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30話 冒険初日!7 森の中


 どうもっ!僕・デスッ☆キラッ!(^_-)-☆ 今めちゃんこハイテンションですッ!


 数十分前・・・・


「さて、じゃあ、行くよっ」


「「「「はいっ!」」」」


 装備に不備がないのを確認し、いよいよ泉がある小さな森に入る・・・・


 目の前の森は小さいと言っても、東京ドームぐらい広いのだが整備された森なので泉に行くまでの道がちゃんとあった。

 入り口付近や道は土が踏み固められて歩きやすくなっている、木々も間伐されているのか圧迫感も無い、木漏れ日の中を通る涼しい風を受けながらゆっくり歩く。


(うーん、ハイキングに来た気分)


 一応、戦闘フォーメーションのまま森の中の道を警戒しつつ進んでいるが敵意のある魔物の反応はなく至って平和そのものだった。


 代わりに、と言っていいのか分からないが小動物だけではなく鹿や猪などの大き目の動物達が木々の間から顔を覗かせ出した。


 そのまま森の道を進み前方から明るい光が差し広い空間に出た。


へティ「まぁ、素敵…」


ベイサン「綺麗な泉だ」


ソル「光は入るのに涼しい」


イネオス「確かに、気持ちいい」


「この空間とても心地いいね」


 広い空間の真ん中には常に綺麗な水が湧き出している泉が上から差す太陽の光をキラキラと反射している、その光を受けた周りの草花が美しく咲き誇り生き生きとしている、そのおかげか空気も澄んでいてこの場にいるだけで今までの疲労が吹き飛んだ。


「すぅーー、はぁーっ、・・・空気が美味しいね」


(いやー、真面目に空気がうまい!)


ソル「そうですね、風も丁度いい感じに吹いていて気持ちいいですし、ここで昼食をとる判断は正解でしたね」


「本当、良かった、ここは良い場所だね、後は食事ができそうな平坦な場所があれば良いんだけど…」


 キョロキョロと辺りを皆んなで見回していると。


ベイサン「あっ、あそこに焚き火をした後と椅子になりそうな丸太が置いてありますよ!」


「あ、良いね、そこでお昼ご飯食べよう♪」


 ベイサンが見つけてくれた場所は程よく広く平坦で誰かがキャンプをした後があったのでお昼を食べるにはもってこいの場所だった、泉からもそれほど遠くなく、かと言って近すぎない、泉を見渡せるベストな位置にあるので景色を楽しみながらお昼を食べれそうだ。


(誰かが意図的にこの場所をキャンプ地点にしたんだろうな、ここから見える景色は風情があって良い、最初にキャンプした人はいい趣味をしているね)


 僕達は周りの警戒はしつつもそれぞれ持参したお弁当をだし椅子がわりに置いてあった丸太に座ってご飯を食べ始めた。

 僕とソルのお弁当は料理長が朝早くから作ってくれた生ハムとレタスのミラノサンドと程よく温かいコーンポタージュスープ手軽に食べられて好きな具が入っているから このミラノサンドは僕のお気に入りだ。

 イネオス達はハムと卵のサンドイッチみたいだ。


(うーん、卵サンドもいいな、今度 頼んでみよう、あー、コーンポタージュスープうまぁ~♪)


 ご飯を食べ終えて食後のお茶を堪能していると、ふと、泉を挟んで反対側に気になる反応が出て その方向に目をやると綺麗な水色のしっぽの長い山猫の魔物がいた、他にも温厚ことで有名な魔物や普通の熊などの動物までいる敵意は無くジッとコチラを見ていて寄ってくる気配はない、泉の向こう側をよく見ようと持っていたコップを丸太に置き、立ち上がり少し泉に近づいても逃げる気配もない。


(やっぱり結局こうなったか、でもいつもと違ってそばまで近寄って来ないね?)


