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問題の猫族と。。。

猫族の所に向かいましたが。。。

ハミングバードはクーンを出発後、ディスティアの探査船を避け遠回りしながら2時間ほど掛けて無事到着した。そして直ぐにミーシャ達と合流を済ませ、族長が住む猫族最大都市に向かうのだった・・・。


アロルド「さて、ここから族長の住む館まで歩いて行きましょう」


ジャガー「ふむ、既に警備隊が近づいて来てるな」


狼族の時と同様に少し離れた郊外にハミングバードを着陸させ歩いて行くことになったが、土煙を上げながら20人ほどの集団が走ってくるのが見えた、早速警備隊のお出ましの様だ。そしてジャガー達に近づくなり話もせずに、敵意剥き出しでまっすぐ突っ込んで来るのだった・・・。


「狼族だ!やっちまえ」


「ここは私に任せてもらおうか」


ジャガーはジャキンと大型グレネード弾発射装置を組み立てると、シュポン、シュポン、シュポンと少し狙いを外し数発を警備隊に向け発射。ドン!っと大きな音と共に爆風に晒された彼らは空高く吹き飛んで行くのだった・・。


「ヒャ~」


「相変わらず上手だニャ!」


「殺すと面倒だし、せいぜい骨折でしょ」


「・・・」


さも、楽しんでいる二人を見たアロルドは改めて敵に回したくないと思うのだった・・・。


ーー


「ここが猫族の中心地都市だ、館はこの先の中央に建っている」


「都市の名はないのか」


「無いな、名前があるのは中央に存在する交易の街カルネくらいだ」


歩き始めて30分後、ようやく見えてきたのは到着したその場所は狼族と同じく周囲10キロ程を城壁で囲まれた猫族の本拠地だ。中に入ると周囲から厳しい目を向けられ、突然襲われそうになった。


「狼と中が良い猫がいるぞ」


「クソネコを痛い目に合わせないと」


「次はミーシャにお任せ!」


ミーシャが軽く名乗りを上げ軽くスキップしながら行くと、途中から姿が消え、ズコ、バコと打撃音だけが響いていた。


「ズコ!うぎゃー」


「バコン、ぐほぉ!」


「み、見えなかったぞ・・ガク(沈み」


俊足のミーシャに喧嘩を売ってきた男たち5名は10秒もかからず瞬殺されていた・・・。


「あそこが猫族の長が住む館だ」


「ニャ!やっと温まってきたニャ」


「大して強くはないな」


「そうですね〜(引」


アロルドを道案内として郊外から長が住む屋敷を目指していたが、警備隊がいきなり襲ってきて即戦闘状態に、そして街中に入れば所構わず戦いを挑む連中の相手をしながらミーシャとジャガーは連中を瞬殺して、やっと館にたどり着いたのだった。


「開門!狼族のアロルドだ!族長のシャルロッテに会いに来た!」


館の入り口の大きな門の前でアロルドが大声で開門と叫ぶと、ギギギと脇の扉が開き始めブチ柄の男が顔を出し、アロルドの姿を見ると許可を取るから待っていろと言い放ち、また扉が閉まるのだった。


「意外に素直だニャ〜」


「ああ、だが数十人が武器を構え物陰に隠れているぞ」


ジャガーの装備は最新鋭の人感センサーやら、オートエイム機能がついた照準装置が装着されたバトルスーツを着ていた。物陰に隠れている武器を持った兵士の所在は丸わかりだった。そして待つこと数分、大きな門が開き始め、先程の男が蛮刀を握りしめ仁王立ちで待っていた。


「狼族アロルド、貴様はシャルロッテ様に面会したいと!まず先にその用件とやらを聞こうか」


「この前攻めてきた異星人の対策について相談したいことがある」


「少し待たれよ」


一応、こちらの言い分を聞くつもりらしい。ブチ柄の男は蛮刀をしまうと館の中に消えていった。そしてミーシャが周りを見渡すと、突然挑発を始める。


「隠れてないで出てこいニャ、ボコってやるニャ!」


「なんだと!」


物陰から黒い毛並みの男が物凄い速さで飛びかかってきたが、武器も持たずにミーシャが消えると、ドコ!グハァと打撃音とうめき声だけが聞こえ、思いっきり地面とキッスしていた。


「遅い遅いニャ〜」


「グッソ〜」


「なっ!なんて速さだ・・」


更なる実力を垣間見たアロルドは冷や汗を垂らしながらミーシャの非道っぷりを目の当たりにした。そう、地面にキッスした男が起き上がれないように頭を踏みつけていたのだ。逃れようと必死に逃げようとするが急所を押さえられ思うように動けていなかった。


