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5話 叔父様と大叔父様


 次の日、王都の屋敷は朝から慌ただしい様子だそれもしょうがない、だって昼頃に前国王陛下が屋敷にやって来るんだもの。


「あ、ソル、ここ右に回したら?」


ソル「ここですか?「クルッ、カチッ」あ、嵌りました!」


 今、私達は何をしているのかって?今やっているのは 昨日、夕食前にお祖父様が私とソルに初めて王都に来た記念として 王城の立体パズルをプレゼントしてくれたのだ、それを今、攻略中なのだ これが中々面白く、2人して夢中になって組み立てているのだ。


「これ、作った人は凄いよね 結構大きいし大変だったんじゃないかな?」


トントン、カチッ


ソル「そうですね 王城の詳細をかなり精密に作り上げられていますし」


スッコン、クルッ、コン


「そうなの?僕、王城を ちゃんと見れてないからなー、あ、それこっち」


ソル「はい、どうぞ」


「ありがとう、これを上からさして、「ストン、カチッ」出来た!」


 高さ40センチぐらいの城が完成した。


ソル「完成しましたね!そう言えば、アトリーの馬車はカーテン閉めてましたね、王城はこれをそのまま大きくした感じです」


「これを?う~ん、すごい綺麗だね!早く実物が見て見たいなぁ」


(某ディ○ニー作品の“眠れる○の美女“に出てくるお城に似ているな、色は違うけど)


 と、話していると。


コンコンッ


「失礼します、お着替えをお持ちしました 入ってよろしいでしょうか?」


「どうぞ~」


 返事をするとネイビーブルーの髪色をしたメイドさんが入ってきた。


 彼女は昨日 私の専属メイド候補になった“オルガノ•ノービレ•シャトンさん“今年16歳 名前の通りシャトン家はカイルさんのお家でカイルさんの娘さんになった人だ。

 オルガノさんはカイルさんが親戚のお子さんを養子として3年前に引き取ったらしい、いつの間に?って感じだけど、

今まで領地の屋敷に居なかったのはオルガノさんのご両親が王都にいるし 学園もあるし で、ずっと王都の屋敷でメイド見習いをしながら学園に通学してたんだって、今年 学園を卒業したからやっと私の専属候補になったってカイルさんが言ってた。


 洋服の着替えを持って来てくれたオルガノさんは綺麗な赤みの強いオレンジ色の瞳をしたクール系の美人さん“生徒会長!“て感じのお姉さんだ。


 その後ろからもう1人メイドさんと執事服を来た男性が2人入って来た、

この人たちは今回 王城のパーティーに行く時について来てくれるソルと私のメイドさんと執事さん達だ、一応この屋敷にいる間だけの専属になるらしい。


オルガノ「失礼します アメトリン様、ソルドア様、お着替えの準備が整いました」


「はい、有り難うございます、オルガノさん」


オルガノ「・・・アメトリン様、オルガノと呼び捨てて下さいませ敬語も不要です」


「え~、じゃあ僕の事もアトリーって呼んでください!皆さんも!」


オルガノ「そ、それは、流石に・・・」


「だめ?……、ですか?」


シュン(領地の屋敷の皆んな はアトリーって呼んでくれるのに)


 肩を落とし両手を前で組みお願いポーズをして少し俯きつつ視線はオルガノさんに向けた。


「「「「ぐっ」」」」

*アトリーの可愛い仕草に息を詰めた 4人はソルドアに目で助けを求めたが、ソルドアは肩をすくめ首を横に振った「諦めろ」と、領地の使用人達もこれで落ちた。


オルガノ「スゥ・・、ふー、分かりました、アトリー様、公の場以外ではアトリー様と呼ばせていただきます、なのでアトリー様も私達に敬称や敬語はおやめください、お願いいたします」


「うん、分かった、じゃあ、“オーリー“って呼ぶね!」


 この気を逃さず 昨日から考えていたあだ名を皆んなに 急いで告げる。


「で、アミリアさんが“アミ“で、ダントさんは“ダン“で、最後にカルべインさんは“カイン“ね、これで皆んな呼びやすくなったね」


「よろしく、オーリー」


 オルガノさんは固まったまま首だけ頷いた。


「カインもよろしくね」


 カルベインさんは細マッチョ風の茶髪で薄い水色の目の垂れ目イケメンお兄さんが目を見開き驚いた後 優しく笑って深くお辞儀をした。


「ソルのお世話よろしくね、アミ」


 アミリアさんは目をパチクリした後 涙目で何度も頭を下げていた、身長の低い 焦茶髪で茶色の目をした可愛い小動物系美人。


「ダンも少しの間だけどよろしくね」


 ダントさんはがっしりとした体格の黄色に近い茶髪で茶色い目をした寡黙系男子が無言で深いお辞儀をした。


「皆んなが了承してくれて嬉しいよ、今日からソル共々お世話になるね♪」


(交換条件作戦の 作戦成功♪)