夜月『そうだな、・・・ふむ、アトリー、“索敵“をやめて“気配感知と魔力感知“だけにしてみろ』


(うん?分かった)


 夜月にそう言われて“索敵“をやめてみると動物達が一斉に僕の周りに来て我先にと身体を擦りつけてくる、どうやら“索敵”の効果のせいで動物達が警戒していた様だ。


「へ?、え、わっ!ちょっと、ま、待って待って、お、押したら駄目っ転けちゃうからっ!」


フラッ「あ、わぁっ!」動物達の勢いに負けて後ろに倒れかけた。


ソル「アトリー様っ!」


ボフッ (後ろに倒れるっ!)と思って体を丸めて衝撃に備えたら、なぜか倒れた先に柔らかいクッションみたいな物があった。


(あれ?痛くない)


ソル「アトリー様っ!お怪我はありませんかっ!」


「う、うん大丈夫、どこも痛くない」モフッ


(モフッ?・・・・・)


 起き上がろうとして地面に手をついたと思ったら何やら ふわふわした毛みたいな何かを触った。


モフッモフッ


「これは何かな?」


 再度立ち上がろうと手を動かすとやはり柔らかく ふわふわした物が僕の下にある、その正体を見ようと後ろを振り向くと。


「くまさん?」


(ある日~、森の中~、くまさんに~、出会った~♪・・・の、熊さん⁉︎Σ(゜д゜lll))


 そこには両腕を差し出す形で寝そべった熊がいた、僕はその熊の両腕の上に座っていた。


ジュール『くまさん、だね~』


天華『熊ですね』


夜月『熊だな』


(おぉっう、この子は温厚?な 熊さん?大丈夫?僕 食べられない?)


ジュール『大丈夫、大丈夫~、攻撃してこないよ~、もし怪我させたりしたら私がやっつけちゃうから、安心して~』


 ジュールの発言で下にいる熊さんが一瞬身震いした。


(う、うん、?分かった、この熊さんは転けそうになった僕を助けてくれたんだよね?)


天華『そうですね、見事なスラインディングキャッチでしたよ』


夜月『そうだな、だがアトリーが転けても神々の加護の効果で地面にぶつかる前に結界がクッションがわりになるはずだ、だから心配はいらないぞ』


(あ、そうなのね、でも熊さんの気遣いに感謝しなくちゃね)


「えっと、熊さん、助けてくれて、有り難う」


 立ち上がり熊さんの顔を見ながらお礼を言うと。


「がぁうっ」


「どういたしまして」と返ってきた気がする、立ち上がった僕を他の動物達が申し訳なさそうに見ていた。


「皆んな、僕は怪我してないから大丈夫だよ、でも今度からは気を付けようね」


「きゅう」 「ちちちっ」 「くぅん」 「なぁう」 


 次からは気をつけて欲しいと言うと、小さく鳴いて謝っているようだ。


「ふふっ、良い子達だね、でも僕達は今から冒険者としての仕事をしないといけないから、その仕事が終わった後で帰る時間まで遊んであげるね」


 起き上がって座った熊さんのお腹をお礼も込めて撫でた。


「よし、じゃあ、イネオス達はもう できそう?あ、ソル、コップ片付けてくれたの?有り難う、イネオス達がもう動けそうなら薬草採取しようか、イネオス達はスライムを見つけなきゃでしょ?」


「「「いやいやいや、切り替えが早すぎますって!」」」


「ん?どうしたの?早くしないと皆んなと遊べないよ?」


(あ、可愛い♪)


 僕が首を傾げていると、周りにいた動物達も同じように首を傾げた。


イネオス「いや、まず、どこから、その数の動物が出てきたんです?アトリー様が動物に好かれるのは知ってますが、さっき森の手前まではそんなにいませんでしたよね?出てきた量が多すぎませんか?それに魔物までいますし…」


ベイサン「しかも急に近づいてきてアトリー様に擦り寄ってきたのはなぜですか?それに熊の行動が凄すぎます!」


へティ「えっと、その熊はアトリー様を助けて下さったのですから良い子なんでしょうけど、他の大きい動物や魔物達は近づいても大丈夫なのですか?」


 イネオス達は僕が動物から好かれる体質なのは知っていたけど、急にかなりの数の動物や魔物達にまで囲まれるなんて思っても見なかったんだろう、意味がわからず驚き警戒している様だ。


