表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

13 変貌


 目覚めたシルリは、以前のままではなかった。



 頭を強く打ったせいなのか、記憶を失っていた。


 新薬は身体を回復させたが、まだ何か足りないようだ。


 今後の課題だな。



 もうひとつ、以前と違うこと。


 成長した、身体。


 全ての身体的障害と全ての疾患を癒すよう、生命力の大幅な増強を考えて作った薬は、


 その人が生涯で一番生命力に溢れている瞬間へと身体を変貌させたようだ。



 美しくて健康な大人の女性の身体へと成長したシルリ。


 記憶を失った彼女は、私のことなど忘れてしまった。



「たとえ記憶が戻っても、私は、あの娘には、会えない」



 シルリの人生を歪めてしまった私は、もう彼女に関わっちゃ駄目だ。


 フナエさんは、哀しそうな顔のまま、シルリと共に、私の前から、去っていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