白い空
窓越しに見える空は白くて輝きを放ち
家並みや電柱にグラニュー糖のような
光の粒を零してキラキラ反射している
目の前に映っているのは穏やかな絵画
静かに徐ろに物憂いに時間は流れゆく
少しばかりの雑音がうなずき心地よい
何も焦ることはないし柔らかな陽射し
僕をさらりと包んでこっそり焦がして
たゆたう夢の切れ端に手を伸ばそうと
心が走ったけれど僕は微睡み過ぎてた
あの鳥はなんて優しくうたうのだろう
なぜ人はいつも幸せを求めるのだろう
窓越しに見える空はいつまでも白くて
太陽も雲も雨も希望も勇気もそっくり
逃がさないで綺麗でいつまでも白くて
美しいから、美しいのに、美しいのに
だから僕はきっと死にたいのだと思う