2・能力覚醒…か?
「ぐ…ぁ……ちく…しょう…」
あれから一日中、激痛による覚醒と気絶を繰り返し、辺りが暗くなってきた頃にようやく痛みが引いてきた。
「………喉が渇く」
その後は、食いもんだ。そう考えながら俺は、ただでさえ体力がキツい中、かなりの時間を掛けて、いつも水の飲み場にしてある川に到着し、貪るように水を飲むと川のすぐ近く辺りで俺は、失った体力の回復の為、一眠りをした。
そして、翌日。
目を覚ました俺は、自分の血と返り血でかなり汚れている事に気付いたので川で洗ったが中々落ちない。
服の方は、いつもの紅いジャケットは、着ていてなおかつ赤色だったのでそんなに目立たず、ズボンの方は、かなりの量の土で汚れていて、その上に血が掛かったみたいで洗えばなんとか落ちた。
さすがに内側からついた自分の血の汚れは、完全に落ちなかったがな。
俺は、自分の身体の異変に気づいた。
本来、俺の身体は、かなり傷と体力を失っていた。
俺の見立てでは、かなり日にちを掛けないと治らないと思っていたのにたった数日で完璧に治っていた。
あと服を洗っている時に気付いたがあの戦いでボロボロになっていたジャケットも直っている。
それから5分くらい考えていたがわからないの後にして、身体の調子を確認する。
とりあえず回復の件は、ラッキーだと思っとく。
「全体的に力が上がってやがる……やっぱ、あの怪物の所為か?」
結果は、体力・筋力・腕力などの身体能力が普段の俺の数倍に強化されていた。
身体の調子を確認すると腹が減っている事に気づき、飯を食うことにする。
果物しかないからしばらくしたら飽きそうな気がするな…、焼き肉とか食いて~。
それから一ヶ月後。
何? 時間が飛んだって?
しょうがねェだろ。この一ヶ月、食う寝る鍛練捜索くらいしかやってないんだし。
しかも捜索は、なんも手掛かりねェし。
それとそろそろ野ざらし状態での野宿が(雨などで)キツくなってきたので寝所を探すのを含め、探索をしたが探しても探しも崖を除いたら草原や森ばっかで町や人を全く見つからないし、雨を完全に防ぐ場所さえ見つからなかったのでかなり葉が覆い繁っている大木の下で寝る事にした。
そして、この一ヶ月、自分の身体など異変が起きている事に気付いた。
異変その1
身体能力。
これは、さっき言った通りに身体能力が上がっただけで特に問題がないのでよしとする。
異変その2
「なんだこの゛靄゛は……?」
身体に纏う靄は、いくら手を降ったり、動き回ったりしても離れなかった。
ただその際に気を使うと靄が存在感を増した事に気づいた。
「まさかこれ……気…か?」
この靄の正体が何であるか気づいた俺は、精神を集中すると何かあるかと思い瞑想を始めると、俺の中に4個の珠っぽい物が俺の中にあるのに気づいた。
まず一番デカイのは、橙色の珠。これが多分゛気゛である事に間違いないだろう。
なぜなら、この橙色の珠から感じるモノと同じモノを知っているからだ。
――――――気
同じモノを感じた相手は道場主のジジイだ。
話を聞いたが身体を強化する物と自分の獲物も強化する事ぐらいしか分からなかった。
習得方法は、体を長年鍛えまくったら自然に身に着くらしい。
俺も習得しようと思ったが全然身に付かなかった。…のだが、俺の中にその(気)感覚がしているので、今回の戦いで身に着いたと思う。
次に橙色の珠より一回小さな珠は、薄暗い闇色の珠だったがなんなのか謎な為、保留。
次の珠は、ビー玉くらいな大きさ(橙色は、サッカーのボールくらい)で白色だったが、これもなんなのかわからないのでこれも保留。
最後のこれは、珠ではなく欠片だった。
色は、無色…いや半透明か? 念入りに探らないとわからないくらいの希薄の欠片であり、これも上記の二個の珠と同様、わからないので保留。
「…チッ、殆どわかねェじゃねェか」
