(^ω^)【ピザ屋】のようです
('A`)「もしもし?警察ですか?」
(^ω^)「ピザ屋です」
('A`)「急いで!襲われてるの!」
(^ω^)「空腹にですか?」
('A`)「強盗って言ってるじゃない!」
(^ω^)「言ってねぇよ。ピザ屋っつってんだろ」
('A`)「ハリー!早く!このままじゃ殺される!」
(^ω^)「だから警察に電話しろって」
('A`)「あっ!やばい!見つかったわ!もう!アナタがグズグズするから!」
(^ω^)「お前バカだろ」
( ・∀・)「おい、警察か」
(^ω^)「ピザ屋です」
( ・∀・)「いいか?下手に動けば、女の命は無いぞ」
(^ω^)「あ、はい」
( ・∀・)「シカゴだ」
(^ω^)「え?」
( ・∀・)「丁度いい。シカゴへの逃亡費用を一億円用意しろ。住所は~~だ」
(^ω^)「マジすか。シカゴですか」
( ・∀・)「ああ、俺の故郷だ。無理とは言わせねぇぞ。この女の命が惜しければな」
(^ω^)「……まぁ分かりました。なんとかしてみます」
( ・∀・)「1時間だ。1時間以内に持ってこい」
(^ω^)「ウチ早さがウリなんで。任せてください」
( ・∀・)「フン……いいだろう」
ガシャン!
(^ω^)「店長!シカゴピザ一丁!」
(゜Д゜)「ウチはシカゴピザなんてやってねぇよ!!」
(^ω^)「じゃあ今日から販売開始だ!早くしろ!」
【30分後……】
ピンポーン
( ・∀・)「なんだ?こんな時に?
おい!お前誰かに連絡したか!?」
('A`)「してない!してないわ!」
( ・∀・)「ふん。どうだかな……」
(^ω^)「ちわーすっ!ドレミ・ピザでーす!」
( ・∀・)「ピザ屋だと?お前、デリバリーを頼んでいたのか?」
('A`)「た、頼んでなんか無いわ!」
(^ω^)「居ないんですかー?」
( ・∀・)「ちっ!まぁいい。ちょうど腹が減っていたところだ」
('A`)「あ、私も」
( ・∀・)「うるせぇ!お前にやるピザはねぇよ!」
バンッ!
('A`)「んひぃッ!!」
ガチャッ
( ・∀・)「すまんな、ちょっと立て込んでたんだ」
(^ω^)「別に構いませんお。1000円になります」
( ・∀・)「ちなみに、それは何ピザだ?」
(^ω^)「あれ、お客さんが頼んだんじゃ?」
( ・∀・)「いや、えっと。俺の妻が頼んだんだ、勝手にな」
(^ω^)「……シカゴですお」
( ・∀・)「なにぃ?」
(^ω^)「故郷の味を喰らいやがれ!」
説明しよう!
シカゴピザとは、又の名をディープディッシュ・ピザと呼ばれ、生地が深皿のようになっている、ボリュームたっぷりのパイみたいなピザだ!
そして「パイのようなピザ」ということは、パイ投げの要領で人間の顔面にぶち当てることに最適なピザと言うことである!
さらにこの時、熱々のミートソースの温度はゆうに70度を超えており、このシカゴピザはさながら兵器と言っても過言ではない攻撃性能を有していたのである!!!
そんなピザを顔面に喰らえば、人間はひとたまりもないことは、懸命なる読者の方なら理解可能であろう!
( ・∀・)「熱ぁぁっあっぁぁっぁ!!!」
(^ω^)「ピザ屋をなめるなよ?ピザは美味しいんだ」
( ・∀・)「ああああああああああ!!ああああああああああああ!!」
(^ω^)「ん?あれ?ちょっと呻き声長くない?」
( ・∀・)「がああああああああああ!!痛えああああああああああ!!」
(^ω^)「『クソ!なめやがって!』みたいな返答を期待していたんだけど」
( ・∀・)「ああああああああああ!!ぐああああああああああああ!!」
説明しよう!
火傷ってめちゃくちゃ痛いのだ!!
(^ω^)「まぁ、とりあえず銃は奪っておいて……」
('A`)「あ、あの……すごい声が聞こえたんですが……
はっ!強盗が倒れている!」
(^ω^)「あ、奥さん。大丈夫だったんですね」
('A`)「流石、警察の方ね!ピザ屋に変装して助けてくれるなんて!」
(^ω^)「ピザ屋です。すいません救急車を呼んで頂けますか?警察は僕の方から連絡するんで」
( ・∀・)「ああああああああああ!!ぐああああああああああああ!!」
('A`)「わ、分かりました!」
('A`)「も、もしもし!救急ですか?」
(*゜ー゜) 「ピザ屋です」