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間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜  作者: 舞桜
第4章 少年期〜青年期 学園3学年編
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37話 初めてのお泊まり冒険者活動5


ジュール『それで?アトリーはどっちに投票するの?』


(あー、それねぇ、どうしようか・・・・・)


 と、言葉を濁した。何故なら僕は、今、洞窟内調査班のリーダーの座を争っている2つの“Aランクパーティー“の事を何一つ知らないので、どちらに投票したら良いものかと頭を悩ませる事になってしまった・・・・・



 現在、洞窟内調査班のリーダーの座を争っているのは、“Sランクパーティー“認定間近と噂のベテラン“Aランクパーティー、蒼炎“と、ここ最近“Aランクパーティー“と認定されたばかりで勢いがある、“Aランクパーティー、白狼騎士団“、どちらも今回の“ゴブリンの巣掃討作戦“で、大物を倒してギルドからの評価を得ようと思って洞窟内調査班のリーダーに名乗りをあげたようだが、僕はその2つのパーティーのメンバーを誰も知らず、またこれ以上の噂などもこれといって聞いたことがないので、投票用紙にどちらのパーティーの名前を書けばいいのか分からないでいた、なので・・・


「ねぇ、皆んな、皆んなはどちらのパーティーの名前を書くの?僕、どちらのパーティーもよく知らないから、選ぶ基準がなさすぎて困ってるんだよね・・・」


 と、話すと。


ソル「やはり、ご存知なかったですね。アトリー様、もっと僕達以外の人にもっと興味を持ってくださいと言ってますよね?」


 そう言って、困った人だと言いたげな表情をしていた。


「むぅ、分かってるよ・・・」


(冒険者活動する日は依頼達成させる事の方が楽しくて、他の事に関心が行かなくなっちゃうんだよね。それにギルド内で僕に近づいて、話しかけてくる人は限られてくるから、いつも決まった話題ばかりで、有名な冒険者の話とかあんまりしないし、興味もなかったんだよね・・・・まぁ、そのせいで今困ってるんだけど(*´ー`*)・・・)


ソル「はぁ、仕方ないですね。一応、あの2組のパーティーの評判などはお教えする事は出来ますが、結局は投票用紙に書く名前を決めるのはアトリー様ですから、自分の目で見てお決めになった方がよろしいのではないですか?ほら、あちらにいる人達が例の2つの“Aランクパーティー“のリーダーの方々ですよ」


 最近よくされる注意をまた受けて少し反省していると、ソルがそう言って、ギルマスに呼ばれたのか2人の男性が黒板の前に出てきていた人達を見た。僕が黒板前に出てきた2人に目を向けるとソルやイネオス達が丁寧に2人の説明をしてくれた。


 ソル達の説明では、黒板前にいる男性2人のうち僕達から見て右側にいるいかつい人が“Aランクパーティー、蒼炎“のリーダーの“ガイアス・ヴェルデ“さん40代ぐらいの貫禄のある“おじ様“って感じの人で、冒険者歴28年の大ベテラン、パーティーメンバーも同年代の人と組んでいて、王都支部の看板冒険者として名を馳せているそうな。


 そして、もう一方の“Aランクパーティー、白狼騎士団“のリーダーは背が高く真面目そうな人で、名前は“ジェームズ・インへニオ“と言う、冒険者歴は浅いが将来有望なイケメンだ。パーティーメンバーは彼の学生時代の友人達で、パーティーとしては少々人数が多い、7人グループで全員の装備はパーティー名を意識した、白を主に使った装備をつけているので、すぐに何処にいるか分かるそうだ。


「へー、色々と特徴があるパーティーだね。ん?そう言えば、“インへニオ“?って貴族の名前だったような?」


ソル「はい、彼は“インへニオ子爵家“の四男だそうですよ。成人して貴族席から抜けたそうで、今は一般市民ですが、“インへニオ“の家名は名乗ってもいいと御当主から言われているそうです」


「ふーん、家族仲が良いんだね?でも、貴族席からは出されちゃったんだ?」


ソル「ご兄弟が多いそうなので、ご自身から家を出たそうですよ」


「おー、家族思いの良い人そうだね。・・・もう一方の“蒼炎“のパーティーの人達は何かベテランなだけあって、貫禄が凄いよね。でも、良い人そうな雰囲気が出てるし、うーん、どっちも良い人そうだから調査班のリーダーを決めるのは難しいなぁ・・・うーん・・・・・よし!決めた!」


 とソル達の説明を聞きながら本人達をよく観察して、よく悩んだ末にやっと投票用紙に、洞窟調査班のリーダーになって欲しいと思った方の名前を投票用紙に書き込んで、投票箱に入れに行った。

