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251・ランクCの女性冒険者パーティーから手紙が来ました

「ただいま」

「ただいまなのです」


「お帰りリズさんリコさん。キグナスに行ったコロさんから手紙が来たよ」

コロさんは女性三人でパーティーを組んでいる冒険者だ。


「ありがとう、アグ」


屋敷の応接室に入りアグから手紙を受け取った。


手紙には王都を出てキグナスで冒険者ギルドの事務員になったことなどが書かれていた。


「リズ姉、何が書いてあるのです。教えるのです」


「はいはい、それではですね」

私はリコに手紙の内容を教える。


キグナスの冒険者ギルドの支部長に問題があり、従兄のディックが支部長に変わったこと。

そして、コロ カリ セリの三人が王都にある冒険者ギルドの本部長の推薦状をもってキグナスのギルドに行ったこと。

ただ、さすがに三人は役職に付くには若いので、副支部長にはキグナスの古株がなったこと。

そして。


「リコ、キグナスでミニドラゴンの目撃情報が有ったって。

でも、昔私たちで、ミニドラゴンが出てくる場所は潰したはずなんだけどね」


「山は広いのです。全ての場所を塞げないのです」

リコの言う通り、ロベルト以外の山からも出て来るかもしれない。


「でもやっぱり心配なのは、キグナスの領主ね。

きちんとミニドラゴンの討伐依頼を冒険者ギルドに出していると良いんだけど」


「ドラゴンの素材はお金になるのです。ギルドに頼まず、ハンターに頼む方が安いのです。

ドラゴンは強いのです。ハンターが怪我をするのです」


「そうね、生まれたてならいいけど、ちょっと大きくなると、ランクCの冒険者でも数人がかりになるものね。

ミニでもドラゴンの革って硬くて丈夫だから、倒すの大変だからね」


私の太刀やリコのマギカッターなら切れるし、アニスのように身体強化が怪力に特化していれば大剣で頭を砕くことが出来る。

しかし、並の冒険者やハンターではミニドラゴンを倒すのは簡単ではなかった。


「冒険者は倒し方を教そわっているのです。ハンターが行くとケガをするのです」

「そうね、あの領主だとハンターを頼みそうね。

何とか、領主のことがわかると良いんだけど」


「リスさん、キグナスの領主のことならレイラ姉さんに頼むの」


「ビーナ、レイラに頼むって」


「レイラ姉さんの旦那と子供は、身元を偽ってキグナスの領主の家で働いているの」


「それって誰かの依頼で潜り込んいるのですか」


「違うの、組織は解散しているの。お給料ももらえるし、楽しいからって」


「ビーナの話では、よく分からないので今度レイラに聞いてみますね」


キグナスの領主のことは気になる。

結局レイラの聞いてみると。


レイラの夫と子供は、妻を早くに無くした親子という設定で、領主の家で住み込みで働いている。

魅了の魔力と巧みな話術、そして同情をかう設定で他の従業員から優しくされているらしい。


レイラ曰く『それほど良い給金ではないそうなので、お金次第で領主の情報を流しますよ』だそうだ。


「リズ姉、此処は情報が欲しいのです。レイラに頼むです。」

情報は欲しい。

ヘレンとキグナスに行ったとき領主はナルを招待して、お金儲けをさせて欲しいと頼んだ。

あの頃は妬みの一族がキグナス領主をたきつけ、メシール王国の治安を乱すためだと思ったが、冒険者ギルドの支部長と裏でつるんで、おかしね依頼を出したりしている。


「そうね、今は情報を集めることですね。

でも、レイラの夫に出すお金が足りないかも」


「大丈夫なのです、事情を話して、ディックに出させるのです。

支部長になったので、きっと給料が良いのです」

まあそれも含めて一度、キグナスに行ってディックに会うことにした。

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