27話 緊急事態 衛兵小隊長:アンラーゲ・ノブル・ナビール視点
衛兵小隊長:アンラーゲ・ノブル・ナビール 視点
その後ものらりくらりとその時に総隊長に聞かなくてもいい話や世間話をしていたが、
総隊長「良い加減にしろ!私は忙しいと言ってるだろう!退け‼︎」
ドンッ
とうとう総隊長が痺れを切らして会話を無理やり終わらせて本部の外に出て行ってしまった。
通常 衛兵隊の業務を行う詰所と留置所は一緒の建物にあるのが一般的だがこの王城敷地内にある衛兵詰所は二つの建物で構成されている、
一つは地上三階建ての大きめの今いる詰所は衛兵隊の総本部も兼ねている、この建物内では他の区画の衛兵も様々な手続きで訪れるため他の区画の衛兵達の業務と混じらないようにこの建物には貴族街の衛兵達の休憩所や食堂はあるが留置場や貴族街の衛兵達の事務仕事をする場所は隣にある“貴族街衛兵留置所“通称“留置所“と呼ばれるもう一つの建物にわざわざ分けられて入っている。
休憩や食事以外は“貴族街衛兵留置場“内で仕事をしていることが大半だが、どうしても直属の上司である“総隊長“に用がある時は“衛兵総本部“の通称“本部“に来て話さなければならないのである。
その本部内で“総隊長“が武器を装備していることはほとんど無いのに今あった“総隊長“はロングソードを装備して外に出ていった、しかも怪しげな魔道具も持って・・・
「おっと」
突き飛ばされて少しよろめている内に“総隊長“が本部の外に行ってしまっていた、だが、俺は慌てず気配感知で“総隊長“の行った方向の気配を探り 他の気配より少し早く動く気配を相手に気づかれない距離を保ちつつ尾行することにした。
(やはり、留置場の方へ向かっているな、・・・リットは騎士達と接触できただろうか?なるべく早く来てくれるとありがたいんだが…)
そう考えながら尾行をしていると“総隊長“が“貴族街衛兵留置場“の建物の前にたどり着こうとしていた、意を決して再び話しかけた。
「総隊長、突き飛ばすなんて酷いじゃ無いですか、それに留置場に何の御用ですか?」
後ろから急に話し掛けられて驚いて振り返る“総隊長“を注意深く観察しながら近寄る。
総隊長「また貴様か!しつこいぞ!私がどこに行こうと貴様には関係ない‼︎」
元々吊り目気味の目を一掃吊り上げて俺を睨みながら怒鳴ってきた。
「嫌、関係ありますね、総隊長 なんでまだここに居られるんですか?」
「⁉︎」
総隊長「な、何のことだ⁉︎」
「惚けないで下さいよ、ここにくるより先にしなきゃ行けないことは沢山あるじゃないですか、例えば“王城に侯爵達の身柄確保の報告“とか?」
総隊長「くっ、貴様知っていたのか‼︎」
「私も最初は忘れていたんですけどね、後で思い出したから話し掛けたのに私を突き飛ばして こちらに行かれたので追いかけてきたんですよ」
総隊長「チッ、貴様達は後で始末しようと思ったが…、気付かれたのなら仕方ないお前だけでも先に始末するだけだっ‼︎」
シャリィンッ ブォンッ!
言葉と同時に剣を抜き放ち俺に切りかって来た、元から予測していた事もあり難なく避けることができた。
バッ! ザッ!ジャリッ
「っ・・・ふぅっ・・・・危ないじゃないですか、それにこんな所で剣を振り回すなんて、“規定違反“になりますよ?総隊長?」
総隊長「そんなもの貴様を始末した後でもどうにでもなる!」
ダミアン「それはどうでしょうね、少なくとも後5人には目撃されていますが、それに騒いでいると留置所内の人達にすぐ気づかれますよ」
俺の立っている場所から近い木の影からダミアン他4人が出てきた。
総隊長「⁉︎貴様らいつからそこに⁉︎」
ジャン「最初からっすね」
総隊長「ちぃっ、まぁ良い1人足りないが手間が省けたか、いいか貴様らは深入りし過ぎた、いつも通り大人しく命令に従っていれば良いものを…」
ケニー「先程からの口振りでは元から俺達を殺す気だったんですね」
総隊長「それがどうした!貴様達のような使い捨ての駒なんて言うことを聞かなくなったら始末して 後は新しい駒を補充するだけだ!私のする事を邪魔しない忠実な駒をなっ!ファイアーボールッ‼︎」
人の頭より少し大きい炎の丸い塊が俺達を目がけ飛んできた。
総隊長は会話をしながら魔力を高め攻撃の機会を狙っていたようだ、だが、
ゼフ「アースウォール」
ゴッゴゴゴゴッ!