 暫くすると、ギルマスが手を叩き全員の注目を集めたあと、投票が終わったことを知らせ、投票箱から投票用紙をサブマスが一枚ずつ取り出し、書かれているパーティー名を読み上げる。サブマスから読み上げられたパーティー名をギルマスが聞いて、黒板に書かれた同じパーティー名の下に棒線を増やしていく、それを繰り返し、投票箱の中に投票用紙も残り少なくなったところでも、投票数は拮抗していて、どちらのパーティーになるかまだハッキリとしない状態が続いていた・・・


 ・・・そして、投票用紙が残り5枚になった頃、その時点では、投票数は“蒼炎“の方が4票ほど多くリードしている状態だった、残り5枚の投票用紙の内容次第では“白狼騎士団“の逆転勝ちもあり得るが、これまでのように票が分かれた場合“蒼炎“が勝つ確率が高く、会議場内の全員が開票を固唾を飲んで見守っていた。

 そして、ついに、最後の5枚をギルマス含む、ギルド職員5名が残りの投票用紙を一枚ずつ持って、一気に開いた。


ギルド職員「蒼炎」 「蒼炎」 「蒼炎」 「白狼騎士団」


ギルマス「“蒼炎“・・・これで“蒼炎“の投票数が“白狼騎士団“の投票数をうわまりましたので、今回の洞窟内調査班のリーダーは“Aランクパーティー蒼炎“に決定しました!」


 どっ!!「「「「「わぁー!!蒼炎が勝ったー!!」」」」」


(おぉ・・・やっぱり“蒼炎“の人を推す人が多かったか・・・・(*´Д`*))


 最後の5票は圧倒的に“蒼炎“の名前の方が多く、結局、“蒼炎“が勝ちを持っていき。“蒼炎“投票した人達は大喜びで騒ぎ、“白狼騎士団“に投票した人達はがっくりと肩を落としていたが、すぐに立ち直り、“蒼炎“に拍手を送っていた。僕達も拍手を送りながら、白狼騎士団のメンバーがいる方を見たら、少し悔しそうにしていたが、互いのリーダー達が笑顔で握手を交わしているのを見て、吹っ切れた様子で拍手を送っていた。

 ちなみに、僕も“蒼炎“の方に一票入れました。


ギルマス「では、これで、両班のリーダーは決まりましたので、両班のリーダーであるパーティーが主体となって、これからそれぞれの班に必要な人員を決めてください」


“蒼炎“リーダー「ギルマス、少しいいか?」


ギルマス「はい、なんでしょう?」


“蒼炎“リーダー「こちらは先に2組ほどパーティーが決まっているが、それは変えられないのか?」


ギルマス「はい、それはもう決定してますので、洞窟内調査班の残りの人員枠はパーティー4組分となります。慎重に選んでくださいね」


 洞窟内調査班と野外遊撃班の両班のリーダーが決まり、あとは各班の人員を決めるだけとなった所で、ギルマスが両班の人員の決定権をそれぞれ班のリーダーに与えた。その際に洞窟内調査班のリーダーがギルマスにすでに洞窟内調査班に決定されていた僕達のパーティーを変える事ができるのかと、聞いていたがギルマスはキッパリと変える事は出来ないと言った事に、“蒼炎“のリーダーは少し意外そうな表情でギルマスを見て、何か言いたげな目で僕達をみた。


(あれ?僕達を洞窟班からはずしたかったのかな?まぁ、僕達のことをよく知らないし実力も図り兼ねてるんだろうけど、ギルマスがダメって言っちゃったから、僕達は外せなくなっちゃったし、どうしようかって考え中?( ´ ▽ ` )まぁ、そこが気になるのは危機管理ができて、冒険者として優秀って事なんだろうな、でも、僕達の実力がちゃんと測れてないようでは、まだまだ、だよね?)


夜月『どうだろうな、アトリーの事を侮っている感じではなさそうだが・・・』


(そうかな?(・・?)まぁ、今日は装備もつけてないし、もっと他の事が気になるのかな?)


 今日は装備すらつけてない事で、どんな闘い方をするかすら予想も立たない僕達を、狭い洞窟内の調査に連れていくのは不安があるのだろう。そう思っていると・・・


ギルマス「アメトリン様、少々来て頂けますか?」


 と、ギルマスがわざわざ近くに来て声をかけてきた。


「はい、僕は良いですが・・・」


 そう言ってソルやイネオス達を見ると、


ギルマス「お友達の方々も一緒にお願いします」


 と言ってきたので、僕達は席を立ちギルマスの後をついていくと、その先には“Aランクパーティーの蒼炎“の人達がいた。どうやらギルマスは“蒼炎“のパーティーメンバーに僕達を紹介したかったようだ。互いに正面からあったのは始めただったので、軽く会釈をしてギルマスを見ると、ギルマスが僕達を“蒼炎“のメンバーに紹介してくれたので、僕達は礼儀正しく自己紹介をして、挨拶を交わした。向こうも僕達の名乗りを聞いて貴族と言うことでちゃんとした自己紹介をされた。ついでに言うと、ジュール達も紹介したが向こうの人達はガッチガチに緊張しながらも、ジュール達に挨拶していたよ。


