15話 冒険者登録♪
どうも!僕です!今 現在 僕は念願の冒険者登録をするために王都の冒険者ギルドにやって来ています!
学園からここに来るまでに自ら盛大にフラグを建設し見事フラグ回収を果たし紆余曲折あったものの、やっと本題の冒険者登録ができる受付カウンターまでやって来ました! イェーイ!\(^o^)/
サブマス「では、コチラで冒険者登録をいたします」
(おぉ~!ついに来た~!念願の冒険者登録!どうやってするのかな?ワクワク(((o(*゜▽゜*)o))))
サブマスのグノーメ・シエリーさんの案内で冒険者ギルドの1階中央にある受付に到着した僕達を受付嬢のお姉さん達がニッコリ笑顔で出迎えてくれた。
サブマス「まず先にこの受付、“中央受付“の説明します、今いる 中央受付と あちらの“依頼処理受付“どちらでも冒険者登録は出来ますが初めて来ていただいた方にも分かりやすい この中央受付で登録する方が多いです、ここは冒険者登録も受け付けていますが主にギルドに依頼を出したい依頼人の依頼を精査・受理する場所でもあります、なので様々な業務をこなす優秀な職員なので分からない事や困った事がありましたら遠慮無く相談して下さい」
「いいですか?」と聞かれ僕達は
「「「「「はい」」」」」
と、素直に返事をした、サブマスや受付のお姉さん達は僕達を微笑ましい表情で見られて少し恥ずかしい。
サブマス「それでは次に冒険者登録の流れを説明しますね、まずコチラの登録用紙に名前・出身地・得意な武器や属性魔法・スキルなどを記入して頂きます、そして登録の際に使用する2つの魔道具があります、1つは登録を希望する方の犯罪歴を調べる事のできる“鑑定の魔道具“、この魔道具で審査した時に犯罪履歴が判明した場合 登録をお断りさせて頂いています、2つ目は冒険者ギルドに所属している証であるギルドカードを発行するための“登録カード製作の魔道具“、こちらは登録者本人が魔道具本体に触って頂き 登録者の“個有魔力“をギルドカードに登録することでカードの個人認証を可能としています、この2つを使用し冒険者登録を行なっています、以上で冒険者登録の流れを説明させて頂きましたがご質問がありましたらお答えできる範囲でお答えいたします」
“鑑定の魔道具“の本体は以前見たことがある物と大差はなかったが“登録カード製作の魔道具“は鑑定の魔道具とはまた違った形をしていた掌の形に線が入った金属の板が上部についていて、その下には拳大のピラミッドを逆さにした形の水晶が水をイメージした綺麗な模様の金属細工の枠組みに支えられていた、そのさらに下に金属の土台があってその土台と水晶の先端の間には2、3センチの間が空いている、どうやらそこにカードを差し込むようだ土台の水晶の真下に当たる部分に名刺サイズの凹みが付いていた。
「はいっ、質問いいですか?」
サブマス「はい、何でしょうか?」
手を少し上げてサブマスに気になった事を質問をする。
「あの、少し気になったのですが冒険者登録に使用する2つ魔道具のうち1つの“鑑定の魔道具“は知っているのですがこの鑑定はどの程度の範囲が確認できるんですか?それと、もう1つの“登録カード製作の魔道具“はどの様に作られているのですか?」
サブマス「そうですね、一つ目のご質問の答えですが“鑑定の魔道具“は犯罪歴を確認する事に特化したダンジョン産の魔道具なので使用者の詳しいステータスを見ることできません、2つ目のご質問のこちらの“登録カード製作の魔道具“は大昔の“勇者様“が考案された物だと伺ってます、製造過程や生産地、販売ルートも全て秘匿されている凄く貴重な魔道具となってます」
(おぉ、“大昔の勇者“!こんな物まで製作してたんかーい!)
