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24話 お茶会の後は…2 第三者 視点


    第三者 視点


 その後は引き続き、映像を見ながら表情の怪しい人物をピックアップしていると不意にヘルツォーク夫人が眉根を寄せて嫌そうな声をあげた。


ヘルツォーク夫人「ん~?…あら、いやだ」


ヘルツォーク前公爵「ん?、どうしたんだい ブルア?」


ヘルツォーク夫人「えぇ、ちょっと“嫌な表情“をした男性がいまして」


ヘルツォーク前公爵「“嫌な表情“?」


 夫人の言葉に他の男性陣が頭を傾げていると 夫人は少し考えて手招きしてシベラス補佐官を呼んだ。


ヘルツォーク夫人「ラス、ここを拡大できるかしら?」


シベラス補佐官「?あ はい、ここですね?」


 夫人に指定された場所を拡大して画面に移すとそこには1人の男性が写っていた。


ヘルツォーク夫人「この男性の顔をよく見て」


 そう言われて画面を覗き込む男性陣。


サフィアス王「この者がどうしたんですか?叔母上?」


 他の男性陣も何のことだろうと頷いた。


ヘルツォーク夫人「うーん男性には分からないかしら?この男性アメトリン君を見る目が少し怪しいのよ」


シベラス補佐官「怪しい?・・・・・ん?あ、そう言う怪しいですか、叔母上…」


 他の3人はまだ頭を捻りながら考えている。


ヘルツォーク夫人「ラスは気づいたのね、そう、この男性 多分アレなのよ」


シベラス補佐官「…アレですか、これは兄上にも早めに知らせたほうがいいですね…」


ヘルツォーク夫人「そうね、早いに越した事はないわ、今すぐでも良いくらいよ、明日は王都を散策するんでしょう?アメトリン君」


シベラス補佐官「そうですね、今から手紙を書いてすぐ届けてもらいます」


ヘルツォーク夫人「そうなさい、この男性の名前はわかるかしら?あ、でもこの男性以外でもいるかも知れないから特定の名前だけではなくて、そう言う可能性を含めた人がいると言う感じで書いたほうが広く警戒できるかも知れないわね」


シベラス補佐官「確かにそうですね 叔母上、この男性の名前も知っていますのでご心配なく、では先に手紙を書いてきますの少しお待ちください」


 2人だけで会話を終了させて補佐官が自分の執務机に座り手紙を書き始めると、訳が分からない3人が痺れを切らして聞いてきた。


先代国王「ブルア姉上そろそろどう言う事なのか教えて下さい」


 他の2人も頷きながら夫人に注目している。


ヘルツォーク夫人「まだ気づかないの?まぁ男の人は分かりずらいかしら?」


ヘルツォーク前公爵「男は分かりずらい?・・・・・、う~ん、ん!そう言うことか!それは早めに知らせたほうがいいな」


「うん うん」と1人納得し出した前公爵、後の2人は未だに分からないと頭を捻っている。


ヘルツォーク夫人「貴方なら気づいてくれると思いましたわ♪、しかし2人はまだ気づかないの?・・・ふぅ、しょうがないわねぇ今回は教えてあげますけど今後は自分で気づかないと 2人とも愛しの奥様に嫌われるかも知れないわよ?」


「「えぇ⁉︎何故⁉︎」」


 驚く2人を無視して話を続ける夫人。


ヘルツォーク夫人「いい?この男性のが見ているアメトリン君の“容姿“が肝心なのよ「「“容姿?“」」そう“容姿“、

この子はどこから見ても完璧に綺麗で可愛いのよ?、そこら辺の女の子より美しいの、男の子なのに「「‼︎」」もう流石に気づいたかしら?

この男性は アメトリン君を嫌らしい目で見ているのよ、その証拠にアメトリン君が少し嫌そうな表情をしてるでしょう?

きっと彼もこの視線に気づいたのね、すぐに表情は元に戻ったけどもかなり不愉快でしょうね」


サフィアス王「本当だ言われて見るとなんか口元がいやらしくにやけてる気がするよ」


先代国王「そうだな、アメトリンの表情も何となく嫌そうだな…、と、言うことはアメトリンに“懸想“する男が今後も出てくる可能性を姉上は懸念しているですね」


 やっと今の会話を理解した2人に楽しそうに笑う夫人。


ヘルツォーク夫人「えぇそうよ、まぁあちらでも一応 警戒はしているでしょうけど 街に出るとその危険が増すから警告までに報告していたほうが警護の方も気が引き締まるでしょう?それと貴方達こう言う事にも もう少し敏感にならないと 女性が嫌な思いしている時に助けられないと愛想尽かされるわよ?」


