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女性特化型偵察部隊!

個性的な偵察艦隊出現

一方、ディスティア偵察艦の後部格納庫では大慌てで準備していた・・。


技術士官「シャトルの耐熱装備品装着と、カタパルト組み立てを行い作業終了後、移動させたら即座にジャンプだ。みんな気を抜くな」


「はーい、わかりましたー」


命令され宇宙服を着た船員40名は、今か今かとハッチが開くのを待っていた。


「安全帯装着、固定確認を怠るな」


「はーい了解でーす」


「それではエアーを放出、ハッチを開けろ!」


「了解!」


ポッチと赤いボタンと青いボタン両方を同時に押すといきなりハッチが開き始め、ゴォーと空気が勢いよく船外に排出される。


「コラー、同時に押すな!」


「キャー」


「ドゴ!グェ!」


機体と工具類は固定されていたが、風圧に耐えきれず全員が飛ばされた。しかし安全帯を装着していたので放り出される事はなかったが、宙に浮きお互い激しくぶつかり合い数名気絶していた。


「クッソ!工員の癖に機械音痴って何なのよ!」


「だって放出開けろって言いましたよね〜」


「アフォ!普通に考えてわからんのか!」


「ふーんだ!」


「あああ、コイツらは全く・・」


とても個性的な女性()?全然軍隊らしくなかった・・。


「はーい、皆んな始めるよー」


「はーい、やっぱ楽ねー」


「そうそう全然重く無いねー」


ハッチを開けた理由は重力キャンセルしたあと艦外に重いパーツを女性だけでも楽に運べるからだ。船外活動用ロボットアームはあるが、大人数でサクッと済ませた方が早いのでその方法を選択したのだった。


ーー


「見てください、何かあれ虫の死骸に群がる蟻みたいですね」


ステルスシャトルの観測モニターには作業を行う工員達が写し出されていた。大勢でパーツを運び取り付ける様子は確かに蟻の様に見える。


「あのサイズっていうか、あのシルエットはもしかして全員女性かな、かなり細いよね」


「ええ平均165センチほどですね」


「取敢えず性別は置いておいて、どの位で作業終わるかな」


「カタパルトに載せて終わりなら、そうですね15分位ですか」


「陛下に報告だ」


「了解」


そして即座に映像と情報がアーネストに伝えられるのだった。


「陛下、やはり地上に降りる準備とおもわれます、あと10分程かと」


「わかった、エルフォードは探査圏外に移動、戦艦がジャンプした座標を教えてくれないか」


「勿論です!」


アーネストはクレアとともに2人を地上に下ろした。今回滞在するホテルが決まれば連絡を寄越す手筈だ。そしてミーシャと共にステルスシャトルに乗り込み発進。そしてエルフォードは一旦、首探査圏外まで離れて行くのだった。


「降りてきたら追跡するニャ?」


「そうだね出来れば耐熱装備を外す前に後方を取りたいな、隠密行動ならレーダーを発砲しない筈だ」


「了解ニャ、普通に考えて捕虜の足取りを追いに来たニャ」


「まっ、そう考えるのが普通だね、ただ何処に降りるつもりかな?普通に考えればシャトルを隠せる場所探すよね」


「来てから考えるニャ、ホテルは駐機場が使えるから追えばいいニャ」


「そだねー、取敢えず降下しようか」


「ニャ!」


2人を乗せたシャトルはエルフォードの後部からのんびり発艦、相手の出方次第かなと思いながら大気圏を降下していくのであった。


ーー


<ディスティア偵察艦>


宇宙服を着た二人がカタパルトの上に鎮座するシャトルに乗り込み、早速エンジンに火を入れた。


「座標入力!」


「艦長〜、首都上空でいいよね」


「ッ!軍本部の座標は首都だ!」


「はーい、そんなにカリカリするとシワがふえますよー」


「うるさいわ!」


上官に対する口の利き方がほぼタメ語で少し抜けてる若い女の子は諜報部出身のベス、階級は少佐。ふんわりとした天然パーマの明るい茶毛を持ち、身長157センチ程だがお尻と胸は結構なボリュームだ。顔立ちはリスのように可愛らしい。今回スパイ活動を行うので経験者として抜擢したのだった。


