12・異能説明回-
説明回は、これで終わりです。
次回は、この話の後の出来事を書いた後、時間が飛ぶ予定です。
「……別の飲み物なら早く言え、咽せただろうが」
「ごめんごめん。じゃあ、説明するよ」
まさか水筒の中身が変わっている事に気付かづに飲んで咽た俺は、少し苛々しながら桜月の話を聞く事にした。
≫村付近in神綺
私とマオっと名乗った獣人は、現在ボロボロの状態で地面に寝転がっている。
「はぁ……はぁ……」
「にゃかにゃか、やるね……アンタ」
「あな…たもね……」
マオとの戦いは、決着が着かずに終わった。 だってあの獣人、速過ぎのよ!
いくら魔法を撃っても避けられるし、代わりに相手は、近寄って来れないから、私は魔法を撃ち続け、相手は避け続けた結果、魔力と体力が底についた結果がドロー。
「ふー……、アンタが使った変にゃのは、にゃんにゃの?」
「神綺よ。あと変なのじゃなくて魔法よ」
「マホー?」
私は……なんでこのバカっぽい獣人に勝てなかったのかしら。
「あー…まぁいいわ、説明して上げるから聞きなさい。
それでマスターの凄さ理解しなさい」
「ガイの方が凄い!」
「「…………」」
しばらく睨み合い続いた後、ようやく《 》や魔法について話し始めた。
≫桜月
何か私と凱の経緯だけでかなり時間が経ったなーって思う。
具体的には、4話くらい。
まぁ、そんな事をさておき、早速《 》の説明をするとしますか!
――《 》
私が持つ力の源 【 】を使い操る現象の総称。
簡単に言えば、魔法のような事が出来ると言えばわかりやすいかな。
使う際には、大雑把な物ならイメージだけで何とかなるけど、細かい事になると術式(詠唱など)必要になる(実演はまた今度ね)。
そして、次は神綺や他の人にも使えるように調整した術が―――
魔法・魔術・陰陽術・妖術などよ。
≫神綺
「にゃんか複雑だねー」
「これからもっと複雑になるわよ」
そう今言った術のさらに分けられた物がある。
なんでこんなにあるのは、いくらマスターでも完璧な物ばかりでは無いから、その過程で細かい術式が生まれたの。
各術について―――
――魔法
魔力を用いた方法。
精霊から力を借りたりする物で大規模な直接的な現象を起こす事よ。
細かい分類すると先程の精霊の力を借りた精霊術などが該当するわ。
「おぉ、火とか氷とか夏や冬に便利そうだにゃ。私も覚えみようかな」
「無理よ。今のところ、魔力を持っているのがマスターを除いて、私だけなのよ」
これについては現在マスターが調査中、何故か他の妖怪と違い私だけしか持っていないみたいなの。 代わりに妖力は存在してないけどね。
あっ、マスターは例外ね。
何故か【 】を魔力に変換出来るみたいなのよ。
他にも霊力とか、けど今のところ調整した術を実験の時にしか使ってないけどね。
それじゃあ、次の説明に入るよ。
――魔術
これも魔力を使う術式。
魔法と違う所は、世界の理に乗っ取り、現象に起こす術。
魔法(精霊術)と同じように属性が使えるけど一番の目玉が概念の扱うことよ。
「なので“街”に敷いてある結界も魔術の部類に入るわよ」
一応、魔法や陰陽術にもあるけど、物理的な意味では、こちらが強いわ。
「あのバチッってする奴かにゃ?」
「多分、それよ。かなり広域範囲に敷いているから一定の強さを持つ妖怪は、入れないようになっているわ」
「神綺も入れにゃいの?」
「私は普通に入れるよ。マスターがそう設定してくれたからね」
さっきも私は言ったように妖力を持っていないので“街”の能力の人達に気付かれないので普通に“街”の中を彷徨つけるわ。
魔力は感知されているけど、マスターが新しい力って事で納得させたらしい、霊力の存在を教えたい事もあったらしく、すんなり私を妖怪では無いと言う認識となった。
最近、私は妖怪なのかわからなくなってきた………。
あっ、と話が脱線してたわ。
それじゃあ、次行くわよ~。
――陰陽術
霊力を用いて使う術。
人間達が使うのは、これ。
基本は、五行(木、火、土、金、水)と言う属性を使った術式よ。
他には、細かい分類として、破邪や浄化を得意とする霊術、相手を呪ったりする呪術などがある。
「あの仕組みってそんにゃのかー」
「まぁ、今のところ霊力は、人間にしか宿っていないみたいだから、私達 妖怪は、あまり関係ないわ」
――妖術
妖力を用いた術式。
これは妖怪の為の物で、使い方は基本イメージらしい。
