第18話 東方エルサレム建国とワシントン軍縮条約
1921年
日英露(ロシア帝国東領)同盟継続
安定した国内景気により原敬暗殺発生せず
済州島、鬱陵島を朝鮮より2000万円で大陸への防衛線として購入
《原敬》
「今、我らは『円』を以て、誰も傷つけず、誰にも恨まれずに、国家の安寧を買い取った。朝鮮も潤い、我らも守られる。これこそが、平民の、平民による、平和のための政治である。数多の英霊たちも、この『血を流さぬ領土の守り』を喜んでくださるだろう。」
《東京経済新聞》
「武力によらず、資金と外交によって国防線を確保するとは、まさに近代国家の姿である朝鮮側にとっても現金収入は近代化の資本となり、日朝双方に利益をもたらす英断である。」
1922年
世界中のユダヤ人が山東半島に集まり英国主導により「東方エルサレム」建国
安住の地を得たためイスラエルは建国されない
英国は生意気な弟アメリカからユダヤコミュニティを奪える!と乗り気
《ニューヨーク・ヘラルド》
「ワシントンは人種差別に耽り、東京は『知性』を買い集めている。このままでは、20世紀は我々アメリカの世紀ではなく、あの小さな島国を中心とした『東洋の世紀』になるだろう。我々は銃を磨いている間に、彼らに『信用の鎖』で縛り上げられてしまったのだ。」
《渋沢栄一》
「ユダヤ人は金融と科学の才を持つ民族だ。
彼らが東洋に根を下ろすことは、商業と学問の双方に無限の利益をもたらす。東京・ロンドン・シベリア・東方エルサレム――この四角は世界経済の新たな軸となろう。」
英国はアメリカに対する金融的主導権を維持。
日本は山東にユダヤ資本・人材を呼び込み、科学・金融・医薬分野の飛躍的発展。
東アジアに「四文明共存圏アングロ・ジャパニーズ・スラブ・ユダヤ」が成立。
米国は国際金融・外交で孤立傾向に陥り、“白人主義的孤立主義”を強めていく。
当初よりユダヤ人と漢民族との民族的イザコザだけでなく、ユダヤの拡張主義により、紛争が絶えない
中国の不満は自然とユダヤと建国した英国に向く
《ロンドン・タイムズ》
「文明の礎は寛容にある。しかし、山東では寛容が力に屈した。英国の導きが足りぬという非難は、まさに帝国の威信を試すものである。」
日本は東方エルサレムの拡張主義に目をつむり、東方エルサレム、中国の力を浪費させ突出した繁栄を抑制
アジア唯一の安定国として日本はハブとして英国からの資金が自然に流入する
以後、東方エルサレムは日本の大陸の防波堤として機能
《渋沢栄一》
「山東で弾丸が飛ぶたびに、ロンドンの投資家は『やはり日本円が一番安全だ』と呟いて、こちらへ金を送ってくる。ユダヤの友人たちには申し訳ないが、彼らの『拡張の野心』が中国の『ナショナリズム』と衝突している限り、日本がアジアで独走する地位は揺るぎません。利に走る者は利に滅びる。我々はただ、道義という名の堤防を高く築き、静かに黄金を積み上げるのみです。」
1922年
ワシントン軍縮会議では日英双方の強い意志により四カ国条約は締結されず、日英露同盟継続
日英対米でもめるが、財政的にも困っていない日本や、衰退していない英国は終始主導権を握る
第一次世界大戦やその後の英国からの領土購入により活動範囲の広がった日本海軍は最終的に米:英:日の戦艦の比率は10:10:7を要求し、勝ち得る
また空母の建造制限撤廃と15cm砲以下の艦の建造無制限化を勝ち得る
金剛型戦艦の13番艦から16番艦の製造中止
沈んだ2隻を除く金剛型戦艦10隻体制となり、建造途中で中止になった4隻を空母に改装し天城型35000t空母として就航
以後、順次毎年のように改修を行い艦上機運用の最適解を求めノウハウを蓄積して行く
「軍縮の果実を経済に回す国は栄える。削るのは鉄ではなく、浪費である。」
《加藤友三郎》
「アメリカの政治家どもは、戦艦の数で日本を抑え込んだと祝杯を挙げている。滑稽なことだ。我々が手に入れたのは、彼らが『おもちゃ』と侮った空母と、無数の小艦艇だ。重い鉄を浮かべることに執着する時代は終わった。軍縮で浮いた基金の金は、すべて『翼』と『電波』、そして何より『兵の命』を守るための技術に投じる。次の戦いは、相手の姿を見る前に終わるだろう。」
《秋山真之》
「戦艦万能の迷夢は、北海の霧と共に消えた。だが通商を守る為に必要な15センチ砲以下の小艦が無制限ならば、我らは何も恐れる必要はない。さらに空母四隻から発進する翼が、水平線の彼方から敵を仕留める。この『艦砲射程外攻撃』の思想が次なる海戦の真理となろう。」
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