14話 挨拶とスキル
+・・・・・+・・・・・+・・・・・+
数分後、カイルさんが大叔父様をちゃんと見送ってきたと報告してきた。
(いつの間に一緒に出ていったんだろ?)
今は大人達のソファーから離れ、テーブル席にいる兄弟やソルと話そうと移動していた。
ジュール『ねぇ、アトリーちゃんご飯はまだかな?』
これまで大人しく周りのやり取りを観察していた ジュール達が急にソワソワし出した。
(あ、そうだね、そろそろ できると思うけど、何か食べたいのがあったのかな、それと食べれないのはある?)
天華『これと言って食べれない物は無いですけど、初めて食べ物を食べるので後々、好みが出ると思います』
(そうなんだ、皆んな まだ小さいからミルクとかが良いかと思ったけど もう何でも食べれるんだね)
夜月『まぁ私達はまだ小さくとも“神獣“だからな、基本何も食べなくてもいいが食べ物に興味がない訳でも無いからな、食べてみたいとは思っている』
(嗜好品?みたいな扱いなのかな?でも皆んなと食べれるならその方が良いよね♪楽しいし共感できるしね♪)
天華『そうですね、私もその方がいいです♪』
『私も~!』『そうだな』とか楽しく話していると。
カミィ姉様「アトリー?どうしたの?聖獣様達とお喋りしているの?」
途中で立ち止まった私にカミィ姉様が話しかけてきた。
「あ、はい!カミィ姉様 皆んなと今からでるご飯は何が食べれるか聞いていたんです」
カミィ姉様「そうなの?、では聖獣様達はなんと?」
「なんでも食べれるそうです、後々 好みが分かれるかもしれないとも言ってますね、あ!、そうだ皆んなに姉様達を紹介してないや!」
ジュール達に家族を紹介してないことを思い出し、今から紹介しようと提案した。
「えーとお祖父様達も一緒に紹介するね!お祖父様達もこっちにきてくれますか?」
私と大叔父様達がいなくなった席にテーブル席から移動してきていた、セルドスさんとセラスさんも呼んで皆んなに並んでもらい、1人づつ紹介していった。
「・・・・・・でこれで僕とソルの家族は終わりだよ、後はさっき話に出たシベラス叔父様と叔母様がいるんだ、叔母様はまだ僕もあった事がないから分からないけど、シベラス叔父様は明日 来るみたいだから その時また紹介するね、あ、後 友達も来るかもそれも明日次第かな?」
父様「あぁ、その事はアチラから参加すると朝方に連絡が来ているよ」
「え!来てくれるんですか!やったねソル!また一緒にイネオス君達とお話しできるよ!」
昨日のパーティーの後に父様がイネオス君達のお家に、明日あるお茶会の招待状を送ってもらっていたのだ、嬉しくて飛び跳ねそうになったけどなんとか跳ぶのを抑えてソルに話しかけた。
ソル「はい!楽しみですね!」
「そうだね!皆んな明日は友達も紹介できるようになったからその時は一緒に遊ぼうね♪」
ジュール:『うん!楽しみ!何して遊ぶの?アトリーちゃん!』
私と両親以外全員「「「「「⁉︎」」」」」
急に聞こえた幼い声にびっくりして目を見開いている。
天華:『ジュール、その前にアトリー様のご家族にご挨拶をしなければいけませんよ、初めまして皆さま、アトリー様より“天華“の名を賜りました、以後お見知り置き下さい、ですが話し掛けて頂いても、お応えできないかもしれませんのでご容赦を』
私と両親以外全員「「「「「え⁉︎」」」」」
予想外の丁寧な挨拶が来て驚いているようだ。
夜月:『私は“夜月“と名を賜った、基本 アトリー以外と話すつもりは無いが、緊急時は話しかけると思うので以後お見知り置きを、後、アトリーと仲の良いソルドアとは話す機会があるかもしれない、以上だ』
私と両親以外全員「「「「「は、はい!」」」」」
ツンツンしている感じが1番 聖獣ぽい夜月に気を引きしめた。
ジュール:『夜月 挨拶が雑すぎるよ~、初めましてアトリーちゃんのご家族様とソルドア君ご家族!私は“ジュール“って名前をつけてもらったよ気軽に呼んでね!これからよろしくお願いします♪あ、でも 話しかけてくれても 応えるかどうかはその時次第かな?』
私と両親以外全員「「「「「よ、よろしくお願いします」」」」」
夜月とは反対にかなりフレンドリーな自己紹介に戸惑っているようだ。
先に挨拶を済ませていた両親以外は、3匹の聖獣の自己紹介に呆気に取られている、それを見ている私と両親は苦笑いだ。
(あはは・・・、皆んな、それぞれ独特な自己紹介だね、基本 私としか喋るつもりが無いとしっかり主張してるのが共通点かな?)
