第六十六天 超推理ッ!竜牙の自信ッ!
神主の片づけはもう終わってて、家に戻ると、竜牙と朝霧がティーをしてた。
コンビニのおにぎりを食ってるのが、いかにも竜牙っぽい
「おかえりなさい」
「おやすみなさい」
朝霧がコンビニの袋をもって立ったが、明江はまっすぐ自分の部屋にこもった。
「明江さん?」
「今はそっとしておきましょう」
閉まったドアを見て、信は言った。
「しかし・・・」
と朝霧は竜牙を見たが、竜牙も信と同じ考えのようだった。
「てめぇも食うか?」
竜牙が袋から、明太子のおにぎりを出した。
「いえ・・・お茶がほしいです」
と信はイスにすわった。
「はい、ベルガモットティー」
「ありがとうございます」
「フン・・・やっかいなことになっちまったな」
と、コンビニの袋を横にはねのけた。その下に現れたのは地図ッ!この大都会の俯瞰図であるッ!
「神主が亡くなってしまった以上、ここの結界が消滅するのも時間の問題」
「奴らの狙いは結界なのでしょうか?」
「そいつは間違いねぇ。結界を破壊して、この都を占領するのが狙いなんだろう」
「なるほど。たしかにこの都は国の中枢。頭をおさえれば、国をおさえたも同然・・・。なんと恐ろしい作戦ッ!」
「絶対阻止しなくてはなりませんね。しかし、次の狙いがわからない」
朝霧はマジこまった。
地図には五個の〇があった。そのうちの一つはここである。中心を囲むようにあるそれは、広大でとてもカバーしきれる範囲ではなかった。
「残り4つ。一人一個見張れば、どうでしょうか?」
「そいつはダメだ」
「なぜです?」
「あん?てめぇらがザコだからに決まってんだろうが」
竜牙はニヤリとした。今日みたいに強敵がたくさんくれば、竜牙はともかく、その他大勢はマジ無理
「あてずっぽしかないってことですか」
「ええ」
朝霧はきつい顔した。マジで困ってた。
「あてずっぽ・・・か。・・・いや、本当にそうでしょうか?」
信はちょっと考えて、ぴぴんときた
「え?」
「いや・・・いやいやいや。少し思い返してみたのですが、今日、襲撃してきたのは人間ですよ?」
「ええ、それがどうしたんです?」
「人間がどうして、わざわざこの森を襲撃しなくてはならなかったんでしょう?」
「・・・なるほど」
竜牙がわらった。
「そうか!人間であれば、こんな森を襲撃する意味がない。つまり、奴らと魔はグルッ!!!」
「魔ではなかなか手を出せない場所を人間に任せ、そっこー攻め込む作戦なのでしょう。しかし、人間があんな宇宙服着て、街中を歩くなんて目立ってできるはずがない。となれば、このコンクリートジャングルのどこかに潜んでいるはずッ!」
出たッ!信の超推理であるッ!
「守るよりも、本拠地を叩く、攻めの作戦かッ!・・・ハっハッハ!俺らしくていいぜッ!」
「しかし、この広大なコンクリートジャングルから、どうやってそれを見つけ出すんです?」
「フン・・・その程度、この俺には造作もないことだぜ」
竜牙は自信たっぷりだッ!
「決まりですねッ!」
信は立ち上がった。もう朝の四時。さっさと寝たい
「てめぇらは、戦いの準備でもしておけ。明日中にケリをつけてやるぜッ!」
竜牙は自室へ帰っていった。
その後ろ姿を信は頼もしく思った。
大聖天の偉大さとはそういうものだと、昔からの言い伝えを思い出して、気持ちの気合を入れたッ!




