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第13話 第一次世界大戦 前編

1914年

第一次世界大戦は日英露同盟に基づき連合国側について参戦


日英とも豊富な資金、強力な軍艦を擁した日本の参戦を切望し、軍も実戦経験を求める声が強く太平洋のドイツ領を占領するだけでなく、ヨーロッパへの派兵も行われる


「太平洋のドイツ領を占領するのみならず、陸軍は実戦を求めて欧州に兵を送る。是れ、日英露同盟の義にして、我が軍の鍛錬の機会なり。備えを以て平和を語るは、此の大戦にて証せられん。」


日本は、英国とロシアや連合国に対し、莫大な量の円建て信用供与を直ちに開始


この資金は主に日本からの軍需物資、食料、医療品の購入に充てられ、欧州通貨の信頼性が揺らぐ中、極めて安定した金準備を持つ円は、戦時下の国際決済において事実上の「安全通貨」となり、取引量は爆発的に増加

アメリカは出遅れ後発金融国に留まり、日本は戦時決済の中核となる


これにより、日本本土は戦禍を免れつつ、金融市場における地位を揺るぎないものとなる


《大久保利通(内閣総理大臣)》

「我らは今、同盟の義を果たすべく、遠く欧州の地へ兵を送る。だが、これは単なる武力の誇示ではない。我らが『円』を貸し付け、我らが『物』を送り、我らが『盾』となることで、この無益な殺戮を一日も早く終わらせるためである。日本の一銭が、欧州の平和を買い戻す。これこそが、明治以来の宿願である『万邦協和』の第一歩なり。」


ロシア戦線に送られた日本陸軍は士気の低いロシア軍よりも活躍しロシア軍の損害を減らし信任を得るが、泥沼の地上戦に巻き込まれ、言語の違いによる情報伝達力不足、火力不足に泣く

また送られた兵器も性能は良いものの、信頼性、堅牢性、フィールド耐性、簡便性に欠けるものが多かった


《西郷従道(監査トップとして前線を視察)》

「兄上が言われた『武士の道義』だけじゃ、この泥ん中で喘いじょっ若い衆は救えもはん。

算盤ば使こて、金ば回し、いっちばん良か鉄と、いっちばん良か糧食ば送り込む。じゃっどん、それば受け取っ現場が乱れちょったら、何もならんど。わしらが拵えた『仕組み』は、まだこの大地の苛烈さを知らんかった。

今の陸軍に要るとは、もはや気張りや精神論じゃなか。泥に負けん、『実学の兵站』じゃっど。」


《秋山真之(欧州派遣軍参謀)》

「欧州の泥濘に我が若者の血混ず。其の血、義のためか、名誉のためか。ただ一つ確かなるは、此の遠征により我が陸軍、己を知りたり。火力は足らず、通信は遅れ、兵の言も伝わらず。武器は精巧なれど野に耐えず。されど、此の失敗こそ学びの糧なり。」


ロシア戦線で指導力を発揮した将校たちは、新教育を受けた優秀な若者の指導に当たり、「実学に立ち、勤労に生きる」という理念を、戦術と兵站の現場に深く根付かせる


「我が陸軍は、ここに初めて真の改革を知らん。」


海軍はユトランド海戦に最新の金剛型戦艦4隻を投入

日本艦隊の能力を理解していない英国はプライドもあり、日本艦隊を指揮下にいれ決戦に挑んだが、窮地に立たされ英国艦隊は撤退することになり重装甲、重火力、高速である日本艦隊は殿をかって出る


レーダーの効果もあり、ドイツ艦隊の位置を把握し攻撃を始めるが、レーダーは戦艦の斉射に耐えられず故障


初撃をとるも、その後、ドイツ艦隊と殴り合いになり、4隻のうち一隻は轟沈、もう一隻は大破するもドイツ艦隊にも大打撃を与え、英国艦隊の撤退を成功させ、英国から多大な感謝と信頼を勝ち取る


大破した金剛型戦艦1隻を曳航するも水中聴音機にて発見しておきながら爆雷を遠方に投射する能力なく、潜水艦に撃沈されてしまう


《ジョン・ジェリコー(イギリス海軍大将)》

「我々は過ちを犯した。彼らを『助っ人』として扱った傲慢さが、あの高潔な軍艦を失わせたのだ。日本艦隊が霧の中に反転し、ドイツの全戦力を引き受けたあの光景を一生忘れまい。彼らが沈みゆくその瞬間まで、我々を逃がすための信号を送り続けていた。大英帝国がある限り、北海の底に眠る日本の勇士たちは、我が国の最高の名誉として語り継がれるだろう。」


《秋山真之(欧州派遣艦隊参謀)》

「電探は壊れたのではない。我々の『慢心』が壊したのだ。研究所の静寂ではわからぬ、一斉射の衝撃、塩水の腐食、そして潜水艦の音。水中聴音機で敵を知りながら、それを仕留める『腕(対潜兵器)』を持たなかった。この悔しさこそが、次の日本の技術を創る。沈んだ『金剛』と『比叡』の英霊に、私は誓う。二度と、同じ理由で兵を死なせぬと。」


英国はこの戦いを“北海の盾”と呼び、日本艦隊を以て、同盟の真価を世界に示したと記し、日本海軍は同盟国を救い、未来の海軍戦略を切り拓いた。

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