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間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜  作者: 舞桜
第6章 少年期〜青年期 学園6学年編

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44話 “学園祭“・・・行方は・・・  ソルドア 視点


 シュッン!!・・・


皆んな「「「「「アトリー様ぁーーっ!!!」」」」」 ジュール達『『『アトリーーっ!!!』』』


 ソルドア 視点


「アトリーーーっ!!っ、くそっ!!」 ダンッ!!


 アトリーの焦りを感知して、すぐにそばに駆け付けたが、アトリーの足元に展開された魔法陣が一際強く輝き出し、なりふり構わず手を伸ばし、アトリーを掴もうとした瞬間に自分の目の前からアトリーの姿が消えてしまい、伸ばした手は空を切った、後一歩と言う所で間に合わなかった悔しさで、そのまま拳を作り、テーブルを叩き、自分の不甲斐無さで怒りが込み上げてきた。


(後もう少しだったのに!!アトリー、どこに行ったんだ!!どこだ!どこに!っ・・・王都内にアトリーの反応はない、感情共感にも反応はない、と言うことは、王都の外に転移させられたのか!?それに、アトリーの魔力も吸っていたから、かなり遠いところまで転移されてしまっているかも、それこそ国外に転移されていたら打つ手が無いぞ!?何か手掛かりはっ・・・)


ベイノルデン王女「そ、そんな・・・き、消えた・・・」


 消えてしまったアトリーの居場所を探るために、まずは自分ができるあらゆる手段で、王都全体を探索してみたがアトリーの反応は何処にも無く、自分との特別な繋がりをも使ってアトリーに呼びかけたが、何の反応も帰って来なかった。

 では、どこまで飛ばされたのかと予測しようとしたが、魔力の流れからアトリーの魔力を吸収し、転移魔法陣を発動していた事から、転移された場所の距離の範囲が途方もなく遠くなっている可能性まで出てきて、焦りつつも何か手がかりが無いかと周囲を見回していると、自分の斜め後ろで、呆然と呟く“ベイノルデンの王女“の存在を思い出した。


(そうだ!アトリーが座っていた椅子を起点に魔法陣が発動していたように見えた、それにアトリーの様子がおかしくなったのも、この女が飲み物とお菓子を持っていた後だ、食べた形跡もあるって事は、食べ物に何か仕込んだ可能性もある!この転移の仕掛けにも絶対に関わってるはず!!)


「!!、貴様!!アトリー様に何をした!!??言えっ!!」 ガシッ!!


ベイノルデン王女「きゃっ!?えっ?・・・な、何もしてないわっ!・・・私だって何が何だが・・・」


 異変が起こった時に、アトリーの1番近くにいた“ベイノルデンの王女“が絶対に関わっていると判断し、逃げられないようにその腕を掴み問い正したが、王女はとぼけているのか、何もしてないと言い張った。


*この時、僕が彼女に詰め寄っていると、近くにいたクラスメイト達が止めに入ろうとしていたが、僕の後ろでイネオス達が僕の邪魔をさせまいと、他のクラスメイト達を牽制し、睨んでいた。それは、イネオス達も僕と同じ結論に達し自主的に起こしたもので、指示したわけではなかった、僕はこの事でクラスメイト全員に誹りを受けようとも止める気はなかったが、イネオス達が僕の行動を止めに入らず、賛同して、周囲を警戒してくれたのは、素直に嬉しかった。


(これだけ状況的に怪しいのに、シラをきるきか!?)


「嘘をつけっ!!貴様が持って来た椅子の上で、貴様が出したものを口にしたアトリー様が、あの様に消えてしまったんだぞ!?何もしてないと言う理屈が通ると思っているのかっ!!??」 グイッ!!