 近寄ってきた大型の動物や魔物がいくら温厚といえど警戒するのは良いことだ。


(いや~、なんでそうなったかなんて僕に聞かれても詳しく話せないし、明確な答えは僕にも分かんないんだよねぇ~夜月が前に神獣である自分達の主人になった僕に挨拶をしに来てるんじゃないかって言ってたけど、それなら近くに来てわざわざ身体をすり寄せて媚を売る様な事をしなくてもいいと思うんだよね)


(身体を擦り寄せなくても挨拶はできると思うし・・・)実際これまでの動物達は近くに来て必ず最初にお辞儀を一回してから擦り寄ってくるからだ、(挨拶ならお辞儀だけでいいんじゃないか?)と思う僕だった。


(まぁでも動物達のモフモフに沢山触れるから良いけどね!むしろもっと触らせてっ!て感じだよ)


「あははっ、大丈夫だよ3人共、この子達は多分 僕と聖獣であるジュール達に会いに来てくれたんだよ、初めてくる場所だといつもこんな感じで動物や大人しい魔物達が近寄ってくるから撫でてあげると懐かれちゃうだけだから、気にしないで、まぁ、今回はアーミーアントのせいで動物達が助けを求めてきてたみたいだから、こんなに多くなっちゃったんだと思うんだよ」


ソル「あのアーミーアントは群れからはぐれて餌を手当たり次第取ろうとしてたみたいですからね、多分 それで動物達が逃げ回った結果、聖獣様方を見つけて助けを求めたんでしょう」


「まぁ、そんな感じだから気にせず依頼の物を探そう、ねっ♪」


イネオス「アトリー様達がそうおっしゃるのでしたら僕は構いませんが・・・」


ベイサン「僕も、気にしませんっ」


へティ「分かりましたわ、先に依頼の品を探してから、ちゃんと後で動物の皆さんと交流を持ちますわっ♪」


(あ、へティは小動物の可愛さにメロメロになってるね)


 僕に言われて渋々 動物達の行動について言及するのは止めてくれた3人、若干1名は別の目的にシフトチェンジしていたけど・・・


(気合の入れ方が違うよ、へティ・・・)


 そうして動物達にまた後でと言ってから離れて目的の薬草が生えていそうな泉の近くの草むらに移動した。


「確か、常設依頼の薬草は普通の怪我の傷を治すためのポーションを作る材料でエイカイ草だったよね」


へティ「はい、水辺の陽がよく当たる場所に質の良エイカイ草が生えていると本には書いてありました」


「じゃあここら辺が最適だよね?」


へティ「そうですね、色々生えてますから注意深く見て探しましょう」


「「「「はーい」」」」


 と、へティの言葉に返事をして皆んなでその場でかがみ込んで薬草を探し出した、ジュールと夜月は僕達が薬草を探している間は周りを警戒しながら周りを歩いているし、天華も僕達の上を飛んで警戒している。自分達もちゃんと周りを警戒しているがジュール達が警戒していてくれるから安全は保証されているので気分的には気が楽だ。


「うーんと、これかな?」


 以前見た薬草図鑑に載っていたエイカイ草の絵そのままの草を発見し、その薬草に“情報開示“を使い本物と確認した。


「うん、合ってるね、意外と簡単に見つかった、それにここら辺は群生しているのかな?よく見るといっぱい生えてるや」


 他の草花に隠れているがよく目を凝らすと沢山のエイカイ草が生えていた。


「これならすぐに依頼の数 採れそうだね、よし頑張るぞっ!」


 気合を入れて薬草の上から20センチぐらいの所で採取用のナイフで切り取った、切り取った薬草をすぐに“無限収納“に放り込み、薬草を探しては切り取る“無限収納“放り込むそれを繰り返していると。


(よし、これで25本、順調 順調、皆んなも順調に採れているみたいだし、僕もあと75本頑張るぞ!)