「ま、まぁ皆んなをよろしくお願いします」
と、締めくくっておいた。
紹介し合うのが終わったタイミングで、昼食の用意ができたと知らせが入り、外出していた私と両親は先に着替えをしてから食堂に移ると、私の横に3人分のご飯の皿が追加で置いてあった。
カイルさん「御三方の好みの物がまだお有りでは無いとの事でしたので、一通りの食材でご用意いたしました、他には飲み物もお水とミルクをご用意してますのでいつでも仰って下さい、では 御ゆっくり堪能されて下さい」
と、自然なお辞儀をして離れていった。
いつの間にかさっき何気なく話していた食べ物の事の内容を聞いて、急遽3人分の様々な食材を使った料理が少しずつ盛ってある、ランチープレートみたいな食事が用意されているのに驚いた。
(よかったね皆んな色んな物を少しずつ食べれるようにしてくれたみたいだよ)
3人はそれぞれ喜びを体で表現しながら、少しずつご飯を食べ始めた。
どうやら3人はお肉の料理が1番気に入ったみたいだ、他はそれぞれ違うものが好みにあったみたいで、そこだけ料理が無くなっている、これで3人の好みが分かって料理人もホッと胸を撫で下ろすだろう。
「皆んな ご飯美味しかった?」
「キャンッ」「クルルッ」「にゃあぅ」
と、満足そうな声を口の周りを多少汚しながら出した。
「ふふっお口が少し汚れているよ、拭いてあげるね、何か拭く物をもらえるかな?」
そう後ろに待機していたオーリーに聞くとすぐに少し濡れたタオルが出てきた。
オーリー「こちらをお使いください」
オーリーにお礼を言って、3人が仲良く順番に拭いてもらうの待つのに私の前で並んでいるのを見て、胸をキュンキュンさせながら3人の口元を順番に拭いてあげる。
「はい、綺麗になった」
と、先に天華を拭き終わった。
(いやー可愛くてキュン死しそうだよ)
天華『アトリー様、有難う御座いました♪でも、お手間を掛けるのは本意では無いので 普段はメイドの方の誰かにして頂きますね』
(ん?、気を使わなくても良いんだよ?可愛いし・・・)
天華『そう言って頂くのは嬉しいですが、アトリー様にはご自由に生活して頂きたいので、それにこれから先 お勉強など なさらなければ ならない事も増えますでしょうから、お手間をお掛けしたく無いのです、でもたまにして頂けると嬉しいです♪』
(うーん、分かった!じゃあさっきタオルを持ってきてくれた メイドさんは私の専属になった人だから、その人にして貰うのはどうかな?)
夜月『む、仕方ない、だがそれも私達が大きくなれば必要無くなる、それまでの間だけ世話になるしか無いか』
(そんなに嫌なの?夜月?)
次は夜月の口元を拭きながら会話する。
夜月『私は なるべくアトリー以外に触れて欲しく無い、毛並みが乱れるのも嫌だからな』
(ふふっそうなの?じゃあ早く大きくなって自分でできるようになると良いね)
夜月『そうだな、後3年以内には普通の虎サイズになりたいな』
(どれくらい大きくなるの?)
夜月を拭き終わった、夜月は綺麗好きのようであまり汚れてなかった。
ジュール『私は大人のアトリーちゃんを乗せれるくらい大きくなるって、主神様が言ってた!』
(わ~凄く大きくなるんだね?お部屋に入るかな?)
