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終焉機ヴィクティム  作者: 梅上
第六章 そして喪い始める
65/91

機体設定その1

六章段階での浮遊都市側機体設定です。

ネタバレも含みますので閲覧にはご注意ください。

基本的にはこれまでに作中でしてきた設定をまとめたり、知らなくても問題の無い設定をついでに入れたものになります。

名称:ヴィクティム

動力:レゾナンスエーテルリアクター(RER)

出力:1~推定一万

武装:ハーモニックレイザー

   エーテルダガー

   エーテルバルカン

   エーテルカノン

   ランス

   エーテルライフル

   高周波ブレード

   トーチャーペネトゥレイト

   ディストリオンコア


機体解説

 旧時代の施設に封印されていた対クイーンASIDの為に建造された機体。製作者は不明。

 現状唯一の複座型。搭乗者であるメインドライバーとサブドライバーの相性によってRERの出力は大きく変動する。現在柏木誠とミリア・ガーランドによる2000が最高値。

 

 他の機体にはない特徴として機体制御の為に高度なAI《VICTIM.ver1.28》が積まれている点。そしてアシッドフレームとは違い頭部を持つことが挙げられる。

 浮遊都市で作られた機体ではないため予備部品に乏しい。特に機体全体にRERからのエーテルを行き渡らせるエーテル伝達系に関しては高度な技術と希少な材料で構築されている。その為浮遊都市での再現が非常に困難で殆ど予備が無い。関節部等の消耗部品は少量ながらストックが存在している。

 またハイロベートとの大きな差異に機体武装の大半にエーテルを火器に転用したものを使用している事が挙げられる。RERによる潤沢なエーテル出力は機体保護と駆動以外に使用しても余裕を持たせることが出来ている。ヴィクティムの武装を解析してハイロベートに搭載する計画も実施されたが出力不足で断念することとなっている。

 

 搭乗者保護を念頭に置いており、非搭乗時でもドライバーの元に自身を転送させることが可能。但し無人時のみなので人が乗っていた場合は転送を行えない。

 搭載されているエーテルレビテーターは浮遊都市の物とは違い空戦戦闘を主眼に置いて調整された物。浮遊都市の物は大質量を浮かせることと、ヴィクティムの物は高度な空中機動を取らせることを重視している。遠隔誘導兵器であるランスにも小型化された物が搭載されている。

 エーテルコーティングに関して言うとハーモニックレイザー使用時以外は最低限の防御力(と言ってもハイロベートの数十倍はある)に抑えており出力の多くを火器に回している。

 

 各種武装はいずれも通常型のASIDは一撃で撃破出来る物(誠とミリア搭乗時)。ハーモニックレイザーに至ってはむしろ味方への被害の方が大きいと言われてしまうレベルなので平時の都市防衛戦闘では使用を控えている。どの武装もロックがかかっており基本的にはヴィクティム以外の機体では使用できない。ロックを解除した武装は別である。

 莫大な出力で亜空間への干渉も可能としており、ヴィクティムはそこを武器庫として活用している。固定武装以外の装備はそこに収納されている事が多い。

 

 モードトリプルシックスと呼ばれるRERのリミッター解除状態が存在する。搭乗者二名の生エーテルを融合させることによってRER出力を更に高めることが出来る。但しその際の搭乗者の安全は全く考慮されておらず、またヴィクティムの機体自体もそれだけの高出力を想定していないため機体が持たない。付け加えるならばヴィクティムのAI部もこの機能の事を把握していなかった。

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武装解説

・ハーモニックレイザー

 ヴィクティムが持つ最高威力の装備。高速振動によって刀身の切れ味を増し、更にその振動波によって一定以下の強度を持つ物体を瞬時に破壊する。その対象は自軍、そしてヴィクティム自身も例外ではない。その為使用時には振動数を抑えるか、自身のエーテルコーティングを高めるかしないと自身が破壊されてしまう。威力が高すぎて都市防衛では出番のない武器。

