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Next Story  作者: rimu
あなたなら...
9/9

アクア編

rrimuです。

お待たせしました。


今回、回想からやっと話が進みます。


今回はグロはありませんが、重い話なので覚悟してください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分から振っておいて、

あれほど興味がなさそうだったファルが、

龍種の話を聞いてから鼻息を荒くして質問してくる。


「他の龍はどんなのなんだ?!。

 実際に戦ってた奴らはどんな感じだったんだよ!

 いいな~!!俺も見てみて―!!」


ミカは興奮しているファルを押しのけ、

真剣な面持ちで質問をする。


「結局サミー様の狙いは何だったの。」


ヘレンはファルを横目に見ながらも、

一旦スルーしてミカの質問に答える。



「ラーファ様は色々忙しくしてて

 中々話す時間がなかったんだけど、

 ほとんどの事が終わって落ち着いた時に聞いてみたの。」


ファルが話を再開しようとするヘレンに割って入る。


「ナーーーアーー!どんな感じなんだよ?!

 もっと教えろよ~!!」


ヘレンはうっとうしそうにファイの顔を押しのける。


「だーーーもう!!話し終わったら細かく教えるから!

 おとなしく待ってなさい!!」


「ほぉい!!」


ファルは姿勢を正して待つことにした。


ヘレンは疲れた溜息を漏らしてから話し始める。


「はぁーー。えーとぉ...

 まぁ、ラーファ様に聞いてみたのよ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラーファとヘレンは、丸いテーブルに対面で座り、

