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戦勝祝とワルワラ

特殊部隊を接待!

アーネストはデルタリアに向かわず、乗組員の交代と物資補給の為、直接クーンに向かった。もちろんヤル気特殊部隊も一緒だ。


「君が噂のウラッツェンか、ここで活躍しているそうじゃないか」


戻って来た彼らを労う為にアーリーが城に招き、お茶を呑んでいる所にウラッツェンが顔を出したのだ。


「はい、アーリー様のお陰です!」


「君の発想は素晴らしいがラインでは作れないからな。機甲歩兵のヘッドマウントディスプレイは役に立つよ」


アーブラハムから持ち帰った後、ウラッツェンがラインスラスト軍で使える用にチューンナップしたのだ。


「主人がお世話になっています」


「おお!クーンの女の子と縁を結んだとニュースで見たが、実際に本人を見ると奥さんは凄く可愛いな!」


「イヤーン!」


「わっわわ、近いよワルワラ」


「クー!堪らんなウラッツェン」


褒められ恥ずかしいのかワルワラは大きな尻尾を大きくフリフリ、耳はピコピコと折れウラッツェンにピッタリ寄り添うと凶暴に育った双丘が腕に食い込み、ソレを見た隊員達は恨めしそに見ていた。授乳のため更に大きくなっていたのだ。


「あら、あなた達も獣人に嫌悪感がないのね」


「はい、可愛いですよね〜」


部隊の連中全てがワルワラとウラッツェンを見て嫌悪感どころか逆に好意を抱いていると感じたようだ。


「ウラッツェンちょっと、ちょっと」


フォルトゥナートはウラッツェンをワルワラから引き離し、数名が取り囲んで密談を始める。しかしワルワラの耳がピンと立ちピクピク動いていた・・・。


「なぁ、可愛い子たちがいる店に連れてけよ(小声」


「ぼ、僕は、そんなお店に行ったことないです、だから知りませんよ〜(小声」


「おい、俺達は今晩しか時間無いんだよ!頼むよ〜(小声」


隊員A「知り合いに聞けばわかるだろ〜(小声」


ワルワラ「ふむふむ」


アーネスト&アーリー「プッププ!(小声」


何やらワルワラには会話の内容が筒抜けのようだ。その様子を見ていたアーリーとアーネストの腹筋は崩壊が始まろうとしていた・・。


ウラッツェン「確か再出撃するんですよね(小声」


フォルトゥナート「そうだ、だからその前に女の子の所に出撃するんだ!(小声」


ワルワラ「うふふ、隊長さんは親密になりたいのかしらね〜」


「わわ、バレてる」


「ハハハ、フォルトゥナート隊長、彼女は犬族ですよ!バレてますって(笑」


「キャハハ、もうダメ・・」


引いて見ていたアーネストとアーリーは、笑うのを我慢していたが、ワルワラの一言でついに限界を迎え大笑い。因みにクレアは精神を読んだのか早々に離脱しテーブルに突っ伏して必死に笑いを堪えていた。


クレア「うひゃひゃ、もうだめ。腹筋が、腹筋が・・」


「うふふ、知り合いのお店に連れていきますね」


「ワ、ワルワラちゃん、よく知ってるね(汗」


「うん、ボランティアで風俗嬢の検診に行ってたからよ、彼女たち昼間寝てるから健康診断あまり受けないんだよ」


「なるほどね・・」


その検診の指示を出したのは言わずとしれたアーリーだ。夜間診療の数を増やすと医療費が増大するため、その解決策としてボランティアを募集した。もちろん参加すれば成果として認め、給与UPや待遇改善の考査の際に考慮するので一石二鳥なのだ。


「さぁ、行ってらっしゃい、費用は私が持つわよ」


「おお、アーリー様宜しいのでしょうか」


「戦士には休息も必要よ、イザとなったらアーネストを守ってね」


「イエッサー!」


「うふふ、それじゃ後ほど可愛い系のお店に行きましょう!」


「ワルワラお願いしてもいいかしら、店は貸し切りにしとくわそのほうが安いし」


「承知しました。ウランは子供頼むね!」


隊員達は食事会の後、喜び勇んで可愛い系のお店に突撃していった。アーリー自ら貸し切りの連絡を入れたとは知らずに・・・。


ーー


隊員たちが意気揚々と可愛い子たちが待っている娼館を目指し宴会場を後にした直後、クレアはアーネストにベッタリ寄り添い、可愛らしく袖を引っ張っていた。久しぶりのアレのサインだ。自室に向かいながら気がついたアーリーが早速弄り始めた!