 

・エーテルダガー

 ヴィクティムの掌から出力されるエーテルを刀身状に形成し、切断する兵装。エーテルと言うエネルギーの万能性を端的に示す一つとも言える。原理としては熱で溶かしている様な物なのだが防ぐためには物理的な装甲ではなく等量のエーテルによる物でないと効果的とは言えない。その性質上相手の装甲を融かし、再利用を困難にするためやはり都市防衛では出番の無い武器。ヴィクティムは代用として自分で削りだした武装を使っていた。

 

・エーテルバルカン

 ヴィクティムの前腕部左右にそれぞれ二門ずつ設けられた短射程射撃武器。エーテルで形成された弾丸を高速で打ち出す。何よりその連射速度が凄まじく通常型のASIDを相手にした場合一瞬でハチの巣になる。その集弾性はあまり高いとは言えず、まんべんなく穴が開くことになるためやはり再利用を困難にする。都市防衛時には出番の少ない武器。

 

・エーテルカノン

 ヴィクティムの背部にアームを通じてマウントされた火砲。折り畳み式の砲身を展開することで射撃を可能とする。ヴィクティムから供給されたエーテルをそのまま打ち出す兵装。出力がそのまま破壊力に直結する。設定次第では精密射撃も可能。命中したら通常型のASIDは一瞬で蒸発するので再利用どころの話ではない。都市近辺では誤射の可能性を排除するため使用を厳禁されている。

 

・ランス

 ヴィクティムの両腰にマウントされた槍の穂先の様な遠隔誘導兵器。ドライバーの意思に従って宙を駆け、周囲に相手を切り裂くだけのエーテルダガーを展開している。その操作にはアシッドフレーム一機を操作するのと同じくらいの神経を使うため、現状では誠は操作の全てをミリアに任せている。


・エーテルライフル

 ヴィクティムの武器庫の中に会った武装。エーテルバルカンの射程を高め精度を上げた代わりに連射性を落としたもの。類似武装にエーテルスナイパーライフルが存在する。何でもエーテルをつければいいという物ではない。

 

・高周波ブレード

 武器庫の中に存在したハーモニックレイザーの機能制限版とでも言うべき武装。純粋に振動によって切れ味を増したもので、使用しただけで周囲を危険に晒すことは無い。使い勝手のいい武装なのだが通常タイプを相手にするには過剰で、ジェネラルタイプを相手にするにはやや火力不足な面がある。

 

・トーチャーペネトゥレイト

 ヴィクティムの持つ終焉兵装の一つ。槍の形をした何か。惑星自体の環境に重篤な悪影響を与える為使用は必要最低限に留めるべきと言うのがヴィクティムのAIからの忠告である。起動には莫大なエーテルを必要とし、ヴィクティムでさえRERの通常運転ではそのエーテルを賄えなかった。穂先が干渉した部分に不可逆の空間の歪みを形成し、そこに巻き込まれた物体は決して元には戻らず正体不明の虚無を生み出す。

 この情報は開示が許可されていません。

 

・ディストリオンコア

 この情報は開示が許可されていません。

 

 

名称:ハイロベート

動力:エーテルリアクター

出力:1

武装:大剣

   槍

   スナイパーライフル

   ライフル

   ボウガン

   

機体解説

 浮遊都市アークの防衛を担うアシッドフレーム。地上でもっとも多く見られる人型のASIDをベースに建造されている。

 ベースとなるASIDは手が長く、またその指先には鋭い鉤爪が伸びている。人を模した形を取る上でその点を主に改造している。

 

 浮遊都市の抱える大きな問題として、慢性的な資源不足が挙げられる。地上はASIDの勢力圏であり資源採掘を行える状態ではないというのが主な理由だ。そうした中である意味もっとも大きな消耗品である防衛戦力を揃え続けるのは浮遊都市にとって大きな負担となっていた。また、そうした中で苦労して倒したASIDも、その残骸が再利用されている事もあった。そうした問題を解決するために撃破したASIDの残骸を使用した機動兵器の建造に着手したのである。

