7・戦闘&弟子
和人「遅くなりましが新年明けましておめでとうございます。
これからも東方桜花地震をよろしくおねがいします」
あと前回の『町』を『街』に変更しました。
「ガ、ガイさんっ! 妖怪が攻めてきましたぁ!」
じーさんとの雑談が終わり、鍛練でもしようかと鍛練場所に行こうとしたが村の出入口から今日の見張りの奴が妖怪の襲撃を俺に伝えに慌てて駆けてきた。
「ちっ、またか。最近やたら多いな。まぁいい、俺は撃退に向かう。お前は、ほかの人の避難をしろ」
「わかりました!」
そう指示すると青年は、村の奥に行くと村全体が騒がしくなりはじめた。
じーさんが提案で作った避難所(と言う名の木で出来た要塞)に避難し始める村の人たちを見送くると俺は妖怪が攻めてくる方向の村の外に向かった。
≫村外
「―――中型が2、小型が7、あと魔獣が3……合計12体か」
村の外に出て、妖怪を視認した俺は、すぐに戦力を調べる。
中型の妖怪は、3メートルを優に越えていて、雪男(もしくは、イエティ…だったかな?)のように毛深い大男。
小型の妖怪は、普通の青年並の身長の妖怪で肌の色が緑色だったり、土色っぽい、餓鬼かRPGに出てきそうなゴブリンみたいな妖怪。
魔獣は、獣がほんの少しの妖力を宿っただけの狼のような妖獣…の3種類だった。
「……ただの小妖怪だけか」
相手の妖力も視たが妖力の高さは、高い奴でも精々 下の上 で小妖怪の域から出てない妖怪だった。
ちなみに俺は、じーさん曰く中の下だ。
「さっさと頭を潰して片を着けるか」
ああ言う群れは、頭を倒すと途端に逃げる程度の妖怪だと判断すると俺は、あれから鍛え続け、増えていった妖力と気を体の中で練り込み強化すると。
「 …テメェら、天災に挑む覚悟は良いかァ!! 」
-地震を操る程度の能力 発動!-
俺の怒声とに気付いた妖怪達は、本能の間々に唸りを上げて突撃を仕掛けてくるが、俺に辿りつく前に俺の脚を地面を踏み込み能力を発動、まともに立っていられない程の地震が起こす。
「オラァ!」
「キャイン!?」
体勢を崩した妖怪達に向かって一気に詰め寄り、最前列にいた魔獣の1体を蹴り飛ばし、その方向にいたもう1体の魔獣を巻き込み、木にたたき付けた。
「邪魔だ!」
「ごあっ?!」
そのまま中型の妖怪に向かうが進路方向に地震の影響力でまだよろけている小型の妖怪を回し蹴りを放ち、吹っ飛ばすと中型の妖怪に殴り掛かる。
「■■■■■■ッ!!」
「遅せェ!!」
俺が殴り掛かるのを見て、相手も雄叫びを上げながら殴り返そうと腕が振りかぶろうとするが、振り抜く前に俺は、相手の顔面を掴むと、そのまま地面が陥没する程の勢いで叩き意識を刈り取った。
「ガアァ!!」
「っ!」
ボス格の1体を倒して、一息入れようとしたが、残り1体になった獣の妖怪が後ろから奇襲を仕掛けてきたが俺は、考える前に体が反応し、振り向きざまに裏拳を獣の妖怪に叩き込む。
「■■ァァ■■■ァ■ッ!!」
「ちぃ!」
裏拳で獣の妖怪をぶっ倒すと、その後ろから俺を休ませないかのようにもう1体の中型の妖怪がこん棒を持って襲い掛かってきた。
「これで……終わりだァ!!」
だが、常人の人間では即死するのに十分な勢いに乗ったこん棒を俺の拳で粉砕し、そのまま妖怪の顔面を殴り飛ばした。
十数メートルくらい吹き飛んだ中型の妖怪は、起き上がらず意識を失ったようだ。
「おい、待ちやがれ」
頭がやられたのを知った残りの妖怪達は、直ぐさまに逃げようとしたが、俺の一言により時が止まったかのように固まる。
「こいつら邪魔だ。とっとと連れて帰りやがれ、じゃないとそこの獣喰うぞ」
凄みを効かせて妖怪達に言うと慌てるように気絶した妖怪達を運び逃げていった。
「ふぅ……これで終わりか」
「ガイさん、大丈夫でしたか」
