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第19話 関東大震災と復興計画

1923年

関東大震災

統合社会保障基金の潤沢な資金と、教育・徴兵制度による豊富な予備役や軍の迅速な災害派遣により、被害、復興が迅速に行われ、軍は国民の信頼を得る


《原敬》

「諸君、悲しむ時間は終わった。我々には、民が積み立てた『基金』という名の巨大な貯蓄がある。復興とは、ただ元に戻ることではない。この焼け野原の上に、電波が走り、電気が灯り、火災に負けぬ『世界一の理想都市』を築くことだ。これは災厄ではない、日本がさらなる高みへ飛ぶための試練である。」


《東京日日新聞》

「帝都は灰燼と化せり。されど、灰の中より甦る鳳の如く、新しき文明都市の胎動を聞く。民の汗と税が、未来を照らす灯火とならんことを。」


《軍部代表》

「我らは欧州の泥濘で、命の尊さを学んだ。敵を討つための工兵技術は、今、橋を架け、水道を通すためにある。国民諸君、軍を信じよ。我々は銃を捨ててでも、諸君の家を建てる。英霊たちが求めたのは、強い日本ではない。『誰も死ななくてよい日本』なのだから。」



「未来都市部東京5カ年計画」

日本は樺太・千島・台湾・南洋とロシア帝国東領の広大な森林資源があり、一躍、木材輸出立国になっており、一次産業(林業)やモノ作り(宮大工)への選択就労や統合社会保障基金の投資もあって、安価に木造の建築が可能

東京未来都市計画で宮大工界の協力もあり、パリの高さ規制+江戸の木造街並みを組み合わせた都市の標準建物=木造4階建ての長屋が立ち並ぶ


・街区画の統一

・高さ(階層)の統一

・ファサード統一

・バルコニーの統一

・棟ごとの通風スリット


宮大工の技法が生かされ長い軒、水平線の美しさ、格子、出桁、装飾梁等が生き、壁には漆喰、珪藻土、竹繊維、和紙積層、土壁系複合材が使われ、「東京の木造オスマン通り」と言われる


また、

・区画ごとに消火に使える、ため池を内包した大型公園

・歩道を備えた幅広な道路

・電線の地下化

・上下水道

・地下鉄網

も整備される


世界から視察が入り、

《ル・モンド(仏)》

「パリの美しさは石の重厚さにあったが、東京の美しさは木の軽やかさと清潔さにある。この都市は火に負けぬよう、区画整理と水利を完璧に構築した。日本は建築、社会制度、そして金融……すべてにおいて、我々の先を走る『文明の案内人』である。」


《ザ・タイムズ(英)》

「日本人は地震と火災の脅威を、技術と美学で克服した。これは人類の建築史における快挙である。」


《ニューヨーク・タイムズ(米)》

「コンクリートジャングルのマンハッタンに対し、東京は木の森を築いた。どちらが人間的か、答えは明白だ。」


《後藤新平(復興院総裁)》

「私はかつて『大風呂敷』と笑われた。だが、今の東京を見よ。日本の若き宮大工たちが、基金の支援を受けて、世界一の建築を建てたのだ。我々は西洋を真似る必要などなかった。日本には、千年前から続く『木と共生する知恵』があった。この東京こそが、東洋が西洋に示した『真の近代』の答えである。」


《ル・コルビュジエ》

「私はマンハッタンの傲慢な摩天楼に絶望していたが、東京で救われた。彼らは自然素材である木を、数学的な美しさと合理性で制御している。4階建ての連続する格子とバルコニーが生むリズムは、音楽のようだ。しかも、すべての区画に『ため池を持つ公園』を配し、都市を呼吸させている。日本人は、我々が忘れていた『人間と都市の調和』という答えを、震災の炎の中から見つけ出したのだ。」



「日本改造・所得倍増計画5カ年計画」

未来都市部東京の設計思想を大阪・名古屋・札幌等の主要都市や台北・樺太等にもそれぞれの都市のカラーに合わせつつ採用


さらに、東京への一極集中による災害等での行政麻痺を避けるため各地にバックアップや分散化を実施


・政府機能の一部を地方に分散

・企業本社の地方分散

・大学・研究機関の地方配置


日本全体の工業化も進み統合社会保障基金の経済ブーストの御蔭で難なく達成


《 浜口雄幸》

「諸君、これまでの財政は『帳尻合わせ』に過ぎなかった。だが我が国の基金は、民の安心を担保に、未来の繁栄を『今』へと前借りする装置である。この投資は浪費ではない。地方に道を造り、大学を建て、産業を興すことは、巡り巡って基金をさらに太らせる。日本は今、歴史上初めて『貧困』という文字を辞書から消し去ろうとしているのだ。」


《原敬》

「東京が沈んでも、大阪が動く。大阪が止まっても、札幌が支える。我々は、一箇所が壊れれば終わる脆い国を卒業した。この分散化こそが真の国防だ。アメリカが巨大なビルを一つ建てる間に、我々は百の美しい街を全国に散らした。これこそが、平民が等しく恩恵を受ける『合本主義国家』の完成形である。」


《渋沢栄一》

「西郷先生、かつて兄上は『民の飢えは私の飢え』と仰った。今や、日本のどこに行っても飢える者はなく、向学心に燃える若者が基金の奨学金で学び、最新の機械を操っております。所得が倍になれば、民の心に余裕が生まれる。余裕が生まれれば、さらに『義』を重んじる。この好循環こそ、私が夢見た『算盤と論語』の究極の姿です。」

お読み頂きありがとうございました

もし可能なら感想を頂ければと思います

よろしくお願い致します

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