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美酒に酔いしれて、女を味わい果てる。

戦勝祝の続き・・・。

「おい、足元が覚束ないぞ。そんな状態で大丈夫か?」


エイナル達、数名の士官は日頃から、溜まったアレを放出することを決め、次の目的地が決まり一斉に動き出そうとするが、フラフラと千鳥足でテーブルにぶつかりひっくり返りそうになった。


「エイナル司令、女の的は外しません!」


「おい!外す奴はここにいるのか!」


「いませーん、突撃一発です!」


「お楽しみに関しては各自精算な、酒代は出してやる」


「そりゃそうです」


「なんだ、皆どこに行くのだ。面白い所に行くのか?」


わいわい騒いでいるエイナル達が気になったのか、エドガーが突如割り込んできた。


「そ、総統、いや、今からですね部下にも褒美と思いまして、”華”にこれから向かおうかと」


「なんだ華か、あそこよりいい店知ってるぞ、行くか?」


「えっ、閣下、大丈夫なのでしょうか」


「こんな時じゃないと俺は楽しめないからな、付き合え」


「あっ、承知しました!」


意味がわかったのか、ビッと敬礼をする士官達。連れて行くその場所はVIPに対し性接待を行ったり、ある時は諜報部と連携してハニートラップを仕掛けたりする。特別な女達が集う特別な場所なのだ。


「色々大変なのだよ、俺の予定は”ガラス張り”(丸わかり)だからな」


「心中お察しします」


エドガーは気軽に利用できる立場なのだが、頻繁に通い詰めると”奥様の機嫌”が超悪くなるのだ。おまけに総統日程を見れる立場なので、夜日程を誤魔化すことが困難だ。そしてニンマリしながら隠密行動用のシャトルを飛ばし、その天国えと部下たちをいざなうのだった。


「総統閣下万歳!」


出迎えの執事風の男が腕を一直線に挙げ、緊張した面持ちで挨拶をしていた。


「今日は部下を連れてきたよ、支払いは総統府宛に」


「畏まりました。閣下、特別室の準備は整っております」


「それじゃみんな楽しんでくれ」


「はい!」


秘書官たちが気を効かせ先に連絡したのだろう。エドガーは静かに特別室専用エレベーターに乗り消えていった。そして残された士官達は奥にあるラウンジに向かう。


「本日は貸切でございます。ゆっくり楽しんでください」


「おお、凄い圧巻だ・・」


「くー!凄い、美女揃いだ」


執事風の男に連れられ、室内に入ると目に飛び込んで来たのはまさにハーレムその物だ。美しい女性達十数名が下着が見えそうな薄いドレスを纏ってソファーで寛いでいた。


「皆さまようこそお越しくださいました。お好みの女性を選んで座席にお座りください」


「お、おう」


「指令が先に選んでくださいよ」


「そ、そうだな俺が選ばないとな」


「うふふ、緊張してますの?」


スッと女の子たちは立ち上がり思い思いのポーズを取り男たちを魅了していた・・。


「うは!こりゃたまらん」


初めて見たハーレムの様な光景にご満悦だ。満面の笑みを浮かべながら好みの女性を選び各々奥のソファー席に消えていくのだった。一方、特別室に上がったエドガーは数名の美少年と美少女達に囲まれていた。


「今日も楽しもうではないか!」


「はい、総統閣下!」


既に半裸の状態の女の子はソファーで寛ぐエドガーの両脇に纏わり付き、ツンと上を向く若い胸を押し付けピッタリ寄り添い密着。そして目の前には何故かマットレスが置いてあった。


「始めてよろしいでしょうか」


「うむ、頼むぞ」


「はい」


エドガー総統は最近趣味が激変?と言うか最近中々興奮しないらしい。なので気分を盛り上げるため目の前で本番行為をやらせるのだった。


「今日もお薬飲みましゅか?」


総統に纏わりついている女の子は、トロンと蕩けながら青い錠剤の入った箱を開ける。


「おおそうだな、これが無いとダメだからな」


「はい、どうぞ」


その薬は持続性と”硬度”を保つお薬だ!女の子はそれをエドガーの掌にチョコンと置くと、口に放り込みカリッと噛み砕いた。


ーー


「うふふ、緊張してますの?」


綺麗なブロンドの長い髪の毛、愛くるしく整った顔立ち、完璧な双丘がはみ出している麗人はエイナルが選んだ若い女性だ。赤く薄いドレスは近距離で見ると黒い下着が透けて見えとてもセクシーだ。


「い、いや、お綺麗ですね・・」


エイナル達は、パッと見で決めて女性達の横に座ったのはいいが、見れば見るほど超美人さんで物凄くグラマラス。思わず見惚れていたのだ。


「ほら、私たちは綺麗だけじゃ無いのよ」


そういうと彼女は更に密着してきて、スリットの入ったドレスから真っ白な足が現れ、足を組むと下着が見えた。若い子なら鼻血が出てもおかしくは無いだろう。うん、出血多量間違いなしだ。


