第六十二天 マジな変態
「何者だッ!あいつは・・・」
社長はモニターを見つめながらおどろいた
「正体不明です」
「フム・・・だが、奴らの敵のようだな。これは好都合。作戦続行だッ!」
「ハッ!」
朝霧は信の方をチラ見した。なんとかやれている。
問題は竜牙の方のこいつだ。こいつは異様すぎる。
「こいつ・・・変態かッ!」
「ゲヘッ!ゲヘヘヘヘッ!」
と血をなめながら、踊り狂っている。そして、ちりちりと皮膚が燃えているっぽい
体から出てる邪臭は、まちがいなく魔そのものの臭い。だがしかしッ!この森の結界は、すごく強力である。たとえば、魔にとっては無数のまち針のプールにとびこむようなものだッ!どんな魔であれ、ビビって入ってこないッ!
そもそも行動からして、キテる
「さっさとかかって来いよ。俺の血がほしいんだろ?・・・血は・・・ここに・・・あるぜッ」
と、竜牙は両腕をひろげて見せる。
「ゲヘヘヘヘッ!ぶっ殺してやんよッ!」
変態は竜牙にとびかかった。
「ッ!?」
竜牙は振りぬいた痛恨の槍の一撃を、なんとかはじいた。
―――速ッ!
「バカなッ!この結界の中であれだけ動けるなんてッ!」
朝霧もびびった。
「ゲヘッ!死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ねええええええええええッ!」
変態が連続切りだッ!竜牙は後ろに下がって、防戦一方ッ!やり返せないッ!
おっと!木の根っこに足を取られたッ!
「ゲッ!ヤベェッ!」
「ゲヘヘヘヘッ!」
変態はその隙を見逃さないッ!
だがしかしッ!朝霧が背後から切りかかったッ!隙をついた自慢の一撃だったが、背中にでも目がついているのか、変態は受けやがったッ!
「なにッ!?」
「おまえが前菜かぁッ!?」
変態は槍をふりぬいたッ!朝霧はあっさり吹っ飛ばされたッ!おそるべきスーパーパワーだッ!
「ゲヘッ!ゲヘヘヘヘッ!ゲヒャアアアアアアアアアッ!」
変態はオオカミが月夜にむかって吠えるようだったッ!あふれだす邪臭の洪水ッ!なんだか眉しかめちゃうッ!
「死ねえええええええええッ!」
と、竜牙に夢中でまたまたまたとびかかっていくッ!
「ちッ!」
竜牙はまたもや防戦一方になったッ!
「竜牙がおされるなんて・・・」
朝霧は信じられないでいる。竜牙は大聖天であるッ!それを相手に優勢なんて、考えられないッ!まして、ここは結界の中だぞッ!
こいつはヤベェッと、朝霧も参加するが、変態は二人相手でもよゆうだッ!
―――なるほど・・・戦ってみてはじめてわかる
こいつはつねに捨身なのだッ!何をするにも恐れがないッ!だから、反撃をしても、その反撃の反撃をくらいそうな恐怖を俺たちに与えてくる。ま・さ・に、戦・の・変・態ッ!
だからこそ、こんな結界の中にもとびこめるのだ。その気迫にすでにやられているッ!
「死ね死ね死ね死ねッ!」
ガキガキガキガキンッと、豪雨がふりそそぐようだッ!
「ちッ!」
竜牙はチラっと信の方を見た。
信は二人がいなくなって、防戦一方だった。この戦闘員は改造をほどこされて、能力が二倍なのである。だがしかも、信は聖天ではなく、同じ人間だ。普通の人間と二倍の人間が戦えばどうなるか。そりゃ、当たり前だろ
いや、それでもまだ生きているじてんで、信はすでに人間を超越していると言えるッ!
軽い切り傷を負いながらも、信はうまいこと逃げ回って時間かせぎをしていた・・・と見せかけて、実を言うとただ逃げていたわけではなかったッ!うまく下がって、戦闘員を誘導していたッ!戦闘員が明江に背中を向けるようにッ!
―――こいつの強さは、この宇宙服の頭だ・・・おそらくは目ッ!だとすれば、後ろから攻撃なら当たるはずッ!
信の超推理ッ!だが、あたってるッ!
竜牙はその風景を見て、すぐにわかったッ!さすがは戦闘の神ッ!
「明江ッ!あいつを撃てッ!」
「え?」
明江はとつぜん話題をふられて、まごったッ!
「あの宇宙服野郎をぶち抜けッ!」
明江はあわててポケットから、聖なるスリングショットを出したッ!そして構える
だがしかし、ためらったッ!
「・・・あの人は人間」
「馬鹿野郎ッ!早くしろッ!」
竜牙は攻撃を受けながらも、叫ぶ。
「なにッ!?あの空気な小娘もなにかできるのかッ!?」
モニタールームで社長は聞きつけた。
「どうなされますか?」
「フム・・・そろそろ本当の潮時のようだな」
社長はにやりとわらった。ちょっとピンチなように思えてもよゆうのこの笑みッ!裏になにかあるッ!
「戯れは終わりだ。次の行動へうつれッ!」
「ハッ!」




