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東方桜花地震  作者: 和人-ワト-
太古録
19/20

19・あなたの名前は?

すいません、大変長らくお待たせしまいした。


遅くなった理由について なんですが、この通り、本編が今まで最大の長さなのと補足ごとが多いので活動報告の方に書きましたのでそちらでご閲覧ください。


それでは本編へどうぞ。










≫昨夜、桜月の家族となった子供



 ――チュン、チュンチェン、チチチ





「…………ん、と……あれ?」


 ここ………どこ?


 あたしが鳥の鳴き声を耳にしながら起きるとわたしが知っている部屋じゃなかった。



 …………え、ホントにここどこ!?


 何回見わたしても一度も見たことのないへやだった。



 あたしが知らないから来れるはずないし、じゃ、じゃあ誰かがかってに!? えっ、てことは誘拐!? あたし 誘拐されちゃったの!? けど、あたしお父さんお母さんがいないからなんのメリットもないから、あたしどうなるの!?? ←絶賛 混乱中です。




「あ、起きた?」


 あたしがワタワタと混乱していると、ふすまから朱い衣を来たくせっ毛のあるロングストレートの女せ……少女?が顔を出した。




「はくがみさん……?」


「名前でいいよ。これから家族になるんだし」


 家族の言葉に昨日の夜にあった事を思い出した。





≫桜月




「あ、え………っと」


 うん、まだ混乱してるみたいね。


 入ってきた時には既に混乱していたのは見て取れた。




「まずは名前ね」


「え……」


「まだ家族の名前を聞いてないでしょ。昨日(日付的には今日だけど)は名前聞き忘れちゃっとしね。


 もう私の事は知ってるけど、まずは私から……私は博神 桜月よ。

 これからもよろしく♪ 貴女の名前は?」


「あ………あ、あたしは……」


 緊張しているのか、少し吃りながら深呼吸をして――――




「―――あたしは、やごころ えいりんです。これからよろしくお願いします!」







 ………驚いたわね(ただし、顔には出さず)。

 まさか探し続けていた永琳がこの子だったとは………親が工業方面で働いてるから、見逃していたわ。



 この様子だと医学については何も知らないみたいね。


 (やる気があるなら)じっくり教えて大成するまで特効薬の件は私らがなんとかするしかないかぁ。




 ……この後に聞いたところ、なんで本職の医者(薬師)に頼まず私の所に来たのか、それはどうやら親に昔、私が簡単な薬草を調合していた頃の話しを聞いていたらしく、永琳の中で医学の始祖が私みたいだから、流行り病を直せる薬を作れる最大の可能性だと思っているみたい。



 ………ごめん、今の医学と私が扱ってた薬草とはレベルが違いすぎる。


 例えるなら、スーパーファミコン(よくて64(ロクヨン))の技術とPS3の技術の違いくらい。


 だって基本は魔法薬関係ポーションなどで薬草(現代のような薬)は一般の病気程度(熱さましとか)までしかあまり作った事ないからね。


作るにしても数十年単位(熟練度次第では短くなるけど)で時間くれるなら作れない事もないけど、そんなに時間を掛けるなら普通にその分野の天才に任せた方が早いんだよね~。





 それからとあった事言えば、家族になる手続きをしたり、家族としての団欒……は、現在の永琳の心境の為、薬となる植物の知識を覚える事にそっちを没頭し、しばらくまともな団欒が出来なかった………orz


