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3話 初期能力値とスキル


『とっ言うわけでその大事な“初期能力値の数値“を決めるわよ!』


 と、ティーナちゃんは意気込んで左手に持っていた紙を前に突き出した。


 紙には黒い線で6つのマスに区切られそのマスには数字が書かれていた。


(百、五百、千、五千、一万、五万?)の順にマスの斜め左上に①~⑥と番号がふられていた。


『そう、で、サイコロの1~6がマスに書いてある①~⑥と同じ番号として サイコロを振って出た目の番号に書いてある数字が貴女の魔力の初期能力値になります♪あ、後、一番低い数値でも一般の平均値なので安心してね、では、サイコロを振ります!とりゃ~‼︎』


 勢い良く右手に持ってた大き目のサイコロを思いっきり投げたサイコロは壁に当たって床に転がった。(てか、いつの間に壁や床が⁉︎ソファーとローテーブルもあるし…)


(いや、気にしちゃいけない、ここは神様達の空間だものね、今はサイコロだ)サイコロに意識を戻した。


 出た目は<5>…(へ?・・・・・一万⁉︎多っ‼︎一般の100倍って、これ本当に大丈夫なのかな?暴走とかしない?)


『大丈夫、大丈夫、魔力操作のスキル付けとくから♪じゃあ次は上位スキルを決めましょう♫咲子ちゃんには上位スキルはそうねぇ、5個は入りそうね!でも先に1個入っているからサイコロで選べるのは4個ね!』


 ティーナちゃんは懐からもう一枚、紙を出してきたが。


(ティーナちゃん上位スキル?ってなんですか?下位スキルもあるんですか?)気になったので聞いてみた。


『えぇ、そうね、スキルにはランクがあってDから、C、B、A、S、SS、SSSランクまであるの。そのDからBまでのランクを下位ランク、それ以上のAからSSSを上位ランクとしているのその中で普通の人が習得することが難しい上位スキルを厳選して6個に絞って紙に書いてきたのがコレです!』


 と紙を指さした、でも私には裏側になっていて何が書いてあるかは分からないそれに、


(へ~、そんな区分があるんだ、そう言えばさっきもうすでに1個スキルが入っているって言ってたけど何のスキルなの?後、その紙、裏返しだよ?)


『何が当たったかは生まれてステータスが見れるようになってからのお楽しみです!』と、天照ちゃんが楽しそうに言ってきた


(むぅ、天照ちゃんが焦らしてくる~)むくれてみると。


『そんなにむくれないで?先に入ってるスキルは教えてあげるから』ティーナちゃんが『ねっ』って言いながら宥めてくれる。


『それに今 分かっても生まれて7年は使えないのよ?知っててもモヤモヤするだけだからステータスが見れる様になるまでのお楽しみね♪』


(は~い…)渋々我慢する私、そんなやり取りを月詠様と天照ちゃんが微笑ましそうに見ていた、ちょと恥ずかしい。


『いい子ね♪先に入ってるスキルはね“全言語理解“って言うスキルよ、名前のとおり全ての言語を理解できるスキルなの、これは7歳にならなくても常時発動するアクティブスキルなのだから生まれてすぐでも言葉が分かるわ、あと先に入れたのはいきなり1から言葉を覚えるのは大変だからね、それとスキル1個を入れてみて咲子ちゃんの魂にどれだけ余裕があるか確認の意味もあるのよ』


(ほぇ~~そうなんだ確かに今から知らない国の言葉を覚えるのは私には無理‼︎)断言できるね。


『じゃあ今からこっちでサイコロ振って他のスキル決めちゃうからちょっと待っててね?』


(はーい!)ティーナちゃんと天照ちゃんは2人でソファーに座って仲良くサイコロを振り始めた。(マジ仲良いな‼︎)


 最初は<6>次が<3>続けてまた<6>次は<1>最後に<4>2人の反応は最後の<4>の時が一番驚いてたなぁ。


『最後の何が当たったんだろうな』


(‼︎)


 いつの間にか隣に来ていた月詠様、放置された私が寂しくないように気を使ってくれたのかな?


(イケメンの上に優しい気遣いができるって最高かよ‼︎スパダリかよ!!!私なんかの前に来てくれてありがとうございます!!!!!土下寝したい‼︎)

