1話 たいくつ
なんだって僕が追い出されないといけなかったんだ!
ご立腹だぞ!
僕は生まれたての神で、小さな星を任された。
でも退屈なんだよ。あそこ。
な〜んにもないし。変な汚い人間とか魔物がウロウロしてるだけで。
もう1000年くらいぼ〜っとしててさ。
いい加減もういいか?ってちょ〜カッコイイことしてやろうと思って下に降りたら、追い出されたんだ。
あのバカゴリラ神め〜。
ちょっとミテクレがいいと思って威張りやがってさ!
ムカつくだろ?!
「勉強してこい」
とかってさ、偉そうに〜ぃ。
お前がもっと早く遊びに来てれば、そんなことしようなんて考えなかったのにさ。
た〜い〜く〜つ〜!
んで、結局今違う星に来てる。
なんかここだと、この星の神が僕より高位だとかで、干渉できない。僕の姿も変わって力も使えない。
目の前の人間が、僕の前で棒にフワフワがついた草を振ってくる。
おい、人間!
こっちに渡ってきたら人の形を保てなかったってだけで、本当は僕は偉いんだぞ!
バンバン手とシッポで地面を叩く。
なんだか人間喜んでるな。
「か〜わ〜い〜い」
ん?褒められてるのか?
そうかそうか。おぬし見る目があるな。
もっと褒めたたえよ。
仕方ないな。世話でもするといいぞ。
人間が抱き上げるのに、ぐて〜と身を任せる。
ふわぁ、眠いな。ゴシゴシ顔をこする。
「きゃわゆい〜」
『にゃ〜』(おい人間、うるさいぞ!)
僕の世話係、名前を里奈というらしい。
さっき母親らしきものが呼んでいた。
里奈が何か持ってきたな。
「ニャンコ〜、ごはん持ってきたよ〜」
む?ニャンコってなんだ?
「ニャンコの名前どうしようか?」
ん、いい匂いだな。
「ニャンコだから、ミケかなあ。でも真っ白だからシロとか?単純すぎかなあ」
んま、コレ、んま!
お、なんだ?コレ。えい!えい!
「ニャンコ、毛糸好きなの?」
毛糸っていうのか?えい!えい!わーい。
「ニャンコの名前ケイトにしようか」
『にゃ〜』(単純すぎだろ!)
「あ、返事した!ケイト、決定ね!」
『にゃ〜』(賛成しとらんわ!)