 初めて新米冒険者らしい活動にテンションを上げながら薬草を採取していると後ろからツンツンと突かれた。


「うん?」


 すぐに後ろを振り返るとリスやウサギ、ピグミーマーモセットのような小さいお猿さん達他、沢山の小動物が手にエイカイ草を持って集まっていた。


「っ⁉︎か、可愛いっ!ん?え、どうしたの?・・・僕にくれるの?」


 僕を突いてきたであろう小さいお猿さんが小さく頷いて持っていた薬草を小さな手で差し出してきたのだ。


「っ~!か、可愛すぎるっ!有り難う♪」


「ききっ!」


 小さなお猿さんの薬草を受け取り頭を優しく撫でると嬉しそうに鳴き、腕を伝って肩まで登って来て僕の頬に頬擦りをしてまた鳴いた。


スリスリ


「ききっ♪」


「ふふっ、くすぐったいよっ、でもお手伝いしてくれて有り難うふふっ♪」


(可愛いぃ~!!小ちゃくてふわふわで気持ちいい毛並み最高かよっ!あ、鼻血でそう・・・)


 その後もお行儀よく一列に並んだ小さい動物達の持ってきた薬草を受け取り撫でては戯れるを繰り返していると徐々に薬草を持ってくる動物が大きくなり最終的にはさっきの熊さんが子熊を連れて薬草を持ってきた。もうすでに目標の100本は到達しているのだが最初のお猿さんのを受け取ってしまったから他の動物達のを受け取らないわけにもいかないので熊さんの薬草も受け取った。


「あ、熊さんも持ってきてくれたの?有り難う、・・・この子は君の子供?」


 母熊さんは軽く頷き、自分の足元に顔を隠していた子熊のお尻を鼻先で僕の方に押し出した、押し出された子熊の口には薬草が3本あり、それをおずおずと僕の方に突き出して首を傾げた。


(ぐふぁっ!まじで可愛すぎて吐血して死にそうっ!!)


ジュール『死ぬなぁ~、戻ってこーい』


(お、おう)


「つ、あ、有り難う、3本も採って来てくれたんだね、えらいね」


 よしよしと、膝立ちで頭を撫でてあげると照れたように頭を僕のお腹に押し付けてきたので僕の萌えキュンフィーバーに火をつけてしまいハイテンションで子熊を撫で回した。


「っ、っ、!可愛い!」


(可愛すぎかよっ!可愛いわっ!こんな可愛いくて!モフモフで!可愛く照れてる子熊さん他におらんわっ!!まじ可愛いっ!!)


 モフモフと子熊に抱きつきながら戯れていると、何を思ったのか先に戯れた小動物達が一斉に僕達に群がりじゃれてきた。


「ふふつ、くすぐったいよ、あはははっ首、首はダメだって~」


「ききっ♪」「きゅきゅ♪」「ちちちっ♪」「わふっ♪」「なぁうっ♪」


 顔を舐められたり、首に頬ずりされたり、背中によじ登られたりと色々されてくすぐったくてモフモフにまみれになったまま、また後ろに倒れるっとまたも母熊さんが後ろでクッションの代わりになってくれた、今度は予想してたのか母熊さんは座っていてお腹でキャッチしてくれていた。

 僕は母熊さんのお腹を背もたれに座り込んだ形になって背中の大きなモフモフと前に様々なモフモフの幸せサンドイッチで召されそうになった、テンションアゲアゲで思う存分モフモフを堪能していると。


「はぁ~、モフモフに埋もれて、し・あ・わ・せ・♪」


ソル「それは良かったです、アトリー様」


「はっ!、ソル!モフモフに気を取られて忘れてた!もう1つの薬草を探そう!」


ソル「ご心配ありませんよ、僕がもう依頼された量は採取しましたから」


「え!、もう⁉︎ごめんね、僕そんなに皆んなと遊んでた?」


ソル「いえ、そんなに時間は経ってないですよ、たまたま群生している場所を見つけたので一気に採取しました、必要数も少なかったので採取後すぐに“収納“に入れましたから鮮度も抜群です、それより、アトリー様、御髪が乱れて解けてらっしゃいますよ、整えますのでそこから出て来て下さい」