ソル「アトリー様・・・、はぁ、では皆さん僕のこともソルと呼んでください、よろしくお願いします」


 こうして、それぞれあだ名を付けられた4人は私達の着替えを手伝い、髪も綺麗にセットしてくれ、ソファーにソルと対面に座るとオーリー達は壁際に立った。


オーリー「アトリー様ソル様、これで準備は整いましたが お客様がお越しになられるまでお茶をお持ち致しましょうか?」


「う~ん、昨日もらったパズルも出来ちゃったし、そうだねお願いできるかなオーリー?」


オーリー「畏まりました、・・・パズル?」


「うん、お城のパズル、さっき皆んなが来る ちょっと前にできたんだ、綺麗だよね♪でもこれどうやって持って帰るのかな?またバラすの?」


 オーリーに聞かれたのでソルの後ろにあったテーブルの上のパズルを指差した。


ソル「マジックバッグに入れて帰られるのでは?」


「あぁ、そうか、それがあったよね」


 などと話している間、使用人達4人は驚愕しながら声量を落とし話していた。




アミ「あ、あのオーリー?さん あ、あれって、今回 かなり難しいって売りに来た商人さんが言ってた・・・」


オーリー「そうだったはず、です・・・」


カイン「それにあのパズル制作依頼された職人が“2度と作りたくない“って言ってたと、一点物だったはずですが・・・」


ダン「凄いですね…朝食後からなさっていたはずですから今はお昼の一時、昼食を挟んだとしても約五時間ほどで完成されたとゆう事ですかね?」


オーリー「そう なりますね、お二人は大変 賢いお方達だと聞いていましたが、これ程までとは予想以上でしたね、大旦那様が毎年 色んな商会に難しいパズルを特注される理由が分かりましたね」


カイン「こうもあっさり完成されてしまうと 意地になっても完成できないパズルを渡したくなりますね」


アミ「大旦那様はむしろどれくらいまでの難易度ならできるのかと面白がっていそうですね」


ダン「意地になってるのは商会の人間と職人でしょうね」




「どうしたの4人とも?」


ソル「何か有りましたか?」


オーリー「何でもございません、そちらのパズルは完成されると専用ケースに収めることが出来るそうなので その専用ケースのご用意ができましたら そちらに飾られてから、マジックバッグに収めてお持ち帰りなさる方がよろしいかと」


「そうなんだ、凄いね専用のケースがあるんだね、じゃあ持って帰っても綺麗に飾って置けるね!」


(専用ケース!いい響きだね!、そう言えば、前世でも色んな立体パズルしたっけなぁ お城のパズルあったな、あれより少し難しかったけど楽しかった、少し大きくてやりずらかったけど)


ソル「そうですね、どこに飾りましょうか?」


「うーん帰ってみてから他のとバランスを考えて飾らないとだね」


(作った立体パズルが多すぎるからなぁ、悩む)


ソル「確かに、その方がいいですね、他のパズルもそろそろ置く場所に困って来たところですし、一度飾る物を整理した方が良いかもしれませんね」


「そうだね、帰ってからお片付けしなきゃだね」


(これは断捨離しなきゃだね)


 帰ってからの断捨離が決定された頃、正門から先触れがきていた、すぐに屋敷に知らせが行き、部屋にも知らせが来た。


執事「コンコンッ、失礼します、王宮より先触れが参りましたので正面玄関にお集まりください」


ソル、他4人「「「「「!」」」」」


「はい、今から出ますね」


(おや?、来たみたいだね)


執事「では失礼致します」


「さて、下に行きますか、どうしたの?ソル、皆んなも行くよ~」


 ソファーから立ち上がり扉に向かう、ソル達がついて来てないのに気づき声をかけた。


(さてはて、好奇心旺盛な 前国王陛下はどんな人かな?、後、叔父様はどんな人かな?楽しみだ♪)


