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間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜  作者: 舞桜
第4章 少年期〜青年期 学園3学年編
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29話 結婚式終了のその後は・・・会議?


 どうも、僕です。結婚式で上がったテンションが、ダダ下がりです。


 現在、大会議室内のお誕生日席で祀られながら話を聞いています。


 大会議室に入ると室内にいた人達全員から頭を下げられ、驚き渋い顔をした僕ですが、そこは何とか夜月にフォローされて会議室内へ。会議室内をカイルさんに席まで案内されて行くとそこは、上座の頂点、議長席とかお誕生日席とか言われるそこへ案内されて顔を顰めた。


「・・・・・・・むぅ・・・」


 トコトコトコッ


「ここがいい、ソル、椅子出して」


ソル「えっ、・・・・」


 僕はすぐにUターンして、上座から見て右側に並んで座っている父様と母様の間に行き、ソルに椅子を出すように要求した。椅子を出すよう言われたソルは少し驚き、椅子をここで出していいのかと父様の方を見て確認している。


母様「あらあら・・・」


父様「うーん・・・」


「ソル、早く椅子「カタンッ」えっ「よっ、と」「ぐいっ」わっ!・・・父様?」


父様「ふふっ、久しぶりに抱き上げたけど、だいぶ重くなったね。成長している実感ができて嬉しいよ。でもね、ダメだよアトリー、今日の君の席はココ」とすっ


 僕が両親の間に座ると主張すると母様は笑顔で困った子ねと言う感じの声を出した、父様は少し困った顔で僕を見た後に、チラッとテーブルの反対側の人達の顔を伺った。そんな両親の反応をまるっと無視して、ソルに椅子を催促しようとした時、父様が突然立ち上がり僕の腰を持ち、抱き上げた。そのままの状態で話ながら歩き、僕をお誕生日席に置かれた椅子の上にそっと座らせた。


「・・・むぅ、父様達の間が良かったのに・・・」


(チッ、ダメだったか( *`ω´)・・・)


 お誕生日席を回避できなかった事に心の中で舌打ちしていると、


父様「ふふっ、そんなに嫌かい?」


 そう聞いてくるので、


「・・・この席は皆んなに見られて恥ずかしいです・・・」


(この席、床に台を敷いて少し床を高くしてるから、皆んなの視線をよく感じるんだよ!そんな所に座れって?恥ずか死ぬわっ!(T ^ T))


 と、本音を話したら、


父様「・・・そうか、どうしても嫌と言うならさっきの場所にまた抱っこして連れて行ってあげるよ?ふふっ」


 父様はにっこり笑顔で揶揄うように言ってくる。


「むぅ、父様、揶揄ってますね?もう良いです。ぷくっ」


父様「ふふっ、この話し合いの後の晩餐では私達の間に座っていいから、それまでここに居てくれると助かるよ」


 揶揄われた事に頬を膨らませながら怒っていると、父様は僕の頭を撫でながら条件を出してきた。


(そんな条件出して来たって事は、もしかしてご飯の時までお誕生日席に座らされる可能性があったってことか!?Σ('◉⌓◉’))


「ぬぅ、それなら今は大人しくここに座ってます。・・・」


父様「ふふっ、ありがとうアトリー」


 父様の条件を飲み、恥ずかしいが話し合いの間だけお誕生日席に大人しく座る事にした、父様はまた僕の頭をひと撫でして、元の席へと戻って行った。

 今現在、

(たまに精神年齢が体に引っ張られるんだよな、最近はそんな事は減って来たんだけど、咄嗟の時はこんな感じになってしまう・・・はぁ、早く体が精神年齢に釣り合うようになってくれないかなぁ( ´ ▽ ` )・・・)と、愚痴ったのは内緒だぞ!