 その後、凱からの信号が来て迎えに行った事以外は、流行り病の特効薬開発と永琳の医学知識の習得の手助けに精を出し………。





 ――――――それから十数年が経った。






≫永琳



 ん……くぅ………もうお昼かぁ……。


 私が目が覚めて傍に置いてある目覚まし時計を見ると、もうお昼に近い時間帯だった。


 早くあの流行り病の特効薬開発に参加する為に徹夜で勉強したのが原因みたい。


 いつになったら開発に参加できるのかと、私はあの人に弟子入りしてからの十数年、その間にあの人の下で学んだ事をふと思い出す。





 最初の頃は薬草の知識を覚える事しかやらなくて、特効薬開発は見学出来ても参加が出来ないのはいいとして身の回りの手伝いさえ、させてくれなかった。



 それでも参加できるように頑張って医学を学んで十数年。


 先日、流行り病の進行を抑える薬が完成したけど、私はまだ参加が出来ないでいた。


 このまま、私が参加出来ずに特効薬が出来てしまうのでは、と焦って無理矢理にも参加出来るように猛勉強をした時期もあったけど、学べば学ぶほど医学を正確に理解しないと患者が危険な事もわかり、無茶な事(1日ぶっ続け、数日間の徹夜)を止めて、初めて あの人に迷惑を掛けていた事がわかって生活を改めたりと、今日まで色々とあった。






「………ん。……あれ……永琳もう起きてのぉ……?」


 私の隣でまだ眠たそうに目を摩りながら起きる私の……薬師の師匠で独りだった私を引き取ってくれた私の家族、桜月さんです。



 そして、現在の目標は桜月さんに迷惑を掛けずに医学の知識をじっくり学ぶ事です!……あと身長と胸の成長も……。←まだ小学生の高学年くらいの身長+胸、つまりロリ。と言う事は ロリえーりんは 今パジャm…おや誰か来たようd(ピチューン


※『←』の後の台詞はナレーションです、念のため。





≫桜月



「おはようございます」


「おはよう~」


「はい、桜月さん」


 眼を覚ますと私の横には最近になってようやく家族らしい団欒が出来るような柔らかな雰囲気(それまで特効薬の事でテンパり余裕がない状態だった)になった寝巻姿の永琳が丁寧に挨拶をしたので私は間延びした声で返事を返した。


 そして、柔らかくなったのは良いんだけど………




「だから さん付けは止めなさいよ。家族なんだから」


「け、けど桜月さんには色々良くしてもらっているし……」


「……はぁ。今から朝ご飯作るから永琳はお風呂に入って来なさい。昨日は徹夜して入ってなかったんだから」


「あ、そういえば入ってなかったっけ。うん、じゃあ入ってくる」


そう言うと永琳は私のベッドから出ると風呂場に向かった。



「あっ、朝ご飯じゃなくて もうお昼ご飯だから」


 と、開きっぱなしのドアの横からヒョコッと永琳の顔が出て来て 私にそう言うとすぐに引っ込み、トタトタと音を立てながら遠ざかった。………あ、もう昼だった。




 この数年、雰囲気とか柔らかくなってきたのいいんだけど、まだ言葉とか固さが残っているんだよねー、たまにお姉ちゃんと言いかける時はあるけど、恥ずかしいか遠慮しているのか途中で言うの止めちゃうし。


 もー タメ口で言いって言うのになんで神綺といい真面目な子(と言うより肩っ苦しい?)が集まるのよ。


 凱の所にいるあの二人みたいに楽にすればいいのに……。


 あと一線って兆候はあるみたいだから……よし、こうなったあの作戦を実行するしかないわね!


 ………こうならなくてもする予定だったけどね♪



 ちなみに永琳と一緒のベッドで寝ているのは永琳が独りになりたくない、と言う事で一緒に寝ているだけよ。




≫永琳




「「ごちそうさまー(でした)」」


 お風呂に入った後、桜月おね………桜月さんの作った朝ご飯(ご飯と(恐竜の卵で作った)目玉焼きとサラダでした)を食べ終わると居間で食休みをする。




「……箱?」


「あ、それ私から永琳へのプレゼントよ♪」


 私はカーペットと段差が殆どないソファーに座り、目の前にある こたつ(布団は除けてあるこど)の上によく漫画とかにありそうリボン付きのプレゼントの箱(両手で物サイズ)が置いてあった。



