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作者は魔法を教えるのだった

本日2話目の投稿です。

1話目を見逃さないようにご注意ください。


また、長文であります。申し訳ありません。

ステータスをギルドカードに移せるように設定し、クーシュに渡される。


クーシュはそのまま受け取るのだが、あまりのステータスに驚愕した。


名前:アリーシャ(■■■■)

性別:女

年齢:14

種族:■■■■(狐人種)

状態:封印状態、隷属状態(ゴルドルフ・レバートリー)

適正:心象、炎、闇

ランク:E

ーー・ーー・ーー・ーー

筋力:C98

俊敏:D53

耐久性:A200

武術:D70

魔力:B33

魔法制御:A150

汎用スキル:頑丈、■■

希少スキル:復讐、自然治癒、吸血、■■■、■■■、■■■

制限スキル:不浄者、■■■、呪印、隷属士、■■■

魔法:■■■■



歪だ。あまりにもそうだとしか見えない。

至る所に表示されていないものがあるのが気になるところであるのだが、今気にすべきなのはそこではないのだろう。


使用する武器は短刀ではなく杖で、斥候のような役割よりも盾役のような前衛が欲しがる耐久性。

だが数値ではそうあっても実際にはゴブリンの打撃程度で嬲られるほどの脆さ。

希少属性の1つである心象魔法を持ちながらもそれ以外にも適正がある異常性。


そのような子が何故奴隷などになっているのか。

主はゴルドルフ•レバートリーという貴族であるようだが、貴族の中でも下級のものだったと記憶している。


希少スキルや制限スキルの多さにも目を見張るものがあるのだが、何が理由があるのだろう。


「気になったことがあるんだけど、これを誰かに見せたことはあるかな?」


「いいえ、ここまで見せたのはクーシュさんだけです」


つまり、これ未満のものは見せたことがあるのだろう。

魔術適性だけでも見られたら危ないものだ。


「ゴルドルフ様にも見せるなんてことしていません」


あれ、なんだかおかしいのは気のせいだろうか?


「とりあえずアリーシャ、ギルドカード情報の方もいくつか隠していた方が良さそうだよ」


アリーシャのギルドカードに書かれた内容の一分をメモに写し、カードの操作を始める。


「これでどうにかごまかせるだろうね。依頼もできるだけ信用できる人のものを受けるんだよ」


名前:アリーシャ

性別:女

年齢:14

種族:狐人種

状態:隷属状態 (ゴルドルフ・レバートリー)

適正:炎

ランク:E


これが、改竄した内容である。

ステータスに関しては見せることがなければ問題はないだろう。


「それで、魔法についてはどれだけわかるかな?」


魔法を戦いに組み込めるかどうかで戦術はガラリと変わるものである。

それ故に、魔法適正があるものは鍛錬がかかせないものだと言える。


「ちょっとだけしか・・・」


「落ち込むことは無いさ。これから学ぶといい」


まずはそうだね、基本的なことを教えよう。


魔術適正というのは純粋に扱いやすい魔術属性のことであり、基本属性では誰だって使うことはできる。

基本属性は炎、風、水、土、補助の5種である。

これらの上位として温度、雷、錬成、植物、紋章が発見されている。


この派生条件はわかっておらず、一説では適正魔術の熟練度ではないかと言われている。



希少属性は空間、時、心象、隷属、爆発、武装、影の7種が見つかっている。


これらの発現条件は見つかっていないのだが、この属性を持つ魔物を喰うことで発現するのではないかと言われている。

例外として産まれた時に持っている場合もあるというのだ。


上記に当てはまらない属性も存在し、その一つである闇属性は法外属性とも言われている。


これの発現条件はまったくわかっていない。

それらしい資料は残っているのだが断片的であり『種別終末戦争』時に喪失されているようなのだ。

各地の研究者が躍起になってこの適性を持つものを探しているという話である。


もしアリーシャが闇属性の適性者であることを知られてしまったら研究者達に実験材料にされてしまうのだと容易に想像がつく。


さて、その魔術だが詠唱付き(・・・・)であれば制御の難易度は上がるものの、基本属性は扱うことが出来るのだ。


クーシュの撃った魔法である《風刃》であるが、これは風と補助の二重魔術だったりするのだ。


抜刀で付与し、納刀で対象から魔法を外す。

誰でも使用可能なものではあるのだが、魔法制御がCを超えている必要がある。


ステータスランクについては時間がある時にでも説明があるから今は省くとしよう。


「ざっとではあるけどこんな感じだね

試しに、炎魔法を見せてあげようか。

“我、業火を宿す物也

今此処に発現せよ”

炎弾」


炎で形作られた弾が手の平の上に作り出されるのだが、水弾と比べると形が歪である。


「これが・・・・・・魔術」


「そうだね、一般的に魔術と呼ばれるものだよ。本来は詠唱魔術と呼ばれるべきだけれどね」


詠唱魔術と言われ、首を傾げるアリーシャだが、気にする様子のないクーシュは適当にそこら辺に歩いていたゴブリンの頭を撃ち抜く。


ゴブリンは突然の攻撃になす術なく頭が炎上し、目玉が爛れ次第に倒れていた。

ゴブリンが倒れると同時に炎は消えていた。


「じゃ、角兎の元へ行こうか」


「は・・・はい!!」


その後、魔術の鍛錬も含めて2時間程度で角兎を15匹狩っていたのだった。

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