第六十九天 侵入ッ!森林の洋館ッ!
ぼうぼうに生えた森の中に竜牙はいた。
草に隠れながら、どんな感じかさぐってた。
「フン・・・あいかわらず、警備は厳重だぜ」
と、竜牙は興奮したッ!
森の中には、白い清純な洋館がある。その洋館は、道路もなくて本当に森の中にとつぜん現れた熊みたいな建物だった。白いから白熊だ
竜牙は朝一番の電車で西に向かった。それから、北へとのりかえて、都のはずれの山奥へとついた。そこからさらに山の中を歩き、この館へついた。日はのぼって、もう昼ごはんだった。
「さてと、ちょいと飯をおごってもらうとするかな」
竜牙はわらうと、ダッシュした。
でかくて、槍のついた鉄の門の前には二人のスーツがいたッ!しかし、竜牙は早いッ!早すぎるッ!
「うぎゃああああああああああああッ!」
見つからないうちに、二人をぶったぎった。
それから、ジャンプで門をひとっとびして、正面突破だッ!
頑丈な玄関は突き破るしかないッ!忍者っぽいことをしても監視カメラでばれちまう。だから、派手にやるだけだぜッ!
どががががーんッ!
「正面玄関より侵入者ッ!・・・どこだッ!どこいったッ!」
監視ルームで、仲間が画面を見渡すが早すぎて見えないッ!
「神田様に伝えろッ!」
神田は広く巨大なリビングで、ランチだ
「神田様ッ!神田様ッ!」
「なんじゃ?」
「侵入者ですッ!ひなんしてくださいッ!」
「今はどこじゃ?」
「それが・・・わかりませんッ!」
「そうか・・・ならば、動く必要はあるまい」
「ッ!?なんですってッ!?」
「気にする必要はない。ワシの知り合いじゃろう」
と、神田はゆったりと、ランチの続きだ
神田は竜牙のことを知っていた。そして、竜牙もこの館のことをよく知っていた。
この館はいかなる訪問者も侵入者として扱う、恐ろしき洋館だったッ!だから、会うには全員ぶっ殺していくしかない。
そして、全員ぶっ殺して、さらに姿まで見えない者を、神田は竜牙以外に知らなかった。
つまり、竜牙がやってきたと、すぐにわかったのだ。
それにもし竜牙じゃなかったとしても、これだけの強さである。85の爺が逃げようったって無理な話だ。あきらめるしかないッ!
フォークを置いて、紅茶をすすったら、扉がどばんっと開いたッ!
「よぉ。爺さん久しぶりだな」
「きおったか・・・」
血みどろの竜牙がずかずかはいってきた
神田はよゆうで、飯を食って、
「すこしは静かにはいってこれんのかね?」
苦情をいう
「あん?これでもしずかなほうだろ?なんならてめぇの部屋以外全部消し飛ばしたっていいんだぜ?」
竜牙がわらった
まあ、竜牙にはぞうさもないことだ
「それで?このひきこもりに何の用じゃ?ワシは昼飯なんだが?まさか、遊びにきたというのでもあるまい?」
「ひとつききてぇことがあってな。マジでひとつだから、すぐかえるぜ。元自衛軍総帥さんよ」
神田は60年前、自衛軍の総帥だったッ!数々の国内の問題、紛争を陰で解決する自衛軍。その軍を束ねるトップだったのだッ!
だがしかしッ!今はひきこもりをしている。なぜならば、彼は国内の兵器開発などいろいろな情報を、知りすぎてしまったッ!だから、命を狙われまくるッ!神田は死をおそれて、この山中に身を隠し、誰とも会わない生活を送っているのだッ!まさに最強のひきこもりなのであった。
「ひとつか・・・。飯は食うか?」
「いるッ!」
神田はちからづよく、チキンにフォークをぶっさしたッ!かと思うと、それをそのままなげつけたッ!正確なスローイングナイフッ!竜牙は楽勝でキャッチすると、一口かじった。
「質問は?」
「都内で内緒で兵器開発をしてるクソ会社はどこだ?」
「フム・・・兵器?どんな」
「宇宙服みたいなやつだぜ。俺の攻撃をよけやがったッ!」
「ホゥ!おぬしの攻撃をよけおったかッ!これはいいことを聞いたッ!おぬしに来られずにすむわいッ!ホホホホホ!」
爺、大歓喜ッ!
「・・・うるせぇ。とにかく、そいつを作ったやつらを探してんだよ」
「なぜ?」
「フン・・・決まってんだろ?ぶっ殺すためだぜ」
「ホホッ!よくわからんが、気に入らぬということか?」
「そんなところだ」
「60年前と、かわらんのぅ」
「俺はいつでも俺だッ!で?爺のもったいぶりはいい。そいつを作ってんのはどこだ?」
「エレクトロハイム社じゃな」
「エレクトロハイム社?」
神田はリモコンを使った。暖炉の上にマップが表示された。
それは都会のど真ん中のど真ん中、結界の中心にすごくちかい高層ビルだったッ!
「なるほど・・・こいつははかどるわけだぜッ!ハハハッ!」
竜牙はわらった
「なにが?」
と神田はわからなかった。彼はあくまで軍事の鬼である。聖域の神主がやられたことなど、しらないだろう。そもそも、葬儀も秘密なのだ
「フン・・・こっちの話だぜ。邪魔したな」
竜牙はフォークを投げ返したッ!これまた見事なスローイングッ!
神田はパシィっと受け取ったときには、風のようにいなくなっていた・・・。