※桜月のは家は和風と洋風の半々の内装です。



「プレゼント……?」


「うん、今日は永琳の誕生日だったでしょ?」

「あ……」


 医学の勉強に夢中で忘れてた。




「桜月さん、ありが―――」


「おーっと、ストップ!」


 桜月さんからのバースデープレゼントに嬉しくなり、早速 中を見ようと箱に手を付く瞬間、桜月さんがストップの言葉ともにプレゼントを取り上げた。




「ふふふ、このプレゼントが欲しいのなら……今から言う条件をクリアしたら貰えるよ!」


「条件……?」


 プレゼントを貰うだけなのにわざわざ条件をつける意味がわからず、わたしは首を傾げる。



「その条件とは………敬語を除けること、特に私へのさん付けとか!……あ、時と場合もあるけどね」


「え……っと、それだけ?」


「うん、それだけ」


 それならそうと普通に言えばいいのに……




「だって~、いくら言ってもなんか変な遠慮で直さないのは永琳じゃんか~」


「うっ……でも、恩人だと思うと……」


「恩人側からしてはフレンドリーに接してほしいんだけどね。―――あ、ちなみ今回のプレゼントは永琳が必ず喜ぶ物だよ♪」


「私が喜ぶ物……?」


 ……もしかして、薬草図鑑(最新版)かな? それとも医薬品大百科(最新(ry)? ん~ほかに私が欲しいって呟いて物は……服?…最近 美味しいって評判のお菓子?…ウサギのぬいぐるみ?」


「声出てる声出てる」


「………えっ!?」


 さっきの事が口にでてた!?




「よかった~ 永琳ってば、今まで薬草図鑑のような物しか欲しがらなかったから、ちゃんと子供っぽい物もあるじゃん♪」


「……う~~」


 桜月さんの家に来てからねだったのが医学の本ばかりだったから今さら子供っぽいのを欲しがっちゃったから余計に恥ずかしい……。




「うん、次回からその辺りも考えてプレゼントを買ってあげる……さ、今は、このプレゼントからね」


「えと、やっぱり言わなくちゃ……ダメ?」


「ダメ♪」


 逃げ道は……ないみたい。

 なんか結界みたいのが展開しているみたいだし………


「さ……さつき……ぉ…」


 やばい、桜月さんで呼び慣れてたから、いざ言うとしたら緊張して言葉が………。




「あうあうあう……」



―――フワリ。



「もう、それくらいで緊張しないの」


 緊張して、なかなか言葉の先を言えずにいると、いつの間にか移動した桜月……さんが後ろから抱きしめてきた。




「あったかい……」


「落ち着いた?」


 その言葉に(さっき)まで感じていた緊張感がいつの間にか無くなっていて、かわりに感じるこの暖かい気持ちに私は、『桜月さん』のことを――――




「うん…………さつきお姉ちゃん!」


 ―――『さつきお姉ちゃん』って自然に呼べた。





≫桜月




「うん………さつきお姉ちゃん!」




 か、かわいいっ!


 永琳は、私に後ろから首っ玉に抱き着いた状態のまま、顔だけを私の方に向けるように上げた仕草を見て、私が最初に思ったのはそんな言葉だった。



 仕草もそうだけど、この数年間ずっと他人行儀気味だった永琳がやっと家族として呼んでくれて嬉しさが一杯だった。




≫永琳



「はい、ちゃんと呼んでくれたし、改めて家族祝いのプレゼント」


「あ、うん」


 わたしはさつきお姉ちゃんの抱擁から抜け出すと、机の上にあるプレゼントを手に取る。




「あれ? 見た目より重い」


 何か重い物でも入ってるのかな?


 持ち上げてみると見た感じの重さとの違いに戸惑いを覚えながらもプレゼント箱を開けると――――。



「何も………ない?」


 中身は空だった、そのことで思わず泣きそうに………と思っていたら、底に一枚のカードを見つけた。




「カード? …と言うか箱とカードの大きさが合って―――」


 中身の物とプレゼント箱の重さの違いに軽く頭が混乱しながら、カードを取り出し、どんなものか理解した私は―――さっきまで考えていた軽い疑問とか全て頭から吹き飛び、気がついたらさつきお姉ちゃんの胸の中に飛び込んでいた。





