人の希望
私の突拍子のないアドリブで書きました。
もし分かりづらかったりしたのであればコメントで指摘お願いします。
異世界に憧れていたあの頃を思い出した。
もっとも、それは今ほど残酷なものではなかったのかもしれない。
人が人を殺すために作った虐殺兵器、「count0」
これによって人類の大半は消えていき、今や安全と呼べる場所の確保すらままならなかった。
そんななか、開発された対count0用戦闘隊、「humancount」略して「ヒト」
そしてそれは、人類の最後の希望だった。
そして私も紛れもなくその、「ヒト」なのだ。
「ねえ、この世界って、救う価値あると思う?」
「わからないよ。」
「だって、人が人を殺すための兵器で滅ぶ。これこそ、人のあるべき姿じゃない?」
「、、、わからない。」
「そっか。それじゃ、答えが決まったときにまた会いにきて。またね。」
目が覚めると、いつもの廃墟にいた。
割れたガラスの隙間から差し込む日差しに目を瞑ると、嫌な音が背後に聞こえる。
後ろを振り返り、下を見ると奴等はいた。
count0と呼ばれる虐殺兵器が二、三体うろちょろとしていた。
一瞬で全身の毛が逆立つ。
本能が逃げろと言っている。
震える手を最大限握りしめて、息を殺しながら銃を取ろうとした時だった。
カチャ。
沈黙のなか一つの物音が屋内に響いた。
そしてその音に反応するように、ドンドンと音がこちらに近づいてくる。
殺される殺される殺される殺される。
全身を恐怖に包まれながら一点に銃を構えていた。
そしてそこから黒い影が少し見えた瞬間だった。
「っ!!」
その影に気をとられており、天井にいたもう一人に気付かなかった。
既に私の手に銃はなく、代わりに奴等の銃口を掴んでいた。
鈍く音が鳴り響き、両腕が吹っ飛んでいく。
そして今度は口に硬い金属が当たる。
眩む視界に最後に見たのは奴等の顔に書いてある「count0」
の文字である。
これの続きはまだ秘密ですね。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。