「おお、綺麗だ・・」


「食べてもいいんですよ、美味しいですわよ」


「そうしたいのだが、エドガー総統が上にいると思うと・・」


「大丈夫よ、今頃アレの行為を見て興奮してるわ。もう、最近は10代の若い子としか遊んでくれないのよ〜」


「えっ、そうなんだ」


その女性の話だと、最近は若い男女を好んで指名しているそうだ。


「ほら、もう残っているのは貴方だけよ、部屋に行きましょう」


「ああ、そうだね」


周りを見渡すと残っているのはエイナルだけだった。女性に引っ張られるようにゆっくり立ち上がり個室に消えて行くのだった。


一時間後・・。


精力的に精力を使っているエドガーは、興奮と運動で白い肌を赤らめ全身汗だらけ、既に3ラウンド目に入ろうとしていた。


「うっ」


「あれ、もう終わりなの?」


「。。。。」


「もう、寝ちゃったの?もう重いよ〜」


「。。。。」


女の子に倒れ込んだエドガーの瞳孔が開き始めるのだった・・・。


ーー


同じ頃、フェデラリー大統領府、グスタフの部屋では何やら怪しい話し合いが行われていた。完全人払いを行い、盗聴器のチェック。そして本題に入るなり客人は顰めっ面になった。この男、娘と同じ赤い髪を持ち、顔のパーツも大きめ、歳もそれなりのダンディ系親父のマグヌス議員だ。


「君は何を考えているんだグスタフ君、我が娘と結婚したいだと!」


ミランダとの結婚を決めたグスタフは許可を取るためにマグヌスを呼び出していたのだ。


「ええ、色々ありまして」


「副大統領の君がが私に用事があると呼び出して政策立案の話かと思えば、よりによって娘との結婚話なんて非常識だ!」


「その点については謝罪します。ここに呼ばないとマスコミに色々詮索されますので」


当たり前だが、与党の副大統領が野党の副代表と個別密会を行えば、確実にあらぬ噂が立つ。すると両者共に自党の役員連中に問い詰められるだけでは無く、その地位を狙っている者たちが噂を流し足を引っ張るのだ。


「まぁいい、こうして会わないと在らぬ噂が立つからな。出る時に何か聞かれるが予算の話だと適当に話すぞ」


「はい最近、予備予算の殆どを軍費に充てましたので、削減の話が1番角が立たないかと」


「そうだな、それが1番理由としては良いな」


「それで、結婚していいですか?」


「君、軽くないか?」


「ええ、結婚した場合、その先と言うか、近い将来のことを考えるだけで頭がいっぱいなので・・」


「はぁ〜、それは君、私も同じだよ・・しかも選んだ相手が与党議員とは・・」


マグヌスは娘がテレビ業界、それもキャスターを目指したいと言われ、喜んでチャンネル7に働きかけ入社させた。それは近い将来、政界進出を考えた時に顔が売れれば大きくプラスに働くと考えたからだ。


「いやね、結婚後にミランダが政界進出となると夫婦が与党野党に別れて活動なんて狂気の沙汰じゃ無いでしょ」


「それは確かに・・・いや、それ以上に私の娘が与党副大統領と縁を結ぶこと自体が狂気の沙汰だとお思うのだが」


婚姻許可の前に将来の話を始めるが、マグヌスは既に許したような口ぶりだ。結局ミランダが将来、政界進出と考えると政府関係者か議員を旦那にした方が、相談もできるし仕事内容もわかっているのでお互い協力できるからだ。


「ミランダが話してましたよ、碌な男が寄ってこないって結構悩んでました」


「ああ、それわかるわ〜、俺の地位狙いだろ」


「ええ、アーネスト陛下と各国周りの時に色々相談というか、愚痴を聞いていたら彼女の方から申し込まれたのですよ」


「・・・嘘じゃ無いだろうな」


グスタフの口ぶりに怪訝な表情を浮かべ、凄みを聞かせるマグヌス。


「本当ですよ、色々ありましたが、結果的には申し込まれました」


グスタフは敢えてアーネストとの連絡役の話とあの夜のことは伏せていた。それは勿論、マグヌスが野党副党首だからだ。


「そうか、少し考えさせてくれないか」


「私よりミランダの事を考えてあげてください。結構、昔のことがトラウマになってましたよ」


「まさか・・・」


そのまさかは大学生時代、マグヌスに彼氏を紹介したミランダ。しかしその男、政治に対し全く興味がなく、大統領以外の閣僚の名前が言えずポンコツ認定。即座に叩き出し別れさせたのだ。それ以来男性を選ぶようになり随分淋しい時期を送っていたのだ。


「グスタフ副大統領!、緊急連絡が入りました!」


慌てて駆け込んできた秘書官。何やら電文が握りしめられ息を切らしていた。しかし同席しているマグヌスを一目見るとそれ以上何も語らなかった。


「それでは私がいたら話ができんだろ、いずれまた話し合おう」


「お願いします、お父さん」


「おう、はっ?、もうその名で呼ぶのか!コラ!」


「私は大統領になる男ですから!問題ないでしょ」


「あはは、君は大物になるよ」


マグヌスは笑いながら部屋を出ていくのだった・・・。

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