CS部へようこそ
入学式の次の日
昨日担任が言っていた通り部活動紹介のレクリエーションが行われた
この学校は共学である
運動部は「男子」「女子」で分けられていた
例外として男子は「野球部」「サッカー部」女子は「ソフトボール部」「フットサル部」として分けられている
どの学校にもある一般的な部活から「漫才部」や「パントマイム部」果ては誰得?と思うような「囲碁サッカー部」まであった
???「(なんだかどれもイマイチだなぁ)」
周りが少しがやつく中、1人楽しくなさそうな顔をする少女
彼女の名は「十和田結花」
10個ほど歳の離れた兄がこの学校の出身で、どこの高校に行こうか迷った末「兄さんと同じでいいや」とあっさりと決めてしまった
淡々の部活動紹介が行われ、弓道部の紹介が終わった
次の部活動紹介で新入生達は度肝を抜かれることになる
進行担当「次の部活動紹介です。コンバットシューティング部の皆さん、お願いします」
新入生達は「コンバットシューティング部ってなんだ?」と顔にも疑問を浮かべていると、壇上にマネキンが運ばれた
マネキンの頭、心臓、各関節など人体の急所であるところに赤い小さな風船がくっついていた
スピーカーから「それではコンバットシューティング部、部活動紹介を始めます。まずはデモンそストレーションをご覧ください!」
その瞬間講堂の真ん中に1人の背の小さな少女が立っていた
少女の手には拳銃が握られていた
近くで見ている新入生達は皆怖がり後ずさり
少女が拳銃をマネキンに向ける
距離約25m
バスッ!!バスッ!!バスッ!!次々と撃ち出される弾丸
マネキンにつけられている風船がパンッ!パンッ!と割られてゆく
最後の弾丸を撃ち切ると、最後の風船が割られた
直後「チャンバーチェック!残弾無し!マガジンアウト!」と共に拳銃の弾倉が抜かれた
「え〜、みなさん驚かせて申し訳ありません。コンバットシューティング部、以下CS部と言わせていただきます」
説明が始まり、元は軍や警察向けの対人戦闘術だったこと、それをスポーツにしたこと、部員が足りず廃部にかるかもしれないことなど語られた
レクリエーションが終わり教室へ戻ると、担任から入部届がクラス全員に配布された
「強制ではないが、入りたい部活があったらそれに書いてそこまで持っていってくれ。期限は3日後だからな。それを過ぎたら強制的に帰宅部だぞ〜」
帰りのホームルームが終わり、クラスみんなが帰る準備をする中、結花は入部届を書いていた
結花はもう入りたい部活を決めていた
コンコン「失礼します」
結花が部室の扉を開ける
そして部室に響いた声
「CS部へようこそ!」
声の主は2人だった