サフィアス王「だからすぐに連絡させたんですね…、それと妻に嫌われたくは無いので精進します」


先代国王「むぅ、そうだな気をつけよう、やはりこう言う事は女性が気付きやすいものですか?姉上?」


ヘルツォーク夫人「そうねぇ男女関係無く見られる方は大体 嫌な視線には敏感になるわよ?あぁ言う人達の嫌らしい視線は独特な分かりやすい気配がするのよ

粘着質な感じがしてかなり不愉快な気分になるわ、目があったりした時には鳥肌が立つぐらい気持ち悪いのよ、

今回アメトリン君は同性にその視線を向けられるのよ?かなり気持ち悪いでしょうね そう考えると可哀想で仕方がないわ、だからこの男性含め他にそう言う目で見ていた人達は優先的に調べたほうがいいわ、

アレだけ執着的な目で見ているって事は多分この男性は“小児性的愛好家“の可能性があるから どこかで子供 それも小さな男の子を対象にいかがわしい行為をしているはず、叩けばかなり埃が出てくるわよ」


ヘルツォーク前公爵「!、それはいかんな!コレは我が“ヘルツォーク公爵家“で早く調べさせるか?ブルアが調べたほうが色々と気づく事が多いいだろう?」


サフィアス王「そうですね、そうして頂けるとこちらは噂の件の調査だけに専念できますので有り難いですが…」


ヘルツォーク夫人「そうね、そちらが噂の調査に専念できるなら この“小児性的愛好家“の男性の調査は任せてもらいましょう」


 こうして それぞれ調べる事が決まった頃に シベラス補佐官がいつの間にか手紙を使いの者に預けて戻ってきたのでつい今し方決まった事を報告し、映像の確認作業に戻った。


・・・・・・・・・・数十分後


シベラス補佐官「ふぅ、これで終わりですね…、しかしかなりの数の貴族家に噂を流した疑いが出てきましたね…」


先代国王「そうだなぁ、約4分の1の出席者が加担しているかも知れないとは嘆かわしい」


 頭を横に振りながら 溜め息を吐いた先代国王、それに同調するようにサフィアス王が溜め息を吐いて「調べる対象が多すぎる」と映像を見て疑わしいと判断した貴族の名前のリストを見ながら愚痴っていた。


ヘルツォーク前公爵「こちらは最終的には5人ほど調べる事になったが、確信が持てない者を含めてこの人数だ調査はかなり慎重に行わなければならんな」


ヘルツォーク夫人「そうねぇ、アメトリン君を見て初めて新しい扉を開いちゃった人は気をつけないと 突拍子もない事をする事があるから要警戒ね、

それにしても話は聞いていたけれど 聖獣様達を授かった場面は何度見ても神秘的ね 聖獣様達はとても愛らしくてアメトリン君ともすぐ仲良くなられていたわ 、楽しそうに笑うアメトリン君が特に可愛かったわ、あぁ癒されるわぁ、また今度アメトリン君に会いに行こうかしら?」


 どうやら夫人はあの時の光景に癒しを感じたらしい。


ヘルツォーク前公爵「そうだね、アメトリン君と聖獣様達の戯れてた姿はなんとも愛らしい姿だったね、けど 私はアメトリン君のステータスの方に1番驚かされたよ、スキルの多さと属性魔法の適性が全属性なのも十分驚いたけど “加護“の欄に3柱の神の名前があった事が1番驚いたよ 上2つの神々の名前は私には読めなかったけれど “称号“の欄の所に“神々の寵児“と表示されていたから確実に上2つも神の名前が書いてあるんだろうね、でも何処の文字だろうか?」


 ヘルツォーク前公爵はかつて外交官として数々の国と交渉をしてきた自分でさえ読む事ができなかった文字にかなり興味を持っているようだった。


サフィアス王「いやそれより叔父上、最後の警告文、あれはリトス教の者達に強く釘を刺すために大々的に公の場で出されたんだろうな、それと私たち含め囲い込みさせない為に互いに監視させる意味合いもありそうだ」


シベラス補佐官「そうでしょうね、教会側に知らせるだけなら“神託“スキルを持つ聖職者に“神託“をおろせば済む話ですし、わざわざこの国の大勢の貴族と先代国王陛下がいる時に出されていますからね、隠蔽ができないように表示されましたからコチラとしては大変助かってます、アトリーが祭り上げられないように考えておられたのでしょうね、あの子を1番に考えて下さってるのがよく分かります 叔父としては有り難い話です」


