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191話 歌詞改変


「それだ!それでいこう!それならコンプライアンス的にも僕の良心的にも負担が少ない!」


「「「「「えっ???」」」」」


 ジュールの一言で歌詞の改変を即決した僕は、無意識にその決定を口に出していたようで、室内の全員に驚かれ注目されてしまった。


ソル「アトリー様、まず少し落ち着きましょう」


「あ、はい・・・」


ソル「アトリー様、大声を急に出すのはお行儀が悪いですよ。他の方のご迷惑にもなりますからね?…で、何をお決めになられたんですか?」ニッコリッ


「あ、うん、ごめんなさい、え、えっとね・・・・」


 隣にいたソルに冷静に諭され質問されたので、ちゃんと素直に質問に答えた、決して、真隣で叫んだ僕に怒ったソルの笑顔が怖かったからではない。そこからは歌詞の本当の意味を最初から知っていたのは誤魔化しつつ、ジュール達との会話をかいつまんで話、最後にジュールに言われた事で歌詞の改変をする事を決めたと話した。すると・・・


夢ちゃん「えっ!歌詞を変えるの?自分たちで?それって大丈夫?変な風になったりしない?」


彩ちゃん「・・・いや、良いかもそれ、この歌はもともと歌詞を横読みから縦読みにしてあるから、言葉や単語の意味がないわ、文字数だけ合っていれば変な歌にはならないはずよ」


仁「あぁ、確かに、歌うときの歌詞はただ意味のない文字列を歌ってるだけだから、それを聞いただけじゃ意味は伝わらないもんね、テンポとかも文字数が合えばどんな歌詞でもいけるって事だよね」


夢ちゃん「でも、そんな簡単に行くかな?今回の“儀式“に合う歌詞に変えるなんて、それも文字数変えずに行くのって難しくない?」


彩ちゃん「そう?そうでもないと思うわよ?」


仁「ほら、お手本があるんだから大丈夫だよ」


 夢ちゃんは難色を示しているが、彩ちゃんと仁は乗り気のようだ。ソルや専属達は日本語の意味が分かってないので、その歌の改変がどれぐらい難しいか分かっていない様子だ・・・


(まぁ、この国の言語も一音一文字だから、ちゃんと翻訳したら意味は理解できるんだろうけど、漢字まで入れたら混乱しそうだから、僕は絶対教えないけどな・・・(*´Д`*))


天華『まぁ、日本語は向こうの世界では、もっとも習得が難しい言語と言われてましたからね』


(そうなんだよねぇ、僕含め日本人でも全ての日本語を理解できてるかは怪しかったしね・・・(。-∀-)同音異義語なんてものも結構あるもん、それを話の流れから正しい意味を察するとか、外国の人からしたらどんな“無理ゲー“だよって感じるそうだよ)


天華『そこは日本人の他者を気遣う性質の賜物ですかね?』


(どうなんだろうね?慣れじゃない?(*´ー`*))


天華『これまた、身も蓋も無い、投げやりな返答ですね・・・しかし、歌詞の改変はどうするんですか?何かいい言葉でも思いついているんですか?』


(あー、僕はあるにはあるんだけど、それをソルとかに気づかれないようにどうあの子達に伝えるか、そこが問題なんだよねぇ( ´∀`))


天華『・・・ちゃんと考えてはいたんですね?・・・ふむ、ではこうしたらどうですか?・・・・・・』


 自分でも一応代わりになる歌詞を思い付いていたのだが、日本語を理解できてないと思われてる僕からの提案は難しい、それが1番の問題だった。そこに天華がいい提案をしてくれた。*冒頭の自分のメタ発言はなかったものとしているアトリー


