表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/431

責任と戦勝パーティー

色々動き出します。

グスタフに責任を取れと迫った無茶なミランダさん、しかし彼女の両親が問題だった。。。


「けどさ、君のお父さんは野党の副代表だよね」


「うん、関係ないけど影響力は出るよね・・」


「そうだね、僕が責任とって嫁として迎えたらとんでもない事になる」


「もう、どうしたら良いのよ、寄ってくる男はパパと繋がりが欲しいだけのヤツばっかだし、陛下には嫌われてあなたは与党、ヒーン」


嘆き泣くミランダさんはまだ若く、知名度があって綺麗で人気者、しかし野党の娘となれば碌な男は寄って来ない。そしてグスタフと共に行動して数ヶ月、情が移っていたのだ。


「ええ、俺のこと好きだったの」


「うんだって、あなた優しいもん」


そう、叩き出された後、毎回ミランダを慰めていたのだ。ある時はヒンヒン泣き叫び、ある時はプンプンとご立腹。懸命な彼女を見てグスタフなりに応援したつもりが、いつの間にか違う感情を芽生えたらしい。


「あのね、君にクーンとのパイプ役になってもらいたいんだ。それも秘密裏に」


「へっ?」


思わずガチャンとカメラを落とすミランダさん。内容が衝撃的だったのだろう・・。


「大丈夫か?」


「私ってクーンに行くの?」


「いやそうじゃ無くて、一般人のフリとか、取材に行く形を取ってだな陛下と連絡を取りたいんだよ」


「いやよ、親善大使なら受けるよ」


「そうしたいのは山々なんだが、将来、ディスティアとの関係が強くなるから無理だ」


「何それ、アーネスト陛下を裏切るの?酷くない」


いきなり怒り出すミランダ。まさか帝国と仲良くなるとは思っていなかった。そう、国交樹立に関する詳細はまだ発表されてない。


「陛下が苦渋の決断をしたんだよ、一旦帝国側に付けって」


「そうよね、やっぱそうなるよね・・」


ミランダは仕事上、対立関係のある両国の関係を詳しく知っていた。冷静に分析すれば距離が近いフェデラリー共和国はディスティア帝国に対抗せず中立国に近い立場を取るほうが侵略されない。


「ああ、だから君に頼みたいんだ」


「。。。。」


色々な考えが頭の中を駆け巡りミランダは一点を見つめ、ボーッとグスタフを見ていた。


「頼むよミランダ、君が頼りなんだ」


「受けても良いけどきっと私は死ぬよ、無理だもんいつかバレるよ。だってスパイだよ」


「俺も頼むのは辛いんだよ、陛下と面識があって尚且、信頼されているフェデラリー人は君だけなんだ」


「わかったその話し受けるわ、けど結婚して!」


「だがそれは断る!俺は大統領になる男だ!」


「ジト・・・代償」


「え〜」


「誠意」


「そ、それは見せるつもりだ!」


「結婚」


「いきなりじゃなくて結婚を前提でお付き合いしない?」


「うん!(嬉」


ジト目で見られ、結局、根負けしたグスタフはミランダと結婚を前提にお付き合いすることになった。勿論彼女のことは嫌いではなかったし、一緒に過ごし情が移っていたようだった・・。


ーー


ここ数ヶ月間、神出鬼没に出現するディスティア艦隊に星団連合軍は対応に苦慮していた。その理由は艦船数だ。デルタリア、クーン、アーブラハム合わせて100隻にも満たない70隻前後、一方ディスティアは生体エネルギーシステムを使った戦艦の数が徐々に多くなってきたのだ。


「アーネスト陛下、追加建造しても全体の数が増えません。何か良い手立てはありませんか」


「デルタリアの船が追加で15隻上がってくる、クーンも急がせて10日後に8隻出す、少しの我慢だ。ラインも頑張っているがまだ先になる」


アーブラハムの宇宙ドックで修理中の戦艦を見ながら話す2人。ディスティア軍は数に物を言わせ、30隻程の艦隊を組んで3箇所同時攻撃を展開。一方星団連合は1艦隊20〜25隻の編成で対抗しなければならず、負けっぱなしだった・・・。


「ラインスラスト宇宙軍の稼働時期はまだ先ですか・・・我慢の時ですね」


「トマス総統も相当危機感を持って取り組んでいるが、莫大な予算捻出に頭を抱えている」


「確かに金がかかりますよね・・せめて燃料費だけでも支援しますか」


「フォーレストにエナジーボールの増産指示を出した。来月にはそれなりの数が揃うはずだ。建造中の新造艦はいつ仕上がる」


「それはサリヴァンズの分も含まれていますか」


「もちろんだ。エリアスはやる気十分じゃないか」


アーブラハム帝国はアルド失脚後、王国派の勢力が盛り返した。特にエリアスは戦況報告を行うためにほぼ毎日テレビ出演。事あるごとに”人類滅亡の危機が迫っている、一致団結しなければこの国難を乗り切ることは出来ない”と国民に呼びかけを行い、自分自身も旗艦サリヴァンズが完成した暁には自分が直接乗船し指揮をとると明言し人気が高まっていた。