ベイノルデン王女「ひっ!!」


「ちっ!!」


 後退りする王女の腕を引き寄せながら細かく問い詰めると、王女はもう一方の腕で自分の顔を隠し縮こまった。その様子に僕はさらに苛立ち、無理矢理こちらを見るようにしようとしたら、


旦那様「ソルドア、やめなさい、その様な聞き方では何も聞けなくなってしまうよ・・・」


「!・・・旦那様、申し訳ございません。目の前でアトリー様が転移の魔法陣でどこかに飛ばされてしまいました」


 頭に血が上り、他国の王女を乱暴に扱ってしまった僕を冷静に留めてくれたのは、アトリーの父親であるデューキス公爵家、現当主である旦那様だ、後ろにはカイルさんもいる。

 アトリーが張っていた結界が消えたことで、厨房に入れる様になって、いち早くここにやって来たその旦那様の冷静な声を聞いて、すぐに王女から手を離し、アトリーを守れなかった事を深く詫びた。すると、


旦那様「あぁ、私にも遠目に見えていたよ。どこに飛ばされたか分かるかい?」


「いえ、すぐに王都全体を探して見ましたが、反応はありませんでした。呼びかけにも・・・」


 今、内心は本当は物凄く心配して焦っているはずの旦那様だが、その焦りを表に出す事なく冷静沈着に状況を把握しようと心がけて、僕にすぐにアトリーの行方を聞いてきた、だが、僕があらゆる手を使っても王都内にはアトリーの気配も、感情共感での呼びかけにも反応がないことを話すと、


旦那様「そうか・・・、そうなると、先程の魔法陣を解析するしかないのか・・・いや、その前に聖獣様方にも聞いてみなければな・・・」


 と、言って、僕とほとんど同時にここに辿り着いていた聖獣様方の方を見た、自分も同じように視線をやると、ヤヅキ様は先程までアトリーが座っていた椅子の周辺を念入りに見回し、何かを探っているように見え、テンカ様はテーブルの上に溢れていた、アトリーが飲んでいた“抹茶ミルク“の匂いを嗅いだり、残っていたお菓子を手に取ってみたりしていて、ジュール様は目を瞑ったまま上を向き、動かない。


(確かに、アトリーと1番深い繋がりがあるジュール様達なら、アトリーが飛ばされた方向なりわかるかもしれないな・・・)


 そう思いながら聖獣様方の行動を見守っていると、


ヤヅキ様:『・・・ふむ、「「「「「!?」」」」」確かに、魂で繋がっている私達の呼び掛けにも反応が無いな。「「「「「!!」」」」」となると、アトリーは今、気を失っている可能性がある。そうなると、アトリーが目覚めるのを待つか、アトリーを飛ばした転移魔法陣を解析する事だな。ただ他にも、あの贈り物の中に転移魔法陣と関連していると思われる物がある、それは同時に起動した形跡がある魔道具なので、“見る者“が見れば分かるだろう、それも探し出して同時に解析して、飛ばされた先を算出するしかないが、だが・・・「そ、…」』


ジュール様:『そんな悠長な事してられないよ!夜月!!私達のアトリーがその間に傷つけられたらどうするのさ!!すぐに探しに行こう!!』


「「「「「っ!!」」」」」


 ひとしきり、周囲を探ったヤヅキ様が、ジュール様に視線をむけ、ジュール様がそれに応えるように目を開き、ヤヅキ様に視線を動かし、会話をしていると思ったら、途中から急に僕達に会話が聞こえるようになった、その事に気づき、少し驚いていると、会話の内容では僕達に意見は聞いてないが聞かせていると言った感じたので、誰がこの会話を聞いているか分からなかったのもあり黙って聞いていると、その内容はとても重要なものだった。


 僕だけではなく、聖獣様方との念話にも応答がないことに驚き、その状態が呼び掛けを受ける側のアトリーが気絶している可能性を示唆されて、自分の呼び掛けにも反応が無かった理由もそう言う事かもしれないと、やっと理解したが、次にでた話題が、捜索の手掛かりになるものだった、一筋の希望が見えて来たと思ったら、焦った様子のジュール様の言葉に、この会話が聞こえている者達がすぐに誰か分かるほど動揺した。


テンカ様:『落ち着きなさい、ジュール。闇雲に探すより、先に精霊達に各地に散ってもらって、少しでもアトリーの気配を探ってもらった方が効率がいいでしょう』


ジュール様:『うぅ・・・そうかもしれないけどぉ、でもぉ・・・』


テンカ様『ちょっと待って・・・えぇ、その前に、この事を精霊王達には・・・そう、もう知らせたのですね?・・・えっ?向こうでも何か起こっている?「「「「「!」」」」」・・・あぁ、そちらは多分、揺動ですね、精霊王達にはさっさとそちらを片付けて、アトリーの捜索に加わって欲しいと伝えてください。よろしく・・・ふぅ、そうなると、今はここにいる精霊達でどうにかするしか無いですね。

