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弔華

作者: 告良 三月

冷たい首をそっと離した


黒い髪がふわりと浮いて


眠るように斃れた君


幸せな夢を見ているような


優しい顔をしている


命は凍った


僕じゃないといけなかった


世界で一番君を愛していたから


君の罪は僕が背負う





縛られた人生は終わった


君はもう自由だから


冬空を照らす星になるといい


いつか見たいと言っていた四季の彩りに


きっと出逢えるだろう


この大地に落ちている不幸は


僕が拾い集めるから


すべてを置いて


旅立ってほしい





白い灰を見送って


雪原に足跡を遺してゆく


やり残したことがあるから


少しだけ待っていてほしい


君を想って空を見上げた時は


雪を降らせてくれると嬉しい


出逢いも別れも雪景色


華は咲かないけれど


愛はたしかに咲いていた

深夜2時半。

動画を垂れ流ししていたら、「雪の華」が流れ始めた。

その瞬間、僕は大切な人を殺してしまったのではないかと。

変な感情が芽生えた、これは奇跡。

だんだんと背景が浮かんでくる。


最近、世間を騒がしている連続殺人。

犯人はあまりにも身近な存在だった。

僕の彼女は殺人鬼だった。


気づけば、1時間くらい繰り返し聴いていた。

これが錯覚でよかった。

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