ソル「あ、はい、今 行きます」


オーリー他3人「「「「は、はい、今参ります」」」」


 部屋を出て玄関に向かうと他の人が皆んな揃っていた。


「あ、お待たせしました」


 父様と母様の所に近寄る。


(何だか、兄弟達の雰囲気が硬いなぁ)


父様「いいや、そんなに待ってないよ皆んなも さっき来たばかりだからね」


母様「アトリー、綺麗にしてもらったみたいね、似合うわよ」


(大人達は普通だね)


「有り難うございます!母様の見立てが良かったからですよ♪」


 私のこんな軽い感じの雰囲気にカミィ姉様が不思議そうに声を掛けてきた。


カミィ姉様「アトリーは緊張していないの?」


「緊張?なぜです?」


(カミィ姉様はめちゃ緊張してるね?)


ライ兄様「今から前国王陛下に会うんだぞ?緊張するだろ?普通」


(ライ兄様でも緊張するんだねぇ)


「そうですねぇ、でもお祖父様の兄様ですよね?」


ヘリー姉様「そ、そうだけど…」


(おやや?ヘリー姉様を混乱させたみたい)


「だったら、大叔父様でしょう?なぜ親戚に会うのに緊張するのです?ご公務でいらっしゃらないのですから堅苦しいのは逆に失礼かなぁと」


カイ兄様「親戚・・・」


 カイ兄様がポカンとしてる。


お祖父様「くくくっ、あはははっ、そうだな親戚の大叔父様だな、ほら、皆もそう緊張するな アトリーの言う通りだ、公務で訪れるわけでもないし むしろ 個人的な都合で来るのだからな」


お祖母様「ふふっアトリーは良い子ね、さぁそろそろ表で待ちましょうか」


 お祖父様がお祖母様をエスコートしながら先に出た。


(少しでも緊張が解れたのなら良いですけどね)


「はーい」


 父様と母様の間に挟まれて手を繋ぎながら外に出た、他の兄弟もそれぞれ後に続いた。


 正面玄関に右から、お祖父様、お祖母様、父様、私、母様、カミィ姉様、カイ兄様、ライ兄様、ヘリー姉様、の順で並んで待っている、

ソルは私の後ろで他の使用人達と並んで待っている、今回は来た相手に呼ばれるまで出番は無しだ。


 そうしていると、正門から白い豪華な馬車が4人の護衛騎士の乗った馬が周りを囲みながら入ってきてロータリーを曲がって私達のいる正面玄関 前に止まった。


 護衛騎士が馬車の扉前に来て 貴族特有のいつものやり取りの後、扉を開き先に出て来たのは、父様そっくりの男性だ、思わず二度見してしまった。


(えぇ⁉︎、あれぇ?、父様って双子だったかしら?なんかちょっと所々違う所があるけど顔はそっくりだ!)


 その男性は緩いウェーブした金髪を後頭部の下の方で一つ結びして肩から垂らしている、瞳は透き通った明るい紫色で“シベライト“の様な綺麗な色だ。

 体格は父様より肩幅があってガッチリした体型だ。


 次に馬車から出て来たのはお祖父様の口髭をとって少し老けさせた様な快活そうな雰囲気のお爺さんだ、髪色はお祖父様と一緒だが長さはこちらの男性の方が少し長い短髪で、瞳は透き通ったちょっと暗めの青色。


(“サファイヤ“より色が暗いな名前を聞いたらわかるかな?)