「わー、凄いですね!“鑑定の魔道具“がダンジョン産なのも驚きましたが、この“登録カード製作の魔道具“が大昔の“勇者様“が作り出していたなんて初耳です!」
(この魔道具の“情報開示“っと・・・・・、へぇ、“勇者様“のお名前ゲット、日本人だったか・・・てか、ネーミングセンス・・・)
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+カードデキール+
詳細:高品質な素材でできた素体に高度な魔法陣を組み込んだ最高品質の魔道具
付与:素体に“魔力視スキル“と“読み取り“・“書き込み“・“送信“の無属性魔法が付与されている
効果:上部の金属板に手を置くと触れた対象者の個有魔力を魔力視で確認、読み取り、下部にある水晶の下に特定のカードを置くことで読み取った情報をカードに書き込む事ができる、同時に個人情報が書かれた用紙を土台に差し込めることで記入された個人情報が読み取られカードに書き込まれる、この書き込まれた情報は情報管理用の魔道具に自動的に送信される
価値:50万リトス
製作者名:志村 祐樹
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(うーん、コレの他にも情報管理用の魔道具まであるのか…、なんかコピー機とパソコンみたい)
マジマジと魔道具を観察していると。
サブマス「そうでしたか、“登録カード製作の魔道具“は大昔から存在していた物なので皆さんはあって当たり前だと思ってるのか由来などは気になさらないんですよ、この事をお聞きになられるのは魔道具に関心がある方や“勇者を研究している学者“ぐらいですので、私も久しぶりに他の方にお話ししました」
「僕も魔道具作りをしたりしますのですごく気になってたんです♪興味深いお話し有り難う御座いました♫」
思考を切り替え話を先に進めてもらった。
サブマス「いいえ、どういたしまして、では、これから冒険者登録を行います、まず こちらの登録用紙に必要事項をご記入ください」
「「「「「はい!」」」」」
そして、差し出された登録用紙を一枚づつ受け取り皆んなでカウンターで必要事項を書き出した。
(うーん、名前や出身地は知られているから書くのはいいんだけど武器や魔法・スキルは何処まで書いて良いものか悩むねぇー)
「すみません」
受付嬢「はい、何か不明な点がございましたでしょうか?」
カウンターの向こう側にいた受付嬢に声をかけると優しく微笑み返事を返してくれた。
「あの、ここの特技の項目は全て書かなければいけませんか?」
受付嬢「あ、特技の項目は詳しく書かなくても大丈夫ですよ、皆さんご自分の得意な事を2、3個、人によっては1個だけお書きになりますから、ただ情報が少ないとパーティーを募集するときに不利になったりしますのでご注意ください」
「そうなんですね、分かりました」
この事を僕と同じ様に登録用紙を受け取り書いていた皆んなが受付嬢の言葉を聞き 特技の項目に2、3個得意な武器や魔法を書いていた。
(うん、何書くか逆に悩むな…どうしよう?どうしたら良い?皆んな)
記入する内容に悩んでしまった僕はジュール達に意見を求めた。
ジュール『いつも訓練しているのは“剣術“だから得意な武器は“刀“って書けば?』
天華『そうですね、でもそれだけだと寂しい気がしますから得意魔法の“雷魔法“も書いておけば皆さんと同じくらいなので良いのでは無いですか?』
夜月『支援スキルも1つ追加したら舐められなくて良いのではないか?支援スキルの中でスキルレベルが1番高い“気配遮断“とか良いんじゃないか?』
(合計3つぐらいが妥当か…うし、じゃあそう書いとこう!)