≫桜月




「さつきお姉ちゃん大好きーー!!」


「わっ」


 プレゼントの中身がそうとう嬉しかったのか、ウサギのように私に飛びついてきた永琳を抱き止める。


 なんか今の永琳を見てたら、なんとなくウサミミを付けたくなってきた……今度作ってみようかな。いろいろ無駄な技術を注ぎ込んだ性能付きで。




「これ本物? 本物?」


 無我夢中の状態で私に抱き着いていた永琳が離れると、大喜びの大元であるカードを私に掲げながら、本物かどうか聞いてくる。




「ふふふ、正真正銘 本物よ」


 私がプレゼントした物、それは“医薬技術部”の許可証。


 つまり、永琳の目的だった流行り病の特効薬開発の許可証ってこと。


 ようやく目的のスタートラインに立った永琳は、さっきの行動でわかる通りに今まで見たこと喜びように「いつもこんな感じでいてくれたら嬉しいのに」と呟くと、その呟きが聞こえたようで急に大人しくなった。


 多分、さっきまでので恥ずかしくなったんだろうなー、と思いながら、大人しくなった永琳にそのカードについて、色々と注意事項を教える。


 例えば、『・認識カードだから、なくしたりしたら中に入れない』とかね。


 なお、この許可証は私一存じゃなくて医薬技術部の人達と話し合ったり、医学技術の高さなどを確認したりして、認めてもらった上で発行した物よ。




「―――簡単な決まりごとは、これでおしまい。あとは、医学技術部の人に聞いてね」


「うん! それでいつから行けるの?」


「明日。開発の方は、まだ手続きが済んでないから数日後だけどね。

 明日行くのも手続きとか決まりごとの説明だから『リィーン……リィーン……』……ん?」


 欲しかったおもちゃを買ってもらった子供ように(ようにじゃなくてそのまんまだけどね)大燥(おおはしゃ)ぎをしている永琳の質問に微笑ましい表情で答えていると、家全体に聞こえる澄んだ鈴の音が鳴り響く。




「さつきお姉ちゃん、通信だよー」


「聞こえてる~…――博神ですけど」


 永琳の呼びかけと鈴の音に部屋の一角に置いてある20~30cmくらいの大きさ水晶の前に立つと私は、その水晶に霊力を流し、口を開いた。



『博神さんですか、こちら医学技術部の者です』


 すると、水晶より少し上空の位置(私の目線くらいの高さだよ)に薄い緑色のした四角形のモニターが現れ、色々なビンが入った棚やそれらを扱う器具が置いてある机などを背景に一人の男性が立っていた。


 ――水晶


 名称は“通信クリスタル”


 わかりやすく言えば、霊力を使った電話。

 詳しいことは、また後でするから、そこのところよろしくー♪




『博神さん? 聞いてますか』


「あ、ごめんごめん。なんの話し?」


『永琳ちゃんが明日 来る予定のことで……』


「どしたの?」


『申し訳ないんですが、数日後に延期してもいいですか?』


「とくに問題ないから、いいけど…何かあったの?」


 医学技術部の日時変更の通信は、私の後ろで明日を楽しみにしていた永琳の耳にも届き、「え~!?」っと、非難の声を上げる。



『それは……』


―――ドドド...


「ん?」


 ふと、画面の向こう側から何やら声と騒音が聞こえてきたのでそちらに耳を傾ける。




『―――っちに逃げたぞ!』


『くそ、素早しっこい。―――ん? あいつ、“身体強化薬”を飲みやがった……だと……!?』


『『『なん……だと……!?』』』


『あいつ、そこまでする覚悟あったか!………総員、覚悟ある奴だけ薬を飲め! 今からローラー作戦を行う! 指揮はこの俺が取る! 総員、目標を逃がすなぁっ!!』


『『『おぉぉぉぉぉ!!!!』』』


 ………っと、通信してくれた青年の後ろで一人の白衣を着た男が画面の端から端へ一瞬で駆け抜けると、同じよう白衣を着た集団が熱血気味にテンションを上げて、先程の男を追い掛けていく。



『…………と言う訳です』


「把握した。一応聞くけど、医学技術部全員?」


『いつものノリですからね、間違いなく全員です』


「……はぁ」



 ―――医学技術部…だけではなく、まだ未登場の“科学”などの各技術部全般。


 