 精霊達、ここを中心に徐々に広がりながらアトリーの気配を探ってくださいね。連絡役は春雷と雪花、貴方達がここに残って他の精霊達と繋げてください。

 何か見つかったらすぐに連絡を・・・えぇ、お願い・・・精霊達の方はこれでいいとしましょう。あとは、アトリーのお父様、貴方は先程、夜月が言った魔道具の解析を同時進行で頼めますか?』


 焦って今にも飛び出して行きそうなジュール様を酷く冷静な声のテンカ様が止めに入り、もっと効率的に探す方法があると言って宥めた。

 その会話の最中に何かに気づいたのか、ふと上を見て僕達の目に姿を見せてない何か、多分、アトリーの契約精霊達だろう者達と、精霊王達に関して確認のように会話しだした、だが、そこでも、重要な情報が入っている様だったが、テンカ様は素っ気なく結論を出し、かなり無茶な指示を出していた。

 一息ついたかと思ったら、こちらに配属されたと思われる精霊達に向かって、細かく指示を出した、と思ったら、急に旦那様に向かって、ヤヅキ様が話していた魔道具の解析を頼んできた。


旦那様「は、はい、受け賜りました。カイル、ジル様を呼んで、一緒に関係のある魔道具の回収を、今聞いたことを陛下達にも報告、それと、今回の事に関わってそうな魔道具の送り主達に話が聞きたいので、すぐに王城に招待して欲しいとお願いしろ。そちらのベイノルデンの王女殿下も、ご協力ください」


カイル「はっ、畏まりました。王女殿下、どうぞこちらに・・・」


ベイノルデン王女「は、はい・・・」


 急に頼み事をされた旦那様だったが、今必要な人材を瞬時に思いつき、今の情報を伝えるべき人達への報告や、関連していそうな人物達の確保の指示も怠らない対応はまさに見事としか言いようが無かった。

 その旦那様の指示を受けたカイルさんも焦る様子もなく、遠回しに連れて行くように言われた王女のエスコートも難なくこなした。

 王女は聖獣様方の声が聞こえていなかったので、全く状況について行けてなかったが、あまりの自然に差し出された手をとってしまい、事情聴取の為に王城に案内されてしまった・・・それと入れ替わるようにこの休憩所に来たのはアトリーの母親の奥様だ。


奥様「貴方、アトリーは・・・」


旦那様「シリー、アトリーはきっと大丈夫さ、遠目から、アトリーの“加護の結界“が消えていなかったから、すぐにどうにかなる様な事はないはずだ・・・」


ヤヅキ様:『そうだな。あの“加護の結界“はそう易々と破られる事はない。向こうがそれを破ろうとしている間にアトリーが目覚めて私達に連絡が来るはずだ、それに、こちらからも呼びかけ続ければもっと早く目覚める可能性だったあるからな。神々も今、アトリーの行方を探っていると、さっき連絡があったから安心するといい』


奥様「はい・・・」


 不安そうに旦那様に声をかける奥様を、旦那様はやさしく肩を抱き寄せ、奥様の肩をさすりながら、自分にも言い聞かせるようにアトリーは大丈夫だ、“神々の加護の結界“があるから無事だと言い、その言葉にヤヅキ様も同じように大丈夫だと言う、それにアトリーが目覚めれば連絡の取りようもあるし、自分達からも呼び掛けをする、と、神々もアトリーを探しているからと、言葉を重ねて奥様の不安を拭おうとしているが、奥様の不安はそれだけでは拭いきれず、奥様はお二人の言葉に少し無理をしているような笑顔で返事をした。


(そうだ、確かに、いつもアトリーを守っている“神々からの加護の結界“は発動したままだった。今回、どう言う手段でアトリーの体の自由を奪ったかは分からないが、あの結界は魔法的にも物理的にもアトリーを守ってくれるはず・・・でも、この胸騒ぎは何だ??何か、見落としているような、そんな感覚は・・・アトリー、今どこにいるんですか?寝てるなら早く起きてください!!)


 僕は旦那様達のやり取りを聞いて、確かにアトリーが無事な可能性の方が高いと頭では理解したが、自分の心のどこかでいい知れない不安が湧き上がってくるのを感じ、近くにあった澄み渡る秋の青空がのぞく窓に向かって、祈るようにアトリーに強く呼びかけた・・・・















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