お茶を飲んでいる。


「あの...ラーファ様。

 ずっと聞きたかったんです...サミー様のことで...。」


天界から出て、龍国が出来るまでの月日。

ヘレンは様々な龍達とふれ合い、

今では普通の女の子と変わらない明るさを取り戻していた。


それでも、サミーのことについて何故か聞くことが

タブーなように感じていたヘレンは、気まずそうに聞く。


ラーファはお茶を飲んでは、

湯飲みに映る自分の顔を見ながら話し始める。


「...これはあくまで推測なのは理解してて欲しい。」


ヘレンがコクリとうなずくと、ラーファは語りだす。


「結論から言うと、サミーの真の目的は、

 サミー自身が神になることだと思うの。

 それも本気で人類の為と思っていたからこそ、

 私に力を使ったときに、天使の輪が発動しなかった。

 彼女はよく私と遠征に出ては嘆いていたわ。

 どうして神は直接祝福を与る事を止め、

 傍観主義になったのかと。」


空いた窓から子供のはしゃぐ声が聞えてくる。

どうやら龍の家族が近くで水浴びをしているようだ。


ラーファはテーブルに肘を立てては頬杖にし、開いた窓から外を眺める。


「私達三人は、それぞれの持つ力を1人に

 譲渡することによって、神と同等以上の力を得る。

 こうすることで、

 唯一神である神が人の害になる邪神と化した時、

 神を倒し、新たな神として世界を均衡を守るの。

 サミーはここに目を付けた。」


窓の外、遠くの方で三羽の白い鳥が列をなして飛んでいるのが見える。


「サミーは神を殺害し、自らが神に成り代わることによって、

 直接人々を皆救済することができる。

 そのためには私とガザから力を譲渡されなければならない。

 まぁ、頼まれたところで私達二人が了承するわけがない。

 サミーもそれは理解していたわ。

 そのうえでサミーは何度か頼んできたことがあった。」


ヘレンは不思議そうな顔をしている。

人のためなら譲渡してはいいのではないかと。


そんなヘレンの顔を横目に見たラーファは、

正面を向いてヘレンの顔を見る。


「神の失策。いくつかある内の一つに、

 存在ごと消された二人目の神がいる。

 この神は原初の神によって、人間以外の生物を

 人間のために作り管理する役目があった。

 しかし、いつしか獣に愛着を持った神は、

 人に狩られぬよう獣に人並みの知性と文明を与え、

 次に獣の肉体を人間のようにし、獣人を作くった。

 当然人々は突然現れた獣人を嫌悪し、

 人を超える脅威として抹殺しようとした。

 そして戦争が起きた時に、神は獣人に

 人の手が及ばぬよう天空都市を作り上げまでした。

 そうして役目を果たさず、好きに力を使った結果、

 人に害を及ぼす邪神として原初の神に抹消された。」


窓から見えていた三羽の鳥は、

こちらに向かって飛んできている。

右端にいる鳥がぐらついているようだ。


「強大な力をもつ者に思う者がいて、思いがあるからこそ、

 逆に破滅へと導いてしまう。

 そんな事例があったからこそ、

 サミーに力を譲渡するのは危険すぎるから、

 賛成することは絶対にできないの。」


怪我を負った白い鳥の後ろに、

人ほどの大きさの黒い鳥龍が追い迫る。


「ずっと狙っていたんでしょう...

 数億年間...私に隙が出来ることを。

 そしてサミーはヘレンを利用した。」


二羽は怪我を負った一羽から遠ざかる。


「サミーはこの事を私が企んでいるようかのように

 言っていたけど、純潔の天使ではないヘレンなら、

 天界で油断している2人を殺すことが出来る。

 神への鍵である3つの神器だけは奪えたから。

 後は、神の門を開き、ヘレンの手で神を殺す。

 そうすれば、サミーは消滅することなく神は消滅。

 神がいなくなれば神のルールもなくなる。

 そしたら後は、譲渡された人間の魂を操って、

 自身に譲渡させれば念願の神になれる。

 これがサミーの計画。」


とうとう怪我を負った一羽は黒い鳥龍に食べられてしまう。


「ただこの計画だと譲渡された人間を

 見つけないといけないから手間でしかない。

 だから私がこの計画企てている事にして、

 私を拘束した後、ガザを言いくるめては魂を操って、

 力を譲渡させるつもりだったんでしょう。

 一人で力を2つ持てば、多数決の投票権も2票になる。

 そしたら勝手に審議を開いては可決。

 ガザの妨害なく、力を奪って神になれる。」


黒い鳥龍は残りの二羽を追いかける。


「後はヘレンを操って、私とガザ、神を殺せば、

 もっと早く神に成り代わることができる。」


二羽の鳥は上下二人に別れ、黒い鳥龍は下へ逃げた鳥を追いかける。


「かなり無茶な計画だけど、

 数億年間機会をうかがっていたのなら、

 この機を逃せばもうチャンスがないと思ったんでしょう。」


ヘレンは黙って聞いてはいたものの、

怒りがわいて仕方がない。


ヘレンは関連する黒い記憶が連鎖して出てくる。


「まずい!!」


ラーファは、魔人化しそうになるヘレンを気絶させる。


「...気の毒に、あなたの望みで特別に転生させたものの...

 こんな運命をたどるなんて。」


追いかけられていた白い鳥は深い傷を負いながらも、

黒鳥龍を振り切った。


しかしもう、深手を負った鳥には上に逃げた鳥に

追いつく力はない。

やがて鳥は川で遊ぶ龍人の家族のそばに落ちるのであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ヘレンはミカの背に手を当てながら話す。


「これがサミーの真の目的なのと、神殺しを疑われて、

 ラーファ様と共に天界を追われた理由。」


ミカは安堵する。


「そのあとのサミーはどうしたの?」


自然と様を付けなくなったミカに、

ヘレンはなぜかうれしく思う。


「様付けしないのね。」


ヘレンはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。


「天界の状況は分からないけど、現世に出れないのは確かよ。

 今のサミーは、ラーファ様によって肉体を失ったまま。

 肉体を持った天使もほとんど残ってないでしょうし。

 サミーが力を使えば、魂を維持したまま

 現世に降りれるでしょうけど、大戦があったおかげで、

 天界は魂の処理に追われているでしょうから、

 まだまだ降りては来れないわ。」


ヘレンはザマアミロと言わんばかりに満面の笑みになる。


「多分数百年は現世に降りてくることはないわね!!」

 

ファルは姿勢を正したまま問いかける。


「なぁ...出入りできねー結界があんのに、

 ラーファ様はどうやって出てきたんだよ?