先代国王「確かに親族としては嬉しい限りだ、まぁ国としてはどうなんだろうな?良い方か?良い方なんだろうな、他国に比べるとかなり良い方だな、うむ」


 1人で疑問に思って1人で納得していた先代国王その後ろで補佐官が白けた顔で見ていた。


シベラス補佐官(他国に比べるとかなり良い方って次元じゃないでしょうに作物の安定はかなり“破格の祝福“だ!とか自分で言ってたくせに…)


 と、補佐官は心中で盛大に愚痴っていた。


 その間もリストアップした貴族の爵位や親類関係をここにいる者達の中で分かっている所を書き出していると執務室の扉を叩く音が聞こえた。


コンコンッ


侍従長「失礼します、陛下、ただ今ブルージル王弟殿下がお越しになられましたがいかが致しましょう?」


 と、侍従長が聞いてきた。


サフィアス王「ジルが?分かった、ここに通してくれ」


侍従長「承知いたしました、暫くお待ちください」


 侍従長の気配が遠ざかっていくと。


サフィアス王「ジルが王城に来るなんて珍しいな…」


ヘルツォーク夫人「あ!言い忘れていたわ、ジルはアメトリン君のお友達のご両親達がお泊まりの荷物をご自身お屋敷に取りにいく間の護衛をジルにラトが頼んだのよ」


サフィアス王「ジルが護衛?あぁ、あの侯爵家の行動を警戒して?」


ヘルツォーク前公爵「警戒と言うより見届けるためにかな?荷物を取りに行く前にどうやら屋敷の前に不審な人物や馬車が確認されたと報告がきたので、急遽ラトがジルに何か起きた時の証人として護衛を頼んだんだよ」


サフィアス王「と、言うことは何か起きたからジルは王城に来たんですね、何があったのか大体想像はつくが……面倒なことになりそうだ…」


先代国王「だが捉えようによっては城内の不正した者が一掃できるぞ」


シベラス補佐官「そう言えば先程お茶を頼みに行った時に何処かの貴族が“不法侵入と器物破損“の容疑で捕まったなどと噂が流れていましたが…それですかね?」


「「「「・・・それだ!(それよ!)」」」」コンコンッ


 補佐官の発言に一斉に返事を返したタイミングで扉をノックする音が聞こえた。


侍従長「し、失礼します、ブルージル王弟殿下をお連れしましたがお入り頂いても大丈夫でしょうか?」


 侍従長は自分がノックしたタイミングで中から大きな声がしたので少し驚きつつも入室の許可を求めてきた。


サフィアス王「あぁ、すまない、大丈夫だ入れてくれ」


侍従長「はい、では、失礼致します、どうぞ殿下お入り下さい」


ガチャッ


 扉を開けて入ってきたのは現国王の五つ歳下の実弟、ブルージル・ノブル・ドゥーカ公爵だ。

 すでに王族から籍を抜いて公爵位を得て家名はドゥーカ公爵になっているが今も王弟殿下と呼ばれることが多い、本人も呼び方は基本的に気にしないので城内の誰もが親しみを込めて王弟殿下と呼んでいる。


王弟「失礼しますよ兄上、…あれ?まだコチラにいらしたんですかフィデス叔父上にブルア叔母上」


ヘルツォーク前公爵「やぁジル、少しやる事があってね、それでジルの方は何かあったのかい?」


王弟「あ!そうでした、兄上達、“アロガイン侯爵達“の件で来ました、現場で私が“記録の魔道具“で証拠となる映像を記録したので後日 提出すると衛兵の隊長に言っておいたのですが証拠の提出は早い方が良いと思い直し 子爵達がデューキス家に戻る時の馬車に相乗りさせて貰い来ましたが最初の報告で事の詳細をお聞きになってますか?」


サフィアス王「いや、まだ何も報告は聞いてないな・・・ん?ジル、侯爵達を捕縛したのを見てここに来るまでに何分かかった?」


王弟「!、そうですね…、ヴィカウタ子爵家の屋敷で“奴等“が捕縛して連行されたのを見送った 後 少し手間取ったので…ここに馬車で送って貰うのに、そう ですね、すでに30分から40分はかかってますね、捕縛に来た衛兵隊長はすぐに上司に報告すると言ってたが・・・それなのにまだ報告が無いなんて少し遅すぎるな…」