サフィアスおじ様「んんっ、では話し合いを始めて良いかな?」


「あ・・・っっ!・・・ど、どうぞ、お話を始めてください!」


 サフィアスおじ様にそう言われて、その時やっと自分が室内にいた全員に注目されている事に気づいた僕は、自分が子供っぽい駄々をこねた自覚はあるが、それほどこの席に座るのが恥ずかしかった、でも、ちょっと考えればさっきのやり取りも相当恥ずかしかった事に今更気づき、恥ずかしさで一瞬で顔が真っ赤になった、そんな僕を皆んなが微笑ましいものを見る目で見てくるのでさらに居た堪れなくなり、急いで話を始めてもらったのだった。


天華『最初から素直に、ここに座ってれば、そこまで恥ずかしい思いをしなかったでしょうに・・・』


 と、言いながら、僕の肩に着地した天華。


(むぅ、だって、視線が集中していて、居心地悪いんだもんここっ!!( ゜д゜))


天華『仕方ないですよ、今日の議題はあなたの事なんですから、どこに居たって視線が集中するのは目に見えてます。いちいち気にしてたら話が進みませんよ、居心地が悪くても今日だけは大人しく座っていてください』


(・・・・・)


 僕が父様に抱き上げられる時に、すぐに僕の方からソルの頭の上に移動して、さっき戻ってきた天華に文句を言うと、気にしない方が話が早いと正論を言われて、ぐうの音も出なかった僕。ついでに言うとその時、ジュール達は早々にお誕生日席の両側でお座り状態で僕がくるのを待っていた。


(はぁ・・・そうだね・・・もう、話に集中した方がいいか・・・(*´Д`*))


 と、観念して、サフィアスおじ様の話に耳を傾ける事にした。


夜月『アトリー、本当に嫌ならいつでもアトリーの姿を隠すこともできるし、ここにいる者達にこちらを見ないように命令してもいい、私達はアトリーが1番大事だ、だから本当に嫌なら私達に言ってくれ・・・』


 僕が渋々この席に座る覚悟をした事に気づいた夜月がそう言って心配してくれる。


(ありがとう夜月、大丈夫、僕は心底嫌って言うほど嫌がっている訳じゃないんだよ、人からの様々な視線はよくある事だからそこそこ慣れてはいるんだけど、今回はほぼ身内だけで、嫌な視線があるわけでもないしね、ただ、いつもより距離が近いから、急に恥ずかしくなっちゃって、恥ずかしさを隠そうとして悪足掻きしちゃっただけなんだよ。まぁ、その悪足掻きがさらに恥ずかしさを上乗せしちゃったんだけど(T ^ T)半分自滅ってこと・・・だから大丈夫・・・)


夜月『そうか、分かった、だが途中で嫌になってもすぐに言うんだぞ?』


ジュール『嫌なこと言われたら、その人を私がお仕置きしてあげるから、すぐ言ってね!』


天華『私もアトリーに無理強いさせたいわけではありませんから。だから、気分が優れなくてもすぐに言ってくださいね?』


(ふふっ、うん、すぐに言うよ!( ^∀^))


 天華もさっきはあんな事を言ってはいたけど、なんだかんだ僕には甘い皆んなの言葉に、少し緊張していた体からいい具合に緊張が和らいだ。


 そして、僕達が念話で話している間に、始まりの宣言?したサフィアスおじ様から大司教様へと話し手、というか司会?が変わっており、今は僕以外の人達全員に何かを確認している。


大司教様「では皆様、“魔法契約書“に署名はお済みでしょうか?」


(ふぁっ!?“魔法契約書“!?な、何でそんなものを??Σ('◉⌓◉’))


天華『これから始まる話し合いの内容は国家機密になり得ると、この国の国王が判断した結果でしょう』


(えっ!?僕が寝ていた間にそんな重要なことがあったの!?( ゜д゜))


 大司教様の口から思いもよらぬ物が使用されている事を知り、驚いた僕に、天華がその物が使用される経緯を推察説明してくれたが、自分が思っていた以上に今からされる話の内容の重要さにさらに驚いた。


*“魔法契約書“とは・・・“魔法契約書“、それは特殊な用紙とペンを使用し、その用紙とペンで記入された内容を魔法を用いて強制的に実行する物である。ただし、人の生死に関わる契約は行使できないとされている。


(・・・いや、王族に宰相、大司教、錚々たるメンバーがここに集まっているんだ、それほどの事が有ったって言ういい証拠か・・・、しかし、僕が数分寝ていただけで、そんな大事になるような事が起きたとは・・・・僕に何があったんだ??(*´-`))


 今この場で自分だけが事の重大さに気づいていなかった事が理解できたが、それよりも、こんな事態になるまでの事が自分自身に起こったのか、それが何なのか、僕は1番気になり出した。


 大司教様が参加者全ての“魔法契約書“への署名の確認しおえると、その一枚の契約書を僕の所まで持ってきた。


「??」


大司教様「どうぞ、内容をご確認ください・・・」


 と、言いながら恭しく手渡してきた。


「えっ??」(僕も確認するの!?・・・て、事は僕も契約に縛られるの??(・・?))


