第五十四天 レジェンドオブ視聴率 エロイネグリジェッ!
高いビルだらけのおしゃれなハイレベルの街中に金若は降り立った。
「ウフフフ・・・さて、始めましょうかね」
金若は胸ポケから、GMR缶を取り出したッ!指と指の間にはさんで、両手に八本だッ!
闇夜にまぎれて、黒くうごめき、玄関に突撃するッ!
「ッ!誰だ貴様ッ!」
守衛さんが反応して、とびかかってきた。柔道五段くらいの大柄な男だッ!
だがしかしッ!金若にそんな柔道五段が通じるわけがない。するりんこと抜けて、すでに背後だ。
プシュッとGMRを開けて、いっぱい飲ます。
「あがががッ!やめろ・・・ゴキュゴキュ」
守衛は浴びるように飲まされたッ!もう一人の門番もオラァっと突っ込んできたが、やっぱりつかまった。
どざざんと、守衛たちは崩れ落ちたが、やがてむくりと起き上って、守衛再開である。だがしかし、金若を悪党とは思わなかったッ!GMRによってザコにされてしまったのだッ!おそるべしッ!GMRッ!
「これだから、おじさんは嫌なんですよ。今どきの流行りも知らないんですから・・・ウフフフ」
金若は正面玄関をブッ飛ばして、走り抜けた。守衛を抜けたあとは速い速いッ!金若に洗脳された職員ばかりであるッ!
金若が入ったのはテレビ局だったッ!食堂の自動販売機にすでにGMRを入れておいたッ!流行りと知って、バカな職員どもが次々と手に取るッ!飲んだ職員が洗脳されて、ほかにもすすめるッ!さらに飲むッ!GMRの輪は広がり、あっという間の征服だッ!ゴキブリの餌ホイホイみたいなもんだッ!
これはずいぶんと前に、金若がうまいことやった作戦だった。こうして、テレビ局を征服しておき、後で一気に攻め込むつもりだったのだッ!
そして、彼がこれからすることは放送だったッ!
全国ネットで、とりあえず、大聖天たちが事件を起こしたことを報道するっ!そして、コマーシャルには洗脳デザイナーに作らせたGMRの宣伝だッ!フィニッシュはエレクトロハイム社の提供でお送りしましたッ!
・・・砂嵐の中に突如浮かぶ幻の放送ッ!これが金若プレゼンツなのであるッ!
「Bスタ・・・Bスタ・・・ウフフフ」
Bスタとは、Bスタジオのことであるッ!金若はもう慣れた感じでスイスイいっちゃう。もう常連なのであるッ!
重い鉄扉をあければ、そこはニューススタジーオッ!
カメラクルーつきッ!いつでもはじめられるぜッ!
「今日のキャスターはウフフフ」
と、金若が脳内操作した。
ピピピピピピピッと反応して、出てきたのは若き新進のかわいい女子アナだっただったッ!しかも、今夜はネグリジェ姿でエロイッ!そして、GMRに洗脳された目がちょっとそそられるッ!
「ホゥ・・・これはなかなか」
金若はニヤニヤしながら、彼女を席に座らせたッ!
「じゃあ、本番はじめまーすッ!3ッ!2ッ!1ッ!きぅっ!」
ぱぱ~んぱ~んぱららららっら~ん!じゃ~んじゃ~んじゃ~んっ!
「今晩は深夜のATNニュースです」
紙をぱらりとめくった。
「昨日、大きな工場で大きなテロが起こりましたッ!」
女子アナはとんでもないという声で言った。しかしネグリジェの方がとんでもないッ!
だがしかし、そこで画面がきりかわって、竜牙の顔がドアップッ!作業員をぶち殺した時の映像である。証拠画像だッ!
「大聖天竜牙、朝霧、他2名は、工場の作業員を殺害し、工場の備品を盗み逃走ッ!被害総額は20億円にものぼり、かれらは全国指名手配となりました。なお、付近の住民の皆様は戸締りをしっかりして、それらしき人物の情報がありましたら、ぜひ警察へご連絡を」
ネグリジェ女がほほ笑む。ここでCMッ!
ジュースはGMRッ!GMRッ!GMRッ!
と、マッチョな男たちの熱いCMである。
そして、ネグリジェの女がまた出てきて、天気予報だッ!
「明日は曇りです。それではまたお会いしましょう。サヨナラ」
ネグリジェ女は笑顔を浮かべて、手を振った。手をふったせいで、ネグリジェの肩ひもがはだけて、おっぱいがポロリしたッ!なんという水泳大会ッ!
「ウフフフ・・・完璧です」
金若は嬉しそうだッ!
これで、竜牙たちは追われる身となるッ!もちろん、警察もすでにGMRだ。
そして、今夜の素晴らしい番組によって、GMRはさらに売れて、販売は加速するッ!おれたち大儲けッ!
現代における最強を、金若は金若なりに見出していたッ!それはッ!
―――声がでかい奴が最強ッ!
つまりもっとも優れた情報源を自在に操る者こそ、最強ッ!剣はペンより強しッ!恐るべき作戦ッ!
しかしマジでこの作戦は恐るべき攻撃だった。
深夜にこの番組を見た、全日本を興奮させた。その視聴者の数、347万人ッ!
瞬間最大視聴率は、おっぱいポロリの瞬間。100%ッ!
テレビ局史上初の快挙で、伝説となった・・・
そして、別の意味での変態もいたッ!
「げへへへへッ!・・・竜牙ッ!竜牙ッ!竜牙ァァァアァァァァアァァッ!」
人肉を貪り食う凶悪な魔が今まさに動き出そうとしていたッ!