夢ちゃん「うーん、じゃあ、最初は意味のある四文字の言葉、もしくは単語を四つ考えるって事?でも、“送還儀式“に関連する言葉なんてそう簡単にある?」


 僕が天華の提案を聞いている間に、夢ちゃんが渋々ながら歌詞の改変の案を受け入れ、新しい歌詞の候補を考えだした。


仁「そうだね、元の歌詞で使えそうな部分は、そのまま使ってもいいんじゃないかなって、僕は思うんだけど。特にこの最初の“いのれよ“とかさ」


彩ちゃん「それはいいかもね、それに変えるのは2番目の歌詞だけでもいいし、まずはそこから考えてみましょう」


夢ちゃん「確かに、それだけでもいいなら難しくはなさそうだね、・・・でも、できればアトリー君も歌の歌詞を考えてくれると嬉しんだけどな、アトリー君歌の歌詞を即興で考えるの上手いって、ソル君が言ってたし・・・」


彩ちゃん「夢、それは、無理でしょう?私達、言葉は通じてるけどアトリー君“日本語わからない“んだから・・・」


 夢ちゃんは僕にアドバイスをして欲しそうだが、僕の事情を熟知している彩ちゃんがすかさずフォローを入れてくれた。


夢ちゃん「・・・そうだけど・・・」


「えっと、その事なんですが天華が『私がアトリーに歌詞の意味を通訳しますよ』って、それで、今話してた1番目の“いのれよ“の意味は命令的なので、一文字変えたら雰囲気もすごく変わるとも言ってました。確か“いの‘る‘よ“って変えれば自発的な祈りに聞こえるとか・・・」


夢ちゃん「あ!本当だね!」


彩ちゃん「確かに、命令形は違和感があったのよね、凄いわアトリー君!」


 夢ちゃんが僕の協力を得れないと分かって、まだ諦めきれずにしょんもりしているところに、僕は天華に通訳して貰うと言うていで、歌詞の改変の手伝いを申し出た。


「あ、いや、これは天華が言った事なので・・・・」


彩ちゃん「そうなの?でも、アトリー君が天華様の言葉を伝えてくれた事にも感謝してるわ。ふふっ、じゃあ、アトリー君からは何か言い案はない?」


「は、はい、えっと、僕はその四文字ので“送還儀式“だとわかる言葉をはないかなって思って、天華に聞いたらその“送還儀式“の“送還“が“そうかん“って、四文字だからそのまま使えるのではと、天華が・・・・」


 こんな感じで、傍目からは天華の通訳に助けられながら、皆んなで協力して歌詞を作り上げていっているように見せつつ、僕は小出しで自分の思いついた歌詞を仁達に提案していった。


彩ちゃん「よし!これで良いかしら?」


夢ちゃん「うん!これすごく良いと思う!」


仁「うん、凄くしっくり来るね、ちゃんと“送還の儀式“って感じで良いと思う。ソル君の提案で入れた歌詞の“いせかい“も、ちゃんと目的を示していてしっくりきたし、一緒に考えてくれてありがとうソル君」


ソル「い、いいえ、そんな大した事では・・・」


 話し合いの末、1番しっくりくる歌詞が決まり、皆んなが喜び合っていると、日本語が分からないなりに一緒に歌詞を考えたくれたソルに感謝を伝えると、照れた様子で謙遜するソル。


「ソル、遠慮しなくていいのに、ソルの提案は僕も凄くいいと思ったよ?おかげで“儀式“に相応しい“歌“が出来上がったんだからもっと喜んでもいいと思う」


彩ちゃん「そうよ、ソル君、そんなに遠慮しないで、本当に助かったんだから。私達が固定概念に囚われて悩んでいた所を、ソル君の柔軟な考えで変える事ができたのだからとても素晴らしい事なのよ」


(そうなんだよね、“祈り○歌“のもう一つの曲名である“異界送○“が、“送還儀式“に相応しい曲名だからと、この曲名を歌詞のどこかに使えないかと提案したのはいいけど。仁達はその“異界○り“の“異界“の部分をそのまま使えないかと、考えだしちゃったんだよね。僕は本当はあの子達に“異界“を別の言い方に直して欲しかったんだけど、日本語をよく知らない事になっている僕が、それを提案するのは不自然すぎると思って躊躇しているところに、ソルが歌の法則的に三文字では歌のバランスが保てないのなら、その“異界“に別の呼び方はないのかって、固定概念に囚われていた仁達に言ってくれたおかげで、僕の考えていた“異世界“にちゃんと変更できたんだよね・・・まぁ、このゲーム内の“異界○り“の“異界“の本来の意味は“死後の世界“を指すんだけど、“異なる世界“という意味では間違っちゃいないから、そこを指摘するのは野暮だよな・・・(*´ー`*))