「降参しないと殺すニャ〜」


腰に挿していたダガーを取り出すと交差させジャキンと不気味な音が響く。


「わ、わかった、降参する」


頭を踏まれていた男は降参と呟き起き上がると落ちている刃物を拾い、ミーシャを切りつけようとするが、バキンと音がすると蛮刀は真ん中から折れ、間髪入れずに足首を切られ崩れるように倒れた。


「おバカニャ〜」


「ぎゃー、痛い痛い!」


「何事だ!」


先ほどのブチ柄の男が戻ってくると、惨状を見て驚愕の表情を浮かべていた。


「力比べニャ〜」


「ホーカン隊長、なんてザマだ。貴様はこのメイド服の女に負けたのか」


「スティーグ、頼む助けてくれ歩けないんだ。ああ、痛い痛いんだよ」


「ああ、足首を切られたのか仕方ない、おーい誰か医務室に運んでやれ」


「わかりました!」


遠巻きに見ていた部下たちがホーカンの元に集まろうとしていた・・。


「私は軍医です、治療のお手伝いします!」


「狼の力なんぞ借りない!」


「痛い痛い!早く早く」


ワルワラが軍医だから手伝うと申し出たが、見た目が狼族の彼女に対し怪訝な表情を浮かべ断りを入れて来る部下たち。しかしワルワラは怯まなかった!


「どいて、切られたばかりだから直ぐにくっつくわ」


「わわわ、何それ!!ギャー」


「うるさいわね、男でしょ!」


「・・・(絶」


男たちを押しのけワルワラは救急キットを取り出し、切られた箇所に薬剤を強制的に注入してパッチを張った。もちろん麻酔なしで治療したホーカンは失神していた・・。


「ええい、狼の女やめんか!」


「何言ってんのけが人に種族は関係ないの!傷が浅いしこれなら少し経てば歩けるくらいまでになる」


「エッ?切られたのにもう歩けるのか」


「そうよ、綺麗に切られたから逆に早いのよ。さぁ医務室に行きなさい」


即座に治療を行ったワルワラが指示を出すと、数名の男たちがベンチの天板を外した担架に乗せ、気絶しているホーカンを医務室に連れて行った。同じころミーシャは責任者らしきブチ柄の男と対峙していた。


「それで、族長に会えるニャ?」


「ああ、話を聞きたいそうだ。ホーカンを仕留めたお前はなにか雰囲気が違うな」


「ニャ!アーリー女王専属護衛のミーシャと申しますニャ」


スティーグの覇気が分かるのか、ミーシャは軽く頭を下げ礼儀正しく接していた。


「シャルロッテ族長専属護衛のスティーグだ。中々の腕前らしいな、機会があれば手合わせしたい」


「話が終わったら受けて立つニャ!」


「わかった、さぁ行こう」


好戦的なスティーグに案内されシャルロッテと面会することが出来たのだが・・・。


「は、話にならん、なぜ七部族が一同に集まってこの星のことで話し合いをしなければならない!」


アーネストとタチアナの話をしたのは良いが、強要されるのが嫌いなのだろう。シャルロッテは全力拒否した。そんな彼女は虎柄の様な毛並みを持つ豹族だ。猫族も近いDNAを持つ10種族の集まりだ。現在は彼女が力比べで族長の座をもぎ取ったらしい。因みにこちらもアマゾネスのように筋肉隆々でパッツンパッツンのボンテージ姿だ。どうも頭の良さより序列は筋肉量で決まるみたいだ・・・。


「ニャ!力比べして負けたらお前は従うニャ!」


「おおそれはいい考えだお前なんか瞬殺してやる。おい、まずはスティーグを倒してみろ話はそれからだ」


「わかったニャ〜」


「望むところだ!」


脳筋族長シャルロッテは、テンプレと言わんばかりに戦いを見て決めると言い出した。ミーシャはニッと笑い、スティーグは首をゴキゴキ鳴らしながら戦いの場である正門前に移動していった。