俺達の目の前に厚み20センチ縦2メートルの分厚い土の壁が下から迫り上がってきたそこに火の玉が当たった。
ドッコーンッ!
“ファイアーボール“が俺達に当たるより先にゼフの展開した“アースウォール“が先に出来上がった、この事を見る限り総隊長は魔法の発動速度が遅く“行使力“がゼフより劣っているようだ、だが総隊長が放ってきた“ファイアーボール“の威力は申し分ない。
(これは当たるとヤバそうだな…)
「全員!散開しろ!」
すぐさま指示を出し剣を抜き総隊長を半円状に取り囲み魔法の狙いをバラけさせた。
総隊長「くそっ!私の邪魔ばかりをする貴様らを纏めて始末できる良い機会だと思ったのに!ここまで来てまだ邪魔をするとは本当に煩わしい奴らだ!大人しく死ねば良いものを‼︎」
「ん?」
悪態をつきながらも何処か余裕を感じさせる総隊長の態度に違和感を覚えた俺は早く決着をつけようと動こうとした、その時この騒ぎに気づき施設内にいた勤務中の衛兵達が勢いよく扉を開け放ち外に出て来た。
バタンッ!
?「何の騒ぎだ!、えぇ⁉︎、総隊長にナビール小隊長⁉︎」
この状況を見て困惑しているこの時間の留置場での常駐警備をしていた別の小隊長、彼の後ろから彼の預かる隊員達もぞろぞろと外に出てきて場が混乱しそうになっていると。
総隊長「!、お前達!ナビール達が急に錯乱して私に剣を向けてきた!何者かに操れている可能性がある取り押さえるのに協力しろ!」
「⁉︎、騙されるな!総隊長は“規定違反“をして賄賂を受け取り今ここに留置されている“侯爵“を逃がそうとしている!」
「「「「「「なっ⁉︎」」」」」」
俺達の言葉に対して困惑を深めた隊員達はその場を動く事ができずに ただ立ちすくむだけになってしまった。
(それで良い!下手に入って来られるより幾分マシだ)
総隊長「私の言う事が聞けんのか!早く取り押さえろ」
往生際の悪い総隊長は今だに隊員達を使い俺達を捕まえようとしているようだ、だが日頃の行いと悪い噂のせいで今すぐに動き出そうとしている者はいない
、すると立ちすくむ隊員達の後ろから中にまだ残っていた他の小隊の隊員達が出て来た。
?「そこをどけっ!エアーカッター!」
ビュッ!
不意に怒鳴り声と共に風魔法の“エアーカッター“が飛んできた。
シューッ!
「⁉︎ッ、くっ」
バッ! ズガッ!
飛んできた“エアーカッター“をスレスレで避けると後ろにあった木に深い抉れたような傷跡がついた。
「いきなり何するんだ!危ないだろ!ナムザク小隊長‼︎」
ナムザク小隊長「何をするだって?お前達こそ総隊長に何をしているんだ!総隊長に剣を向けているお前達こそ“規定違反“をしているじゃないか!何故他の者達は奴らを抑えないんだ!」
ナムザク小隊長の言葉に周りの隊員が狼狽えたがやはりもう1人のピウス小隊長がどうするか決めかねている様で動かないので他の隊員も動かなかった。
(チッ!そう言うことか!こいつは総隊長の駒の1人か、さっき総隊長が執務室から出てくるのがやたら遅いと思ったら こいつがここの勤務時間になるのを待っていたんだな!)