最後にジュールを拭き始めるが1番 汚れているみたいだ。
ジュール『え!、お外で1人で寝るのはやだよ~!じゃあ大きくならない!』
(あらら、そんなこと言わないでジュール、大きくなったら私も一緒にお外で寝てあげるよ、それかお屋敷の空いてる土地を借りて、魔法でお家を作って皆んな一緒に暮らそうか?)
ジュール『本当?一緒に寝てくれる?でもアトリーちゃんが風邪ひかない?それは嫌だからお家を作ろう!』
(ふふっ分かったじゃあ、そうできる様にその時 父様に一緒に頼もうね、ん?、ジュールがそこまで大きくなるんだったら、夜月や天華もそんなに大きくなるのかな?)
夜月『それは分からない、一応モデルになった生物ぐらいには大きくなるはずだが・・・、見当もつかないな』
天華『私は多分、ジュール以上に大きくなるかもしれませんね・・・、ドラゴンって大きいですよね、私も一緒に入れるような お家となると、かなりの大きさになるのでは?大きくなってもご迷惑になるなんて・・・』
天華が凹んでしまった 。
(え、天華はそんなに大きくなるのが嫌なの?私を乗せて飛べるくらい大きくなって欲しいのに・・・)
と、少し期待してた事を言ってみた。
天華『!、そ、それは、ご期待に応えるしかないのでしょうか?うー、いつか アトリー様を背中に乗せて飛べるのは良い事ですが、それも良いけど 一緒に寝れなくなるのも嫌ですし・・・』
悩み始めた天華が可愛くてしょうがない、と思いながらある提案をしてみた。
(ねぇ、神様達に体のサイズを変える事ができるスキルが無いか今度聞いてみるのはどうかな?皆んなそんなすぐに大きくなる訳じゃあないでしょう?小さいうちに聞いてみてそれから考えよう?)
『うん、分かった!』『そうですね、今考えても分かりませんからね』『その時一緒にどこまで成長するかもお聞きしよう』
(よし、この事はまた今度 教会に行く時まで保留ね!じゃあ、お世話の件は私からオーリー 私の専属のメイドさんに頼むよ!)
天華『はい、それでお願いします』
他の2人も頷いたので上手く話題を先送りにできたようだ、お世話の件にも決着がついたので後はオーリーに頼むだけだ。
「よし、ジュールも綺麗になったね、オーリー、タオル 有り難う、それとこれからこの作業手伝ってくれる?」
オーリー「え、宜しいのですか?」
急な申し出に少し戸惑っているようだ。
「うん、天華達が言い出した事だから大丈夫だよ、僕の手間取らせたく無いそうで、大きくなって汚さないようになるまでお願いできるかな?」
オーリー「畏まりました、聖獣様方のお手伝いさせて頂き光栄至極です、御用が御座いましたら いつでもお申し付け下さい」
深くお辞儀して了承してくれた。
「キャンッ」「キューッ」「なあぅ」
「皆んながよろしくって言ってるよ、僕からもよろしくお願いするね」
オーリー「よろしくお願い致します」
と、笑ってくれた、これで皆んなのお世話係に任命できた。
父様「アトリー お手伝いは1人で大丈夫かな?もう1人ぐらいお手伝いする使用人をつけなくて良いかい?」
父様がそう提案してくれた。
「うーん、じゃあ、オーリー1人では手が足りない時はお願いします、お気遣い有り難う御座います、父様」
(人手は多い時が良い事もあるからね)
昼食を食べ終え皆んなでサロンに移動して、食後のお茶をしていると父様がスキルの事で聞いてきた。
父様「アトリー、ステータスは自分で確認できたかな?何の戦闘スキルが貰えたか教えてくれるかな?今後の為にもね」
どうやら貰えたスキルで今後の訓練を見直すみたいだ。
「えーと・・・、総合武術って表示されてました・・・・」
「「「「「え、えぇ⁉︎」」」」」
皆が一斉にびくっりしていた、それもそうだこのスキルは 本来なら全ての武器、武道、武術を全て習得した人だけが得る事ができるスキルだ、たった7歳の子供が持てるスキルでは無い、なので家族みんながびっくりするのも仕方ない。