ジュール達のアドバイスを受け特技の項目に得意な武器は“刀“、属性魔法は“雷魔法“、支援スキルは“気配遮断“と書いた。
「よし、これで 良いかな?」
ソル「アトリー様はそれだけでいいのですか?」
僕の隣で書いていたソルが不思議そうにしていた。
「うん、僕の力を知られるのは大変なことになりそうだし、色々多すぎて書くのも面倒だからね」
ソル「そうでしたね、僕はスキルレベルの高いもの3つ程にしました」
「僕もそんな感じだよ」
イネオス「僕は2つにしました」
ベイサン「僕もですね」
へティ「私は3つにしましたわ」
皆んなそれぞれのスキルレベルの高いものから2、3個書き出したようだ。
「まぁ、コレぐらいが1番妥当だよね、自分の能力を安易に教えるのは冒険者をやっていく上で最もしちゃいけないって知り合いの冒険者さんが言ってたしね」
(前にお世話になった冒険者パーティーの“紅の牙“のメンバー全員が言ってたもんね)
そう思い出しながら記入済みの登録用紙を目の前にいた受付のお姉さんに渡した。
*アトリーのこの認識は実力のあるベテラン冒険者の認識であって、まだ10歳の駆け出し冒険者にはまずそんなに会得しているスキルは多くはないので、実力を隠す隠さないと言えるような実力がそもそも無いのが普通なのだ、それを知らずにアトリー達は自分達の実力を過大評価している子供達だと周りで聞き耳を立てていたの冒険者達に思われてしまった、だが、そばにいたサブマスと受付嬢は長年の経験からこの子達は駆け出しの冒険者とは言えない実力を本当に持っていると感じていた、
そしてアトリーのスキルの量を元々知っているので何を書くかで面倒ごとを招くのは分かるのでギルドとしても面倒ごとは本意では無いので記入された項目を確認したサブマスや受付嬢達は胸を撫で下ろしていた。
サブマス(まぁ、雷魔法はちょっと珍しいですけど、そこまで規格外と言った感じではなく妥当なスキル選択ですね…、この方が7歳の時に表示されたスキル数を考えれば全然控えめな数でよかったです、それにしても7歳で41個あったスキル数は10歳になった現在でどれぐらい増えたのでしょう?、気になるけど聞くのが怖いですね・・・)
何事も知らぬが花であることも多い、そうサブマスは密かに思っていた。
(あーあ、それにしても、そろそろスキルの“統合“(とうごう)ができないかなぁスキルが多すぎてステータスが見づらいんだよねぇ~ハァ~)
1番最初に次の手順の鑑定の魔道具に手を置き犯罪歴の有無を確認してもらいソル達の確認の完了を待っている間、自分のステータスを表示しながら溜め息を吐く僕。
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+ 名前 + アメトリン・ノブル・デューキス
+ 年齢 + 9歳
+ 性別 + 男性 〔魂性別 女性〕
+ 種族 + 人族・・・???
+スキル+《属性魔法》↑UP
火魔法1→3 水魔法1→7
土魔法1→5 風魔法1→6
氷魔法1→6 雷魔法1→9
木魔法1→7 光魔法1→6
闇魔法1→5 聖魔法1→6
暗魔法1→4 無魔法1→7
回復魔法1→6 時空魔法1→5
生活魔法1→4
《魔法スキル》New ↑UP
無詠唱1→8 付与魔法1→6
New多重詠唱5 New合成魔法5
New精霊魔法3
《戦闘スキル》
総合武術
《支援スキル》New ↑UP
探索2→6 追跡2→6
罠2→5 先読3→6
無心3→7 気配感知2→7
気配遮断3→8 気配操作New4
身体強化1→6 魔力完全制御2→7
New並列思考6 New罠感知5
New精神強化3
《耐性スキル》New ↑UP
精神攻撃耐性4→6 物理攻撃耐性2→3
New悪臭耐性3 New混乱耐性4
《技術スキル》New ↑UP
釣り2→4 描画2→6
歌唱4→8 礼儀作法5→9
計算4→6 組立2→6
調薬1→4 分析1→6
抽出2→4 採取2→5
採掘2→3 伐採3→5
速読3→7 筆写2→4
乗馬2→6 宝飾細工3→7
木工細工2→4 紙細工5→8
New楽器演奏4 New測量3
New分解4 New解体4
New解読3 New速記4
開拓農耕2→5 家事生活6→7