<艦長、ジャンプするね〜>


「おう、頼むわ」


艦橋から間抜けな連絡が入り僅か3秒後、バシューンとジャンプアウトした偵察艦。そしてぺっと吐き出すようにシャトルが飛び出していった。


「ベス、行きまーす!」


何とも頼りない返事と共に大気圏に向けシャトルは落下して行った。


「陛下、座標来ました。現在位置はそこから東北東約400キロ、首都上空のはずれです」


「やはり首都に舞い降りるつもりだな」


切り離しを終えた偵察艦は高速で惑星から離脱、そのまま観察していると20分後ジャンプアウトして消えていった。これで相手のスペックが少し判明した。再ジャンプは20分は必要らしい・・。


「うひゃひゃ、大気圏突入!」


空気抵抗で真っ赤になり始めたシャトルはガタガタと揺れながら大気圏を突き進む。進入角度はオートなので機外の温度が下がればシールドを破棄し後は有視界飛行で降りるだけだ!


「さて、何処に降りようか」


ディスティアは数ヶ月前からフェデラリーを調べ、防衛装置、通貨、言語はほぼクリア。今回、電波吸収型のステルスシャトルを使用しているのでレーダーには探知はされないが問題は降りる場所だった。


「艦長、軍本部には降りないよね、何処にする?」


「んー、ホテルが1番かな」


「そーですねー」


大気圏を抜けたシャトルは耐熱シールドを海に破棄し、取り敢えず向かった先は首都フェデラーだ。


「ニャ!全く気が付いてないニャ」


ロレーナ達の後方を追跡するのはミーシャとアーネストが乗るステルスシャトルだ。姿を消しているので電磁ピンガーを打たない限り発見は難しい。


「たぶんどこかに駐機して街に繰り出すはずだ」


「ニャ!」


追跡を開始して20分後、両機とも構造は違えどステルス機だ。レーダー網に引っかかることなく2機のシャトルは首都フェデラー上空に来ていた。眼下に見える街並みの間をエアシャトルがちょこまかと動き回っているのが見える。この国はシャトルを個人で所有が可能。免許さえあれば自由に飛ばせるのだ。もちろん宇宙には飛べないし、規制で3000m程しか上がれないのだ。


「あそこ、ほらあのトンネルって駐機場だよ、そこに降りて」


ロレーナが指さすのはオープン形式ではなく、大きなトンネルに入り屋内に隠れるように止めれる隠密性の高い駐機場だった。


「まぁ、アレですか!向かいますね!」


何故か喜んだベスは嬉しそうに高度を下げ、一直線に目指すのは黒く大きな開口部を持つ駐機場だ。ゆっくりと中に入ると中は完全に仕切られた状態なのか壁しか見えない。程なくすると電光掲示板が光りそこに入れと言わんばかりにシャッターが開く。


「ここに入れという事か・・」


見えるがままにそのまま入るとシャッターが閉まり、コックピットに吸盤がくっつき振動装置を使いアナウンスが流れる。


Ai「本日はご利用有難うございます。このホテルは駐機のみのご利用は出来ません」


「宿泊で頼む」


言語解析は済んでいた、しかしアーネストが装置していたスピーカーは見当たらない、何故か普通に喋っていた。


「畏まりました。2時間以内でしたら只今のお時間ですと休憩料金のみになります。4時間を超えた場合宿泊料金に変わります」


「えっ?休憩って・・」


「艦長、街に出る前に休憩ですか?積極的ですね!」


少し蕩けた表情で、この後の事を期待しているベス!