    *祖父の兄の名前を聞いてないアトリー


前国王「皆 出迎えご苦労」


 後から降りてきた男性が皆んなを労うとお祖父様に話しかけた。


前国王「元気にしておったか?イディ」


 親しみを持った笑顔でお祖父様を呼んだ。


お祖父様「元気にしてましたともロブル兄上、しかし急にお越しになるのは勘弁してほしいですな、準備が大変なのですから」


 チクリと苦情を言うお祖父様。


前国王「そう怒るな、イディ、そなたも息災かな?アメトリア」


 お祖父様を宥めつつ 次にお祖母様に挨拶した。


お祖母様「はい、元気にしておりましたわ、先王陛下」


前国王「それは何よりだ、おぉ、久しいなアイオラト、其方は最近 王都に顔を出さぬから もうここ数年あっておらんかったなぁシトリス嬢も久しいな」


父様「お久しぶりです、先王陛下、 最近 領都内に不審者が多数入って来て 中々王都まで出向く時間がございませんので お伺いすることも出来ずに申し訳ございません」


 前国王が気まずげな顔をした。


母様「先王陛下、本当にお久しぶりです、私も手が離せずにお伺いできませんで 申し訳ございませんでした、今日 お会いできて嬉しい限りです」


前国王「そうか、そうか、それでこの子が噂の5番目の子かな?」


 母様の言葉に嬉しげに笑いその顔のまま私を見た、目は既に笑ってはなく観察をする様に目を細めた。


父様「えぇ、どんな噂か知りませんが、この子が私達の可愛い末息子です」


 父様に肯定されると今度は楽しそうに見てきた。


前国王「ほぉ、噂とはやはりあてに出来んなぁ、初めましてだな、私は其方の祖父の兄に当たる大叔父じゃ、名前は“ロブルートズ•レイ•ウェルセメンテ“と言う、元この国の国王をしていたが今はタダのジジイだ、なので“ロブル大叔父様“と呼んでくれ、其方は名前はなんと言う?」


 父様をチラッと見て頷かれたので一歩前に出て挨拶をする。


「態々お越し頂き有り難う御座います先王陛下、初めましてお会い致します、僕はデューキス公爵家当主が 三男 アメトリン•デューキスと申します、以後お見知り置き下さい、ロブル大叔父様♪」


 しっかり頭を下げて礼をして最後はニッコリ笑って、前国王を見る。


ロブル大叔父様「・・・・・・・・ッ、クククッ、フハハハッ、アーハッハッハッ!、これは何とも!、フフフっ、本当に噂とはあてにならん‼︎久しぶりにこんなに笑ったわ!」


 いっときポカンとした後 ロブル大叔父様は腹を抱えて大笑いした。


(笑いの3段活用だと⁉︎、どこで覚えたんだ⁉︎)


お祖父様「兄上、そろそろ、他の子達に挨拶をして中に入りませんか?」


 お祖父様が呆れた顔で進言した。


ロブル大叔父様「フフフフッ、あぁ、フフ、分かった、子供達、皆 息災であったか?其方達は実に良い弟を持ったな!羨ましいぞ!ハハハッ」


(まだ笑ってる、どんだけだよ!)


カミィ姉様「えぇ、元気にしてましたわ、大叔父様 アトリーは可愛いでしょう?」


ロブル大叔父様「あぁ確かに愛らしいなぁ、珍しく母似だな、それにこの瞳も珍しい 色合いだな片方はアメトリアと一緒でもう片方は見た事が無いな」


(珍しいって珍獣扱いですか?)


カイ兄様「大叔父様、お元気そうで何よりです、アトリーはとても気の利く子良い子ですよ」


ロブル大叔父様「おぉ、その様だな、気の利く良い子だ」


 少し目を細てチラリと私を見た(何のことかな?)心の中でとぼけて見る。


ライ兄様「自分は元気でしたよ、大叔父様、アトリーは剣術の上達も早いんですよ」


ロブル大叔父様「そ、そうか、剣術もか、男の子だものな・・・」


(副音声に“そうは見えないが“って聞こえた気がしたんですけど!)


ヘリー姉様「大叔父様、ご健勝のようで何よりです、アトリーは1番 勉学に励んでいますわ とても賢いんですの」


ロブル大叔父様「⁉︎、勉学も優秀なのか?凄いな!本当に凄い弟を持ったな!」


(あ、信じてなさそう)


兄妹4人「「「「えぇ、本当に凄い弟を持てて嬉しいです!」」」」


 心の中で色々言って誤魔化してたけど、どんどん顔が赤くなるのを感じるそして とどめにこれだ。


(何これ、誉め殺しの上の弟自慢でドヤ顔って、恥ずかしいんですけど!恥ずかしいんですけど‼︎母様助けて‼︎)


 恥ずかしさに耐えきれず母様の後ろに隠れてしまった。


父様「こらこら、そこまでにしなさい ほらアトリーが恥ずかしくて 母様の後ろに隠れてしまったじゃないか」


 様子を伺う為にそっと母様から顔を少し出したら。


兄妹4人&ロブル大叔父様「「「「「可愛いなぁ」」」」」


(顔、出すんじゃなかったー!)すぐにまた母様の後ろに隠れた。


ロブル大叔父様「本当に可愛いなぁ、この子くれないか?」


家族全員「「「「「「「「「絶対ダメ!!!」」」」」」」」」


(あ、シベラス叔父様も言った?、てかまだ叔父様と挨拶してないんですけど!)


