魔法耐久力の単位です。


 この内容を小さな円の中にギュッと詰め込んで書いた。


(これ読める人いるかな?字が潰れないようにするだけで精一杯だよ)


 ギリギリ柄の幅が1番広い所に入るように無駄な言葉は使わず書いてみたが発動するかはやって見なければ分からない、

次は“使用者登録の魔法陣“を作成する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 魔素を動力源とし内側の円内の条件を行使し続ける。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 以下の者達を使用者登録する、


+アメトリン・ノブル・デューキス


+ソルドア・ノブル・ソンブラ


+イネオス・ノブル・ヴィカウタ


+ベイサン・ノブル・ダンロン


+ヘンティル・ノービレ・バロネッカ


上記の登録者以外の接触不可、使用不可とする。

 魔力登録をするとより確実に実行できる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふぅ、これで良いかな?」


ソル「凄いですねアトリー、僕 こんなに小さな字見たことありません…」


夜月:『良い仕上がりだなアトリー、ではこの魔法陣を頭で思い描いて 焼きごてを想像して“火魔法“発動させるんだ』


「うん!、・・・あれ?でも魔法名は?」


ソル「え、そう言う魔法が元からあるのではなかったんですか?」


夜月:『?、あぁ、魔法を発動するのに元々 魔法名など無いぞ、魔法は想像力と現象への理解度で発動されているので魔法名は人間達が自分達が分かりやすいように付けてあるだけだ』


夜月『魔法現象が名づけされた事を知った 主神様が世界を管理するにあたって有益と判断されて世界の管理システムに取り入れられたから今の魔法の詠唱や魔法名は唱えるだけで魔法を行使するのが簡単になっているんだ、それに伴い新しいスキルと称号も追加したらしい』


「へーそう何だ、魔法名を形態化することで魔法を使用しやすくしてあるんだね、うーんじゃあ今から使う“火魔法“も名前を付けちゃうか」


ソル「え!、と言うことは新しく魔法を作るって事ですか⁉︎」


「そうなるのかな?」


天華:『まぁ、人間達からしたら そう なりますね」


「うーんでも焼きごてを想像するのか~焼きごてねぇ…、でも、丸くて文字が入っているから判子みたいだよね・・・!、判子!うん決めた!魔法名は“ヒートスタンプ“ってどう?」


ソル「“ヒートスタンプ“?」


天華:『熱の印ですか、そのままですが分かりやすくて良いと思いますよ』


「ふふっ有り難う天華じゃあ“ヒートスタンプ“で魔法陣を刻んでみようか」


*=====*=====*=====*


 この時アトリーは知らなかった、形態化された魔法名は大昔に召喚された勇者が“英語“で付けた物で、当時のこの世界でも“英語“は元々存在しない言語だった、現代では多少解読されているが未知の言語を新しく組み合わせて魔法名を付けるなど普通なら出来はしない。


 だからソルは“ヒート“や“スタンプ“の言葉の意味を知らない、だがアトリーは理解していた、でもいつも一緒にいた幼馴染で親友がどこでこの知識を得たのか自分には心当たりがないのだ、聖獣達は当たり前のように接している事から魔法名の言葉は神々の世界で使用されていると認識した。

 その事で自分はアトリーに対し秘密など無いに等しいだがアトリーは自分に大きな秘密があるようで少し寂しさを覚えてしまった ソルであった・・・


*=====*=====*=====*


「ソル?どうしたの?まだ眠い?」


 黙り込んで何か考えていたソルに気がつき声を掛けたが、


ソル「!、あ、大丈夫ですよ」


と、笑って返されたので不思議に思いつつも作業を戻ることにした。


「?、大丈夫なら良いけど眠いなら僕の寝台で寝てても良いからね?」


ソル「いえ、眠くはありませんよアトリー、それよりこの細かい字は綺麗に刻めるんでしょうか?」


「そうだね、魔法陣を正確に記憶して頭の中でこの魔法陣に熱を帯びさせる想像を元に“火魔法“を発動させると…」


ボォッ!


 真っ赤に光る小さな魔法陣が一つ手元で浮かんでいた。


「おぉ、これで“ヒートスタンプ“の魔法ができた!」


『ピロリンッ、新たに“魔法を紡ぎし者“の称号を得ました』


『ピロリンッ、新たな特殊スキル“魔法創造“を獲得ました』


「⁉︎」


(これはまた大層なスキルと称号がついちゃった、これが夜月が言ってた後から追加されたスキルと称号か・・・(^_^;)・・・てか特殊スキルがこんな簡単に貰えていいの⁉︎)


天華『それは加護によるものと全属性をお持ちなので簡単についたのでは無いかと』


(あー、そう言う事か、確か全属性持ちは今の所私以外いないみたいだしねそうなるか…)


ソル「細部までちゃんと出来上がってますね、これならそのまま焼き付けても大丈夫そうです!」


 ソルの声で意識を真っ赤に光る魔法陣に戻し よく観察する、


「確かにこれなら行けそうだね試しに一つ焼き付けてみようか」


四つある質素な投げナイフを一つ取り、掌で浮かんでいる魔法陣に1番幅の広い部分を慎重に押し当てた。


ジューッ!


 均等に押し当てれたのを確認し魔法陣から離すと見事に細部まで魔法陣の内容が焼き付いていた、魔法を一旦消し柄の部分をよく確認して文字の記入ミスがないか確認した。


「うん、綺麗にできてる!」


ソル「凄いですねアトリー!一回で成功するなんて!」


「本当だよね!凄く緊張した!うまくいってよかった~」


 2人で喜んでいると。


夜月:『2人とも、焼き付けなきゃ行けないものはまだ後 “四つ“あるんだからな?それにもう1組 魔法陣があるの忘れてないか?付与もまだしていないだろ?』


アトリー&ソル「「あ、・・・」」


ソル「そうでした、これ僕にもできるでしょうか?」


「忘れてたね、多分できると思うよ意外と簡単だったから」


天華:『お二人で手分けして作業したらいかがですか?』


「そうだね、その方が効率がいいか…、じゃあ僕がこの細かいのをするからソルは“使用者登録の魔法陣“の焼き付けをお願いできるかな?」


ソル「頑張ります!」


 と、両手を握り気合を入れるソル。


「ふふっ、そう力まないでもソルなら出来るよ」


(ぐふっ、気合を入れるソル可愛いかよ!はぁはぁ!)



        お巡りさんこの人です‼︎WW













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