 とくに研究、開発部門はマッド……変人が多い。

 まぁ、そういう人材を集めたのが私なんだけど、技術の早期開発の為に斜め上に吹っ飛んだ思考の研究者を集めたのよ。


 結果、現代と違って桁違いの長寿である彼らは、思うままに開発を任せると、予想通りに凄い速さで技術が発展したの。


 変人 (ゆえ)か、今回みたいによく暴走っぽいことがよくあったりする。


 ただ暴走するだけなら日にちの延期などしなくてもいいのだけど、さっき出て来た薬のおかげで延期決定になっちゃったのよ。



 『身体強化薬』


 名前通り、身体能力を強化する薬。

 副作用は、ある程度 運動する人なら軽い筋肉痛になるのだけど……、ちなみに『ある程度=部活熱心の運動部の高校生』の認識でいいわよ。


 まぁ、その人の時点で軽い筋肉痛なのだから、スタミナがあっても あまり体を動かさない研究畑の人が使うと結果は………。




『またしばらく、寝床から動けなくなりますね』


「うん、そだね~」


『そして、僅かに(暴走に)参加しなかった組は、あの人達の後始末しなければ~…………orz』


「がんば♪」


 この会話の通り、運動しない人が飲むと数日間、布団から動けないほどの筋肉痛になるのよ。


 なんでそれがわかってんのに飲むのかしらね?




『男のロマンに妥協はないです。……けど数日間、開発に支障が出るのは勘弁してもらいたいです』


「男のロマンねぇ?」


 いつも、こういう暴走を起こって、原因を聞いたら、男のロマンって言葉が出るのよね。




『では、私は暴走に加わっていない人を捜して後始末しますので』


「うん、がんばってね~」


「う~……」


 空間モニターが消え、通信が終わったことを確認し、後ろを見るとお楽しみが中止になり、ぷー、と頬を膨らませて、むくれている永琳がいた。




「むくれないむくれない♪ さて、時間も出来たし、予定でも繰り上げるとすりかな」


「う~………予定?」


「そ、明日 手続きしたからって すぐに参加出来ないでしょ、そこから数日くらい空くから、その時間 使って、東にある“絶壁の村”に行くつもりだったの」


「“絶壁の村”って………たしか、さつきお姉ちゃんの知り合いがいるってところの?」


「知り合いじゃなくて、従兄弟。今日まで医学の勉強で全く行く気がなかったでしょ。だから医学技術部に入れるくらいの学力になって、手続きする数日間 余裕ができるから今のうち紹介しときたいの。医学技術部に入ると、あの流行り薬の特効薬ができるまで入り浸りになって、紹介がまた先に伸びそうだしね」


「ごめんなさい…」


 実は、まだ凱には会わせたことがないの。

 さっき言った通り、今日まで私や医学以外あまり関心することがなく、“街”の中、近辺なら まだしも凱が住んでる村までかなり、距離があるし、道中に妖怪も当然いるから日帰りとか、ちょっと無理そうだし、前までなら そういうヒマがあったら勉強って感じに嫌がってたから今日までいけなかったんだよね~。


 無理に連れてって、仲が悪くなったら()だし。


 あ、それと“絶壁の村”ってのは、凱の住んでる村よ。由来は名前の通り 絶壁の傍にあるから。




「と言うわけで“絶壁の村”に行く準備するよ。一泊か二泊するつもりだから、そこんところも考えて仕度しなさい」


「はーい!」


 元気な返事がくると永琳は、仕度をするをするために自分の部屋に向かった。




「さてと、神綺も連れていくかな」


 永琳が仕度している間に神綺を誘おうと、先程 使った“通信クリスタル”に霊力を込めて起動させる。


 ……あ、私の分の仕度は、“異空庫(いくうこ)”(←※)に荷物を入れてるから大丈夫♪


※:旧名“倉庫”。第10話に水筒やコップとかを取り出していた空間。





「神綺おるー?」


 ……へんじがない、ただのるすのようだ。

 どこぞのRPG風に言ってみたけど、何回か呼び掛けても返事がない。どうやら“街”の外にいるみたい。


 最近、住家を外から“街”に引っ越して来た神綺は、基本 私のところに来る以外、魔法の鍛練と、ある程度に魔法の腕が上達したのでやり始めた魔法開発で家から出ないので、私の家に来てないってことは、“街”の外に行くか私が知らない内に“街”のどっかに行くところが出来たのかのどっちかになるの。