 現在では防衛戦力の大半をハイロベートに頼っている。

 

 ハイロベート以前にもアシッドフレームは幾つか存在していたがその殆どはベースとなる個体の激減か性能の陳腐化によって建造を中止されている。

 アシッドフレーム全体の特徴としてまず頭部が無いことが挙げられる。これはASIDとの視覚的区別と言う点が大きい。それ以外にもASIDは頭部を潰すとその機能の殆どを失う。必然頭部を狙う事が多くなり頭部が無い素体が運び込まれることが多かった。その中で頭部を改めて作り取りつけるよりも全身にセンサ類を分散して一度に目と耳を失うリスクを低めたのだ。

 次の特徴としてフレーム部分はベース個体の殆どを流用している事が挙げられる。胸部には人間捕獲用と思われるスペースが存在していたためそこにコクピットを取り付ける。ハイロベートの場合長腕部を人間の比率に直すために関節部を減らしているがそれ以外は殆ど手を加えていない。これは単純に新たな部品を生産する余裕がないだけだが、そのおかげで生産性は高まっている。

 

 ベースが通常型の個体であるため動力は通常のエーテルリアクター。出力も通常型と同等。その為エーテルの大半を機体駆動とエーテルコーティングに回している。熟練の乗り手はエーテルコーティングの比率を偏らせることで瞬間的な攻撃力、防御力を高めている。


 ヴィクティムと比較した場合その出力差以上に低性能な機体だが、生産効率を見た場合こちらの方が数千倍勝る。言い換えればヴィクティムを一台作るための労力はハイロベート数千体分という事になる。尚、浮遊都市の歴史の中でハイロベートが生産されるようになってから間もなく一世紀が経つがその総生産台数はまだ一万を超えてはいない。

 

 その百年の間で僅かな手間と材料で機体の性能を上げる努力は続けられて来たが、エーテルリアクターに関しては全く進歩していない。エーテルリアクター自体は浮遊年設立から六百年研究が続けられているがそれだけの期間が経っても未だその中身はブラックボックス。出力向上のとっかかりすらつかめていない。

 

武装解説

・大剣

 ASIDの装甲を固め、削りだしただけの武装。切れ味よりも重さで叩き潰すことを重視しており刃物と言うよりも鈍器に近い。形状は様々で長剣型も非常に多い。いざと言う時の盾代わりとして大剣を選択する搭乗者も多い。

 

・槍

 主に嘉納玲愛が好んで使うASIDの装甲を研磨して作った槍。巧みなエーテルコーティングの偏向技術によって破壊力を大幅に増している。並みの搭乗者では数度使っただけで穂先をダメにしてしまうためあまり普及はしていない。

 

・スナイパーライフル、ライフル

 人間が使用していたものをそのままサイズアップさせただけの代物。所謂FCSの様な機体側からの補助は無いため、搭乗者の腕が問われる武装。生産自体にも非常に手間がかかる。弾丸の火薬は更に貴重品の為使用者は浮遊都市内でも極数名である。

 

・ボウガン

 ハイロベートが一般的に使える唯一の飛び道具。非常に原始的な原理で動いているため生産も比較的容易。矢の形状が加工精度の問題であまり高くはないため命中率がやや低いがその破壊力と射程は対ASID戦では非常に頼もしい存在。

 

 

名称:ノマスカス

動力:ジェネラルエーテルリアクター

出力:500

武装:この情報は開示が許可されていません


機体解説

 誠が鹵獲したジェネラルタイプのASIDを使って建造されたアシッドフレーム。ジェネラルタイプは現段階で量産が確認できた個体が少ないためワンオフのつもりで建造されている。

 この情報は開示が許可されていません。

 

武装解説

 この情報は開示が許可されていません。

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