「貴様もグルとはな!見損なったぞ!ナムザク!」
ナムザク小隊長「意味がわからんなぁ!エアーカッターッ!」
次は総隊長を逃がそうと王城の外に繋がる門への近道にいるジャンを狙って魔法を放った。速度重視で“詠唱破棄“して“魔法名“だけで魔法を放っているので威力は無いものの牽制には十分な代物だ。*これが出来なかれば隊長職に就く事はできない。
「ジャン!」
ジャン「うぉっ!」
「気をつけろ!行ったぞ!」
ジャンは後ろに飛ぶことで魔法を避けたがその隙を狙うようにナムザク隊の隊員の1人がジャンに切り掛かった。
ブゥンッ! ガキッィン!
ジャン「っ…ぐっ!お前もかっ!」
ギャリィン ガッ!
相手の剣を受け止め弾き返したジャンは相手からなるべく距離を取り身構えた、その間にも総隊長とナムザクは俺達に魔法を次々放ち俺達の包囲網を崩しにかかっていた。
ボッ! ズガッ! カキッン! ドカッ!
こちらも負けじと最小限で避けたり剣で牽制したりと応戦していると。
総隊長「チッ!貴様ら!グズグズするな早くコイツらを拘束しないか!出ないと貴様らも“規定違反“で処罰するぞ‼︎」
この言葉にどうするか決めかねていたピウス小隊長が動いた。
ズザッ!バッ
ピウス小隊長「お、お二人共!剣を下ろしてください!まず争いをやめて 両者の言い分を聞いてからでは無いと私はどちらも信用できません!」
と、俺と総隊長の間に入って来た、彼は気弱で優しく他の隊員からも慕われていたので総隊長が自分の言うことを素直に聞くからと小隊長に任命した駒だった、そんな駒が急に自分の言うことを聞かずに邪魔をして来たことで頭に血が昇ったのか、彼に対して大きめの“ファイアーボール“を何の忠告もなく放ってきた。
総隊長「ファイアーボール‼︎」
ゴォッ!
「危ない‼︎」
ドンッ ボゥッ‼︎ジュッ!
「ぐっぁ‼︎」
「「「「「隊長‼︎」」」」」
俺はとっさにピウス小隊長を突き飛ばし迫り来る“ファイアーボール“に対して背中を向けて屈みながら避けようとした、だが上手くいかず“ファイアーボール“が左肩に直撃した。
左肩から服と自分の皮膚が焼き爛れる匂いがした、焼かれた肌から凄まじい痛み感じつつ地面に倒れ込みそうになったが何とか意地で耐えて右手だけで剣を持ち総隊長に向けた、ダミアン達は心配そうにこちらを伺っているが自分の役割を果たすため駆け寄ってはこない。
(っ!左腕は動かないな、これは筋肉まで行ったか?)
「ぐっ!っ、…ふぅ、諌める部下に何の言葉も無く魔法を放ち殺そうとするとは堕ちるところまで堕ちましたね総隊長」
総隊長「うるさいっ!黙れぇ!死ねっ‼︎」
ブォンッ!
とうとう怒りが頂点に達したのか暴言を吐きながら走り俺に切り掛かって来た!
「くっ!」
迫り来る剣を受け止めようと身構えたその時・・・
?「アイスフィールド」
ヒィォーッ パキッン!
ブンッ! ガキッン! ドサッ
何処からともなく冷気がここら一帯に広がり地面が一瞬にして凍った、その場にいた全員の足をも凍らされ、その場から動くことが出来なくなっていた、
それは総隊長も同じで剣が後一歩のところで俺に届かず空を斬って前のめりに倒れていた。
総隊長「ぐっ!な、なんだこれは!あ、足が動かん」
カツッン カツッン カツッン カッ!