 母熊さんのお腹に埋もれながら他のモフモフ達と遊んでいたらいつの間にかソルがもう1つの依頼の薬草採取を完了させていたみたいだ。


サラッ 母熊さんのお腹に寄りかかっていた状態から身体を起こすと纏めていた髪が解けて肩に掛かった。


「あれ?、本当だ、解けてるいつの間に?ソル、薬草集めご苦労様、有り難う、ごめんね」


ソル「ふふっ、どういたしまして、さぁ後ろ向いて座って下さい」


 申し訳ないと思いつつ彼に言われて近くの丸太にソルに背を向け座った、僕に群がっていた動物達は座っている僕の足元に集まってきて不思議そうに僕達を見上げている。


「お願いします♪」


ソル「任されました、少し動かないでくださいね」


「はーい」と答えて真っ直ぐ目の前の光景を見た。


(やっぱり、いい景色だなぁ~動物達も可愛いし・・・あ、皆んなあんな所で薬草探してる?いや、あれはスライム探してるのかな?)


 常設依頼の薬草採取が終わったのか泉のふちで草むらを掻き分けているイネオス達3人とそれを遠巻きに眺めているジュールと夜月がいた。


「ねぇ、ソル、イネオス達はスライム探ししているの?それともまだ薬草を探しているの?」


ソル「いえ、今は薬草採取を終えてスライムを探している所ですよ」


「あ、やっぱり?皆んなも意外と早く薬草を集められたんだね、僕なんか自分で採取したのなんか25本ぐらいだよ今回は動物達に手伝って貰っちゃったから、次は全部自分で採取できるように頑張るっ」


フンスッ と小さな目標を立て気合を入れると。


ソル「ふふっ、頑張って下さい、でも程々になさって下さいね、・・・はい、出来ました、もう動いても大丈夫ですよ」


「うん、有り難う、ソル、いつもながら手際がいいね、でもいい加減長くなりすぎて大変じゃない?僕は切ったほうがいいと思うだけど・・・」


ソル「それはダメですっ!アトリー様の御髪はとても綺麗なので切るなんて勿体無いですっ!」


 生まれてから整える程度しかしてこなかった髪は今では自分の腰下まで伸びていた、いい加減切った方がいいと提案してみたら食い気味に却下されてしまった。


「おぉぅ、で、でも、毎朝 髪を結うのは大変でしょ?面倒だし・・・」


ソル「そんな事はありませんっ!専属一同の楽しみですのでどうかっそれを奪わないで下さいっ!」


(えー、楽しみってー、そこまで言うほど楽しいかぁ~?まぁ、僕は何もせずに座ってるだけだけどなっ!)


「う、うーん、分かったよ、切らない、ソル達が手入れに飽きない限り僕は髪を切らないよ」


ソル「本当ですか⁉︎アトリー様!約束ですよっ!」


「う、うん、約束するよ」


(その内飽きるだろうし今はいいか・・・)


*この時ソルの勢いに負けて切らないと約束したために後々こんな約束するんじゃなかったと後悔するハメになるアトリーであった・・・


「しかし、まだ見つからないみたいだね、スライム」


ソル「そうですね、すぐに1匹は捕まえているようですがその後が中々発見 出来てないみたいですね」


 僕達は変な約束をした後、泉のほとりに視線をやった、そこにはまだスライム探しに奮闘しているイネオス達がいた。


「そう言えば、必要捕獲数は何匹だったっけ?5匹?」


ソル「はい、5匹ですね」


「じゃあ、あと4匹だね、僕達も手伝おうか、そしたら早く皆んなで残りの時間遊べるよ♪」


ソル「はい」


 ソルの同意してくれたので僕達もスライム探しをする事にした。

















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