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しるし2(詩集)

白い空

作者: さゆみ


窓越しに見える空は白くて輝きを放ち

家並みや電柱にグラニュー糖のような

光の粒を零してキラキラ反射している

目の前に映っているのは穏やかな絵画


静かに徐ろに物憂いに時間は流れゆく

少しばかりの雑音がうなずき心地よい

何も焦ることはないし柔らかな陽射し

僕をさらりと包んでこっそり焦がして


たゆたう夢の切れ端に手を伸ばそうと

心が走ったけれど僕は微睡み過ぎてた

あの鳥はなんて優しくうたうのだろう

なぜ人はいつも幸せを求めるのだろう


窓越しに見える空はいつまでも白くて

太陽も雲も雨も希望も勇気もそっくり

逃がさないで綺麗でいつまでも白くて

美しいから、美しいのに、美しいのに


だから僕はきっと死にたいのだと思う









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― 新着の感想 ―
[一言] 丁寧に言葉を選んで書いてるなって感じがしました。 最後の一行で、なんか心にグッときますね (ノω・、)
[一言] 拝読いたしました。 美しいものを抽象的に描写することで、リアルにどす黒いものを表現する。 なかなか奥の深い暗喩ですね。 詩だからこそできる表現です。 いつも奥深い詩をありがとうございます…
2014/03/29 19:24 退会済み
管理
[一言] さゆみ 樣 読ませて頂きました。 柔らかで優しい詩ですね。 最後の一文で、 ぐっと切なさが込み上げて来ました。 さゆみ樣の描かれる詩が 蘭ちゃんは 本当に大好きです。 こっそり …
2014/03/29 14:48 退会済み
管理
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