表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

作者は依頼について考えるのだった

説明回のようなものがしばらく続きますが御了承下さいませ

《冒険者》というものは一般的な職業となっている。


その中でも受付の者は安定した生活を手に入れているのだ。


その仕事内容はと言うとクーシュの場合大きく3つの仕事がある。


ひとつ、情報収集に努め依頼を請け負う営業活動。


ふたつ、依頼に伴う達成任務。


みっつ、新人及び冒険者の育成とサポート。


今日のクーシュの仕事は3つ目に当てはまるものだった。



「うーん、今日はどの依頼にしようか」


急かされるまま飛び出してきたはいいものの、どの仕事を請け負うか決めていないクーシュだった。


もちろん、3つ目の仕事をしなければならないということはないのだが、クーシュにとってはこれが楽なのだ。


角兎(ホーンラビット)魔猪(マジックボア)甲虫(エルスパイダー)の討伐か、Cランクの依頼って受ける人少ないんだよな…」


目の前にある依頼はホーンラビット20匹の討伐、マジックボア5頭の討伐、エルスパイダー10体の討伐という依頼だった。

ランク表記はいずれもCランクであり、報酬金額は角兎1匹鋼貨2枚、魔猪1頭鋼貨5枚、甲虫1体鋼貨3枚というものだった。


さて、ここで金銭について説明しよう。

金銭の価値として銅貨~紋章貨まで存在している。

銅貨10枚で鋼貨1枚

鋼貨100枚で銀貨1枚

銀貨1000枚で金貨1枚

金貨100枚で白金貨1枚

白金貨1000枚で紋章貨1枚

と言われている。

討伐報酬としては冒険者共通価格となっているのだが、依頼になることで達成報酬と税金が発生する。


上記3つで例えてみると

角兎討伐報酬が鋼貨40枚に討伐報酬銀貨1枚、税金が鋼貨10枚となる。

魔猪討伐報酬が鋼貨25枚に討伐報酬銀貨3枚、税金が鋼貨10枚となる。

甲虫討伐報酬が鋼貨30枚に討伐報酬銀貨1枚、税金が鋼貨10枚となる。


というように、税金が一定である。

この税金とは、ギルドに支払う金額と考えてもらえると容易だろう。


さて、この税金だが依頼のランクによって決められている。


ランクにはE~Sまであるのだが、税金が発生するのがCランクからなのだ。

Cランク、鋼貨10枚

Bランク、鋼貨20枚

Aランク、銀貨10枚

Sランク、銀貨20枚

と《冒険者集会場》では決められている。


クーシュの言っているCランクが不人気な理由もこれに付随しているのだ。


「仕方ないか、今日は角兎にしよう」


依頼板から角兎の依頼を剥ぎ取り、受付に処理に出す。

その後受付から渡された紙にギルドカードを近づけるとその紙が吸い込まれるように消えるのだった。


「Cランク任務、角兎討伐20匹。ランクC以下で受けたいと言うやつはいたらここまで来てくれ」


そう、部屋に響き渡る声で言うと受付のそばの机に腰かけた。


志願者が来るまで暇なのでここの依頼受領手順についても触れておこう。


まずはクーシュのような《冒険者集会場》職員の場合だ。

主な業務は先程述べた通りである。


・依頼を受けるために依頼版に掲示されている依頼書を受付に提出する。

・受付より魔法紙が渡されるためそれをギルドカードに取り込む。

※そうすることで、依頼板に掲示される依頼書に担当受付が表示される。

・志願者が集まるとギルドカードに取り込まれた依頼書を締切る。

※志願者が集まらない場合は自ら依頼を達成する必要がある。

・締め切った後志願者とともに依頼遂行させる。


そして、《冒険者集会場》職員以外の場合だ。

この者達は職員が受けていない依頼を受けることが出来ない。

例外として、ランクがEとDのものや一部のものは可能である。


・依頼板より、担当受付の表示された依頼にギルドカードをかざす

※一定時間かざすことで受付完了となる。

・担当受付の元へ打ち合わせに行く。

・受付員とともに依頼を行う。


と言った流れだ。

例外のものとして、5人以上のパーティで受ける依頼がパーティのランク以下だったり、受けるものの中にAランク以上の者がいる場合であれば担当受付なしでも受けることが可能だ。

それら以外の例外については今特記することでもないだろう。


基本的にこの制度はソロで行って死亡するなんてことがないように設立された制度なのだ。



「あの~、角兎依頼担当クーシュさんでしょうか?」


声が聞こえ、やっとで依頼が進められると顔を上げた先にはローブを深く被った、見るからに初心者だと言える少女だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