?「何ですかこの騒ぎは、誰か説明しなさい」
凍った地面を優雅に歩き 低い声で問いただしたした人は、有名な公爵家当主の弟君で現国王の筆頭補佐官である“シベラス・ノブル・デューキス“筆頭補佐官だった。
(っ!、間に合ったか⁉︎)
「私がご説明いたします、デューキス補佐官」
補佐官「ほぅ、あなたが説明してくださるんですね」
総隊長「っ!惑わされてはなりませんぞ!デューキス補佐官!」
補佐官「何のことです?」
総隊長「こ、此奴らは上司である私に対してあらぬ嫌疑をかけ落とし入れようとしているのです!」
(チッ、往生際の悪いやつだ)
補佐官「ほう、どんな嫌疑ですか?」
「ほ、補佐官!」
補佐官「まぁ、待ちなさい 1人ずつ意見を聞こうじゃありませんか」
補佐官に発言を止められて黙った俺を見て総隊長は勝ち誇った顔で補佐官に俺達が反乱騒ぎを起こし自分を殺そうとした、などと出鱈目な嘘を自分の都合の良いように補佐官に証言していた、“侯爵の事“についてはいっさい触れずに。
補佐官「では、あなたは部下の蛮行を諌めようと奮闘していたと…?」
総隊長「そ、そうです補佐官、自分が至らぬ点があったばかりにこんな騒ぎとなりまして大変申し訳ありません、ですがこれは衛兵隊内での揉め事ですのでお手を煩わせる事は致しませんのでご心配なさらないでください」
(要は身内の揉め事に手を出すなって言って俺達をクビにして秘密裏に処分しようとしているわけだ)
これ以上 奴の嘘を聞かせてなるものかと腕の傷の痛みに耐えながら俺が発言しようと口を開きかけた時 補佐官が、
補佐官「ぷっふふふっ、やっと終わりましたか余りにもアホらし過ぎて少し笑ってしまったではないですか」
総隊長「な、何がですか⁉︎」
顔を赤くして少し怒ったように聞いてきた総隊長に補佐官は表情をなくした様に真顔でこう告げた。
補佐官「何って?貴方が何故 私が今ここにいるのか分からないほど お馬鹿だからですよ」
ゾッとするほど冷気を纏った無表情と冷たい声で言い放った、その声と表情をまじかに見てしまった俺は、
(顔が整ってる人が怒るとかなり怖いなぁ)
と、現実逃避しながら思っていると、その怒りをぶつけられた総隊長は冷や汗を流しながら黙った。
補佐官はデューキス公爵家当主と瓜二つと言われるほど似ているがいつも柔和な表情で話す当主とは真逆にあまり笑う事が無く表情をかえずにいつも忙しそうに眉間に皺を寄せ陛下や先王陛下をお得意の氷の柵に閉じ込めて仕事をさせていることで“氷の番人”などと呼ばれている。
?「ラス、外回りはすんだ 後は中の確認だけだ」
補佐官「有り難う御座います、ジル王弟殿下」
補佐官の後ろから騎士達を伴いやって来て補佐官に親しげに声をかけて来たのは現国王の弟君の“ブルージル・ノブル・ドゥーカ“公爵当主だ、予期せぬ人の登場にこの場にいた隊員全員が動きを止め敬礼をする、その斜め後ろにリットがついて来ていた。
(あのお方がここにおられると言う事は…)
王弟殿下「ラス 気軽にジルって呼んでくれ従兄弟なんだしさ、ん?…お!、そこにいるのは今日“侯爵達“を連行してくれた衛兵隊の隊長だね、⁉︎、おい!ひどい怪我だ!大丈夫か⁉︎ラス!彼だけ早く氷を溶かしてくれ!」
リット「!、大丈夫ですか隊長!」
補佐官「え⁉︎、すみません!気づかなくて今 溶かしますね」
そう言うと補佐官はすぐに俺の周りの氷だけを溶かし動けるようにしてくれた。
王弟殿下「これは…すぐに治療したほうがいい、おい誰か!治療魔法師を直ぐに呼んでこい!」
王弟殿下の後ろから来ていた騎士の1人が急いで城の方に走って行った、王弟殿下とリットは俺を支えながら凍ってない地面まで連れて来てくれた。
補佐官「この傷は火傷の様ですね 治療魔法師が来るまでに先に私の水魔法で軽く治療いたします、その後すぐに本格的な治療をして貰いましょう」