「まあ、行くときに見かけたら声かければ いいかな。ついでに誘おうとしただけだし」


「仕度できたよー!」


「んじゃ、行くとしますか」


 荷物を入れたバックを持って戻ってきた永琳を見て、一応まだ続けていた通信を切ると私は永琳のバックを異空庫に収納して、“街”の出入口である門に歩いて向かった。




 義姉妹移動中...




「さつきお姉ちゃん。そういえば、どうやって行くの?」


 “街”の門を通り、“街”の外に私達は出ると、手ぶらのままで外に出たことが疑問に思った永琳が聞いてくる。


 それはそうでしょうね、実は飛行機や自動車と言った移動手段が一部を除いて、あまり発達していないのよね~。


 安全圏であり“街”の中なら現代の電気自動車くらいはあるけど、“街”の外だと それらの移動手段が使えないの。


 妖怪がいるのもそうだけど、それ以外にも最初から地形による悪路や妖怪同士 又は人間と妖怪の戦いによる地形破壊による悪路がさらに悪化が原因で一般が使えるような移動手段がない。


 道路を作っても戦いによる地形破壊で長続きしないし、作ってる最中に妖怪に襲われるリスクがあるので断念した。


 唯一村から村へと移動する商人は、現代の装甲車みたいにガチガチに鋼の装甲を装備した大型の車に20~30人くらいの護衛の霊術師を連れていくのが現在の精一杯。


 例外として、自身の能力の相性の良さもあるが中の中くらいの強さなら一人で自力で移動できる。



 なので、個人用の乗り物がない……永琳は、医学の習得で戦闘方面については一切していないから、妖怪から守りながら行くとなると数日くらい時間を掛けなくてはいけない。


 けど、そんなに時間を掛けたくないので、どうするかと言うと……。









「さつきお姉ちゃん……嫌な予感しか感じないだけど…」


 まず、永琳を背中に背負って結構な高さまで飛び上がり……一番めんどうな妖怪がちょっかいされないように。




「あ、あのさつきお姉ちゃん。ゆっくりで良いから地面に降ろs……き、きゃあああぁぁぁっ!!!!!!」


 最高スピードで一気に“絶壁の村”に目指して加速っ!!


 背中で何か言おうとした永琳の悲鳴を聞き流しながら、変なノリで飛翔する私であった。



 なお、この時 永琳は、心の中で「帰ったら霊術を絶対に習おう…飛翔するさつきお姉ちゃんの背中に乗りたくない」と決心したらしいとさ。










~おまけ:謎の重さ~




永琳「さつきお姉ちゃん。そういえば、なんでこのプレゼント箱、中身の割に思いの? どうみても紙製なのに」


桜月「ふっふっふ、これには最近 科学技術部と私が開発したナノ単位での他物質の混合する技術で造った試作の箱(紙製ver)よ! 今回は紙製をベースに金属を混ぜ込んだから思いっきり引っ張っても破れないと♪」


永琳「――んっ! ん~~…あ、本当だ、全然 破れない。……そういえば、この箱 凄い技術なのに私のプレゼントの為だけに作ったの?」


桜月「永琳の唖然とした顔を見たいだけに作ったみただけ!」


永琳「えっ、それだけなの」


桜月「うん、それだけ。実際、重さの割の中身とのギャップに戸惑ったでしょ」


永琳「あ、うん。戸惑うっと言うよりも何もなかったかもしれなかったことでちょっと泣きそうになって……」


桜月「あ、あー…ごめんなさい。そこまで考えてなかったわ」


 その時の期待の裏切り感を思い出した永琳は、目に涙がうかび、泣きそうになったのを見て、桜月は慌てて永琳を抱きしめて頭や背中をさする桜月であった。









~おまけ:クリスタル通信の裏~




 これは桜月と医学技術部の青年との通信の裏(暴走してた組)の出来ごとである。



 発端は、一人の研究員の個人の研究であった。





「で、できた!」


「ん、何が出来たんだ?」


「長年の夢だった、ねんがんの“身体が透明になる薬”さ」


「あぁ、前に言ってたやつか。マジで作ってたのかよ」


「ロマンに熱意を注ぎ込むのが男だろ…?」


「たしかに、そこにロマンがあるなら、徹底的にやるのが俺達 男だな。…で、それなんに使うんだ?」


「……」


「……」


「……」ダッ!