 お前はテレポートすればいいだろうけどよ。

 結界はまだあるままなんだろ。」


ヘレンは顔を元に戻し、ファルの問いに答える。


「丁度、それを話そうとしていたところよ。」


ヘレンはミカの背から手をのけて話を続ける。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ラーファと共に過ごして数年、

ヘレンは10歳の少女になった。


ヘレンは年の割に大人びながらも、

年相応の明るい少女になっていた。

しかし裏では辛い過去をフラッシュバックさせないため、

知識や童話、神話や魔法学で頭を埋め続けていた。


そんな日々が功を奏したのか、

何時しかラーファと共にヘレンは

龍の教育を手伝うようになっていた。


ラーファは大人の龍に、ヘレンは子供の龍に

言語と文字の教育をする。

夜は共に家で過ごし、食事は必ず共に食す日々。

二人の仲は本当の家族を思わせるほどに深くなっていた。


しかし、そんな平穏な日々は終わりを迎える。


それは二人が間食を食べ終えたころ。


ラーファは何かを感じ取り、ニールの方角を素早く振り返る。


「もう、時間なのね...」


ラーファは数か月前から肌で感じ取っていた。

人類の危機が差し迫っていると。

いや、数ヶ月前から感じ取っていた...感じ取ってはいたのだ。しかし、ラーファは惜しんでいた。


サミーの肉体を破壊したものの、アニマ派の天使の中に、

肉体を持っている者がまだいる以上、

共に外に出ることは出来ない。


そうなれば、我が子のように接してきた子を

一人置いていくことになる。


その上、龍を人に変える事、山脈を覆う結界の半永久化を

完遂するまでの結界の維持をすること。

ラーファはすでに魂をマナに変換しすぎた。

これでは感じ取っていた敵の規模を考えると、

やはり消滅する覚悟でいなければならない。


ラーファはヘレンを優しく抱き寄せる。

ヘレンは突然抱き着かれたが、驚きもせず、

笑顔で抱き着き返す。これ最後だと知らぬから。


ラーファはヘレンを力強く抱きしめる。

これが最後だと、これでお別れだと、

思い残す事がないようにと。


「...ヘレン...私は今から使命を果たしに外へ出ます。

 確実に私はここへ戻ってこれない...

 そうなれば龍達を管理するのはあなたの役目になります。」


ヘレンは困惑する。

ラーファの言っている事に感情追いつかない。


「私という抑制力がなくなれば、

 人龍反和平派は活発になるでしょう。

 そうなれば、今まで小規模な戦争だったものが、

 大きな戦争に発展していくでしょう。

 きっとあなたは危険にさらされる。

 だけど、あなあには人龍和平派の皆がついています。」


ヘレン目から静かに涙が溢れ出る。


「...いかないで...ください...一人は...

 一人はもう嫌なんです。」


ラーファは思う。


あの日と同じ...あの天界から共に出た時と同じだと。


おの日はこらえれた涙も、今はもうこらえることが出来ない。

こらえようとすればするほど、涙が溢れ出てしかたがない。


「あなたはもう一人じゃない。

 あなたには私だけしかいないわけじゃない。

 たくさんの龍人が付いている。あなたなら大丈夫、

 大丈夫。」


ヘレンは、絶対に離さないと小さな腕でで強く抱きしめ、

小さな手で力いっぱい服を掴む。


「嫌です...ラーファ様とじゃなきゃ嫌です...!!

 いかないでください...いかないで...