ロブル大叔父様「おぉう・・・そんなに声を合わせて拒否するとは、冗談ではないか」


(いや、結構マジトーンだったけど⁉︎)


シベラス叔父様「それより私はまだアトリーと挨拶してないんですが、それにそろそろ中に入りませんか?」


ロブル大叔父様「おぉ、忘れておった、では中に入って続きをするか」


(続きって何の続き?さっきのじゃないよね?)


お祖父様「はぁ~、中にどうぞ、兄上」


父様「アトリーおいで」


 母様の後ろに隠れたままの私の手を取り歩き出す そのままの流れで母様の手を取り一緒に応接間まで行った。


母様「アトリーいらっしゃい」


 応接間に入ると母様が引き寄せたので一緒にソファーに座る。


 ここまで黙ってついてきたアトリーを両親は心配していたが本人はどうでも良い事を考えていた。


(ん~大叔父様の“ロブルートズ“って名前、一見 石の名前に見えないけど“ロブルー“の“ブルー“は目の色で間違いないと思うんだけど、

“ロブルー“の“ロ“は何の“ロ“だ?それに“トズ“ってつく石あったっけ?“トーズ“?“トズー“?何か足りない?

“○○ライト“の“ト“かな?、“ソーダライト“とか“アイオライト“とかの感じで“ズ“は分かんないなぁ・・・

う~ん、適当に繋げると、“ロ○○ブルー○○ライトズ○○“?長すぎるし聞いた事ないな。

“ト“と“ズ“の間に何か足りない?“トーズ“はさっき言ったしな、まだ足りない?“トー○ズ”、“ト○ーズ“ん?、“ト○ーズ“?、あ!“トパーズ“!、だ‼︎

てっ事は、“ブルートパーズ“だね、でも“ロ“?大体の石の名前は原産地から来ることが多いいけどまさか、“ロンドン“なんて言わないよね?

“ブルートパーズ“は色の濃さによって名称が変わる石だったはず、原産地を無視したネーミングだったのを覚えてるわ、

色の濃さもほとんど人為的に加熱処理とかされて変えられてたはず、天然の濃い青色は希少価値が高かったのよね?

で、“ロンドン“はかなり濃ゆい灰色がかった青色と言うより紺色?紺碧?の色が“ロンドンブルートパーズ“って呼ばれてたはず、多分あってる、


本当 良く見ると灰色ぽい紺色?でも見ようによってはちょっと緑っぽいから、紺碧?色だね!あーすっきりした‼︎)


 などと考えていた。


母様「アトリー大丈夫?」


父様「ほら、アトリーが会いたがっていた “シベラス叔父様“だよ」


 と、父様がシベラス叔父様を招き寄せる。


シベラス叔父様「初めまして、私が君の父親の弟で“シベラス“だよ」


「え?、あ、はい、大丈夫ですよ?あ、シベラス叔父様、初めてお会いしますね 最初 見た時は父様が2人になったかと思い驚きました、今は父様と双子なのかなって思ってます、あと僕はアメトリンと言います アトリーって呼んでください」


シベラス叔父様「ふふっ残念な事に私はラト兄上の三つ年下だからね双子では無いんだよ、アトリーは本当に聞いてた通り良い子だね」


 よしよし と頭を撫でてくれた。


「?」(何を聞いたのかな?、これ突っ込むと墓穴掘ることになりそうだから聞くのはやめとこ)


ロブル大叔父様「やはり、奴らの目的はこの子 アメトリン目当てだったか」


お祖父様「だから何度もそう申したではありませんか 兄上、後 この話はこれ以上ここでは出来ません」


 チラッと私を見たお祖父様。


ロブル大叔父様「あぁ分かった、しかし今回来た目的は達成してしまったな、帰るには早いし、どれ子供達と遊ぶか それに“お土産“もあるからの」


 そう言うと応接室の扉から次々“お土産“と言うと名のプレゼント箱が続々入って来る。


(何処から持って来たんだろ?マジックバックかな?)