「あ、待てこら! チッ、逃げ足の速いこうなったら……」









「あっぶね、完成したテンションでハシャギ過ぎた所為で逃げるハメになっちまったぞ。今は逃げ切れたがあいつ等のことだ、どうせ」


『緊急報告! 緊急報告! 特殊服薬科の○○がとある発明した模様! 効果は『身体が透明になる』だ。繰り返す『身体が透明になる』だ! 使用目的に関しては……後はわかるな? なお、あいつは一人占めする気 満々だ! 現在は××に向けて逃走中、××に向けて逃走中だ!』←室内放送


「チッ! やっぱりか。こうなっt『いたぞ!』早いな! いつも通り(ほぼ)全職員かよ! こうなったら、最後の手段だ!!」





「―――あっちに逃げたぞ!」


「くそ、素早しっこい。―――ん? あいつ、“身体強化薬”を飲みやがった……だと……!?」


「「「なん……だと……!?」」」


「あいつ、そこまでする覚悟あったか!………総員、覚悟ある奴だけ薬を飲め! 今からローラー作戦を行う! 指揮はこの俺が取る! 総員、目標を逃がすなぁっ!!」


「「「おぉぉぉぉぉ!!!!」」」



「捕まってたまるかぁぁぁぁ!!!! 俺の・・・男のロマンは俺だけのモンだぁぁぁ!!!!」


「「「「男のロマンとは・・・共有するもんだろうがぁぁぁぁ!!!!」」」」





 その後、医学技術部の殆どの職員によるローラー作戦により、“身体が透明になる薬”の開発者は逃げて逃げて逃げまくったが、程なくして捕まり、医学技術部の人たちによってある程度 量産された。


 量産後、“身体強化薬”の副作用による筋肉痛の回復後、“身体が透明になる薬(後日に“消えさり薬”と命名)”の開発者の男のロマン―――すなわち、女風呂(露天風呂)への覗き!


 だが、温泉ツアーがある日に実行したモノの覗き対策をしていた幾つかの物は無効化したが霊術による体温センサー(男性勢」には極秘)と偶々ツアーに参加していた桜月の気配察知能力により見つかり、粛清されたのであった。


 余った薬は、封印指定物とデカデカと書かれた医学技術部専用の倉庫の一角に、桜月の封印術付きで仕舞われたのであった。



和人「皆さん久しぶりです。ここで色々と謝罪などしたいんですが、前書き通りに今回は文章の量と補足ごとが多いので、さっさと補足に移りますのでご了承ください」


凱「この後の予定は


【人物紹介】

【修正】

【補足】

【固有単語の説明】


 ・・・の順だ」


桜月「そういえば、出番なかったね。凱?」


凱「うるさい」



【人物紹介】



名前:八意 永琳

性別:女

種族:人間

容姿:130㎝くらいの身長で 髪はまだ短く カチューシャを付けている。


強さ:下の下

能力:無し。



説明:流行り病で両親を亡くし、流行り病の撲滅を誓い 果たそうするため、以前 親から聞いた医学の創始者に弟子入りするため桜月に会うが微妙な勘違いあったが弟子入りを果たすと同時に桜月と家族に成った。


  ちなみに、苗字がそのままなのは、親の繋がり切りたくないから。



※苗字に関してですが、カタカナだったら(例:フェイト・T・ハラ○ウン)のようにできるのですが、両方とも漢字表記の場合は、やはり入籍時のように苗字を変えるかそのままにするのか(できるのかな?)の2択なのか今一わからないので知っている方がいましたら感想にてお願いします。





【修正(1話~18話)】


●2億2000年前⇒2億2000“万”年前


修正理由:文字だと違和感ないのですが、全部数字にすると『200002000年前』となんか見た目のゴロが変な感じな事と地球の年表を調べているうちに修正することにしました。




●マオに一人称を 『私』⇒『ボク』


修正理由:ボクッ子にしたかったから!!・・・と今後でてくる人達の中で『ボク』って一人称が現時点いないから。






【補足】


Q:永琳が孤児? 綿月姉妹が親戚になるから親族がいるはずでは・・・?