(おー、さすがベテラン冒険者、貴族相手の挨拶も完璧だね( ・∇・))


天華『ランクが高い冒険者は貴族達の依頼も受けることが多くなるのでしょう、最低限の礼儀作法はギルドの講習会を受けて習うもののようですし、ベテランともなると貴族からの依頼数が増しますから、慣れているのがわかりますね』


(貴族は礼儀作法にうるさい人もいるもんねぇ( ´ ▽ ` ))


ガイアスさん「しかし、ギルマス、本当にこの方々を連れて行って大丈夫なのか?まだ成人もしていない子供達だぞ?」


ギルマス「ガイアスさん、大丈夫ですよ、彼らの実力は私がちゃんと保証します。同じ“Cランクパーティー“の中で1番の力をお持ちですから」


ガイアスさん「だがなぁ、この子達は強いのはわかるが、貴族の子供達だろう?その内の1人のこの方は神々の愛し子って言われてるんだ、もし、万が一怪我でもしたら大変だろ?味方の少ない洞窟内より、軍人がたくさんいる外の遊撃隊の方がいいんじゃねぇか?何よりこんな小さな子供達を薄暗くて汚ねぇ洞窟内に連れていくのは気が進まねぇんだよ」


ギルマス「アメトリン様に関しては、絶対に怪我などなさらないですし、洞窟内がどんなものかあちらの皆さんも分かっておられますよ。それにすでに決まってしまったものをとやかく言うのはやめてください」


ガイアスさん「だ、だがなぁ・・・」


 こうして、まだ僕達を調査班に入れるのを渋っている、“蒼炎“のパーティーリーダーである“ガイアスさん“、反対にギルマスが僕達の実力に太鼓判を押してくれているが、そんなやり取りの中で僕は、


(おやおや?ガイアスさんは僕達の“実力が“って言うのではなく、“まだ子供“って事が心配なんだね?なんか凄い子供好きなんだろうか?(*´ー`*))


 とか思っていると・・・


タミラさん「もう、ガイアスったらそこまでにしなさいよ!ギルマスが大丈夫って言ってんだから、大人しく言うこと聞いて、他の人員を選ぶのに協力しなさいよ!」


 と、“蒼炎“のメンバーの1人の攻撃魔法の使い手“タミラ・ヴェルデ“、ガイアスさんの奥さんが怒り出した。


「ふふっ、僕達が子供なのは確かですし、ご心配いただけるのはとても嬉しいですが、もう3年ほど冒険者として活動していますので、ゴブリンが生息している洞窟ぐらい何度も入ってますから平気ですよ?それと僕の事はどうか、普通に名前で呼んでください。同じ冒険者の方から敬称を使われるのはなんか違うと思いますし・・・ねっ?」にっこり


「「うっ・・・」」


 と言うと、2人は複雑そうな表情をしていたが、僕がにっこり笑って押し切ると、渋々名前呼びをしてくれる事になった。それと、洞窟内の調査の件も僕達の実力を疑っていたわけではなかったようで、僕の説明を聞いて渋々受けてくれた。

 “蒼炎“の他のメンバーもちゃんと僕達の実力は認識できていたみたいで、これと言って僕達の参加に反対していたわけではなかったようだ、ただ、ガイアスさんが年齢が低い僕達を気遣って反対していただけのようで、今は渋々ではあるが僕達の参加を許してくれたのでほっと一息ついた。それからガイアスさんは奥さんのタミラさんに言われて、他の人員を選ぶ話し合いに戻って行った。


「ほっ、良かった、洞窟内調査班にちゃんと残れたね、皆んな」


 と、後ろの皆んなを見ると、皆んなも安堵した様子で頷いていた。それからは元の席まで戻って、同じ調査班の他の人員が決まるまで軽くお喋りをしていると、どちらも人員が決まったのか、両方の班のリーダーがギルマスに報告していた。するとギルド職員が両方の班の名称を簡略させたものを黒板に書き、その下に選ばれたパーティー名が次々書き込まれていくのだった。


「ふーん、あれが今度の“洞窟隊“のメンバーか・・・・」


 書き込まれて行くパーティー名を見ても、一つのパーティーの名前以外どこの誰かは全くわからなかった僕、ただその中に僕達の事を一方的に敵視している人達がいるなどこの時は思いもしなかった・・・・

















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