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緊急!裏星団会議

秘密裏に会議が行われています。

2日後、久しぶりに実家を訪ねたアーネストは父親のディーンと話し込んでいた。勿論、来日した理由はアデールを紹介するためだ。


「アーネスト、宇宙探検は嫁さんたちも活躍しているそうじゃないか」


「ええ、彼女たちは凄く有能で助かっています」


「お父様、私も正式に側室になったら一緒に行動するつもりです」


「アデールさん、君はフォーレストの代表として側室になったと聞いているが、アーリー様やクレアとは上手くやっていけそうなのか」


父、ディーンはエルフのアデールを見てあまりの美しさに驚いていた。もちろんアーリーもクレアも結構な美人なのだが、段違いと言うか見たことのないレベルの可憐さが逆に虐められる理由にならないかと心配しているようだ。


「うふふ、ありがとうございます。アーリー様やクレア様は私をちゃんと受け入れてくれました。アデールは仲良くやっていけると思います」


「そうか、それは良かった。アーネストに大事にしてもらいなさい」


「はい」


「お館様、アーノルド陛下がそろそろ来られるお時間です」


「わかった、それでは行こうか」


父、ディーンが管理する休息の森の中に併設された、コテージに3人は向かっていく。今回秘密裏にとある会議が開かれようとしていた。


トマス「エリアス君、アーブラハムの技術はとても役に立っているよ」


エリアス「アーノルド総統、今回の会議で生体エネルギーを含む相当数の技術供与が決まりますよ」


「ほ、本当なのか!」


「はい、既にアーネスト陛下と話し合って決めています」


先着しているのは、アーブラハム代表エリアス、ラインスラスト代表トマスだ。


「あーあ、私って無事に帰れるかな〜」


そう話すのはフェデラリー代表ミランダだ。唯一アーネストと面識がありかつ自由に動け、グスタフの意向を理解しているので選ばれたのだ。もちろんアーブラハムに取材に行く体でエリアスに同行していた。


執事「間もなくアーネスト陛下とアーノルド陛下、エルシー大使がご入場です」


フォーレスト代表は元女王のエルシーだ。忙しいカティーナの名代として訪れた。基本クーン王国の考えに同調するので予算の調整役としての役割が大きい。


「今回よくぞ集まってくれた。さぁ忌憚ない意見を交換しようじゃないか。先ずはラッセル准将、軍事関連についての説明を頼めるか」


「はい、お任せ下さい」


ラッセルは今までの経緯を簡単に説明を行い、ディスティア空爆とヴァレリア破壊作戦の戦果とその効果を発表した。そしてこれから先起こるであろう可能性について説明を始める。


「今回の攻撃で1年ほどは大規模戦闘を行う可能性は低いと予想しております。ですからこの短い間で防空と戦力強化を行うことを進言致します」


アーノルド「アーネスト陛下としては戦力増強に走るのか?」


「はい、重要施設の防空対策はすでに完了しており、現在30隻の新造艦を建造中。数カ月後には就航予定です」


アーリーが独断で建造を始めた次世代型戦艦は秘密裏に作られ、アーネストにはまだ知らされてなかった。その船が出来上がれば星団連合の中で一番の保有数を誇ることになる。


「アーノルド陛下、アーブラハムはクーン通常型戦艦のライセンス生産を決め、数に関しては未だ決まっていませんが30隻以上は建造するつもりです。仕上がれば合計50隻は保有することになります」


「大大規模再編成が終わって乗務員の目処が立ったということか」


「はい、思い切って宇宙軍と本土防衛軍の2つに分けました」


「なるほど、デルタリアも見習おう」


アーブラハム帝国は地上軍を大規模再編成を行い、空軍と海軍はそのまま宇宙軍に編入、陸軍は本土防衛軍として変更された。


「ふむ、星団連合としては戦力増強に走るのだな。我がデルタリア王国も増強することを決めた。だが予算の関係で防空に関しては首都デルタリアだけになった」


「アーノルド陛下、戦艦を減らしてでも防空に関しては整備したほうが良いのでは」


「トマス総統、戦艦50隻の増強を決めた。防空に関しては増強が終わり次第行うつもりだ」


アーネスト「私からの提案なのですが、アーブラハムと共同開発したジャンプ阻害装置の技術公開致します。安価に製造できるので各国急いで配備して下さい」


アーブラハムと共同で開発したジャンプ阻害装置は実践に投入され、実際に抜群の防衛力を発揮した。広範囲に配備するには時間が必要だが、本星攻撃に晒される危険性が下がるので各国ともぜひとも配備したいはずだ。


「ふむ、となると配備するにも更に工員が必要になるのか、頭が痛いな」


「アーノルド陛下、せめて恒星圏内だけには配備して下さい」


「ああ、分かっとるよ」


「そうだ!アーネスト陛下、フォウルナートをクーンに派兵する、好きに使ってくれ」


「トマス総統、今なんと?」


「ラインスラストも軍の再編成を行ったのだ!」


「あ゛血の気が多すぎて扱いに困ったのですか?」


「アハアハアハハ(汗」


どうやら図星らしいトマスは笑いながら汗を書いていた。理由は簡単だ。ラインスラスト宇宙軍が完全に立ち上がるには未だ数年は必要だ。現在、宇宙ステーション、宇宙港、戦艦、移動用トンネルなど、宇宙技術が寄与され絶賛建設中なのだ。


