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殴らせろ  作者: たね
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 殴らせろ、と思った。



 その人物に私は特に何をされたというわけではない。

 その人物について私は特に何も知らない。



 強いて知っていることと言えば、女の子を取っかえ引っかえして悲しい思いをさせているということ。

 この前、帰り道でコンビニで買ったコーヒーの空き缶をポイ捨てしていたこと。

 同じく帰り道で子供たちが使う公園のブランコで時たま年甲斐もなく、何人かの同じような格好をした男女とともに屯していること。




 どれも私に直接的に害があるわけではない。

 それでも私はその中心にいる人物、彼を見て、「殴らせろ」と思った。




 私と彼には直接的な関りはない。

 彼と私は直接会話を交わしたことはないし、もしかしたら彼に至ってはわたしの存在すら認識していないかもしれない。



 一方的に彼に対して私が憤怒の感情を抱いているというのは端から見たらそれは薄暗い、気味が悪いという印象を持たれるだろう。



 私が彼に普段のそのような不躾な行動について注意喚起したとしても、栓がないだろう。




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