「スティーグ、ミーシャ、武器は無しで良いわね」


「ニャ!問題ないニャ」


「おう、むしろ得意だ」


「それじゃ構えて、良いわね」


力自慢が始まると聞いて、大勢の野次馬が集まり大盛り上がりの様相を見せていた。


「やっちゃって下さいスティーグさん!」


ホーカン「そのクソネコ瞬殺して下さい!」


治療が終わり足首に包帯を巻かれたホーカンは、悔しいのか拳を握りしめミーシャに罵声を浴びせていた。


ヴァンフリート「ほんと情けない隊長さんだな、治療したら即元気になりやがって!」


「う、煩いわ!」


「ヴァン、口が過ぎますよ!」


怪我したホーカンはワルワラが即座に治療した甲斐があって元気いっぱいだ。しかしヴァンフリートの毒舌は止まらない・・。


「だって、注射器見てビビる大人ってどんだけなんだよ」


「異世界の物は良く分からんのだ!」


治療前のホーカンは痛みが酷いのか泣き叫び、救急キットの注射器を持って医療用ゴーグルを装着したワルワラが強引に近づくと得体のしれない恐怖が全身を駆け巡り逃げ出そうとしたが歩けず、ブスッと刺されて失神した。医務室に運ばれ少し経つと痛みが引いたのか歩けるようになり急に元気になったのだ。


「かーちゃん試合が始まるよ」


「うん、準備万端よ!」


「わわわ、またアレか」


ワルワラは怪我人が出ても大丈夫な様に、新たな救急キットを取り出して準備万端だ!それを見たホーカンはビビっていたが、お構い無しでスティーグとミーシャが試合を始めるのだった。


「来い!」


「ニャ!」


ブンっと先に動いたミーシャはまた残像を残し相手の懐深く潜り込むが、そのスピードに反応したスティーグは強烈な右フックが炸裂。だが瞬時に体を反らし紙一重でかわすと同時に蹴りを繰り出すとバシン!と打撃音が響いた!


「おっと危ねぇな〜、しかし強烈だな」


「ニャニャ!かかって来いニャ」


右フックを放ち振りかぶった後、腹を狙った強烈な下段蹴りを咄嗟に右足を上げて受け流したスティーグは太ももに直撃を喰らい苦痛の表情を浮かべていた。


「おう、受けてみろ!」


今度はお返しとばかりにスティーグが踏み込んで来た。そしてまた強烈な右フックが炸裂、先ほどとは段違いのスピードだ。ミーシャは屈んで避けたが目の前にいきなり右膝が現れた。そう動きを見切ってその瞬間を待っていたのだ。


「ニャ!」


ミーシャは顔面ギリギリに右膝を交わすと同時に、足先が飛んでくる前に左回りでそれを回避しながら左軸足に蹴りを入れようとした。しかしスティーグは回転を止め右中段蹴りを放つが威力がないそれを、反転した彼女はパシッと右手で受け流し両者は一旦距離を取る。


「わかりやすい動きニャ〜」


「クッソ、アレを、あの動きを読んでいたのか!」


「ニャ!次で決めるニャ!」


またミーシャが懐に飛び込んだが屈まず頭の位置が高いままだ。案の定右フックが飛んでくるが、更に加速した彼女は右腕をスティーグの首に絡ませた!


「お寝んねニャ!」


「グハッ!」


そしてミーシャはそのまま後ろに回り込み、ヘッドロックを噛ましてスティーグを気絶させたのだ。


「勝負あった!」


「当然ニャ〜!」


「ミーシャはあんな大胆な攻め方をするのか・・・」


アロルドは堂々と相手の懐に飛び込み、左足の蹴りを全く警戒せず首を狙って更に踏み込んだミーシャの戦い方を目の当たりにして驚いていた。


「軸足の動きがバレバレニャ〜」


「はっ?そこ?」


そう、ミーシャは飛び込む際に軸足を見て、左右どちらから来るか読んでいたのだが、最初から確信があった。それは最初に蹴られた右足が痛み、軸足にしないと予想して更に踏み込んだのだった。


「けど多分、この技は大将には効かないニャ!」


「さぁ、やろう!久しぶりに燃えて来た!」


そして猫族の長、シャルロッテとの頂上決戦が行われようとしていた。


「は~い、おっきなお注射ですよ〜、一発で痛みが引きますよ~」


「うひゃ〜」


何とも可愛らしい声でワルワラが注射器を手に持ち近づくと、スティーグは回りから発せられる違和感なのか恐怖感を感じたのか飛び起き逃げ出すのだった・・。


ヴァンフリート「どいつもこいつも、なっさけねーなー」


「だってそれ怖いんだもん!」


最後に何とも情けない声を出すスティーグだった・・。

宜しければブクマとか評価とかお願いします。

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