エリアス「サリヴァンズの完成はまだか!」


ある時、エリアスは中々完成しない旗艦サリヴァンズの事で、艦艇製造部を訪れ檄を飛ばしに訪れた・・。


「エリアス王子、王族用の貴賓室の増設工事を行いますので少しお待ちを」


「はぁ?そんな物不要だ、早く仕上げてクーン艦隊に加わって一緒に戦わなくては」


99.9%完成しているサリヴァンズ、実は燃料さえ入れれば動ける筈なのだが、時間稼ぎのためエルフォードを真似て貴賓室を作ると設計士が言い始めた。それはもちろん燃料問題だった。


「承知しました。実は生体エネルギーが枯渇しておりまして・・・」


サリヴァンズはアーブラハム帝国初の大型戦艦だ。基準排水量は50万トン級、旗艦にしては小さめなのだが、将来100万トン級を視野に入れたエンジン設計、強力な新型素粒子砲を搭載。クーン標準型ボスワース級の3倍ほどの火力を持ち、高性能な戦艦なのだが、それを動かす燃料が不足していたのだ。


「わかった、アーネスト陛下に相談する」


そしてアーネストにコンタクトをとると、追加のエナジーボールが届くと連絡が入り、エリアスは小躍りして喜んだのだった。しかしそれにマリアーノが待ったをかけた。


「エリアス、サリヴァンズに乗るなら嫁を探せ!」


「陛下、もう既に10人断られています。先に戦艦に乗り戦果をあげないと無理ですね」


「はぁ〜」


淡々と言い放つエリアス。大きなため息が出るマリアーノ。実はクレアに言われた後、貴族の娘と婚姻を結んだのは良いが、あの部屋に入りある物を目にすると即座に婚姻拒否されたのだった。


「のうエリアス、”女神クレア”人形だけは捨ててくれんか」


「嫌です!折角フェデラリーから買い付けたのに!どれだけ苦労したと思っているのですか」


フィギュア好きのエリアス君、以前スキャンしたクレアのデータでフィギュア人形を作ったが、満足できずに悶々としていた。そんなある日フェデラリーで ”等身大女神クレア” 人形が発売されると聞き、大枚を叩いて購入。その額、輸送費を合わせてなんと300万ほどかかったのだ。それもその筈、100体限定170万で売りに出されたが30分で即日完売。もちろんグスタフを頼り定価で入手。しかし着せ替えのオプションは買い逃し倍の100万で手に入れた。。。


「あのな、あの透ける下着姿がいけないと思うのだが・・」


「女神ですから!問題ありません」


着せ替えの服は数種類ある。軍服、ミニスカ儀礼服、王族用ドレス、何故かハイスクール制服姿とスク水、極め付けが透けるレース素材でできた神々しい女神バージョンだ。絶対狙いだろう下着が透けて見えるのだ。


「そこまで言うならわかった結果を出しなさい。だが旗艦に乗るには王位が必要だ!」


「はい、陛下!」


エリアスは順序が変わったが王位を貰い、結果を出し更なる躍進をするのであった。


ーー


ディスティア帝国、総統府では・・・。


「エイナル中将大活躍だな、我が艦隊の損害は軽微だ、よくやってくれた感謝するぞ。報奨金を出したあとで受け取ると良い」


「有り難いお言葉。報奨金まで頂けるとはなんとお礼を言ってよろしいのやら」


「ほほほ、連戦連勝だぞ。このまま戦力を削いで丸裸にするぞ」


ディスティアに戻ったエイナルはエドガーに報告するなり褒められ、勲章やら報奨金を貰うのであった。


「戦勝パーティーを開くのでな参られよ、君がが主役だ」


「はっ!、ありがとうございます」


そして始まった戦勝パーティー。久しぶりに開かれ皆意気揚々としていた。エドガーの挨拶が終わり最初こそ静かだったが徐々に盛大な盛り上がりを見せていた。


「エドガー総統バンザイ!」


「皆楽しんでいるか、宿舎にもたっぷり酒を配ったぞ」


「ありがとうございます!流石です閣下。皆の士気もあがる事でしょう」


下士官の宿舎にも酒を配り、ディスティア軍は勝利に酔いしれていた。パーティーも佳境を迎え、士官達は肩を抱き合いながら二次会の相談をしていた。


「エイナル中将、報奨金は皆の働きが良いのでもらえたのですね!」


「ふん!なんだ俺だけ貰ったから羨ましいのか!」


「あー、明日から主砲の命中率が下がりそうだな〜」


「うまい物食べてお腹は満たされましたが、まだ心の洗濯が終わってません」


「なんだ、飲み足りないなのか」


「美酒ですよ美酒、心満たされる美酒と言ったらあれですよ!」


「おまえら、それじゃ”華の園”に行くか?


「おー、華はいいですね〜、お持ち帰りできますから」


そして行き先が決まった。もちろん綺麗なお姉様たちが集うお店だ。何故その店を選んだのか理由は簡単だ。准将以上は行動規制が掛けられ気軽に利用できる娼館はNG。だがそこは建前で”個人の合意”の下で楽しむならお持ち帰りならOKなのだ。もちろんお小遣いという名の利用料は支払うけど。


「さぁ行きましょう」


「そうだな、行くか!」


宜しければブクマ評価お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