 いがないでぐだざい゛!!」


ヘレンは嗚咽混じりになりながら、

必死に己が感情をぶつける。


しかし、時は残酷である。もう有余は残り少ない。


「もう時間がない...行かないと...」


ラーファは涙をようやくこらえることが出来た。


「ヘレン...。」


「イ‶ヤ‶ですっ!!ゼッダイにっ!!...

 絶対にっ!!離れ...な‶い!!


「ヘレン...聞いてくださ...」


「嫌!!嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌

 嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌イヤ!!!!!」


「ヘレン!!!」


ラーファはヘレンを無理やり引きはがすと、

両手でヘレンの両頬を抑える。


「ヘレン...もう一つ。あなたに頼みたいことがあります...。

 私が出た後、結界の穴は開けておきます。

 数年後、私の力を感じたとき、その穴から外へ出て、

 私の力を持つ者を探してください。

 私と過ごしたと言う事と、あなたの名を名乗れば、

 その者に直ぐ分かるようにしておきます。」


ヘレンは嗚咽が収まるも、涙は止まることを知らない。


ラーファの手にヘレンの涙が流れる続ける。


「その者は、力をまだ100パーセント使えません。

 ヘレン...あなたはその者と共に世界を旅してください。

 力を完全に扱えるようにするには、

 力に体が絶えれるよう強くなることと、

 沢山の人々からの信仰が必要です。

 世界中で助けを求める人々を助けてください。

 どんな些細な事でも...時間が許す限り助けてください。」


ヘレンは涙をギュッとこらえようとしながら、

コクリとうなずく。


ラーファの手がヘレンから離れゆく。

ヘレンはまた、止めどなく涙が溢れそうになるも、

下唇を噛みこらえている。

ラーファが触れていた頬の手の温もりを涙で冷まさぬように...

少しでもこの心に残る温かさを冷まさぬように。


ラーファは去り際にもう一度告げる。


「必ず名を名乗りなさい...必ずです。

 例えまだ龍国の事が済んでいなくとも、

 力を使える用にする事を優先しなさい。」


「それから...」


「ごめんなさい...こんなことに巻き込んでしまって...。

 またあなたにこんな責務を任せてしまって...。」


徐々にいつもの砕けた口調に戻る。


「ありがとう...ヘレン。

 私...わたし...あなたといた日々がとても...とっっても!...

 幸せだった...。

 私はもういなくなるけど...今度こそ...

 私はあなたが幸せな日々を送れることを願っているわ。

 私が消滅した後も...。

 ありがとう...ヘレン。ありがとう。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「そうしてラーファ様は飛び立った。

 第二次世界大戦を終戦させるために。」


ミカは上を向いてつぶやく。


「お母様は、ずっと考えていたんだ...

 自分が消滅した後の世界のことを。」


そんなミカのつぶやきに答えるようにして話を続ける。


「ええ...ずっと一人、

 悟られないよう考えていたんでしょう。」


今まで姿勢を正していたファルが、

そのままの背筋で前のめりになる。


「じゃぁ、霧が晴れてねーて事は、

 まだ龍の件はすんでないってことか。

 そんで、お前はラーファ様の頼み通りに...ん?..なぁ。」


またファルは疑問に思う。


「お前、ミカが槍を抜いた日に、

 城の門前にテレポートしたんだろ?