 訳も分からず、咄嗟に受け取った一枚の“魔法契約書”、ちらっと見ただけでそこには箇条書きで何かの条件が書いてあり、その下にある署名欄にはびっしりと人の名前が書いてあった。そして、署名欄の1番最後に1人分の名前を書くスペースが空いており、ここに僕の名前を書けと言う事なのだろうか?と考えつつ書類の署名欄を上からゆっくり確認し出した。


(うわぁ・・・あれ、ここにいる参加者以外の名前もある・・・・後で話すんだろうか?(*´ー`*))


 現在ここにいるのはあの時、神殿で僕に何かしらの現象が起きたのを目撃した人達を中心に集まっていた。まず、デューキス家の8名家族全員。

 王家から王族の男子陣、先代国王ロブル大叔父様、現国王サフィアおじ様、王弟ジルおじ様、王太子スタフお兄様、第2王子クオツお兄様、第3王子のロズ殿下の6名。

 国の重鎮として宰相の“ロワヨテ・ノブル・マルキース“1名。

 教会からは大司教であるミシオン大司教様1名。

 親戚筋からマルキシオス侯爵家当主の二モスおじ様に先代当主のモンドお祖父様、次期当主サン兄様の3名。

 それと嫁いで行った父様の妹アウイナおば様とその旦那様、ディプロ伯爵家当主“クドラ・ノブル・ディプロ伯爵“の2名。

 次にカミィ姉様とムーグラーフ辺境伯爵家次期当主のハウイ義兄様2名。

 最後にカイ兄様の奥さんになったパティ義姉様の実家のコミス伯爵家からコミス伯爵家当主“ミルト・ノブル・コミス伯爵“と“サンパティー・ノービレ・コミス伯爵夫人“夫妻、次期当主の“タアーワン・ノブル・コミス“の3名。


 総合計26名なのだが、他に今はここに居ない人達で王家の人では大叔父様やおじ様達の配偶者である女性陣や、親戚筋では現象は目撃していないけど、結婚式には招待されていたヘルツォーク公爵家夫妻、他には国の重鎮である騎士団長や軍や国防に関わる機関の上層部などを含めた、十数名の名前が“魔法契約書“には書いてあり、のちに嘘偽りなく情報共有するような内容の項目も記載されていた。


(それにしても、記入されてる名前が多すぎじゃないか?これ?・・・それに、これだけの人数が情報を共有するのにわざわざ“魔法契約書“で秘密にする必要あるのか??(・・?))


 と、疑問に覚えるほどの人数の署名に首を傾げた。


天華『アトリー、契約の内容をちゃんと読んではどうです?』


(ん?あぁ、分かった・・・・・・え、今から神殿であったことだけじゃなくて、僕の“神力“に関しての話をするの!?しかも、僕が“現人神“になった事を国家機密として扱うって・・・)


夜月『ん?アトリー、その契約書少し見せてくれ』


(あ、はい・・・)


 契約書の内容に僕が驚いていると、夜月が契約内容に疑問を持ち契約書を見せてほしいと言ってきたので、僕はその契約書を夜月達の見やすいように差し出す。


天華『私も少々見せて頂きますね?』


ジュール『私も見る!』


雪花&春雷『『私達も確認させてください』』


(はいはい・・・)


 天華とジュールも契約書に興味を持ち、中身が見たいと言うので、精一杯腕を伸ばし皆んなが見やすい位置に契約書を差し出すと、椅子の両側から夜月とジュールが覗き込み、天華は近くでよく見るため、ジュールの頭の上に移動し、精霊達も夜月達の頭の上を漂いながら契約書を読み始めた。

 A4サイズの契約書を見るために、皆んなが顔をくっつけ合いながら見てる様子を僕は微笑ましく思いながら見ていたが、その様子を室内にいた僕以外の人達はハラハラしながら見ている事に気づいていなかった。


ジュール『あれ?これ、ダメじゃない?』


天華『そうですね。この契約書の内容では契約できません』


(あ、やっぱり?)