夜月『まぁいいじゃないか、あそこで、日本語をほとんど理解できていないものが、あのような提案をするのはなかなかできる事ではないからな』


(だよね!ソル、マジ優秀!!(*゜▽゜*))


 自分の親友が優秀なのを念話で自慢していると・・・


夢ちゃん「そうそう、遠慮しちゃだめ!ソル君が思いついて提案したんだから、もっと自慢してもいいくらいだよ!」


ソル「み、皆様のお役に立てたのでしたら、とても光栄です。・・・」


 ソルが僕や仁達全員に褒められたものだから、照れに照れまくって顔を赤くしながら俯いてそう言うのが精一杯だった。


(何だこの可愛い生き物は!Σ('◉⌓◉’)な、撫で回したい!!誰か!早く写真を撮って!永久保存して!)


天華『アトリー、落ち着いて』


 ソルのそんな姿を見た僕や彩ちゃん、夢ちゃんの心の中はもうそれはそれは騒がしかった。ついでに言うと、写真は彩ちゃんがこっそり撮っていたそうな。


彩ちゃん「・・・ん゛、ん、えっと、じゃあ一応、この歌詞をおさらいするわね。


“いのるよ、

いせかい、

そうかん、

かみがみ、


ねがいを、

かなえたまえ“


で、いいかしら?あとはこれを“かみがみ“と、“ねがいを“の所で前後に区切って、縦読みするだけね。

 メロディーに乗せて、歌うのは少しコツがいるけど、そう難しくはないから大丈夫かしら?どう?アトリー君これなら歌えそう?」


「はい、大丈夫です。少し練習すればすぐに歌えると思います。それより問題はこの楽器演奏の方なんですが、リトス教の音楽隊には当日に彩さんが書き起こしてくれた楽譜を渡す事になるのかな?僕は楽器には疎いのですが、楽譜を見てすぐに演奏できる物なんですかね?


(言っておくけど僕は楽器全般は不得手なんだよね。前世でも小学校の授業で習った、リコーダーぐらいしかまともに演奏できなかった覚えがあるよ。ピアノなんて壊滅的だった気がする・・・(*´ー`*))


ジュール『へぇ~、アトリーでも苦手なものがあったんだねぇ~』


(何を言うかね、僕はできないことの方が多かったんだよ。(。-∀-))


ジュール『そうなの?』


(そうなの、さっきも言ったけど音楽は歌う以外は全然ダメで、音ゲーなんて論外、字を書くのは下手くそだったし、物覚えが悪くて勉強は苦手だった、人付き合いも悪かったし、気遣いが下手ってよく言われてたよ。(*´Д`*))


ジュール『・・・そう・・・そんな感じしないのに・・・』


(今は、ティーナちゃんに貰ったスキルのおかげで、できる事が増えたからそう思わないだけだよ、本当ありがたいよ。こんな僕に色々と授けてくれた、ティーナちゃん達には凄く感謝してる!ふふっ、おかげでいつも楽しく暮らせてるんだもん♪( ^∀^))


ジュール『そう、良かったね・・・』


(うん!(≧∇≦))


ジュール達『『『・・・・・・・』』』



 この時、ジュール達はアトリーの無意識な自分の自己評価の低さに眉を顰めた。


ジュール『(ねぇ、アトリーのこの自己評価の低さ、やっぱり、おかしいよね?)』


天華『(そうですね、最近はそんな所も少しは改善してきたと思ったんですけどね・・・)』


夜月『(前世でできてなかったと思っている事が、今世できるようになったのは、全てスキルのおかげだと思っていたなんてな・・・)』


天華『(あの邪神が前世のアトリーにしてきた自分の価値観を損なわせる妨害行為が、ここまで根深いなんて。アトリーは気付いてないでしょうけど、人付き合いが悪くて気遣いができない人は、ここまでいろんな人に、ましてや神々にまで気に入られることなんてないはずなんですけどね・・・)』