父様「す、凄いね、じゃあこれからの剣術と体術訓練はどうする?他に使いたい武器の訓練を増やすかい?」
「そうですね、・・・今はそれより魔法の訓練に力を入れたいです」
父様「あ、あぁ、そう言えば、魔法属性は全属性とあったね、あれはアレで凄い事だよね、色々凄いことがあり過ぎて忘れてたよ」
と、父様は少し疲れた顔をして今日の出来事を思い出しているみたい。
父様「・・・・・そうだね、魔法の訓練の方が先かな、じゃないと魔力封印のブレスレットを外せないからね・・・・・・・、えっ⁉︎」
「?、父様?・・・・・、えっ」
父様は私の腕にあるはずのブレスレットが無いことに気づき驚いた、私も今 気づき驚いていると。
母様「2人ともどうしたのです?・・・・、え!、あ、アトリー、ブレスレットはどうしたのです?ど、何処かに落としてきたのかしら?」
母様は驚いた後ブレスレットを何処かに落としてきたのかと聞いてきた。
「ぼ、僕は行く前にちゃんとつけてるのは確認して出ましたが 落とした記憶はないです」
自分でも何処かで落としたか分からなかった。
夜月『アトリー、その事だったら “祝福“の時 天華が卵から出てきた時に、卵の殻と一緒に壊れて粉々になって消えていたぞ』
ソファーに座っている私の膝の上でくつろいでいた聖獣3人。
「え、そうなの?天華の卵の殻と一緒に消えちゃったの?でも僕、魔力が多過ぎて大変な事になるからってつけてたのに、今は何も起こって無いのは何でだろう?」
夜月がブレスレットの行方を教えてくれたけど、ブレスレットが無いことで起こる現象が起きてない事に不思議に思っていると。
天華『アトリー様の支援スキルに“魔力完全制御“のスキルを主神様がつけてくれてますよ』
「えぇ!“魔力完全制御“⁉︎そんなスキルいつの間に⁉︎・・・・」
いつの間にか“魔力完全制御“のスキルが入っていた、約束したのは“魔力操作“のスキルだけだったはず、なぜ上位互換の“魔力完全制御“のスキルになってるんだろう?と考えていると、
お祖父様「そのスキル、“魔力完全制御“のスキルのおかげで、今アトリーの魔力を完全にコントロールできている状態なのだな・・・」
「そ、そうみたいです、僕はこれと言って意識してコントロールしている訳では無いのですが、周りに影響が出てないのと言うことは、ちゃんとコントロールできていると思います」
お祖父様「そうか、・・・それなら早く使い方を自分で覚えなければならんな、いつ魔力が暴走して周りに影響が出るか分からないからな・・・」
お祖父様にそう言われて、初めて今の自分が危険な状態か気づき、少し怖くなった
「は、はい、お祖父様・・・・」
ぎゅぅ、と手を握りしめた。
私の顔色が悪くなった事に気づいた両親が両側から私を優しく抱きしめてくれて、無意識に体に入ってた力が抜けて、少し安心した。
夜月『アトリー、心配はいらない、私達とアトリーは魔力でも繋がっているから暴走しそうになったら、周りに影響が出る前に私達がアトリーの魔力を制御できる、だから心配はしなくていい』
「そうなの?夜月?」
父様「どうしたんだい?アトリー」
「夜月が、僕と聖獣の皆んなは魔力でも繋がっているから、暴走しそうになっても皆んなが制御して止めてくれるそうです」
父様「!、そうなのか・・・・・・、それは、聖獣様達に感謝しなければならないね、皆様、有り難うございます」
と、家族全員が聖獣達に頭を下げた、私も一緒に頭を下げた。
夜月:『礼は要らない、私達の役目の一つに過ぎない』
父様「お気遣い 有り難うございます」
夜月『それとアトリー、貴方は私達の主人で一心同体なのだから、貴方が頭を下げる必要はないのだ』
と、他の2人も頷いていた。
(うん、でも皆んなに感謝したいの駄目かな?)