「あら、クレアも彼らと同じで性欲がすんごく湧いたのかしら(笑」


「もう!アーリー!」


「ほら、楽しみなさいよ。アーネスト悪いけど後から私の部屋に来てくれないかしら」


「こら、連チャンかよ」


「うんん、ちょっとお話があるの」


いつものようにクレアを弄るアーリー、しかし表情が少し暗かった。なにか悩んでいるようだ。そんな彼女の表情を見たクレアはお先にと順番を譲るが・・。


「アーリー、先にお話済ませてよ、そんな顔されると。。。」


「ごめんねクレア、お悩み相談だしアーネストも食べたいし」


「やっぱ俺は連チャンじゃねーかよ」


「えへぇ!」


「もう、そんな事ならお先に頂きます!」


「こら!食べ物じゃないぞ!」


「けど味わいたいでしょ!」


「ま、まぁな(汗」


最近自分に自信が付いたのか、羞恥心を捨てたのかわからないが、時折、悪戯顔で強烈に誘ってくるようになったクレア。うん、その艶めかしい表情は嫌いじゃない。


「ほれ、期間限定の爆乳だよ!」


負けじとアーリーは、授乳中で双丘が二回りほど大きくなっていた”それ”をボヨ〜ンと押し付けて来ると、反則級なアレを見たクレアはジト目になった。


「ソレ反則、F以上あるでしょ(怒」


「うん、Gを超えた辺りかな、ほら早く行きなさい(笑」


「ふん!」


ボヨンボヨンと丘を揺らしアピールするアーリーのGカップを見たクレアは、ジト目のままアーネストの袖を引っ張り、部屋に向かって消えて行くのだった・・。


ーー


ワルワラに連れられ隊員達が向かったのは、クーン最大の歓楽街から少し離れた川の真ん中にある、上流から下流まで約300m幅80m程の大きな中州だ。多種多様な種族が集う天国の街、その場にある建物全てが娼館だ。


「いらっしゃいませ〜、お待ちしていました〜」


建物に入った隊員たちは可愛い女の子たちに囲まれ熱烈歓迎を受け、その様子に目を奪われていた。それもその筈だ、ミニスカメイド服の猫族、ミニスカナースの犬族、うさぎ族はまんまバニーガール姿など、色々な姿でお色気全開なのだ。中でも艶やかさを振りまいている豹族の女の子が凄かった。スラッとした出で立ちで、双丘は爆乳ではないが完璧なプロポーションをエロいボンテージ姿で曝け出していた。


豹族の女の子「今日はアーリー様、直々の貸切りの連絡が入りました。たっぷり楽しんでくださいね」


「は、はい」


「それでは私はこの辺で失礼します。お帰りは同じシャトルでお送りしますので」


「ワルワラさん、ありがとうございます」


「えっ、ワルワラ?」


用心棒だろうか、少し離れた目立たない場所に座っていた銀色の毛並みを持つ大柄なオオカミ族の男がワルワラの名前に反応し、ジッと彼女を凝視していた・・。


「うふふ、気合の入った方以外はクマ族にチャレンジしないでくださいね、ヤバいですから」


「ナニソレ、すごいの?」


「ええ、クマさんですから(笑」


にっこり笑いながら別れを告げ、ワルワラは駐機場に向かっていった。


「悪いが少し席を外すぞ、今回のお客様はラインスラストの軍人だ、何かあったらトラブルになる前に即座に呼べよ」


「はい、レオ隊長!」


レオと呼ばれる隊長は狼族の中でも抜群の筋肉質の屈強な身体を持ち、顔立ちは凛々しく結構いい男の部類に入る。しかし右目から鼻にかけて深い切り傷が無ければの話だ。そのせいで怖く見えてしまうのは残念だ。そしてワルワラの後を静かに音を立てずに尾行を開始した。


「んっ、誰?」


ワルワラの耳がピコピコ動き、怪しい忍び足に気がつき振り返ると、20m程離れて尾行していたレオが立っていた。


「悪い悪い、君が連れてきた人間たちのことを聞きたくて。ああ、俺はここの警備をやってる者だ」


レオは警戒されないようにゆっくり近づき、少し離れた所で歩くのをやめた。


「・・・・狼族がなんでこんな所で警備してるの」


怪訝な表情に変わった彼女はジッとレオを睨んでいた。狼族はたしかに屈強で戦闘能力も高いがプライドも高く、娼館の警備など普通行わないのだ。


「色々あるんだよ、一言で言うなら金稼ぎだ」


「そう、プライドを捨てても金儲けなんて珍しいわね」


「まぁ、色々あるんだよ。それより彼らは軍人なんだろ」


「そうよ、ラインスラストの特殊部隊の人たち、けどそれ以上は何も知らないよ」


「君は犬族とのミックスか?毛並みが綺麗だね」


いきなりミックスの事を話し、毛並みが綺麗と言い放ったレオに対し警戒感全開になったワルワラは、グッと腰を落としすぐにでも走れるような体勢に変わった。


「そうよ、だから何よ」


「おいおい、そんなに警戒するなよ。君のことはニュースで知ったんだ。たしかラインスラストのウラッツェンと結婚して子供も生まれたよね」


「それで、私にまだなにか聞くことあるの!」


強く言い返す彼女をジッと見ていたレオの眼差しが、何故か少し柔らかくなったが、薄暗く、距離も離れているのでワルワラには見えてなかった。


「幸せなんだね」


「そうよ」


「わりぃ、邪魔したね」


レオはそう言うと踵を返し館に戻っていくのだった。


「もう、怖かったよ」


緊張が解けたのか、ふぅっとため息をついた彼女は駐機場に向かって歩き始めた。だが館に戻っていたレオは物陰に身を隠し、ワルワラの背中をずっと見送っていた。


「そっか、幸せなら・・・ごめんなワルワラ」


ボソボソと途切れながら呟くレオの声は、距離が離れて聞こえないと思われたが、彼女は何か感じたのかフッと振り返る。


「んっ?私を呼んだ? 気のせいか・・・」


流石に呟きは聞こえなかったようだ。ワルワラの父親であるレオは、その事実を明かすこと無く優しい眼差しで見送ると館に戻っていくのだった。



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