夜月『(そうだな、楽器演奏や文字、勉強の話も多分だが、悪意ある他人から貶されたことで、苦手意識ができただけのような気がするな。今のアトリーはこの世界の文字を綺麗に書けているし、勉強も理解力が高くて、研究も熱心だ。それに歌がここまで上手いのに楽器だけが全然できないなんておかしいしな・・・)』


ジュール『(そうだよね。でも、いつも自分にはないか足りないって、言って、すぐ無理する。・・・私はアトリーはもっと自信持ってほしいし、自分の事をもっと大事にしてほしいな・・・)』


天華『(そうですね、心の中の傷は我々ではどうすることもできませんが、せめて無茶をしないように見守っていきたいですね・・・)』


夜月『(確かにな、・・・だがアトリーはその内、自分の凄さを認識する機会がくるさ・・・)』


 未だ前世での歪んだ価値観に囚われるアトリー、その心の傷が癒えるのを静かに待つしかない事が歯痒く思うジュール達は、早くアトリーが自信を持って過ごしていける事を強く願うのだった。



オーリー「アトリー様、その音楽隊の事なのですが、旦那様から言伝をお預かりしてます」


「?父様から?」


オーリー「はい、ではお伝えしますね。“歌の選出が終わり次第、楽譜があればすぐに音楽隊の方に届けさせ、練習を始めさせるので心配いらない。“とのことです」


「・・・そうなんだ、僕達“送還儀式“の日程知らないからな、意外と本番まで練習の時間が結構あるのかな?」


 オーリーから父様の伝言を聞いて、それでも楽器演奏の練習時間が大丈夫なのか気になる僕。そう呟くと仁達の世話係を担当しているナターシャさんが柔和な笑顔でこう答えてくれた。


ナターシャさん「アトリー様、その事でしたら心配には及びませんよ。リトス教直属の音楽隊の方々は皆様その専門家でいらっしゃるので、楽譜があれば数日でうまく演奏なされます。今回のようにそう複雑でない曲でしたら、2、3日で楽譜を覚えてしまわれると思いますよ」


「そうなの?凄いね!僕、楽器演奏はした事ないから分からなかったけど、専門の人は2、3日で楽譜を覚えれて、演奏できるんだね!凄い尊敬しちゃう!」


ナターシャさん「はい、なのでご安心なさってください」


「うん!じゃあこの楽譜を音楽隊の人達に届けないとね♪あ、その前に父様かな?お願いできる、カイン」


カイン「畏まりましたアトリー様、その前にアヤ様、楽譜をこちらで模写させていただきたのですが、よろしいでしょうか?」


彩ちゃん「えぇ、構いません、無くすと大変ですしね」


カイン「ご許可いただきありがとうございます。では、楽譜をお預かりいたします」


 そう言うと、カインが彩ちゃんから楽譜を受け取り、丁寧に丸めて部屋から出ていった。


(しかし、前世でも凄い人は耳コピでその場ですぐに演奏できる人はいたけど、そんな人は一握りだけだと思ってたよ、それなのにリトス教の音楽隊の人は全員がそれができるって事だよね。めちゃ凄いな!(*゜▽゜*))


天華『まぁ、リトス教の音楽隊として数多くの曲を演奏してきた人達でしょうから、そんなに長くない曲の一曲ぐらいすぐにマスターするんでしょう』


(そうか、いろんな場での経験が段違いなんだね!それは凄く頼もしいね!( ´∀`))


彩ちゃん「ふふっ、アトリー君でもできない事があったのね?少し安心しちゃったわ」


「?それは誰にでもあるんじゃないですか?自分にできないことの一つや二つ、僕はできる事を最大限活かして、自分でもできないことを補っていってるだけなので、意外とできない事は多いですよ?その内で今の所した事がない楽器演奏は、専門の方に頼るしかないので凄く憧れますね。彩さんのその曲を聴いただけで楽譜に起こせる能力とかも凄い尊敬できます♪」