天華『アトリー様がそう仰ってくださるなら・・・、私達も嬉しく思います』
「有り難う皆んな!」
嬉しくなって3人を纏めて抱き上げたら皆んなが一斉に私の顔を舐めてきた。
「ふふっくすぐったいよ!あははっやめてったら~ふふっ」
その光景を家族と使用人達は微笑ましく見守っていた、その後それぞれの部屋に戻り夕食まで自室でのんびりする事に。
私はソルとオーリー達専属を連れて自室に戻り、ずっと私にくっついていた3人の聖獣達をソファーに下ろして自分も座った、ソルも無理やり座らせて今日の神殿から出て来るまでの事を聞いてみた。
ソル「はい、あの時は神殿の助祭が呼びに来たので、席を立って急いで神殿を出ようとしましたら、前の席に座ってらした伯爵家のご令嬢に急に呼び止められまして、自分の従者にならないかと言い始めたのがきっかけで、他の伯爵家のご令息や侯爵家に仕える子爵家の御当主などが名乗りをあげ出してしまい、最終的には昨日の侯爵家のご令嬢がまた、自分が先に見つけたから駄目だと訳の分からない事を言い出したりして、その後、最初に呼び止めた伯爵家のご令嬢と喧嘩になった隙に移動し出したのですが、他の伯爵家のご当主に見つかってしまい追いかけられて、結局 ご令嬢同士の喧嘩に意識が行っていた方々にも見つかったりして、アトリー様の所に行く間に勧誘を断りながら着いたと言うのが経緯です」
(う~わ~、なんか引っ張りだこだったんだねソル、まぁ、従者にしたいって気持ちは分かるけど、断られたならすぐに 諦めれば良いのにね)
「中ではそんな事になってたんだね、お疲れ様 ソル、しかしあのご令嬢は昨日の事で懲りてないのかなぁ?」
ソル「それは僕も思いました、ですが侯爵家のご当主はご令嬢を引き止めていらしたようですね」
「あれ?、ご令嬢のご両親は常識人だったのかな?」
ソル「それはどうでしょう?ただ公爵家の影響力が怖いだけではないでしょうか」
「うん?そう言うものかな?」
(うーん、公爵家の権力は凄いからかな?)
ソル「そう言うものです、それより アトリー様 どんなスキルを貰えましたか?」
「スキル?えーとどうだったかな?」
急にスキルの話になったので自分のスキルをまだしっかり把握してない事に気づいた、なので確認してみる事に。
(ステータスっと)
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+ 名前 + アメトリン・ノブル・デューキス
+ 年齢 + 7歳
+ 性別 + 男性 〔魂性別 女性〕
+ 種族 + 人族・・・?
+スキル+《属性魔法》
火魔法1 水魔法1
土魔法1 風魔法1
氷魔法1 雷魔法1
木魔法1 光魔法1
闇魔法1 聖魔法1
暗魔法1 無魔法1
回復魔法1 時空魔法1
生活魔法1
《魔法スキル》
無詠唱1
《戦闘スキル》
総合武術
《支援スキル》
探索2 追跡2
罠2 先読3
無心3 気配感知2
気配遮断3 身体強化1
魔力完全制御2
《耐性スキル》
精神攻撃耐性4 物理攻撃耐性2
《技術スキル》
釣り2 描画2
歌唱4 礼儀作法5
計算4 組立2
調薬1 分析1
抽出2 採取2
採掘2 伐採3
速読3 筆写2
乗馬2 宝飾細工3
木工細工2 紙細工5
開拓農耕2 家事生活6
服飾縫製4
《特殊スキル》
魔力視2 特殊隠蔽10
無限収納1 瞬間記憶3
超回復2 全言語理解10
情報開示1
+ 加護 + *異世界の神“月詠“の愛し子
*異世界の神“天照“の愛し子
主神リトスティーナの加護(偽装中 正しくは“愛し子“)*この( )の中身は本人にしか見えません。
+ 称号 + *転生者
神々の寵児(偽装中 正しくは“友人“)
聖獣達を授かりし者(偽装中 正しくは“神獣達の主人“)
※ 上記の*マークは日本語表記です。
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(あぁ、こんなんだったね、あれなんか称号が少し変化してる?…まぁいいか、えーとこれ全部言うと大変な事になりそうだよね、どうしようかな?何か秘密にした方がいいスキルあるかなぁ?ねぇ皆んなどう思う?)