瞑想を止め、身体を見ると橙色の靄と薄暗い闇の靄が見える。
…おい、なんか増えてんぞ。
まぁいいや、今のところ害は、無いようだしな。
よし、次の異変だ。
異変その3
これで最後だが、これは、俺自身では、なく俺の周りだ。
何が起きたかと言うとかなり感知しづらい地震だ。
最初は、気にしなかったがさすがに毎日、十数回の頻度で地震が来たらおかしい思ってな。
冗談で゛実は、俺が起こしているのか?゛っと思うと俺の中で封印が解かれたようにこの言葉が思い浮かんだ。
【地震を操る程度の能力】
この言葉に続いて、効果も思い浮かんだが゛地震を起こす゛の一言だった。
最初は、意味が解らなかったが、とりあえず地面を踏み付け能力を発動させてみた。
「…全然揺れねぇな」
少しだけグラッとしたが気が付いても気にしない程度だった。
それから一週間後、覚醒した能力も全く使い道ないと思いほっといたが意外に使い道のある事に思いついた・・・のだが。
一つは、地面の揺れで高い所にある果物が取れる・・・が全然揺れない為、落ちてこない。
ほかに地震の範囲を局地的にする揺れの大きさが変わる事に気付いて、早速川で局地的の地面を起こして魚を振動により気絶で取って焼いて食べる事にした。
ようやく果物以外の食べ物のその魚は、かなりうまかった。
和人「どうも初めまして!」
ガイ「……だれだテメェは」
和人「ニコ動で【俺!落とされて幻想入り】の主人公の和人です。分からない人は、普通に作者だと思って構いません。同じ名前だし」
ガイ「・・・ガイ・博神だ。……っで、テメェは、なんでここに来た」
和人「そりゃあ、出番が欲しくて」
ガイ「・・・・・・・」
和人「じゃあ、前回予告したガイのキャラ紹介です」
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名前:博神凱※
※戸籍上では、この名前。現在の呼び名の原因は、ガイの母親が外国人だった為に日本名に慣れず、小さい頃から外国名に呼び続けた結果、定着した。
ちなみに名前の由来は、ギリシア神話に出てくる大地の女神ガイアから取ったモノです。
性別:男
種族:人間?
能力:地震を操る程度の能力。
現在いる時代:少なくとも永琳が生まれるかなり前。
【設定】
外国人と日本人のハーフで日本暮らし。
茶色が混じった黒髮に黒眼で体形は、大きい。(※ぶっちゃけ、『ギルティギアのソル・バッドガイ』みたいな体形)
髪も長髪で紐で後ろを括っている。
服装は、紅いジャケットをトレードマークに着ている。
イメージとしては、『ナムコクロスカプコン』の有栖零児の服装に近い。
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和人「……名前の所がややこしいな」
ガイ「………『ガイ』でも『凱』でも好きなように呼べばいいだろう。どっちでも俺だとわかるだろォが」
和人「んじゃ、ガイで。―――能力の方だけど、タイトルに乗っているので分かり易かったかな?」
ガイ「知らねぇよ」
和人「まぁ予測できるのは読者の人たちだけだしね。ちなみにタイトルの″地震"は、能力の事だけじゃなくて名前も関わっています」
ガイ⇒ガイア⇒大地の女神⇒大地⇒地=【東方桜花『地』震】
和人「ってな感じです。・・・遠回りしすぎたかな」
ガイ「・・・俺に聞くな」
和人「それでは、gdgd感満載の状態で終わります。・・・・・・それにしてもいいなぁ能力持ち」←【落と幻】では、魔法どころか魔力や気、霊力すら持っていない。
ガイ「知らねェつってんだろうがっ!」
【追記・専門用語(でも程でもないが)説明】
『気』
これは、美鈴が使う気と同じ物です。別のに例えると魔○先生ネギ○の気とかです。
なので一般でも鍛えると習得可能と言う設定です。