和人:とある事情により、永琳と初対面時には桜月たちは孤児と認識していますし、永琳自身も孤児だと思ってます。

  :細かいことは、また本編…または外伝の時にでも書きます。



Q:桜月は原作知っているのだから、永琳の親族(綿月姉妹)について知っているはずじゃ?


和人:一応 情報を記録している異空間に現代のいた頃の情報を記録していますが、今の桜月は極一部を除いて忘れています。

  :なので、その情報を見直さない限り、よくて人物名や能力くらいしか 素のままじゃ思い出せない。



Q:なぜ、わざわざ原作を忘れさせたの?


和人:ただの女子大学生が、文化レベルがほぼ石器レベルなのと独り(いくら原住民がいたとしても)でその世界で生きていくいけないので、原作=ここがどんな所(心当たりのある世界での安心感)と能力の早期発見(生きていく(すべ))です。

  :今は、ようやく同じ境遇の身内に出会えたので原作に(すが)らなくなり、原作について最低限に覚えとけばいいや、って認識で無理に原作を思い出す必要がなくなったからです。

  :・・・なんか上手く説明できた感がしなかったのでわからなかったら感想にてお願いします。




【固有単語の説明】




●絶壁の村


 凱が居を構えている村の名称。

 由来は、絶壁の傍にあるから。 



●“街”に存在している技術部。


 桜月が専門ごとに分けて、“街”を発展しやすくする為に作った研究室。

 研究者は、桜月がスカウトしてきた人材で、大体が変人と呼ばれてもおかしくない人物達。

 こういった人材を集めた理由は、マッドに分類されそうな研究者が周りに被害でるようなもんを一般にしらないとこで勝手に作らないか見張るために目に届く場所までスカウトした。

 

 普段は、桜月などが家電製品や流行り病の特効薬の開発などを依頼するくらいで、あとは各自がやりたい事を自由に研究している。

 あと 空いた時間で研究の自由化は、桜月が「抑えると変に暴走して、厄介すぎる物を開発するかもしれないから」とのこと。

 技術部の局員たちは、研究の邪魔されないと言うことで各技術部に来ているので納得している。


 ちなみにひとつの技術部に細かい科があるが省略する。


 現在ある技術部▼   


・医学技術部


・異能技術部


・科学技術部


・工学技術部



●通信クリスタル


 異能技術部が開発した霊力の伝導率の高い希少な鉱石に術式を刻んだ通信アイテム。


 使い方は、通信クリスタルに一定の霊力を透して起動し、声を大気中にある『 』を通して伝える。


 だが、希少な材料を含め、欠点などがあるため、数える程しか造られていない。



欠点▼


・霊力持ちしか使えない。


 ・・・なので霊力を持ってない一般人や凱のような妖力持ちの妖怪は使えないし、通信をする側とされる側の通信クリスタルを起動するための両方とも霊力持ちじゃなければいけない。



・障壁が越えられない。


 基本、“街”や村は城壁がわりの霊力の障壁で安全を保っていて、その障壁が通信の間に挟むと通じない。



・通話可能距離が短い。


 上記の問題で障壁の外に出て、使おうとしても“街”から離れると大気中の『 』の濃度が低くなり、まともに通じない。よって、この通信クリスタルは“街”限定。

 あと、障壁の外なので妖怪に襲われるので危険。



 ―――などの欠点により、通信クリスタルは、『“街”の中で、霊力持ち』しか使えないと言うこと。



●身体強化薬


 本編参照。


●身体が透明になる薬


 名の通り体が透明になる薬。

 後日に“消えさり薬”と命名するが覗きに使ったあと、桜月たち女性陣に封印される。



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