 てことはお前、一回来たことがあんのかよ。

 お前の話を聞いてる限り、

 東の国行ったことねーんじゃねーのかよ。」


ヘレンはいい感じの問ばかり飛んで

来るのが面白おかしく思えた。


「ふふ...私がテレポートを使えるようになったのは、

 ラーファ様が結界から出た後なの。

 どうしても耐えられなくなって、

 一度でいいから家族で住んでいたあの場所に行きたいと、

 毎日思うようになったの。

 そんなある日、目を閉じたまま、 

 また行きたいと思い続けていたの。

 そしたら突然、目の前が明るくなって、

 ゆっくり目を開けたの。

 あの日の最後の記憶、家のあったあの場所に私はいた。

 最初は夢かと思ったわ。

 まぁ、家の燃えた後を見て、

 すぐに現実だと気が付いたけど。

 その後は焦ったわ。早く龍の国に帰らないと...て。

 そうしてまた、目を閉じて龍の国をイメージしていたら、

 ホントに戻ることが出来たの。

 そこから色々試してみて、私は一度行った場所に

 テレポートが出来ることが分かったの。

 ゲートは怪我をした白い鳥を逃がそうとして

 たまたま見つけたの。」


朝方に出た三人は、気づけばお昼を過ぎていた。


”グウゥゥゥゥゥゥ”


ファルから大きな腹の虫の唸り声がする。


「腹減ったぜ~。」


ミカとヘレンも空腹を思い出すかのように感じ取る。


するとヘレンは指揮を執る。


「じゃあ、ご飯にしましょうか。」


そうして三人は遅めの昼食を取る。アクア国へ向かいながら。




その晩。

ファルは就寝まで、お預けされていた分、

龍についてこれでもかと根掘り葉掘り質問する。


2目は賭け事をミカに教え、のめりこんだミカにより、

一日中ゲームが続いた。


それからは特にやることはなく、皆だらだらと過ごしていた。


ファルが疲れた声を出す。


「やっと着いた~。」



一週間の移動を経て、三人はようやくアクア国の検問所、

ニール国からアクア国へ、

二つの山に阻まれない唯一通ることが出来る大門、

ソルスポータに到着した。


ファルの声に反応して、ヘレンは外を覗く。


「すごい列ね」


ミカも後に続いて外を覗く。


「暗殺されたんだから、検問強化も当然。

 それから、列の中には貴族の馬車も交じってる。

 きっと国葬に招待されていない

 貴族たちもいる感じだと思う。」


ファルがガックシ気を落とす。


「やっと着いたってのに...あの列に並ぶのかよ、

 何時間かかるってんだ」


そんなファルにミカは服の中からある物を取り出す。


「フッフッフ...ジャジャーン!!。招待状~。

 これがあれが並ばずして検問を通ることが出来ます。」


ファルは欲しかった玩具をもらった子供のように喜ぶ。


「おおー!!そんなもんがあったのか!。

 なんだよ~そんなもんがあるんなら早く言えよ~。」


そんなファルを見て、ヘレンはファルを鼻で笑ってはあざ笑う。


「ファイ...行くときミカが話てたでしょ。

 あんた...寝ぼけてて、話聞いてなかったんでしょ。」


ファルに言葉の槍が刺さる。


ミカも続いてファルを言葉で刺す。


「きっと聞いてないと思って、

 出発した時と同じように出してみたんだけど...

 ホントに聞いてなかったんだね...ファル。」


「...ごめんじゃん。」


ファルは穴の開いた風船のように絞んでちじまる。



そんなじゃれ合いをし、検問をスムーズに抜け、

南西へと進む。


ヘレンは龍の国について何度も話を聞いてきたファルに対し、ひとしきりあざ笑って仕返しした。


「どうせファルは聞いてなかっただろうから、

 今回の目的を再確認しましょう。」


「すんません。」


ファルとミカは互いにヘレンの話を聞く。


「まず、アクアの城に行って国葬に参列する。

 次に魔国に占領されている南と西の港を解放するよう、

 軍事協定を結び、奪還する。

 最後に、双子の妹、シスに王位を継いでもらうよう

 説得する。大まかにはこの三つが目的よ。」


そうして二時間後、三人は第一の目的地、

アクアの城に到着したのだった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


さて、やっとアクア国に着きましたね。


次回は国葬です。


がしかし、漫画も描こうとしているので、次の投稿がかなり遅れる可能性があります。


あらかじめ、ご了承ください。

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