サフィアス王「やはりか…ラス、噂を聞いたのは何分前だ?」


シベラス補佐官「15分ほど前ですね…、その時は今からその“侯爵達“が連行されてくると思ってましたが…どうやらその“上司“、怪しいですね」


先代国王「そうだな、捕縛に来た衛兵達の隊長がすぐ報告すると言って出たのなら距離にもよるが貴族街からなら王城に“奴等“を連れて来るのに10分はかからんはずだ、

そして上司の“衛兵総隊長“に報告して捕縛された者が“侯爵“のような高位貴族の場合、聴取や尋問する前に王であるサフィアスに1番に捕縛したと報告するのが義務だ、その時間は連行されて来て報告が上がったとしてその足でここに報告しに来るのに約10分だとして、

連行する時間と合わせても早くて20分もあれば事足りるはずだが、いくら遅くても30分、それ以上 今だにその報告が無いのは遅すぎるな」


サフィアス王「ラス、すぐに衛兵隊の留置場と詰所に騎士達を派遣して現状確認して、そして拘置場にいる“侯爵ら“をすぐに騎士団の監視下におけ、ついでに“衛兵総隊長“も同時に拘束するように通達しろ」


シベラス補佐官「すぐに通達します、それと私が騎士達に同行してきますね、騎士団内にも“侯爵達の手の者“がいないとは言い切れませんので」


サフィアス王「分かった、では頼む」


王弟「ラス、兄上、俺も行こうか?捕縛に来た衛兵達の顔は覚えているから、その衛兵を見つけたらすぐに“侯爵達“を何処の牢に入れたかすぐに聞けるはずだ」


サフィアス王「そうだな、そうしてくれジル、では2人とも頼んだぞ!」


「「了解です」」


 返事をした2人は急いで王の執務室を出て行った。


サフィアス王「・・・・あ‼︎、ラス!その前にこの氷の柵を溶かしてから行ってくれー‼︎」


 そう叫んだが戻ってきてくる気配はない。


先代国王「ぬぅ、私も忘れておったわ、しかし国王と先代国王をこのままにして行くとは…」


 そう最初から今までずっとトイレの時以外は氷の柵で椅子に固定されていた国王と先代国王であった トイレの間も補佐官の監視付きで行っていた。


ヘルツォーク夫人「2人がすぐ仕事をサボって逃げるからまた逃げられると警戒してそのままで行ったのね…信用されてないのはしょうがないと思うわよ?自業自得でしょ」


「「くっ!」」


 ヘルツォーク夫人に正論を言われて押し黙った2人を見ながらヘルツォーク前公爵は溜め息を漏らした。


ヘルツォーク前公爵「はぁ、2人ともこれを機にもう少し真面目に仕事をしたらどうだい?作物の不作の問題もあるし、それに君達はもう立派な大人なんだ何時迄も仕事から逃げるなんて子供じみた事はやめなさい、もしこの現状をアメトリン君が聞いたら君達の姿に“失望“すると思うよ?」


先代国王「っ‼︎、・・・そうですね、フィデス義兄上の言う通りです、これからはしっかり仕事に専念します、可愛い弟の孫に悲しそうな顔で見られると思うだけで心が痛みます」


サフィアス王「はい、私も真面目に仕事をこなします、アメトリン君に嫌われたくないですからね」


 ヘルツォーク前公爵に諭されて2人は真面目に仕事をする気になったようだ、そのやる気の原動力が「アメトリンに嫌われたくない」と言う一言に尽きるとは誰も思いもしないだろうが・・・


ヘルツォーク夫人「最初から真面目しようと思えば出来るのに 周りが優秀だからと言って丸投げして怠けるから信用されなくなるのよ、今後 仕事をサボったりしてると周りの人に愛想つかされても文句は言えないのですからね、今のあなた達はそれほどまでに信用がないと思いなさい、まだ王城に優秀な人が残っているのはひとえにシベラスがあなた達をこうして遠慮なく縛り付けて仕事させて周りを気遣っているから この国の優秀な人材はここにとどまっているんですからね」


「「はい、今後 仕事を人任せにして怠けたりしません!」」


 2人で意思表明した姿は椅子に縛り付けられていて少し情けないがちゃんと心がこもった意思表明だったのは間違いなかった。


ヘルツォーク夫人「その気持ちを無くさないように日々精進しなさいな」


「「はい、ブルア姉上(叔母上)」」


 そうこうしているとにわかに部屋の外が騒がしくなり出した、すると ドンドンッ 執務室の扉を強く叩く音がして。


ガチャッ


?「父上!失礼します!緊急のため急いでおりますので無礼をお許しください!」








*まだ第三者 視点 続きます。








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