 その後プレゼントを配られて開封しながら賑やかに過ごしていると不意に シベラス叔父様が部屋の中にある時計を見て。


シベラス叔父様「そろそろ、お暇する時間ですよ先王陛下」


ロブル大叔父様「何だ まだ良いではないか、帰ってもする事はないしの」


シベラス叔父様「おや?私が聞いた事とは話が違いますね、先王陛下のご公務の書類整理がまだ残っていて片付かないと、

先王陛下 直属の事務官が嘆いていらしゃいましたね、おかしいですね、帰ってもやる事が無いなんて、不思議なこ事があるものですねぇ」


 シベラス叔父様が畳み掛けるようにロブル大叔父様を追い詰める、ロブル大叔父様は苦虫を潰したような顔をした。


(おぉ、シベラス叔父様 凄い!お祖父様達が言っていたのはこの事だったんだね…、公務の全てを把握しているからできる事だね!)


ロブル大叔父様「うぐっ、なぜそれを・・・・・、えぇい、分かった分かった、帰れば良いのだろう?、全く何処からそんなことを・・・ブツブツ」


 とうとう観念して渋々ソファーから立ち上がり扉に行くまで小さい声で愚痴っていた、扉に着くと振り返り。


ロブル大叔父様「今日は急に来てすまなかったな、見送りはいらんぞ、今度は菓子を持って遊びに来るからな!」


 と、言って、さっさと部屋を出ていった、シベラス叔父様は肩をすくめてた、皆んな腰を上げて見送ろうとしていたのに。


(シベラス叔父様の勝ちだね!叔父様カッコイイ~!)


シベラス叔父様「次来るときは1人でなるべく来るよまだアトリーともそんなに話してないしね」


 その流れでシベラス叔父様が帰りの挨拶をし出した。


「わぁ、本当ですか!またいっぱいお話し聞かせてください!待ってますね!」


ガバッ、ギュー!


 思わず父様にするみたいに抱きついてしまった。


(叔父様のしてくれる、話が面白いんだよねさすが現国王の側近なだけあって、他国の面白い風習とか、珍事件とか色々話題が尽きなくて楽しかった)


シベラス叔父様「おっと、ふふふっ、その内また来るよアトリー」


 抱き返された後、頭を撫でられた ちょっと恥ずかしい。


「えへへ、はい、また来てください!」


お祖父様「ラス、今日はすまなかったな、兄上のお守りをさせて」


 申し訳なさそうな顔でお祖父様が謝った。


シベラス叔父様「いいえ、気にしてませんよ父上、アトリーや他の子達も久しぶりに会えましたしね」


 ふんわり笑った顔も父様そっくりだった。


お祖母様「体に気をつけるのですよ、ラス」


 やはり子供は幾つになっても心配のようだ。


シベラス叔父様「はい、ちゃんと気をつけていますよ母上」


父様「シベラス、またいつでも遊びにおいで、今度は1人でね」


シベラス叔父様「えぇそう願いたいですね」


 苦笑いだ。(無理っぽそう)


母様「今日は子供達の相手をしてもらって有難う御座います、ラス、ほら子供達シベラス叔父様にお礼をしましょうね」


兄妹一同「「「「「シベラス叔父様、今日は遊んでくださり有難う御座いました」」」」」


シベラス叔父様「どういたしまして、皆んな また遊びに来るからね それと カシミール婚約おめでとう、今度来るときは婚約祝いを持って来るね、

では、シリー姉上、兄上もお邪魔しました次 来るときはゆっくりしていきますね 、あ、お見送りは大丈夫ですよ」


シベラス叔父様「あ、後ソルドア君、明日はアトリーを頼むよ」


 と、ソルの頭を撫でて「では、」とそのまま慌ただしく帰って行った。


 ソルはポカンとした後 1人頷いていた。


「何か嵐の通り過ぎた後の様ですね?」


 私の言葉に皆んながそれぞれ笑いながら「そうだね」とか「本当に」とか「言い得て妙だ」なんて話してると夕食の時間になっていた。


 今日の出来事を楽しく話しながら夕食を摂り、明日は大事なパーティーがあるから早めに寝なさいと言われたので 皆んなにおやすみの挨拶をして早めに寝た。



(明日は王城でパーティーかぁ、あ、そうだ今回は間近でお城が見れるね楽しみだなぁ、ふぁぁ眠くなって来た、お休みなさいZzzzz)











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[一言] 珍獣扱い まぁ自分がそう感じるのなら珍獣を肯定してるんだろ
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