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ショートショート⑪ ホワイトクリスマス
雪が降る中1人の青年が緊張からかタバコを吸いながら時計台の下にいた。
時計を見ては、タバコを吸い灰を地面に落とす。
そしてカバンの中を確認。
繰り返していると険しい顔が一転笑顔に。
手を振りながら女性に向かい駆け足で近づく。
緊張しながらも何か喋らなければ、焦って出た言葉は
『ホワイトクリスマスだよ、ラッキーだね。』
顔を真っ赤にしながら2人でお店へ足を運ぶ。
同じ頃青年の足元
小さな働き蟻の口から出た言葉は
『ホワイト(灰)苦しみますだよ、アンラッキーだ。』
体を火傷で真っ赤にしながら1人で白い砂糖を巣へ運ぶ。