「トマス総統、アーブラハムとクーンの最新技術の移転を行って下さい」


「エリアス陛下、アーネスト陛下宜しいのでしょうか」


「もちろんです、それと技術士官を集め情報交換を行い開発の効率化を進めましょう。もちろんデルタリアも参加して下さい」


「ふむ、その時はよろしくな」


アーネストとエリアスは生体エネルギー採取技術、兵器技術、ジャンプ技術など多岐にわたる最新情報を平等に分け与えることで、全体の戦力強化に舵を切ったのだ。じつは2カ国で協議を行い進めてきた話なのだ。


「生体エネルギー採取に関しては、フォーレストの技術者を派遣します」


「エルシー大使宜しいのでしょうか」


「はい、生命の木を育てるのは大変ですが、これから先、大量のエネルギーが必要とされるのでぜひとも効率化のためにお使い下さい」


フォーレストは生体エネルギーの最大生産国だ。星団連合に供給するため大幅増産を開始。現在7割以上のシェアを誇る。だがこの先、戦艦が増えるととても生産が間に合わないのだ。技術供与することで自国生産の割合を増やしても供給量は増加の一歩を辿るだろう。


「はーい!、ディスティア最新情報をお出ししますね!」


一段落した所でミランダから最新情報が伝えられる。そして伝えられた内容は、予想していたより酷く悪かった。


「現在の戦艦稼働数は40%以下、1年後60%、50隻の新型艦建造に1年以上の期間が必要と思われます」


「それで、新たな総裁は決まりそうなのか」


「めちゃくちゃ混乱して開票当日まで待たないとわからないのが現状です」


「成程、絶賛混乱中なのだな、星団連合に関しての世論は」


「偏った情報ばかり流れているので星団側の印象は最悪よ。それと星団側に対して人種差別運動が各地で起きているの。結構由々しきことよ」


人種差別運動は諜報部の工作員が人権団体に潜り込み裏で暗躍しているのだ。やり方は簡単だ。裏金を使い買収した指導者が国民を扇動しているのだ。<星団連合は獣に支配されている>、<獣の国が侵略してくる>など、極端な差別政策を全面に出していた。勿論指示を出したのはハインツだ。


「フェデラリー人は差別を受けているのか?」


「どちらかと言うと私達を餌にして星団側を差別するような発言が多かったわね、けど国交を結んだ後、大統領がディスティアの捕虜の窓口はフェデラリーにお任せ下さいって発言して50名帰還させたら、私達に向けられていた批判は下火になったわ」


「なるほど、グスタフは上手く立ち回っているんだな」


勿論、指南役はグスタフに間違いない、クレメンテより数段有能なのだ。


「ええ、すごい男よ。まっそれもアーネスト陛下の影響なんですけどね(笑」


執事「それでは一旦休憩に入りましょう」


執事が一声かけると新しい茶器が運ばれ、軽食と共に30分ほどの休憩を取ることになった・・。


「エルシー大使、久しぶりになります」


「あっ!アデール!すっごく綺麗になっちゃって!幸せなのね」


「はい!」


頃合いを見てアデールが入ってくる。エルシーと会うのは数カ月ぶりだ。最後に会ったのはアシルが根負け?諦めて報告に訪れた時以来だった。その時は体調が万全ではなく顔色も悪く精神的にも酷い状態だったのだ。


「うわっ!何よあの反則級の美人さん。人間とは思えないわね〜」


「エルフ族のアデールと申します。ミランダさんですよね、アーネスト陛下からお話は聞いております」


「へっ?私のこと知っているって、あなたクーン王族なの?」


「はい、アーネスト陛下の側室として選ばれました」


「おい!アーネスト聞いてないぞ!」


「ブッ!」


まさかの側室と聞いてびっくりするラッセル、そして同じくお茶を吹き出すアーノルド。


「うひゃ〜、凄い美人だ〜」


「ふむ、桁違いだな・・」


普通に驚くのはエリアスとトマスだ。


「わるい、紹介が遅れたね。来年正式に婚姻を結ぶことになったフォーレストのアデールだ」


「皆様はじめまして、アデール・ラファージュと申します。お見知りおきを」


アーネストの隣で綺麗なカーテシーを披露するアデールは、凛とした表情でまさに王族の雰囲気を醸し出していた。恥ずかしがり屋の女の子は何処かに隠れているらしい。


「フェデラリーに来たら、絶対とんでもない事になるわ・・・」


「ええ、アーブラハムも同じですよ」


「ラインでもとんでもない事になるな」


「ほほほ、クーンの王族は美人揃いだな」


休憩後はディスティアに攻撃された場合、各国が救援に入る条約を結び、即座に締結。入れ替わるように事務方が入り、捕獲した戦艦の技術情報や機密情報を開示。獣人の住む惑星に関してはクーンが全面的に支援することを確約。最後に存在が不明で突然現れたアーヴィン王国の報告と対策会議を済ませると会議は終了してお開きとなった。

宜しければブクマ評価お願いします。

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