「はい?何故休憩する」


「だってわたし・・”百合”って知ったうえでここに入ったのですよね!」


「はっ?なにそれ」


「何って、愛し合うホテルですよ〜」


「うひゃー、出る、ここから出る」


Ai「承知しました」


慌てるロレーナの言葉に反応したAIは淡々とガイダンスを流し、シャッターが開いた。


「ほら、出るよ」


「なーんだ、違うのか残念!」


「わ、私はこの様な、ホテ、ホテルなど利用せん!」


なぜか動揺して辿々しいロレーナは少し顔が赤くなっていた。


「あれ艦長、30過ぎて生娘ですか?珍しくないですか」


「ちがーう!そうじゃ無い、ち、違う環境では無理なのだ、マットレスとか、わ、私は自宅派だ」


「いや、そこまで聞いてませんよ〜」


「あっ、つい・・あー!早く、飛べ!」


「はーい」


何とも間抜けで阿呆な2人だった。


「出てきたニャ!」


「早かったな、アレ間違えたんだろ余程慌ててたんだな」


「ニャ、看板に書いてあるニャ」


そう、トンネルの脇にちゃんとラブホ、駐機のみ不可と書いてあったのだ。隠れたい一心で看板が見えなかったらしい。アーネストは間違いなく出てくると思い上空で待機していたのだ。因みにベスは分かっていて期待して入ったらしい。


<クレアです。ホテルの了解を得ました今から座標を送ります>


先に降りたクレアから宿泊先の許可を貰ったと連絡が入った。座標を確認するとツーブロック先だ、思ったより近かった。


「いま、作戦中だ後で行くよ」


<りょーかい!>


「アーネスト様、あのシャトルその座標に向かってますニャ」


「あらまあ、手間が省けていいかな」


「ニャ!」


「クレア、今からそっちのホテルに向かうね」


<お待ちしています!>


ギューンってスピードを上げるディスティアの2人が乗るシャトルはクレアが待つホテルに向かうのだった。


ーー


「えへへ、早かったですね!」


何故か駐機場でクレアが出迎えてくれた。しかも大きな帽子にサングラスを掛けていた。


「少し前に降りたシャトル見なかった?」


「ああ、2人降りてきましたね、女性でした。まさか仕事中って追ってたの?」


「そう、ディスティア軍だ」


「わわわ、そうでしたか」


クレアは困惑し微妙な面持ちだ。


「どしたの?」


「あのー、若い女の子から熱烈な視線を貰った上に、あの、ピンクでした!」


「あ゛もしかしなくても百合族か」


「あらゃ何故わかるのですか?」


「あの偵察艦の船員達ってもしかしたら全員女性かも、報告が上がっていたんだ」


「アリャリャ、けど私みたいに精神魔法が使えないと、大幅に偽装しないと街中歩けないかも」


クレアは精神魔法を使って意識をそらしているので帽子とサングラスでも大丈夫だが、魔力底なしのアーリーとは違い長時間は無理だ。あの二人が素顔で歩けば想像するには簡単だった・・。


「んっ!なんで?」


「2人共可愛らしい顔立ちでしたよ〜、細いし絶対ナンパされるわ」


「あはは、そりゃ追跡も楽だな、人だかりが出来ればアイツらだし」


ーー


「なっ、な!」


ホテルにチェックインした後、街中に繰り出したディスティアの2人は早速・・・。


ナンパ師「君、可愛らしいね。一緒に遊ばない」


チャラ男「運命の出会いですね!この後お茶しませんか」


100m歩く間に艦長は1人、ベスは3人にナンパされていたのだ。


「わたし男に興味ないのよ〜」


「あらそうなの、スゲェ可愛らしいのに、まるで天使だよ」


「そ、そう?」


「うん、この容姿、女神クレア様に匹敵するね!」


クレアはテレビ出演後、”女神クレア”と呼ばれているらしい・・。


「め、女神?神?私が?」


「そうだよ、毎日拝みたい位だ!嗚呼神々しいよ」


「いや〜ん」


褒めちぎられ満更でもないベスは身体をクネクネしてた。だがしかし冷たい視線が隣から刺さっていた。


「なんだ両刀使いか、見た目と違って助平なんだねベス!」


「だってイケメンに褒められたら悪い気分にはなりませんよ〜」


そう、フェデラリーの男達も顔のパーツが大きくパッと見イケメンに皆みえるのだ。


「こりゃ素顔を晒して歩けないわね」


「ええ、そう思います・・・一旦逃げましょう」


二人はナンパを避けるために、一旦ショッピングモールに避難するのだった。


宜しければブクマ評価お願いします。

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