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八の巻き~終幕~

 京都迷宮の鎮静化に成功して一週間。

 日本中が大騒ぎになった。

 マスコミからの取材が殺到もした。

 リーダーの祟目さんは詳細を説明する為に自衛隊に、いや迷宮庁と国会に呼び出された。

 各地の迷宮に陸上自衛隊が投入されてはいるけど、成果は芳しくないらしかった。

 武器の相性も有るのだとは思う。

 通常兵器では途中の鬼までしか駆除出来ていないらしい。

 結局、自衛隊は間引きに専念。

 迷宮の鎮静化はあたし達に丸投げって事に成った。


 国民が注目する国会招致に応じたリーダーの暴露。

 特に変遷前の再就職が困難になったシーカーへの偏見の助長を行っていた政治家を盛大に避難した。

 再び変遷が起きて鬼が出現した事を責め立てられてたけど、それは迷宮の都合であたし達の手抜きでは無いと断言して。

 他国での活動も、何よりも世界中で用いられている概念武器の発見者、そして論文の著者でも有る。

 実績に裏打ちされた世界有数の専門家の証言は軽薄な扇動しか取り柄の無い政治家を黙らせた。

 鬼が氾濫すればどれだけの被害が予測されるかも野党議員が言及、国会は紛糾してた。

 民放はあまり取り上げなかったがネットではシーカー叩きが問題視されてた。

「少しは留飲が下がった気もするんやけど、面倒事が丸投げなんがなぁ」


 自衛隊に情報を提供する為にあたし達は鼻背デバイスの動画を全て渡した。

 全体の動きが分かる様に動画を編集して見やすくしてみた訳だけど、茨木童子との戦闘は異彩を放っていた。

 ここだけ状況がおかしいと言うか、妖しい。

 美形の男の娘が祟目さんに迫ってる様にしか見えない。

 そうリアルBLにしか見えない。

 改めて見てみると……鼻血が出そうだったのは内緒。

 少しだけ面白くなってその部分だけ切り出してPCで観賞して。

 後日、操作ミスに気が付かずに、その動画がSNSで流出した。

 一部のあたしの同類が悦び、薄い本が出た事を彼は知らない。

 タイトルは「鎧男と男の娘鬼」

 この愛読書は、彼に知られてはならないと固く決意した。

「うん……、ごめって」

大和撫子御前隊、これにて完結です。

お付き合い下さった皆様、本当にありがとうございます。

彼等の活躍は別シリーズでもう少し続きますので、興味がある方はそちらもよろしくお願いいたします。

それでは、心より感謝を。

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