服飾縫製4→6
《特殊スキル》New ↑UP
魔力視2→精霊視New2 特殊隠蔽10
無限収納1→7 瞬間記憶3→8
超回復2→4 全言語理解10
情報開示4→7 魔法創造1→4
New念話1
+ 加護 + *異世界の神“月詠“の愛し子
*異世界の神“天照“の愛し子
主神リトスティーナの加護(偽装中 正しくは“主神リトスティーナの愛し子“)*この( )の中身は本人にしか見えません。
精霊王の愛し子
+ 称号 + *転生者
神々の寵児(偽装中 正しくは“神々の友人“)
聖獣を授かりし者(偽装中 正しくは“神獣の主人“)
公爵家の天使
誤魔化し上手
精霊達に愛されし者
魔法を紡ぎし者
New雷魔法の使い手(偽装中 正しくは“紫電の奏者“)
New研究好き(偽装中 正しくは“マッドサイエンティスト“)
New毒舌家(偽造中 正しくは“断罪者“)
New鬼ごっこの達人(偽装中 正しくは“公爵家の隠密泣かせ“)
Newスキルを集める者
※ 上記の*マークは日本語表記です。
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(長い、見ずらい、スキル多すぎ59個て、偽造中も多すぎ、てか種族の項目“?“マークがいつの間にか2個増えてるんだけど・・・僕は何だってのさ⁉︎)
夜月『落ち着けアトリー、それは今 主神様がお調べになってる最中だとこの間も言ったろう?それと上位スキルへの統合は必要なスキルが全てレベル8以上いかないと統合されないぞ』
(レベル8って…う~、先が長いよー)
僕は脳内で自分のステータスに愚痴とツッコミを入れていると。
サブマス「はい、確認を終了しました、では最後にこちらの魔道具に手を置いて下さい」
最後の仕上げに“登録カード製作の魔道具“(カードデキールWW)に手を乗せて冒険者の証ギルドカードの製作して晴れて冒険者になる事ができる。
(おぉ、カード製作の魔道具が動いているのが見れる!)
カードを作ると聞きウキウキ気分になった現金な僕、こんな時の順番でなぜかいつも1番先にさせられるので今回も僕が1番先に魔道具に手を置きカードを作る事に。
受付嬢「どうぞ、こちらの手形の中央に手を静かに置いて下さい」
受付のお姉さんに言われた通りに魔道具の金属板に書かれている手形に手を静かに置いた、すると天板の下にある水晶が色とりどりに光り出し、その光が水晶の逆さピラミッドの先端に収束していき真下に置いてあるカードに光の線となり照射された、(うわっ、眩しい!)
光が弱まると魔道具をよく見る事ができ魔道具の土台に横に長く細い線状に切れ目がありそこに先程書いた登録用紙が差し込まれていた、その用紙に書いた内容がカードの左側半分に浮かび上がり右側半分にはアルファベットのFと大きな文字で浮かび上がり光の照射が収まり文字がはっきりする。
受付嬢「はい、もう手を離されても良いですよ」
そう受付のお姉さんに言われたのでそっと手を離すとお姉さんが魔道具からカードと登録用紙を取り出し2つを見比べて書き込まれた内容に不備がないか確認したいるようだ。
(わぁ~文字が浮かび上がってくるなんてどんな仕組みになっているんだろう?気になる!それにあんな魔力の波動?見たいな物を取り込めるカードの素材は何なんだろう?どちらも気になる!そしてさすが日本人の魔道具製作者、アルファベットをしれっと使っているよ‼︎)
目を爛々とさせて魔道具とカードを交互に見つめていると、
受付嬢「はい、記入内容に不備はありませんでした、ではこちらがデューキス様のギルドカードになります、どうぞ」
と、確認を終えた受付のお姉さんがニッコリ笑顔でカードを差し出してくれた。
「はいっ、有り難う御座います♪」
(わぁ~い♪念願の冒険者ギルドのギルドカードだ~♫ツルツルピカピカの新品だ~♬)
差し出されたカードをテンション高めに受け取りニマニマしながら隅々まで観察していると、
ソル「アトリー様、落ち着いて下さい、ほら、貴方が退かないと皆んなのカードが作れませんよ、少し横にずれて下さい」
「あ、ごめんごめん、すぐに退くよ」
と、注意されて後ろにいるオーリー達の所まで移動してまたカードを観察し始めた僕。