春雷『それにしても、一方的な内容ですね』


(だよねぇ(*´Д`*)しかし、どうする?これはちゃんと言っておいた方が良いよね?)


 契約書をよく読み込んだジュール達は、すぐにこの契約書の内容が実行できないことに気づいた。その事を僕も何となく察していたのでどう対処しようかと相談するのだった・・・


夜月『あぁ、そうだな、アトリーの“神力“に関しての話となると、“現人神“としてどれだけの力を行使できるのと聞かれると、アトリーの“神力“の威力がバレて、通常とは質の違う事を説明しなければならなくなり。その“神力“の大元であるアトリーの“神創機関“発現の話をしなければならなくなる。

 そうなると芋蔓式に多次元にある“地球世界・アース“が関わっている事や、アトリーがそこからの転生者だと言う事、神々と親交が深いと言うことまで話さなければならなくなるな。

 この時に嘘を教えても良いのだが、ちょっとした拍子に使用した“神力“が話した内容より威力が出てしまったりして、その事に気づかれでもすると、“情報共有する際は偽りを述べてはならぬ“と言う項目に触れてしまい、アトリーにペナルティが与えられてしまう。

 だから、アトリーの“神力“の詳しい話は開示できない。以前アトリーの両親に説明した話までならすでに共有しているだろうから、それ以上の情報は神々から話してはならない、“秘匿事項“だとでも言った方がいいな』


(ですよねぇ~~( ̄▽ ̄)僕が“現人神“になった経緯は誰にも再現できないからバラしても大丈夫って事にしても、僕の“神力“は普通の“現人神“の神力より効果が規格外だもんね、そうそうバラすことはできないよ…、それに僕は積極的に“神力“を使う気はないけど、普通の“現人神“と“神力“の効果の差がバレたりすると、それを利用しようとする人達が増えそうだよね?そうなると、ティーナちゃん達が心配して“色々“と大事になりそうだよね?契約のことを抜きにしても、今後そこら辺も考慮して力を使わないとだよね・・・もう、いっその事“神力“を使わない方がいいのか?)


 “神力“の詳細な説明に関しての対策としては“神々の意志により口外ができない秘匿事項“ってことになったが、そうでなくとも規格外の“神力“は厄介事を招く恐れがあると理解した僕は、“神力“の使用に慎重にならざるを得なくなった。その事が少し面倒に感じた僕は“神力“自体の使用をやめるかと考えていると・・・


夜月『んー、“神力“の使用を全て止めるのは、この間のような睡眠不足などの体調に関わる弊害が起こる可能性がある。“神力“の効果を絞って使用するか、誰にも“神力“を気づかれず使用できるなら使用した方がいい。まぁ、その“神力“の質の違いを正確に感じ取る事ができるのは、大司教になる程の信仰心を持つものぐらいだが、魔力と“神力“の違いに気づくのは元神官家系のこの国の王家との血のつながりがある者達でも可能だ、その中に信仰心が高く素質がある者には“神力“の質の違いを感じれるものが存在するから、この国での“神力“の使用は控えた方が賢明だな』


(あー、この国の王家は恋愛結婚推奨派だからな、身分関係なく血が繋がっているから、“神力“自体を感知できる人が多いんだった…、それに聖教国が隣だから信心深い人も多いもんね・・・うーん、使用条件が厳しい・・・あ!姿を変えて身分も隠して使用するんだったら力を使っても良いかな?(*´Д`*))


天華『・・・まぁ、それで、アトリーの素性がバレないなら良いじゃないですか?』


(そっか、ならやっぱり、あの魔道具の製作を急がないと!٩( 'ω' )و)


 結論、国内と聖教国付近の国での素での使用はほぼ禁止。姿を変えて身元がわからない状態での使用は可。と、なった・・・


ジュール『それは良いんだけど、これ、どうするの?この契約書、書き直せるの?無理じゃない?』


 と、1番の問題に気づいた・・・・


(・・・うん、無理だな、これ、書き直すってなったら、この人数の署名全部、1から本人に書き直して貰わなきゃならないよ(*´-`)・・・すでにこの家から出て家に帰って行った人達もいるしな、今すぐには無理、絶対無理、無理ゲーですわWW( ´ ▽ ` ))

















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