(あとは芸術家系なのに絵を描くのにオリジナリティが無いところとか、学生の時やり出したゲームをちゃんとクリアできなくて、何個も中途半端な状態で放置しているとことかね・・・ふっ( ´∀`))


天華『それは・・・なんか違う気がしますが、特に最後の方・・・』


 アトリーの自分のできない事の基準がおかしいなと思った天華、実際、絵に関して言えば模写する方が得なのだろうが、そこに何か付け加える事ができている時点で、オリジナリティがないとは一概に言えない。それと、アトリーの芸術面で言えば、立体的なものを製作する事にはとても特化している、特にアクセサリーや洋服などを作るときのセンスは抜群だ。それなのに本人は自分に芸術的センスはないと思い込んでいる。


天華『(それに、アトリーの作る切り絵は見事なものなのですがね・・・)』


夜月『(学生時代のゲームが未達成な物が多いのは、次から次にゲームが発売されていた時だろうな、流行に乗り遅れまいとしてたんだろうさ・・・)』


天華『(多分、そうでしょうね、話が合わないと友達でいられないと思っていたようですし・・・)』


ジュール『(本当、根深いよね・・・)』


 少ししんみりしてしまったジュール達・・・



彩ちゃん「そ、そんなに褒めても何も出ないわよ!」


夢ちゃん「あっ、彩ちゃん、アトリー君に褒められて照れてるぅ~、可愛い~」


彩ちゃん「う、うるさいわよ!夢!」


仁「ちょっと2人とも、暴れないでっ」


「ふふっ、彩さんは照れ屋さんでしたか、ふふっ」


 選曲という重大任務からやっと解放された僕達は、さっきまであった焦りの重苦しい空気感がなくなり、彩ちゃんを揶揄ったりして楽しく会話をしていると、時間はいつの間にか夕食の時間になっており、すぐに全員で夕食を取るために食堂に移動。夕食を食べている間に選曲が済んだことも報告すると、その事で話が盛り上がり楽しい夕食の時間となった。その後はいつものように食後の訓練をし、お風呂に入ってさっぱりしてベッドに入った。


(はぁ、今日は重要な課題が済んでよかった。肩の荷が少し軽くなった気がするよ・・・でも、・・・仁は何であんなに僕を凝視してくるんだろうか?・・・)


 選曲が済んだ後はなんの変哲もない日常だったが、ただ一つ気になったことがある、それは選曲の途中から仁の様子が変だったことだ。こちらをじーっと見たあと、目が合うとすぐに目を逸らし、別の方向を見て何か考えに耽っている。それを数回か繰り返したのだ。


(あれは、なんか用があるのかな?何か言いたげな感じもしたし、てか、小さい時も似たような事してたなあの子・・・(。-∀-)いつになっても同じような仕草をするもんだね、姉さんにはよく“ウジウジしてないで要件をさっさと言いなさい!“ってよく怒られていたのにねぇ~(*´ー`*))


天華『もしかしたら、アトリーの正体に気づいたんじゃないんでしょうか・・・』


(!、それは・・・どうだろう、何か確証につながるようなことは無かったと思うだけどなぁ・・・・・うん、分かんないや!何か用があるなら向こうからそのうち行ってくるでしょう!(*゜▽゜*))


 いつも通り、分からないことは放置を決め込む僕。


夜月『気付かれてもいいと思ったら急に適当になったな・・・』


(むぅ、だって向こうがアクションを起こさなきゃ、何がしたいか分からないのは悩んでもしょうがないじゃん?いつも通り、向こうの出方次第!って事で!今日はもう疲れたから寝よう!明日も学園だからね・・・・ふぁ~~っ、おやすみ皆んな・・・・)


ジュール達『『『おやすみアトリー』』』


 そう言って疑問を未来の自分に丸投げして眠ったのだった・・・・
















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