2話 てんせい?
女神様曰く『黙っていれば大丈夫!』らしい……
親身になってくれるのは有り難いが、なぜだか不安が先行する。
転生するに辺り、言葉の壁や物価や流通等、自分に思いつく範囲で聞きまとめてみた。
『これから転生する世界は、剣と魔法の有るファンタジーです。
現実でできなかった事やこれからを有意義に生きる事を期待します。
転生するに希望は有りますか?なるべく要望に応えますが』
なるべく、ね
ここはやはり王道の生産チートかな?
無ければ自分で作れば良いし、異なる世界でも手に職があれば生活しやすいだろうし
「それでしたら、生産能力等を頂けないでしょうか?
転生と言っても今まで寝たきり生活でしたので前衛系よりも後衛職につきたいです。」
『それだけで良いのですか?ならば貴方に相応しい人生や女性の喜びを謳歌出来る贈り物を授けましょう!』
女神様が手を翳すと、私の身体が光り輝き、お腹に吸い込まれるように輝きが収束していく。
呆気に取られていると
『あちらの世界に着いたらすぐに産んで下さいね』
女神様が悪戯っ子の悪戯が成功したかのように人差し指を唇に当てウインクする。
うむ?何を?
意外とおちゃめさんだなと思いつつ意識が暗転していく……