【漫才】漬物No. 1
二人「どうもー、(コンビ名)です!よろしくお願いします」
ボケ「突然なんですけど、漬物ってあるじゃないですか」
ツッコミ「おばあちゃん世代が好きなご飯の付け合わせとかのあれね」
ボケ「僕そろそろ漬物のNo. 1を決めてもいいと思うんですよ!」
ツッコミ「漬物に順位つけるの?まあいいけど。じゃあ一緒に漬物の一番考えてみようか」
ボケ「ありがとうございます!じゃあ早速なんですけどやっぱり梅干しがNo. 1だと思うんですよね。赤いから華があるし、おにぎりの具といえば、梅干しじゃないですか」
ツッコミ「お前甘いな。梅干しは一番じゃねーよ!」
ボケ「なんでですか?」
ツッコミ「漬物は主役になっちゃいけないんだよ!いいか、梅干しは他のおかずを押しのけて主役になろうとする図々しいやつなんだよ!俺は日の丸弁当にデデンと座る梅干しを認める気はないからな!」
ボケ「そんなー。じゃあ福神漬けはどうですか?カレーという主役を立てながら一緒に食べると美味しさも倍増する。やっぱり福神漬けがNo. 1じゃないですか?」
ツッコミ「お前はとことん甘いな。福神漬けが一番はありえねーよ!」
ボケ「なんでですか?」
ツッコミ「カレー以外に出てくるところを見たことがないんだよ!いいか、福神漬けはカレーさんにしか心を開かない寂しがり屋なんだよ!俺はカレーという相棒としかツルまない福神漬けを認める気はないからな!」
ボケ「そんなー。じゃあキムチはどうですか?ビビンバとかでは辛さによって肉の旨味を引き立てるし、キムチ鍋も主役と見せかけて他の具材を引き立ててます。そっかウッカリしてたな。キムチが漬物のNo. 1ですね!」
ツッコミ「お前ちょー甘いな。キムチが一番なはずねーだろ?」
ボケ「なんでですか?」
ツッコミ「漬物は他の具材と混ぜちゃいけないんだよ!いいか、キムチは色々な料理と絡み合おうとする尻軽女なんだよ!俺はそんな恋にうつつを抜かすようなキムチを認める気はないからな!」
ボケ「そんなー。じゃあ紅ショウガはどうですか?お好み焼きやたこ焼きに彩りを添えて、焼きそばにもよく合います。吉野家とかのどんぶり屋さんにも常備されてますし、あーそっかそっか。迂闊でしたよ、紅ショウガがNo. 1でいいですね!」
ツッコミ「お前はほんと〜に甘いな。紅ショウガが一番なわけねーだろ!」
ボケ「なんでですか?」
ツッコミ「お子様にまるで人気がねぇーからだよ!いいか、紅ショウガはヒーローショーの悪役なんだよ!どんなに殴られても最後にはヒーローに花を持たせないといけない苦労人なんだよ!俺はそんな人生経験を積んで初めて良さがわかるようなやつを認める気はないからな!」
ボケ「うっ、紅ショウガさん……」
ツッコミ「泣くな。紅ショウガのためにも早く漬物のNo. 1をきめてやろう!」
ボケ「はい!じゃあピクルスはどうですか?ハンバーガーの中には必ずピクルスが入っているし、タルタルソースにも必ず使われてますよ!もう忘れるところでした。ピクルスがNo. 1で決まりですね」
ツッコミ「お前は甘い!ピクルスに一番は荷が重いよ!」
ボケ「なんでですか?」
ツッコミ「目立たないんだよ!いいか、ピクルスは極度の恥ずかしがり屋なんだよ!ピクルスはな、パン先輩の陰に身を潜め、マヨネーズ先輩に包み隠されてる対人恐怖症患者なんだよ!俺はそんなコミュニケーションスキルのないやつを認める気はさらさらないからな!」
ボケ「そんなー。もうじゃあれをNo. 1にしましょう!ほらあの有名な黄色くて美味しい漬け物ですよ!」
ツッコミ「たくわんか?」
ボケ「いや白菜のあっさり漬けですよ」
ツッコミ「絶対違うだろ!もういいよ」
二人「どうも、ありがとうございました!」