第五十一天 工場電撃爆破
どぅ~ん
駅を降りると、竜牙達の目の前には工場があった。
いや、工場というにはあまりにも巨大で、灰色のコンクリートが無機質で、これはキャッスル
竜牙達はここへなぐりこみするつもりなのである。
ジュースはGMRという飲み物だった。そして缶の絵から、製造元を見つけたのだッ!製造元を書いているとは、金若にしてはバカである
時間は夜の夕方だった。
邪臭はかなり強く、凝縮されたなにかが工場の中からにおってた。
まちがいなく、生産してるッ!
「フン・・・でっけぇ巣をこさえたもんだぜ」
竜牙はうずうずした。
「いつやりますか?」
「今でしょう」
信は刀を抜いた。現代の城攻めに彼もまたうずうずしていた。
「てめぇ、よくわかってんじゃねぇか」
竜牙は感動した。それに人を魔にかえてしまう恐ろしき工場が今も生産してるというのだから、それはすぐにでも阻止しなくてはならないッ!
「えッ!?今から~?」
と明江はイヤだった。体をゴリゴリ動かした。
特急を乗りに乗りついで、5時間の旅路だったのである。しろうとにはちときつい
「なんならそこでコーヒータイムしてたっていいんだぜ?」
「イヤ。わたしもついてく」
明江は気合入れた。そこらへんの石ころを拾った。弾丸である
戻ってきた明江に、
「これをつけてください」
とマスクを渡した。
「え?わたし花粉症じゃないよ」
「違いますよ。とびちったGMRが口に入ったら、大変ですからね。予防です」
「なるほどッ!」
さすが信ッ!ぬかりがないッ!
「いくぜッ!バラけるなよッ!」
竜牙が正門にかけだしたッ!作戦なんてないッ!皆殺しであるッ!
「なに奴ッ!?うぎゃああああああああああッ!」
青い制服の守衛さんがしんだ。
正門をぶったぎって、中にはいった。まず目についたのは、運搬場ッ!
竜牙はまずトラックを真っ二つにした。
―――大・爆・発ッ!
ジリリリリリリと非常ベルがなった
「竜牙、派手にやりすぎですよ」
朝霧はあきれた。この広い城を全滅させるには、やはり大騒ぎにしない方がいい気がしていた
「フン・・・これくらい派手なら、まともな奴は逃げるだろ」
竜牙はニヤリとわらった。敵の製造工場である。まともな奴はいないだろうが、まともな人間について考えた竜牙のやさしさであったッ!
しかしやっぱり、職員はくるってた。ふつうに逃げだすところを、狂暴化して、襲い掛かってきたッ!
「フォークリフトはものを運ぶものですよ」
朝霧はフォークリフトの背後にまわりこんで、職員をぶっ殺した。死体が消えない。こいつもGMRにやられた元人間だったッ!
「全員飲まされているんでしょうか?」
「おそらくは・・・」
朝霧は少し悲しそうである
「生産ラインをぶっつぶすぞ」
竜牙はかけだした。うろうろする狂った職員どもをぶち殺し、生産ラインに出たッ!
そこには無限のGMRッ!悪夢の光景であるッ!
「うげげげげッ!」
明江が吐いた。広がる強烈な邪臭は、マスクをも貫通したッ!
工場はすごく便利に缶ジュースをつくっていった。しかしその工程の一番手前が異様だった。空の缶のなかに、ダークなグリーンに輝く粉が、缶の中にふりかけられているッ!怪しくきもちわるいその粉がまぎれもなく魔の正体ッ!
「フン・・・あいつが本体みたいだな。ちょろいぜ」
「竜牙、破壊してはだめですよ」
「え?なんで?」
「あの粉がとびちって、風に乗ったら大変です」
「じゃあ、どうすんだよ!?」
「機械を止めて、普通に外す」
「はぁぁぁぁッ!?めんどくせぇぇッ!」
「それはわたしがやりますよ。竜牙はあちらのお客さんをおねがいします」
朝霧はクールにわらった。
ベルトコンベヤーの先から、作業服の男たちが鉄パイプをもっていた。
しかし頭だけ宇宙服のヘルメットみたいなのをかぶってる。ちょっと変だッ!
「普通に人間・・・?」
信にもよくわからなかった。