逃げて行った妖怪達が見えなくなるのを見送れると先程俺を呼びに来てくれた青年がこちらにやって来た。
「あぁ、大丈夫だ。傷一つねェよ」
先程、こん棒を粉砕した拳を見たが傷一つ無かった。
この数十年、ラカンとケンカや鍛練によって鍛えた結果、拳や体などかなりの硬度になっている。
多分、これなら銃弾を受けても掠り傷程度で済むかもしれない。
銃自体ないから試せれないし、試す気も無いが。
それと今回は、使わなかったが、『妖力』と『気』を使えばさらに出力を上げて戦える。
今の所は、ラカン相手にしか使っていないがな。
最後に異常の回復の速さについてだが、妖力を使えばさらに早く治る事がわかった。
お陰で「簡単に死ぬ事は無くなったぜ」っと言ってラカンとのケンカがさらに激しくなった事により、ようやく大怪我する確率が減ったと思ったら前に逆戻りなってしまった。
・・・あいつどんだけ実力あんだよ。
≫村の中央
「じーさん、片付いたぜ」
「うむ、毎度毎度すまぬな」
「それぐらい気にすんな。この村には世話になってんだし、これぐらいお安い御用だ」
「おーい、ガイ。さっさと宴会に移ろーぜ」
村長と話ていると酒蔵がある方からうるさい声を上げて大男がやってきた。
「ラカン、もうちょっと落ち着いた後にしろ」
「どうだっていいだろ。我はさっさと宴会がしたいだけだ」
何故、ここにラカンがこの村にいるのかと言うと最初の数年、村にやって来てはケンカ、やって来てケンカと繰り返している内に、「いちいち来るのが面倒臭いから、この村に居させろ」と言ってきて、この村に居着いてしまった。
当然、今まで被害のあった村人は、反発していたのだが…宴会の時に無理矢理割り込んできて酒を飲みはじめると酔ってテンションが上がった所為か、他の酔った村人達と意気投合して、なんやかんやで不信感はある物の住む事に納得する事にした。
最初内はラカンに関わらないようにしていた村人達は、俺とのケンカ事にやる賭け事や宴会の度に不信感が薄れ、今では普通に関わるようになっている。
それと今回みたいに盗賊や妖怪が来た時は、基本何もしない。相手が弱すぎて戦う気にもならなようだ。
「ところで……気づいてるか」
「あぁ」
「ふむ」
「「そこにいる妖怪、さっさと出てこい」」
「にゃにゃ?!」
ラカンの言葉に俺は目を鋭くさせると同時にある物陰に向いて殺気を放つ、すると殺気にアてられたのか、驚く声がした。
「ふむ、誰かいるのかのぉ」
「さっさと出てこねェと打っ倒すぞ」
「い、今出てくるから打っ倒さにゃいで!」
俺の脅しと殺気に堪えれなくなったか、物陰から慌てて出て来る。
「ん? こいつは…」
「獣人じゃねえか。なんでこの辺境のとこまで来てんだ?」
獣人か…初めて見たな。
始めて目にした獣人の少女を見てそう思った。
本来、獣人は“街”の周辺に住んでいて、こんな辺境で土地的に貧困なこの村まで普通は来ない。
強さも中の中以上な為、こんな物とかなさそうな村とか襲わず、物が豊富でそこそこ強い奴が多い“街”を襲う。
「お前もこの村を襲う気か?」
「そ、そんな気は、にゃい!」
そこで、殺気など全然出していないことに気付き、一応襲う気が無いのはわかった。
「じゃあ、なんの用だ」
「えっ、と……最初は食い物を盗みに来ただけにゃんだけど……」
盗む、の言葉にじーさんの目が厳しくなるが、こいつは、もう盗む気は無いようだ。
もし、盗む気なら今ここで言うはずないしな。
「じゃあ何の用だ。盗まないならさっさと自分の住家に帰れ。盗む気ならさっきの連中(妖怪)と同じように叩き出すぞ」
「盗まにゃい盗まにゃい」
叩き出すの言葉に慌て盗まないと言い出す。
…それにしても『な』の言葉が全部『にゃ』に変わってるな。見た限りこの獣人、猫だからか?