天華『そうですね、特殊スキルの“魔力視“以外は基本隠した方がいいですね、それと“無限収納“のスキルは下位互換の“収納“スキルと告げておけば 普段から使う事ができると思いますよ』
(そうだね、そうしとこう!有り難う天華!)
天華『ふふっ、どういたしまして』
「えっとね、さっきも神殿でも見たと思うけど、“魔法属性は全属性“で魔法スキルに“無詠唱“があって、戦闘スキルは“総合武術“だけだね、
後、支援スキルが“探索“追跡“罠“先読“無心?“気配感知“気配遮断“身体強化“魔力完全制御“があって次は「ちょ、ちょっと待って下さいアトリー様」?…うん?何?オーリー?」
オーリー「お話中にすみませんアトリー様、支援スキルの内容で少し気になることがありまして、スキルの獲得は基本、長年続けてきたことによって得られるものがほとんどなのですが…
アトリー様の、“探索“追跡“罠“先読“無心“気配感知“気配遮断“身体強化“のスキルは 、大体 ダンジョン攻略を専門にする冒険者達が取得するスキルなのです、なぜアトリー様にこのような専門的なスキルが沢山あるのですか?」
「うーん?何でだろう?」
(そう言えば そうだね、“身体強化“とかいつの間に付いたんだろう?)
ソル「え、僕にもありますが・・・」
アトリー&専属4人「「「「「え⁉︎」」」」」
「ソルにもあるの⁉︎どれ?全部?」
ソル「えっと、支援スキルは“探索“追跡“隠蔽“罠“罠感知“無心?“気配感知“魔力感知“身体強化“危険感知“精神集中“が、ありますね」
「えぇ⁉︎、結構あるね スキルは同じのが何個かあるね、・・・・6個かな?」
ソル「そ う ですね、“探索“追跡“罠“無心“気配感知“身体強化“の6個ですね」
カイン「?、何故お二人共、狩人や偵察者のようなスキルがあるのでしょうね?」
と、凄く不思議そうに言った。
「?、何でだろうね?、・・・・あ!、“探索“追跡“気配感知“だったら隠れんぼの影響かな?いつもしてたものね」
ソル「あぁ、そうかも知れませんね、アトリー様は隠れるのも見つけるのもお上手でしたから」
オーリー「そんなに いつも なさって おられたのですか?」
「そうだね、兄様達がいた頃は頻繁にしてたよ、ライ兄様とヘリー姉様が学園に行く事になってからはそんなにしてないけど」
ソル「そうですね、最近は訓練も兼ねて庭園で隠れんぼしてましたね、その時アトリー様は、木の枝で作った身代わり人形を置いて騙したりしてましたね」
「うん?それで“罠“スキルついたのかな?“気配遮断“も」
ソル「じゃあ、そのおかげで僕に“罠感知“のスキルが付いたのですかね?」
「あ、ソルの“罠“スキルついたのもしかしてだけど、僕を探すときにいつも使ってた「おやつの時間ですよ~」とか言って、ガゼボのテーブルの上におやつとお茶のセット置いて僕が出てくるの待ってた、あの“罠“のことじゃない?」
ソル「そんな事もありましたね、アトリー様が余りにも見つからないので最後の手段としてましたね」
「アレは効果が絶大だったよ、隠れてると お菓子の良い匂いがして来るんだもん、いつも我慢するのキツかったんだよ?」
ソル「苦肉の策です、そうしないと何時までも出て来てくれなくて、次の訓練ができなくなってしまいましたから」
「む~、それは申し訳なかったけどー・・・・」
そんな会話をしていると専属の4人は「2人の遊びがスキルになるほど巧妙なやり取りをしていたのか」と驚いていた。
オーリー「お二人共の“無心“スキルは、お二人がそんなふうに遊ばれていた時についたスキルかも知れませんね」
「!、そうかもね!隠れてる時とか特に“無心“だったかも!そんな感じでスキルがついていったのかな?」