「有り難う御座います っ デューキス補佐官、ですが本格的な治療の前に今回の経緯を報告させてください」
と、痛みを堪えながら言うと補佐官は治療魔法師が来るまでの間なら良いと了承してくれた。
補佐官「では先に軽く治療しましょう、ウォーターキュア」
魔法名を詠唱してすぐに発動された魔法は焼け爛れた左腕に水の薄い膜の様に張り付き患部を冷やしつつ癒している様だった、痛みが少し和らいだのですぐに礼を言い今回の騒動の経緯を簡潔に報告した。
「・・・・・・・・っと言う経緯でこの様な騒動になりました」
補佐官「そうですか、貴方が機転をきかせなければ危うく犯罪者を逃すところでしたね、有り難う御座います」
「い、いえお礼を言われるほどの事は出来ていません」
補佐官「では、あちらの2人はボージエ総隊長の仲間と判断して良いんですね?」
俺が報告をしている間に王弟殿下と騎士達数人は隊員1人ずつ聴取して聴取が終わると補佐官が氷の地面から解放していた、解放された者達の中で俺達に攻撃を加えて来た者達は“封魔の手錠“で拘束されていた。
「はい、後 ナムザク小隊の隊員の人数が1人足りませんもしかしたら侯爵の所に行っているかもしれません」
補佐官「そうですか…、今 屋内を調べている所ですのですぐに分かると思いますが、外に出ている場合探すのに手間取りますね」
そう話していると“留置場“入り口が騒がしくなって来た、数人の隊員と共に留置場で留置されていた“侯爵達“まで連れ出されていた。
アロガイン侯爵「くっ!離さんか!私を誰だと思っている‼︎」
補佐官「あぁ、まだちゃんと中に誰かいたんですね、しかし五月蝿いですね アイスバインド」
アロガイン侯爵「もがっ!ん゛ん~っ んが~っ」
補佐官の魔法で綺麗な模様の氷で口を塞がれた侯爵は何かうめきながら補佐官を睨んでいたが補佐官は我関せずと無視を決め込んだ。
他にもこの状態の者が他に2人いる総隊長とナムザク小隊長だ、俺が報告をしている最中に余りにも話の腰を折るものだから補佐官に静かにする様に言われても静かにしなかった為 、侯爵と同じように氷で口を塞がれてしまったのだ彼らも一生懸命 補佐官を睨んでいるのだが補佐官は全然気にする様子もなく完全に無視して話を進めていた。
補佐官「では、今 出てきた中にナムザク小隊の隊員はいますか?」
ダミアン「あ、はい、います“侯爵“の後ろを歩いている彼がナムザク小隊の隊員です」
ダミアンが指を挿しながら答えるとそれに気づいた隊員が咄嗟に逃げようとしてすぐに騎士に捕まっていた、その直後 氷が口を覆い黙らせたその後すぐに逃げようとした隊員にも“封魔の手錠“がされて“侯爵達“と一緒に一纏めに拘束されている。
(これで一通り報告できたはずだ…後は補佐官にお任せすれば安心だ、体がだるいし早く休みたいしな)
「ふぅ、これで報告は以上です」
補佐官「報告 有り難う御座います、貴方のお陰で詳細が分かり助かりました 怪我の具合も心配ですし治療魔法師も来たのですぐに治療をして貰いましょう、お疲れ様です ナビール小隊長」
「ほっ、勿体無い お言葉 有り難う 御 座 い ま す・・・」
(気が抜けたら、眠気がいやこれは貧血か?…だが 今はもう休んでも 良 い よ な・・・)
グラッ ドサッ!
「「「「「「ナビール隊長!」」」」」」
*その後日 彼が目覚めた時には医務室の寝台の上だった、目覚めてから1番最初に隊員達に無茶をするなとしこたま怒られ無事で良かったと安堵された 、
次にピウス小隊長に物凄く感謝された気にするなとは言ったがあの時何もできなくて申し訳ないと謝れた、
それこそ気にするなと逆に巻き込んで申し訳なかった言うと互いに謝罪しあったしまってい収拾がつかなくなっていた所に思わぬ人がお見舞い来るとは想像もしなかった・・・・・・