これを使うのは、下位妖怪より下は使う妖怪はあまり居ない。
妖術は、相手を呪ったり、炎や氷を出す物だから、基本力のある妖怪は、身体能力で戦うわ。
「下位? ラカンのおっさんは使ったところ見た事にゃいけど」
「あの大妖怪は、ただ格闘戦が好きなだけよ。
さっきのマスターとの戦いを見た限りだけど。
それざゃあ最後の説明を始めるわ」
「あれ? さっきの妖術で終わりじゃにゃいの?」
「これは術には、あまり該当しないわね。
マスターも今、これを術に入れるか考え中みたい」
「そのにゃまえは?」
「それは――――」
≫桜月
「―――純粋術、又は、無術」
「なんだそれは? さっきまで物より、違う名称は」
「これは、ただ自分の力をそのまま外に出すだけの物よ」
「………?」
「簡単に言えばドラゴ〇ボールのかめは〇破みないな物よ。
覚えてる?」
「うっすらならな」
もっとわかりやすく言えば、東方の弾幕かな、何も術式など通していないので属性は、無属性、用途は放出するだけなのであまりバリエーションは、他のより少ない。
「ちなみに凱が気と妖力を練り込んで体を強化しているのもこれに該当するよ」
さっき(8話)の走って私達の所に来た凱を見た時に気と妖力により強化されているの気づいてたので凱に純粋術(仮)の例にさせてもらった。
「これがそうなのか……強化か傷の回復にしか使ってなかったしな」
そこで凱の気と妖力の密度が上がったり下がったりしている。
どうやら身体の強化を使って試しているみたいだった。
「あと神綺にも言ってない開発中の術があるんだ」
「まだあんのかよ」
「神術よ」
「神術? なんか大層な名前だな。でもなんで解析中なんだ?」
「神力は最近になって変換出来る事に気づいただけよ。
名前の方は、能力の解析で神力ってわかったから、それを使う術は、神術って事にしたの」
「どんな効果だ?」
「基本は癒しと回復とかが相性が良いみたいだけど、今は術式が安定してないから実用には居たってないけどね」
「それにしても神力か……お前はいつから神にでもなったんだ?」
「あはは、なってないなってない。
【 】の互換性が異常なだけだよ」
「どっちにしろスゲェな」
「まぁ、説明はこれで終わり。
他に聞きたい事ある?」
「お前の使う《 》は、どんな物だ?
あの説明じゃあ大雑把過ぎるぞ」
「あっ、やっぱり?
とりあえず簡単な物ならだけど……。
――――――ふッ!」
さて、どんな顔を見せてくれるかな?
≫ガイ
「あっ、やっぱり?
とりあえず簡単な物ならだけど……。
――――――ふッ!」
“力”…いや、【 】が桜月の中から放出されると、足下から業火とも言える炎が吹き出してきた。
「――これが《 》の一つよ。
名称は、特に無いんだけど……しいて言うなら『属性操作』かな。
イメージ通りに動かせるからこんな感じにも出来るよ」
そう言って実演したのが、ただ足下から吹き出すだけの炎から一㍍大の火球になったり、鳳凰を連想させるような火の鳥と言った形に変化させていた。
「こう見ると魔法と一緒みたいだな」
「まぁ《 》だからと言って特別な物はあんまり無いよ。
どれも《 》が神綺に使えるようにした物が魔法や陰陽術や妖術になっただけで、術事態は、私と同じ事は出来るよ。
ただし、燃費が悪いのと威力の差がある事だけどね」
「どういう訳だ?」
「燃料の問題なのよ。 【 】は、他の魔力、霊力、妖力に比べてかなりの純度が優れているのよ」
例えば、灯油を使うストーブにガソリンを入れて火力が上がる感じかな。
※実際に入れてら爆発(こ〇亀で見た限りでは)しますので真似をしないようにしてください。
「これでわかった?」
「あぁ、わざわざ実演させてすまなかったな」
「これくらい負担にならないし、大丈夫大丈夫♪」
「それじゃあ、話たい事は大体済んだし、そろそろ帰るか」
「そうだね。――――んじゃ、行っくよー!」
私は、凱の村に帰る為に転移魔法の術式を展開した。
和人「今回の《 》や魔法については、省略!」
ガイ「まぁ、ほとんど本編で書いたからな」
和人「しいて言うなら、最後のストーブの例えです。中々それっぽい例えが思いつかなかったのでこんな変な例えになってすいません。
これでわかってくれたのなら幸いです。
ちなみに爆発に関する事ですが、○ち亀にあった事なので本当かわかりませんが、どっちにしろ危険だと思うのでしないでください」
ガイ「今回の言いたい事は、これで終了だ」
和人「んじゃ、また今度~」