(あの時は見つからないよう気配を消すのに、心を無にするのに苦労したからね)
ソル「そう言われると 納得できるものがありますね」
オーリー「お二人は本当に色々な事をなさっておいでですね、お勉強はどうなさってらしたんですか?」
「ん?勉強もしてたよ?朝 一番に問題集の決まったページまで解いてから、色々してたよね、ねぇソル?」
(あの問題集、凄く簡単なんだよね、計算の問題集なんて小学生並なんだよ、いいのかな?あんな簡単で・・・)
ソル「はい、問題集はすぐに終わるので、余った時間は遊ぶか、訓練か、趣味に時間を使ってましたね」
アミ「趣味、ですか?どんな事をなさってらしたんですか?」
ソル「僕は武器の手入れや本を読んだり、裁縫を習ったりしてましたね」
ダン「裁縫ですか?」
ソル「はい、よく外で遊んでますと洋服を破ってしまいますので、僕もアトリー様もお屋敷にわざわざ戻って着替えたりするのも、面倒だったので自分達で繕っていましたね」
(破れた洋服をわざわざメイドさんに頼むより、自分で繕う方が早かったんだよね、前世でも裁縫は趣味だったから簡単だったし、懐かしいなぁ、たまに友達のコスプレ衣装の制作も手伝ったなぁ)
アミ「凄いですね、何でもおできになられるんですね!」
ソル「僕はアトリー様ほどではないですよ?アトリー様のご趣味は調薬や錬金術、アクセサリー作りなど多岐にわたります」
カイン「調薬や錬金術をですか⁉︎」
「そんなに凄い物ではないよ、専門書を読んだり、少し真似事をしてみたりするぐらいだし、アクセサリー作りも簡単なものしかできてないから、それこそ趣味レベルだよ?」
カイン「それでも、それがスキルになっているのでしたら、かなりの出来だったと言う事ですよ?」
「そうかな?まぁスキルにはなって・・・る、ね、うん・・・」
カイン「そんなに多いんですか、スキル・・・」
ソル「僕が29個でアトリー様が41個でしたね」
専属4人「「「「え⁉︎そんなに⁉︎」」」」
「うん、ま、まぁ結構あるね・・・、色んな物に手を出し過ぎたかな?ハハハッ・・・」
前世での経験も入っているので、言及されると困るから、乾いた笑いしか出ない。
ソル「アトリー様は“特殊スキル“ってありますか?」
「ん?、あるよ?ソルも何かあった?」
ソル「はい、ありました“魔力視“と“収納“があります」
「そうなんだ!僕と一緒だね!」
ソル「一緒ですか!偶然ですね!」
と、2人で喜んでいると専属の4人は驚きで言葉を失っていた。
それもそのはず、2人が言っていた“特殊スキル“は、毎年“祝福“される子供の中に1人いるかいないかの確率の上、“特殊スキル“を1個貰えたら仕事に困らないと言われるほどの代物を、2人は2個持っていると言う、専属の4人はこの事を必ず報告しなければと思いを同じにした。
「あ、そう言えばソル、ソルは加護の所を見た?」
ソル「え?何もなかったはずですが?・・・・・えぇー‼︎⁉︎」
急に大きな声で驚いたソルにびっくりしつつ。
専属4人「「「「ど、どうしたのですか⁉︎」」」」
「あ、やっぱりあるんだ・・・加護・・・」
ソル「は、はい、あ、ありました、“武と戦いの神オグマアレース様“の加護がい、今見たらついていました・・・」
「へー、“武と戦いの神オグマアレース様“の加護かぁ~、よかったね ソル!加護貰えて!」
ソル「は、はい、良かったんでしょうか?僕なんかがご加護をいただいて・・・」
「いいんだよ!神様がソルを気に入った証なんだから!」
この時すでに、ダンが急いでソルの家族とアトリーの父親に報告をしに走っていた、その事を聞いた両家の家族がアトリーの部屋に集まるまでそんなに時間は掛からなかった・・・