「じゃあ何故、まだこの村にいる」
「そ、それは……」
そこで言葉を切り数秒、間が空くと。
「弟子にしてください!」
「……………は?」
いきなりの弟子志願に思わずの唖然とした。
しかも土下座までしたのでラカンも唖然としている。
「…なんでだ。たしかお前ら獣人は、最低でも『中の中』くらいの実力があるはずだ」
「……ボクの実力は『下の中』くらいにゃの。
いくら自分でやっていこうにも中々実力が身につかにゃいみたいで、同族に頼もうにも全然相手にしてくれなくて、今のままだと中央では生き残れにゃいから。
この辺境で暮らしていたの。そこで人間と妖怪が一緒に暮らしている話しを聞いて、今日の分の食料を確保(盗む)するついでに見に来たの。
そしたら、ちょうど妖怪の撃退してる所を見て実力が『中の中』あたりだとわかったし、人間と暮らしているあんたならボクの頼み聞いてくれると思ったから頼んだの」
獣人が一気に喋り終えると、しばらく静かになる。
(…………どうする)
(自分で決めろ。我じゃくてお前に聞いてんだからよ)
(じーさん)
(お主の好きなようにすればいいじゃろう。見た所、そんなに悪い子ではなさそうじゃしな)
(二人ともニヤニヤすんな!)
二人に聞いて見たが、全然役に立たたず、表情をニヤニヤしていた。
「……お前、普段なに食ってんだ?」
「え?」
「だから普段なに食っているって聞いている」
「あ、うん。果物かその辺いる動物の肉くらいだけど」
「人は喰ったこと無いんだな」
「食べたことにゃいよ。襲った事はあるけど。どうしてそんにゃ事聞くの?」
「(……あぁ、人間に対する認識違うだけか)俺は人を喰わないからな。
それにここは人間と妖怪が共存している。警戒とか疑心暗鬼にさせたくねェだけだ」
「ふーん」
「その辺りは、今後教えていくか。…お前名前は?」
「んにゃ?」
俺が名前を問うと、相手にとって唐突だったのか、首を傾げた。
「だから名前だ、名前。これから付き合って行くのに名前が無いと不便だろうが」
「えっとそれって……」
「言っておくが俺が出来る事は、組み手くらいだ。それでもいいなら、鍛えてやる」
この言葉で獣人の少女は、パァと笑顔になり。
「マオ・クーネウス にゃ。よろしくね!」
和人「捕捉って言うか、あまり意味無い裏設定。
本編のキャラに苗字がついないキャラとついてあるキャラがいます。
苗字が付くのは、上位の妖怪(人間で言う昔の貴族だけ)くらいしかいないと言う設定です(一部例外あり)」
ガイ「次、マオの紹介だ」
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名前:マオ・クーネウス
性別:女
種族:妖獣/獣人・猫
容姿:FFに出て来るような獣人な姿。しいて言うなら『猫○恩返し』の吉○ハルの猫姿。 毛並みは、茶色。
強さ:下の上
能力:盗む程度の能力
説明:弱小妖怪で人里で食い物を盗み、困らせていた獣人。
人と妖怪が共存している村があると知り、興味を持ち村に向かったところ、たまたま襲ってきた妖怪達を蹴散らしているガイを見て憧れるようになる。
あと、『な』の言葉が全部『にゃ』に変える癖があり、時々語尾にも『にゃ』が付くこともある。
ちなみにボクっ子で猫の姿になれる。
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和人「あと最後にちょっとしたアンケートです。
今までのキャラ紹介の容姿説明でとあるアニメキャラを例えにしていますが、それを無しとどちらが良いですか?
①例えの無い設定の方が良い(例:ショートの茶髪で胸が普通...など)
②例えがある設定の方が良い(例:ネギ○のラ○ン・ギルテ○ギアのソ○...など)
締切は、終了を宣言するまでです。
あ、捕捉です。このアニメのキャラの目安(似ている)容姿設定は、最初の方に出すキャラだけで後の方(まだ考え中)のキャラは、①の説明になるかもしれません。もし、①になったら、ガイ・ラカン・マオの容姿設定の説明の仕方が変えます(姿は変わりません)。」