*オタク萌キュンフィーバー発動‼︎


『君はアレだね・・・、自然に人を褒め倒すね、あ…、また人の話聞いてない、しょうがない、しばらく戻ってこないか?』


>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<


   月詠様 視点


『月詠、ちょっと今良いですか?』


『あぁ大丈夫だが、どうした?天照』


『えぇちょっとスキルの事で咲子ちゃんの今までの経験を基に他のスキルを選んでたんですけど』


『それがどうした?普通だろ?』


『それが下位スキルにできる経験が27個にもなってどうしようかと、そのうち6個を纏めて1個の上位スキルに昇華できる所まで行ってるんです』


『あっ、ごめん29個になった…』ティーナがまだ数えてたか。


 この2人が困惑するなんて珍しい、しかしどんな生活をしたらこんな数のスキルになるんだこの子は?記憶に新しいものから数えているからまだまだ増えそうだな。


『仕方ない最後まで数えてから考えよう』


『今どこまで行きましたかティーナちゃん?』


『今やっと半分ぐらいまで来たわ大人になって色んな仕事を転々としていたみたいね』


『それにしたって普通そんな数にならないだろ?』彼女の年齢を考えれば 良くて20行けば良い方だ。


『普通はねでも咲子ちゃんは本当に色々な職業についてたみたい普通転職しても同じ系統の職を探すわよね、

建築なら建築、接客なら接客、って感じでも咲子ちゃんは飲食店に行った後に飛び込みの営業販売してみたりその次は児童施設の事務員してみたりね、

本当に色々してたみたいそれに実家のお店継いだ後も古くなったお家の屋根の修理とか冬に水道管が壊れた時も修理した上に防寒処置もしてたわ、

後...『ま、まだあるのか』えぇ、お家のベランダで毎年夏に野菜も育ててた15年も……

あっ36になった…………後三分の一・・・はぁどうしよう』


 まぁしょうがない人の人生は人それぞれだからな、本当に面白い子だ。




⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯数分後


『っ!終わったわ、合計42個ね‼︎なかなかの量よね全部纏められるかしら』


 あの子はまだトリップしているな、なら今のうちに終わらせようあまり長く待たせるのも可哀想だしな。


『では、まず全部入るかやってみるしかないな、どうだ行けそうか?』


『少しずつ入れてみるわ』珍しく真剣な顔だ。


『すみません、お願いします』天照は不安そうだな。


『っえ、嘘、全部入っちゃった………しかもまだ入りそう』


『本当か?』『本当に?』聞き間違えじゃないよな天照と同時に確認してしまった。


『いや、待てよ、それだけの経験をしていたのだから全て入るのは当たり前か?』


『でも、まだ余裕があるのでしょう?後どれぐらい入りそうですか?』


『そうね・・・Sランクを2個入れても平気そう……』


『『・・・・・・・』』そんな有能な魂を持った人間を誤って死なせてしまった事に唖然とし、あの子を見たコチラの声は聞こえ無いようにしているが見られた事に気づいて不思議そうにしている。


『えっと、たまに魂の器が大きい人はいるけど咲子ちゃんはその中では別格ね、そちらの世界では魂の器を重要視していないから気付かなかっただけかもしれないし…』


 ティーナがフォローしてくれるが私はあることに気づいた。


『っ!おかしい、いくら魂の器を重要視しないとしてもコレだけの事をそつなくこなす事のできる才能があれば何かしらの神の目に留まったはずなのに全く気づかないなんて…おかしい、それにそんな報告や噂も私達は聞いていない…、

誰かの妨害があったと見て間違いないだろう、それにこの子は才能が有るのにあまりにも裕福とは言い難い暮らしをしていたみたいだ』


『そうですよね、これだけの才能でやってきたことが全て表に出てないのが気になります、少し調べたほうが良いですね』天照も同じ見解のようだ。


『その事に関しては私じゃどうにもできないから貴方達に任せるわ、後は咲子ちゃんに最低でもSランクのスキルが2個入るって事なんだけど・・・これだけ余裕があると逆に何入れるか迷うのよね』


 確かに迷うな、上位スキルのリストをみてもどれも優良そうで悩む、ん?これは…


『ティーナ、Sランクのスキルじゃないといけないのか?』


『いいえ、別のランクでも良いわよ』


『そうか、ならばSランクを1個にしてBランクのコレとコレの2個にして先ほど言ってた6個のスキルを昇華させて上位スキルにしたらどうだ?』


『それなら役に立ちそうだし、だいぶステータスがスッキリするわね、後 約束の魔力操作のスキルも入れなきゃね』


『その事なんですがティーナちゃん、咲子ちゃん魔力の事で不安そうだったのでSランクをやめて魔力関連のスキルを付けられないでしょうか?』


『ん~そうねぇ確かに魔力が無い世界から急に魔力のある世界に行くんだもんね、

それに“魔法属性を全属性“付けてるから“無詠唱“のスキルと一緒に魔力に関連する支援スキル3個を昇華させた上位の支援スキルの“魔力完全制御“にして付けときましょ♪、よしっこれで大丈夫!』


『えっ⁉︎“魔法属性 全属性“入ったんですか?いつ⁉︎』


『っ⁉︎』全属性だと⁉︎


『えっと、スキルを数え終わって入れてる時に他のスキルと一緒に相性のいい属性を入れたら次々入るんだもの気づいたら全属性入っちゃてたわ、ははは…』


『ははは、じゃないです!なんて危険なことを…、しかしそれでもまだ余裕があるなんて、・・・はぁ大丈夫なら良いです、が、できれば先に言って欲しかったですね』


『全くもってその通りだ』


『ごめんね、次から気をつけるから許して!天照ちゃん、月詠くん』


『お願い!』と、ティーナが合掌して誤ってくる。


 天照と顔を見合わせて『『はぁ』』ため息が出た、視線で天照に促され。


『分かった次は無いからな、それでこの後はどうするんだ?』


『ありがとう♪、今スキルは入れてるけどまだ余裕があるのよね、

でも後は咲子ちゃんが転生した後に興味が出たスキルが習得しやすいように余裕を持たせたままにしとくわ、

最後に転生先の決めて加護を付与して最終確認して送り出しましょ』


『じゃあ咲子ちゃんに転生先の希望が無いか確認しましょう』


『そうだな、さて暇になりすぎて寝かけているな、お~い、咲子!起きろー』




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